転職前に有給を消化したい! 有給休暇の取得方法と、トラブルの解決策

最終更新日: 2019年10月31日
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玉田 誠一

転職前に有給を消化したい! 有給休暇の取得方法と、トラブルの解決策

転職をするにあたって、残っている有給休暇を消化しておきたいと考えている方も多いと思います。有給消化は労働者の権利ですから、取らずに退職するのはもったいないものです。仕事が忙しくなかなか有給休暇を取れなかったという方は、退職時にぜひ有給消化をしておきたいですね。

今回は、転職前の有給消化のポイントについて紹介します。

そもそも有給休暇ってどんな制度?

まずは有給休暇の概要をチェックしておきましょう。

有給休暇は、労働基準法第39条に定められた労働者の権利です。この法律により、採用から6ヵ月継続勤務し、かつ全労働日の8割以上出勤した労働者は10日の有給休暇を得られます。6ヵ月経過後は、勤続年数1年ごとに一定日数が加算され、勤続期間が長くなるほど有給日数も増えていきます。ただし、有給休暇は付与日から2年経過すると時効になり消滅するので気をつけましょう。

有給休暇が残ってしまっている人は、今まで頑張って働いた自分を労う意味もこめて、退職前には有給をぜひ消化しておきましょう。

 

転職前、有給消化のタイミングは?

転職前の有給休暇は最終出勤日のあと、退職日の前までに取得するのが一般的です。ここで気をつけたいのは、会社に在籍していなければ有給が取得できないという点です。「有給を消化する前に退職日になってしまった」というトラブルを避けるため、残りの有給日数を確認した上で退職日を決定することが大切です。

中には、最終出勤日よりも前に有給を消化するというケースもあります。こういった場合には、どのタイミングで引き継ぎをするのかを周囲に伝えておくなどして、自分にとっても会社にとっても余裕ができるよう配慮して退職の準備を進めましょう。

 

有給消化をするとき気をつけたいこと

有給消化は労働者の権利ですが、だからといって「明日から有給を消化して退職します」と自分勝手に決めるのは社会人としての配慮を欠いています。

忙しい時期の退職や有給消化は会社に迷惑をかけることになるので、できれば繁忙期とずらすなどの配慮をしましょう。そして円満に退職するためにも、有給消化の前にきちんと引き継ぎをしておきましょう。

 

有給消化ができないトラブルの解決策

中には「有給取得は認められない」「最後に迷惑をかけるのか」などと言われ、有給消化を断られるトラブルもあります。また、有給休暇を取得しにくい雰囲気の会社だったため、有給消化したいと言い出せないまま退職してしまったという方も意外と多いものです。

もしも上司に有給消化を断られたときには、直属の上司よりも上の役職者や総務部などに相談しましょう。会社ぐるみで有給取得を妨げられてしまったときには、労働基準監督署への相談も視野に入れるとよいでしょう。

有給休暇をきちんと申請したのに支払われなかったというトラブルもまれに起こります。こういった場合にはまず会社に確認を取り、誠実に対応してもらえない場合には労働基準監督署や社会保険労務士にアドバイスをもらうという方法もあります。

 

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有給消化は労働者の当然の権利なので、後ろめたく感じる必要はありません。ただし、有給消化前に退職の手続きや引き継ぎをきちんと終えておくことは社会人としての大切なマナーといえます。

 

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