“向いている仕事”という言葉の罠― ビジネスコンサルタント和田裕美氏(第5回)

最終更新日: 2020年04月07日
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Re就活編集部

“向いている仕事”という言葉の罠― ビジネスコンサルタント和田裕美氏(第5回)

わだ・ひろみ◆ お客様の98%から契約をもらう「ファンづくり営業」で、日本トップ、世界142か国中2位を収めた女性営業のカリスマ。累計220万部越えの著書には『世界No.2「売れる営業」に変わる本』『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』などがある。また独自の理論を活用し、NHK Eテレなどへレギュラー出演し多岐に渡る活動を展開。絵本「ぼくはちいさくてしろい」は小学校の道徳の教科書に採用。また、小学校でWADA式陽転思考の体験授業も開催している。今回は全3回にわたって1月31日開催「大転職博」での講演『人生100年時代に「稼げる私」になるためにやっておくべき5つのこと』をご紹介します。

 

人生100年時代は、新しい生き方の時代――

「LIFE SHIFT」という著作が世界的ベストセラーとなった2016年。そのあたりから人生100年の時代と言われるようになってきました。

人生100年時代は、Re就活世代の皆さんは、ご両親とは同じような生き方はできなくなってきます。

終身雇用制も終わりを迎え、年々、自動的に給与が増えていくようなこともあり得ません。

不確実なこれからの時代、「生き方」の捉え方がどんどん変わってきています。

そして、2050年には、日本の人口は8,000万人になるとも言われています。

今の年金制度は人口が増える想定でつくられたものですので、年金制度も崩壊していくでしょう。

だから、定年退職後も何かしらの仕事をしていかなければなりません。

そのためにも、何かプラスの力を身に付けなければならず、今の内から副業などを通じて稼ぐ力を身に付けておく必要もあります。

 

人生100年時代って、むしろチャンスかも――

「稼ぐ力」が求められる時代を、むしろチャンスとしてとらえる必要があります。

たとえば、これから副業をするにあたって、自分の得意分野を生かして何をしようか考えると思います。

つまり、副業を通じて自分個人の力を磨くことができるようになり、その自分の得意を必要としてくれる誰かがいるということです。

それはこれまでとは違い、自分の意志で自分の力を磨くことができるということですので、その分、得しているということでもあり、人生も楽しむことができるはずです。

そして、自分の力を磨くことができれば、学歴も関係なく、年齢も関係なく、経歴も関係なく、主婦でもできるし、定年後だって仕事をすることができるようになるのです。

 

“向いている仕事”という言葉に惑わされない――

セールスの仕事に転職して最初のころは「向いていない」「辞めたい」と考えていました。

上司に退職の相談をした際、「自分はこの仕事に向いていない」と告げると、上司からは「向いていないと思っていた」と言われ、向いているから採用をしたわけではない、とも言われました。

そして、「向いている仕事を探すな、向いているようにしていくものだ」と言われました。

ここで気づかされたことは、向いている仕事を探すということは、「今のできることの範囲で向いている仕事を探す」ということであって、そこに自分自身の成長はありません。

仕事に対して自分を向いているように変えていくことこそ成長であり、そのための資格取得、スキルアップが待遇の向上にもつながっていくものです。

 

自分自身の成長のために、“この仕事に向いているなと思う人”、要するに仕事ができる人の真似をすることにしました。

同じ市場で、同じ商品なのに、できる人と何が違うのか、自分が幸せになるためにできる人から盗もうと思ったのです。

ここでできる人に対して嫉妬をしてはいけません。

「あの人は学歴が良いから・・・」「あの人は経験が長いから・・・」といっても、仕方ありません。

仕事ができる人を見つけることができると、それは無料で学ぶことができるということです。

私の場合は同じ女性のセールスで仕事ができる人から学びました。

 

“この仕事に向いている人”を真似してみる――

結果、私が学んだことは「動じない」ということ。会話において動じない人はイニシアチブを取りやすく、裏を返せば威圧的な人の方が優位ということです。

日本人は非常におとなしいからです。苦手な人の前でも動じず、笑顔を5秒間キープすることで第一印象が変わってきます。

また、会話におけるイニシアチブを取るにあたって、質問を質問で返すことも有効です。

相手の会話に乗ることもできます。私はこうしたポイントを見て分析をしました。

「何ができるか」ではなく「何が違うのか」に着目をし、その上で気づいた点について本を読んで自分の知識としていきました。

何秒笑っているのかを測って、その後で第一印象が5秒で決まることを本で裏付ける、といった具合です。

ちなみに笑顔に関してですが、顔の筋肉は108種類あると言われていますが、年齢を重ねるごとに筋肉はどんどん固くなっていきます。

笑顔がぎこちなくなる前に、若い内から意識して笑顔を作るようにしていくことが大切です。

 

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