キャリアチェンジ転職に関する○○歳限界説って本当?

最終更新日: 2019年11月25日
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山井 まちか

キャリアチェンジ転職に関する○○歳限界説って本当?

一度就職してみたはいいものの、「自分のやりたいことはこれじゃない!」と気が付き、本当に興味のある職種にキャリアチェンジ転職をしようと考える方も少なくないと思います。本当に自分のやりたいことを仕事にすることで、大きなやりがいを感じながら生活が送れるようになるでしょう。

一般的に、キャリアチェンジは年齢が高くなると難しくなるとも言われているようですが、実際のところどうなのでしょうか。

ここでは、キャリアチェンジ転職に関する「○○歳限界説」について、それがどういう理由で生まれたものなのかご紹介します。本当に説得力のある説なのでしょうか。

キャリアチェンジ適齢期は20代のうち

キャリアチェンジ転職というと、世間には「28歳限界説」「32歳限界説」「35歳限界説」といった「説」がたくさんあり、「やっぱり20代の間にしなくちゃいけないんだ」と思ってしまいがちですよね。

確かに、これらの説が生まれたことにはそれなりの根拠があります。

28歳限界説がささやかれている理由は、「(転職先の会社で)20代のうちに仕事を覚え、30代前半で実績を出すためには、最低でも20代が2年はあったほうがいい」という考え方によるもののようです。しかしこれはどちらかというと「理想論」が強い説のよう。仕事を覚えるのにかかる時間は人それぞれですし、あくまで実績を出すのが「30代前半が理想だ!」という考えの方にとっては影響力の強いお話といえますね。つまり28歳限界説は、「限界説」ではなく、誰かにとっての「理想的な年齢説」であると言えそうです。

32歳限界説は、単純に「32歳を過ぎると、転職先の上司が年下になる可能性がある」ことや「社会人になって10年、同じキャリアを積んでいるために、このキャリアを欲しがる企業の方が多いだろう」という理由が大きいようです。35歳限界説も上記の説と若干重なるもので、「一般的な定年である60歳になるまで25年を切ってしまい、キャリアアップしにくいのではないだろうか?」というのが主な根拠と考えられます。

とはいえ32歳、35歳というと社会人としての基礎を固めた市場価値の高い人材。実際、キャリアチェンジ転職を試みる上で相当な決意をしている人も多く、これまでのキャリアで積んだ経験が深いために、「次のキャリアにどのように生かしていけるか」への理解に強いこともまた事実です。会社の年齢層など鑑みて、30代からの人材を求めている企業は少なくありません。

確かに年齢はその人の「歴史」を知る上で重要な要素ですので、企業側も採用基準にしているかもしれませんが、単純に年齢だけで門前払いになることは少なくなりつつあるといえますね。

年齢を逆手にとり、スキルや熱意は「生かし方」に基づいて伝えよう

採用条件に年齢制限が設けられている場合は難しいかもしれませんが、そうでなければ年齢のことはマイナス表現せずに、それまで培ってきたスキルや新しい仕事に対する熱意を「今後どのように生かすか」という表現を意識して、相手に将来性をアピールすることが重要になります。これは社会人歴の長い方だけでなく、20代若手の方にも当てはまるお話です。

しかし当然、年齢によってアピールのしかたは変わってきますので、年齢に見合った強みを理解するようにしましょう。20代であれば新しい業務に対する意欲や、人柄などポテンシャルをアピールするといいですし、30代であればそれまでに培った経験やノウハウが持つ、新しい仕事への影響などをアピールするといいでしょう。

 

キャリアチェンジ転職をする方の数は年々増加傾向です。「キャリアチェンジしたいけど無謀かな?」と諦めず、本当に自分がやりたいことを目指してみてください。

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