採用担当を納得させる『転職理由』の伝え方

最終更新日: 2021年03月24日
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採用担当を納得させる『転職理由』の伝え方

必ず面接で質問される転職理由。この質問への回答ひとつで合否に関わる印象が大幅に変更されるので注意が必要です。

企業が面接で「転職理由」を聞く理由

ミスマッチを防ぐためです。 

伝え方によっては、同じ理由で短期離職するのではないかと採用担当は判断します。転職理由では伝え方に気を付けながら正直な内容を伝えましょう。

「他責」は絶対にNG!伝え方を工夫しよう

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採用担当者が聞きたいことはネガティブな前職の悪口や愚痴ではなく、あなたが転職することによって叶えたいポジティブなことです。

 

<前職の悪口や愚痴に聞こえてしまう転職理由の例>

・頑張っていたのに評価されないから

・上司が自分の提案を受け入れてくれないから

・やりたい業務ができないから

・人間関係が良くない

 

上記の部分”だけ”伝えてしまうと、他責であると判断されやすいので注意しましょう。他責とは、周りの人や環境のせいにすることです。受け身で、嫌なことがあれば投げ出してすぐに辞めてしまうのでは?とネガティブな印象を与えてしまうので注意しましょう。

 

企業が20代の転職者に求めることは、今あなたが持っているスキルでありません。その企業に入社して成長できる人を求めています。成長できる人は、課題や問題が発生したとき、自分自身の問題として解決に向けて取り組むことができる人です。なので、転職理由を伝える際にも自分にも落ち度はなかったのか?状況の改善に向けて取り組んだのか?など盛り込むようにしましょう。

例えば「やりたい業務ができない」場合。なぜ「やりたい業務ができない」のか原因を明確にすることが大切です。スキルが不足しており、やりたい業務ができないのか?長く在籍しないと叶わないのか?自分自身で叶えるための努力はできているのか?転職先でも叶わなかったらどうするのか?客観的に状況を把握しましょう。

「頑張っているのに評価されない」を転職理由にする人は注意!

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「頑張っていたのに評価されない」ことを転職理由にする方は注意が必要です。

任された仕事を100%こなしているから、自分は成果を上げている、実績がある!とは断言できません。

「評価される人」は会社から期待された成果の100%以上のパフォーマンスをこなす人のことです。任された仕事を100%こなして満足していることは自己満足の世界です。評価基準はあくまで自分以外からの評価です。沢山残業をして自分では頑張ったつもりだけれど、会社から求められている成果に到達していない場合は評価されません。

会社の評価制度が曖昧で整っていない場合や、100%以上の成果を出しているのに年功序列の社風で評価されにくい環境なのであれば、上記のような課題、不満を改善するために自主的に取り組んだこと、転職することでしか上記の課題を解決できなかったことをセットで伝えましょう。

「転職理由」で伝えるべき内容

採用担当に伝えるべきことは、「転職しなければならない理由」「転職によってあなたが叶えたいこと」の2つです。この2つを以下の順番で伝えていきます。

 

【1】事実(前職での課題。どんな状況だったのか)

【2】行動(その事実を改善するために取り組んだこと、結果)

【3】応募先の企業でどうしたいのか

転職理由を作成しよう例1「正当な評価を得たい」

pixta_50214388_M.jpg転職理由で伝えるべき内容で記載した【1】~【3】に自分のエピソードを当てはめましょう。以下を例にして、転職理由を作成していきます。

・営業成績が良くても、昇進昇格や給与が上がらない

→成果に応じて正当な評価を得て、年収を上げたい

 

【1】事実(前職での課題。どんな状況だったのか)

→自分より売り上げが少ない先輩の給与が多く、年功序列の社風でした。

【2】行動(その事実を改善するために取り組んだこと、結果)

→上司に制度を改善するように相談したこともあるのですが、社歴の長い方の意見を変更することができないそうで、長い時間をかけないと状況は変わらないだろう、という見解でした。

【3】応募先の企業でどうしたいのか

→入社前に評価制度の確認を怠った自分に非がありますが、御社のように、実績に応じて給与がアップし、昇格できる環境で正当な評価を受けたいと思いが勝り、転職を決意致しました。

 

上記のような転職理由であれば、部署移動をしても今の不満を改善することができないので、自分の希望を叶えるためには転職するしか選択肢はありません。また、給与を上げたい!とダイレクトに伝えるのではなく、正当な評価制度が整っている会社で、成果を上げたい!ということを伝えることで、前向きな転職であると感じてもらうことができます。

転職理由を作成しよう例2「残業や休日出勤を減らしたい」

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【1】事実(前職での課題。どんな状況だったのか)

→仕事内容にやりがいは感じていたのですが、月の残業時間が60~80時間で休日出勤も多い環境でした。部署の人員バランス上、体調が悪くても出社しなければならない状態でした。

【2】行動(その事実を改善するために取り組んだこと、結果)

→上司に、単調業務などは業務効率化システムを導入するか、人員を増やすことで1人当たりの業務量を削減するのはどうかと提案しましたが部署のメンバーが高齢化しており、今のスタイルを変更すること難しいと判断がありました。

【3】応募先の企業でどうしたいのか

→責任を持って業務を遂行するための残業は厭わない(いとわない)のですが、御社のように、メリハリをつけて働くことを推奨されている企業で、求められている成果を出すことに集中したいと考え転職を決意しました。

 

残業時間や休日出勤は具体的な数字を出して伝えると、どれほど過酷な状況であったのか採用担当が想像しやすくなります。ここでのポイントは【3】です。単に残業時間や休日出勤を減らしたい!と伝えるだけではなく、残業時間や休日出勤を減らしてどのように働きたいのかを伝えると、入社後の活躍のイメージがしやすくなり、前向きな印象を与えることができます。

おわりに

可能であれば、自分以外の第三者から冷静な視点で確認してもらうと良いでしょう。転職理由が多すぎて絞れない!という方はぜひRe就活エージェントをご利用ください。あなたのご経歴をお伺いしたうえで一緒に転職理由や転職の目的を整理することができます。整理したうえであなたにマッチした企業のご紹介も可能となっているのでぜひご利用ください!

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