若い人が活躍しやすい現場 求めるのは「成長したい」という意欲 ― アイ・ティー・エックス株式会社

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朝日新聞社教育総合本部 柿崎 隆

若い人が活躍しやすい現場  求めるのは「成長したい」という意欲 ― アイ・ティー・エックス株式会社

――大型家電「ノジマ」のグループになって3年。野島社長からご覧になって、ITXの強みは何でしょうか。

野島 ITXは、携帯電話やスマートフォンのキャリアショップを運営する企業です。中でも「NTTドコモ」と「au」に特化した専門の販売会社になっています。

多くのキャリアショップが派遣社員を雇い営業を行っていますが、当社は出来る限り自社で採用した社員で店舗運営をしています。この部分が強みだと、私たちは自負しています。

自前の社員で運営するという事は、自発的に新しいことに挑戦しようという思いを持つメンバーが、日々仕事について自由闊達に議論する雰囲気を持てるということです。「失敗は成功の母」を実践し、失敗してもいいから新しいことをしていきたいと考えています。

――「失敗してもいいから新しいことを」を強調する、野島社長の経歴を教えて下さい。

野島 私は1951(昭和26)年1月に横浜で生まれ、相模原に引っ越しました。父は東京電力の社員でしたが、途中でやめて電器店を始めたものの、なかなかうまく商売がいきませんでした。

1973年に中央大学商学部を卒業したとき、会社には母と従業員2人しかいませんでした。私としては逃げるわけにもいかず、家業を継ぐことにしました。

自分なりにいろいろ考えました。そのうち、コンポーネントオーディオの売り場を設けて販売を始め、5年ほどして神奈川県内トップの売り上げを記録しました。その後も商品を増やしていき、ビデオ機器や電話機、インターネット機器などの新商品にも助けられて、店の売り上げは伸びていきました。

携帯電話機器も他社より早く扱い始めました。失敗もありましたが、ブラッシュアップして少しずつ成功に結びつけていきました。現在はパソコンの売り上げが下がる中で、情報機器、通信機器がノジマの売り上げの7割以上を占めることになっています。

電器店を継いだ当初は嫌なことが多かったのですが、今にして思えば勉強になったことも多かったように思います。

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――その中で情報通信のITXを買収することになります。

野島 先ほども話しましたが、ノジマの特徴は「自前の社員で営業する」ことです。メーカーからの派遣社員を使わないので、複数のメーカーの商品説明ができるという特徴があります。しかし、メーカーからすると決してうれしいことではありません。また、世界中でもキャリアショップが主流になっています。そういう流れを考え、3年ほど前にITXを買収してノジマグループの一員として迎えました。当時は、会社を強くし発展させていく大きなチャンスだと思いました。ITXを成長させる自信があったので、全然悩みませんでした。

ノジマは、あくまでも(接客などの)質で勝負するという考え方で今まで伸びてきました。質が良ければお客さまに喜ばれて企業として強くなっていく。なので、ITXにノジマの「質」を入れて成長させていこうと思いました。日本の家電メーカーも世界で強かった時は質で勝負していました。しかし、質を追わずに量やシェアを追い続けて思うようにいかなくなってしまいました。“質がよければ後で量がついてくる”私はそう考えています。

2年間は経営にタッチしなかったのですが、一昨年10月から管理部門にノジマの社員を入れました。そして昨年4月から、私が社長を兼任することになったわけです。

――経営に関わるようになって気づいたこと、変えたことは何でしょうか。 

野島 もともとITXは、日商岩井、ニチメン、ソニーの携帯電話会社が合併して出来た会社で、制度も3つ、派閥も3つあるという感じでした。

そこで昨年から今年にかけて、制度変更をしました。それまでのITXは1300人超が派遣社員でしたが、これは当社の方針と相入れません。ですから、正社員を増やし、「自前の社員で営業する」の徹底を心がけています。

どのような採用をしているか、教えて下さい。

野島 ノジマグループに入るまでのITXは、毎年20〜30人しか採用しませんでした。しかし昨年は約160人、今年度に入ってすでに270人を採用しています。

採用までの流れですが、筆記試験はありません。一次面接では中途採用の担当者により約30分、最終面接ではグループ長により約30分行われます。

決して難しいことを聞くことはありません。志望動機や就活の状況、入社したら何をしたいか、長所短所、などです。先ほども言った通り、我が社は自前で社員を雇用しています。サービスの質を高めてお客様に喜ばれようという思いからです。キャリアショップの中で日本一質の高い会社を目指しています。

そのためには、社員に還元しなければならないのは当然です。制度を整え、従業員の給料も惜しみなく上げています。そうしていくことで若い人が活躍できる現場にしていきたい。実践を重んじ、失敗してもいいから次の成功に向けて活かして欲しい、と考えています。

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――転職してくる若者にのぞむことは?

野島 今度こそ失敗しないような会社選びをして欲しい。当社は今、若い社員の定着率を高めつつあります。自分で言うのもなんですが、当社を選んでくれれば「いい会社だ」と感じてもらえると思います。

中途入社でも、研修でしっかりフォローします。

育成グループの各地域担当者がいるほか、店舗内で1名トレーナーを決めて研修を行います。最初は社内独自オンラインシステムを利用してのコンプライアンス研修。店舗に入った後は、トレーナーにロールプレイングをしてもらいつつ、育成グループ担当者が独自プログラムに基づきWEB会議システムを使って研修を行います。

現場も中途入社の人を受け入れる体制になっています。様々な取り組みは、ITXが働きやすい会社となることにつながっていると思います。

成長したいという意欲があれば、働きがいのある会社になるはずです。

今度こそ、自分なりの努力をして欲しい。会社も全力で応援していきます。愛社心のある社員として育っていって欲しいと思っています。

 

――記者から一言

取材した私も横浜市民であり、「ノジマ」の看板には親しんできた。しかし、「NTTドコモ」と「au」の店舗運営に食い込んでいるのは今回の取材で初めて知った。確かに、消費者により良いものを提供するのに、 店舗の形式は関係ない。野島社長の先見の明を感じた。取材中は終始穏やかな口調ではあったが、その目は常に先を見据えているのだろう。次はどんな 展開をしていくのだろう。今から楽しみだ。

 

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