『蛙の子は蛙』? 奇跡のハイブリッド生物、カエルの苦悩。

最終更新日: 2019年11月11日
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Re就活編集部 さとち

『蛙の子は蛙』? 奇跡のハイブリッド生物、カエルの苦悩。

東京だと、今年の梅雨は雨が少ない印象でした。

みなさん、雨はお好きですか。

 

面接の日とか、勝負の日!

それが雨だと、正直嫌ですよね。

「お~幸先悪い…」なんて。

 

雨、だとつい下を見ながら歩きがち。

ある雨の日、そんな風に下を見て歩いていたら、

大きなウシガエルがノソノソ歩いていました。

 

「いつもピョンピョン跳ねてるわけじゃないよ?」

 

そんな風に言われたような気もしたので、

ちょっとカエルについて、調べてみました。

chojyu.png

『蛙の子は蛙』

子は親に似る。なんて意味で使われることわざもあります。

がしかし、カエルの子はもともとオタマジャクシでしょ。全然別物。

 

それにしても、水中でずっと暮らしていたオタマジャクシが

いつのまにやらカエルになってピョンピョン跳ね回るって

よく考えたら面白いと思いませんか。

 

姿かたちが全く違うということは、

もちろん内部構造だって違います。

 

最たるものが呼吸法。

オタマジャクシは『エラ』で。

カエルになると『肺』で。

それぞれ呼吸してるんですね。

 

ではその呼吸はどのように変化していくか、ご存じですか。

 

オタマジャクシ期間は孵化してから1~2ヶ月。

その後、オタマジャクシはカエルへと奇跡の変貌を遂げるわけですが、

ちょうどそのタイミングで、まず『肺』ができ、

その後『エラ』が消えていくんです。

 

なので生後2ヶ月頃のおたまちゃんは、

『肺』と『エラ』のウルトラスーパーハイブリッド生物ってことですね。

 

でもまぁ、そりゃそうです。

 

いざ『エラ』が無くなって、よーし、『肺』作るぞーって。。。

 

……

………

 

んはっっっ.......!!!!!

 

 

 

ってなります。

 

だから、ウルトラスーパーハイブリッドは、ある意味自然の摂理。

 

一応具体的なタイミングを言えば、後ろ足が生えた後ぐらいです。

 

つまりこの時期は、見た目も内臓機能も中途半…ハイブリッドな時期なんですね。

otama.jpg

 

『出来たばかりの頃の、T○Y○TA、プリ○スのような』

さて、後ろ足が生えると、次はしっぽがだんだんと短くなっていきます。

しっぽがあるうちは、陸上でバランスが取れないため水中から出ることはできません。

仮に無理して陸に上がったとて、ブヨブヨですからね、引きずって歩いたら皮ズル剥けです。

 

じっと耐え、前足が生え、しっぽが完全に無くなる頃、

ようやく『エラ』は体内に格納され、『肺』が完成。機能を開始するわけです。

衣替えみたいなもんですね。夏物の『エラ』をタンスにしまい、冬物の『肺』を出す。

frog.jpgちょっとかわいそうな話。

中途半…ハイブリッド期間に、水の深い場所にいると、

溺れ死ぬんですよ。こいつ。

 

私のかわいい5歳のいとこが、水たっぷりのバケツでオタマジャクシを飼っていたら、

足が生えた時点でガッツリ浮かんでいました...。仰向けで...。

 

『エラ』機能が下がりつつ、『肺』機能も育ちきってない時は、

両方使わないと苦しい苦しい。

 

要はあれですよ。めっちゃ鼻づまりの時に、

クチをガムテープで塞がれてるようなもの。

 

これが24時間以上続くと考えましょうよ。

もはや、自ら死を選びますよね。

 

『今日は雨か、、、』と思っても

「蛙の子は蛙」

 

なんかでは全然なくて、

あの日のウシガエルもちょっと前までは

陸と水の間でアップアップしてたのか。

なんて思うと、感慨深さもありますね。

 

「お~お~今日も跳ねてる跳ねてる。」

 

雨の日ならではの出会い。

 

そういうこともあるのなら、

雨、少しは好きになれそうですね。

amakaeru.jpg