【転職検討中の人も要確認】転職した場合の年末調整について

最終更新日: 2019年11月01日
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玉田 誠一

【転職検討中の人も要確認】転職した場合の年末調整について

これから転職を考えている方、年末調整を転職後の会社でしてもらえるかどうかご存知でしょうか? 実は、転職のタイミングによって、転職後の会社で年末調整をしてもらえない場合もあります。今回は、転職する前に知っておきたい年末調整についてご紹介していきます。きちんと理解して、スムーズに転職をしましょう。

年末調整とは?

年末調整の目的は、所得税の清算です。所得税は、1年間の所得額によって決められます。会社に勤めている従業員の場合、年間の給与を概算で計算し、そこから所得税の金額を決めて毎月の給与から差し引きます。このようにあらかじめ所得税を徴収することを源泉徴収と呼びますが、概算の金額なので実際に払うべき所得税額とは異なる場合があります。そこで年末調整をおこない、差額を返金したり不足分を徴収したりする必要があるのです。また、控除を受けられる場合、年末調整のときに会社に申請することで所得税を抑えることができます。

転職したら必ず年末調整してもらえるのか?

転職先の会社で年末調整をしてもらうには、いつ転職したかが重要です。ここでは、年末調整の対象とそうでない場合について解説していきます。

年内に転職した場合

年の途中で退職し年内に転職した場合、転職先の会社で年末調整を受けられます。以前の会社と現在の会社での所得を合計し、そこから所得税を割り出します。

年明けに転職した場合

退職してから年を越して転職した場合は、年末調整は受けられません。そのため、自分で確定申告をする必要があります。源泉徴収票を基に、確定申告書を作成し期間内に提出しましょう。確定申告の相談については、各地域の税務署で受け付けているので初めての場合は相談に行くことをおすすめします。また、ネットでも確定申告書の作成をすることができますので、提出をスムーズにしたいという方はそちらを検討してみるといいでしょう。

転職先での年末調整の手続き

転職した会社で年末調整をしてもらうための手続きについて解説していきます。まず、年末調整で必要となるのが、その年の1月から退職までの期間、源泉徴収された金額が記載されている源泉徴収票です。源泉徴収票は、退職日に渡されるか後日郵送される場合があります。この書類を転職先の会社へ提出することで、年末調整をしてもらえます。年内に数回転職している場合は、それぞれの会社から源泉徴収票をもらわなくてはなりません。源泉徴収票の提出が会社の年末調整に間に合わない場合、確定申告をする必要があるので、なるべく早い提出を心がけましょう。

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年末調整や確定申告などの税金関係は、面倒なイメージがあり億劫になりがちです。しかし、手続きをしないと払い過ぎた税金が戻ってこないなど損をすることもあります。まだ転職時期は未定という方も、今まさに転職活動中の方も、転職をした際の手続きをあらかじめチェックしておくとよいですね。

 

 

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