今注目の「ワークライフマネジメント」とは?

最終更新日: 2020年11月20日
  • シェア
  • ツイートする

Re就活編集部

今注目の「ワークライフマネジメント」とは?

多くの企業が新型コロナウイルスの感染拡大を機に、リモートワーク・在宅勤務の導入が進みました。
通常出社に戻った企業も多いようですが、大手を中心に出社と在宅勤務をバランスよく取り入れている企業も少なくありません。

また、人材サービス会社のパソナグループは、本社を兵庫県淡路島に移すといったニュースは、一人ひとりの働き方を見つめなおすきっかけになったように思います。

そんな中「ワークライフマネジメント」という考え方が注目されています。
ご存じの方もいるかもしれませんね。
聞いたことがあるという方も、「ワークライフバランス」との違いがよくわからないという人もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は「ワークライフマネジメント」って何?ということから考えてみたいと思います。

「ワークライフバランス」は進んでいるけれど

woman06_02.jpg

先に挙げた「ワークライフバランス」はすっかり定着しましたね。
ワーク(仕事)とライフ(生活)のバランスを取って自分が求めるワークライフを実現しようというものでした。
企業もワークライフバランスの実現に向け、仕事の効率化などにより残業削減の取り組みを進めてきました。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」の労働時間指数によると、総実労働時間は平成27年の平均を100としたとき、令和元年には96.3と3.7ポイント減少しています。
所定外労働時間についても同様に平成27年の平均を100としたとき、令和元年には96.2と着実に減少しています。

少しずつではありますが、労働時間は減り、その分プライベートの時間が増えているはずなのですが、その実感を持っている人はどれくらいいるでしょうか。

自分自身で時間、やるべきことをコントロールするということ

woman06_03.jpg

プライベートが充実しているという実感を持ちづらい理由の一つに、自分の意志で時間の使い方を決めることができていないことが挙げられるのではないかと思います。

例えば、残業が減って早く帰ることができるようになったけれど、特に予定もないからそのまま家でテレビを見て過ごしちゃうとか。
気がついたらもう寝る時間になっていて、「今日もなんとなく1日が終わっちゃったな」と軽い自己嫌悪に陥ったり…という経験が私もよくあります。

そこで登場したのが「ワークライフマネジメント」という考え方。
「ワークライフバランス」はどちらかというと企業が社員の働き方を考慮し、社員はそれに沿って働くというイメージがあります。

一方「ワークライフマネジメント」は、自分自身で働き方を決めたり、コントロールしたりというもの。
例えば「今日は●●したいから、残業にならないように計画を立てて仕事する」とか、「将来、こんな仕事にチャレンジしてみたいから休日は資格取得の勉強をする」など。

つまり「ワークライフマネジメント」とは自分の意志で仕事と生活をコントロールし、その両方を充実できるように自分が主体的に行動してマネジメントする、ということを指しています。
「何も予定がなくただテレビを見ていたら時間が過ぎていた」より、「今日は自宅でゆっくり過ごしたいから仕事を調整する」とでは、
結果、自宅でテレビを見て過ごすことであっても、自分の意志で決めているので、自らが生活を組み立てているという実感を持てるのではないでしょうか。
そういった小さな積み重ねが、仕事もプライベートも充実しているという実感につながっていくように思うのです。

もちろん、組織のルールのもとで働いているわけですから、すべてにおいて自分の意志で働き方をコントロールするのは難しいでしょう。

ただ、自分に与えられた時間の中で少しずつでも自分の意志で決めていくこと。
日々の些細なことからでも始めてみたら、仕事もプライベートの見つめ方も変わってくるかもしれませんよ。

今、自分の働き方を考えたい、ワークライフマネジメントを考えてみた結果、今までとは違う仕事を選びたい。
Re就活WOMANはそんなあなたを応援しています。

womanボタン.png