チケットが売れずに、悔しい思いもした ― 尼神インター 渚さん(第2回)

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中村千晶

チケットが売れずに、悔しい思いもした ― 尼神インター 渚さん(第2回)

あまこういんたー・なぎさ◆1984年、兵庫県尼崎市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。高校卒業後、大工として働き、2007年に23歳でNSC大阪に入学。同年9月に神戸市生まれの誠子(せいこ)さんと「尼神インター」を結成する。卒業後、NSC30期生として活動し、渚さんがツッコミ、誠子さんがボケ&ネタを担当。単独では大工の経験を生かし、住宅リフォーム番組などでも活躍している。8月28日、新宿文化センター大ホールでの「東京よしもと若手〜ネタの祭典SP〜」に出演予定。

 

――NSCに入学して、相方の誠子(せいこ)さんと出会ったのですね。

 当時は友達として仲が良かったんです。話していて「おもしろいな」と思った。入学して半年後に「私とコンビ組んでや」と頼んだら「ええよ」と。誠子はそのとき組んでたコンビを解散して、一緒にやってくれたんです。いま芸歴11年です。ネタのスタイルはいろいろ試してきました。ボケと突っ込みを替えてみたり、わかりやすく“ブスとヤンキー”の役をやったり。ネタを考えるのは相方です。おもしろいものを作ってくれるので、任せています。

――「お笑いの世界でやっていける」と感じたのはいつですか?

 NSCを卒業してからもお仕事はいただいていたので、なんとかやっていけるのかなと。でもお給料は月に多くて4万円。ライブひと舞台の出演料は500円で、源泉税を引かれて手元に残るのは450円です。それにライブに出るためには自分でチケットを買って、手売りしないといけないんです。無名の若手芸人のチケットを買う人なんてめったにいないので、余裕で赤字になります。みんなバイトしながら、舞台に出ていました。

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撮影:岸本 絢

――悔しい経験もありますか?

 ありますよ。お笑いランクバトルというシステムがあって、毎週、舞台でバトルをして、月に1度の総バトルで上位が決まり、下位の何組かが落ちるんです。この最後のバトルのときだけ、チケットがものすごく売れるんです。なぜかというと、自分が応援してない芸人のチケットもごっそり買って、自分の好きな芸人に投票する人がいるから。これは悔しいですよ。だから「手売りしなくていいランクまで売れたい!」がモチベ―ションでした。

 根拠はないですけど、私は「いけるやろ」という思いでずっとやってきました。1年半くらい前から東京での仕事が続けてもらえるようになって、相方が「東京に住もう」と言うので、1年前に上京しました。実家もある関西のほうが好きなんですけど、東京に出てきてお仕事増えてますし、お給料が何倍も違うので、正解だったなと思います。

――11年間で、ケンカやコンビ解散の危機は?

 ないですね。ほかのコンビの方がどのくらいケンカするかわからないですけど(笑)。それにいまは、もうケンカするほど近い距離じゃないんです。友達ではなくチームとして仕事を共有している感じ。私は相方がいないとお金を稼げないですし、間違いなく相方は最高のビジネスパートナーです。そういう人に出会える私は、単純にツイてるんだと思います。

――もともと渚さんのコミュニケーション力の高さもあるのでは?

 うーん、わかんないですけど、高校時代もギャル系から勉強のできる子まで、誰とでも話せるタイプではありました。あと街で人に話しかけるロケで「この人はいける」「この人はあかん」というのが、本能というか感覚でわかるところはあるかな。携帯にアドレスが入ってる友達は3人しかいないですけどね。でも、いざというとき絶対にそばにいてくれる人たちです。

(第3回につづく)

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