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2025.02.19RESEARCH

結婚を機に転職を考えている人必見!メリットやデメリットをまとめて解説

 20代の働き方研究所
結婚は今後のキャリアや働き方を見直す契機となります。ライフスタイルの変化に伴い、職場環境や柔軟性の高い働き方など、これまでとは仕事に求めることが変わるかもしれません。
結婚と転職のタイミングが重なると、生活環境と職場環境の両方が変わるため、精神的な負担になりがちです。結婚を機に転職を検討している場合は、そのタイミングを見極めることが重要になります。

この記事では、結婚を機に転職する際のベストタイミングを解説します。結婚を機に転職するメリット・デメリットは、「結婚前」と「結婚後」に分けて紹介するので、自分はどちらが適しているかをイメージしてみてください。

 

【最新版】結婚を機に転職した人の割合


近年は価値観の変化により、結婚や働き方に対する考えが多様化しています。

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概要」によると、転職入職者が前職を辞めた理由のうち、結婚を機に辞めた人の割合は男性が0.3%、女性が1.3%だったことがわかっています。

※出典元:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況

前年比は男性が-0.2%、女性が-0.9%で、男女ともに結婚を機に転職する人は減少傾向にあることがわかります。

結婚を機に転職するベストなタイミング


結婚は、人生の節目となる出来事の一つです。出産や育児、住宅購入などのさまざまなライフイベントと関わってくるため、転職を考える際は慎重に判断しましょう。

たとえば育休の取得や住宅ローンの契約には、1年以上の継続勤務が条件になることが多いため、転職の理想的なタイミングは「結婚の1年前」と言われることもあります。

しかし、キャリアプランや預金状況などは人それぞれ異なります。ライフイベントや将来設計を踏まえて、自分に合うタイミングを見極めることが大切です。

【結婚前】結婚を機に転職するメリット・デメリット

ここからは、結婚を機に転職するメリット・デメリットを「結婚前」と「結婚後」に分けて紹介していきます。結婚前に転職するメリットは、結婚までに時間的な余裕があることです。その一方で想定外の事態に直面したとき、家庭と仕事を両立しづらくなる可能性があります。

メリット:新しい環境に慣れる時間がある

結婚後は、これまでとライフスタイルが大きく変わる可能性があります。新しい環境に慣れる前に転職すると、ワークスタイルとライフスタイルの変化に対応しきれないことがあるかもしれません。

特に結婚直後は引越しや結婚式の準備など、精神的・体力的な負担も大きくなりがちです。新たな生活と新たな職場環境が同時期に重なることで、ストレスにつながる可能性もあります。

結婚前に転職しておけば、まずは職場環境に慣れることに専念できます。仕事に慣れてから結婚生活をスタートできるため、新たな環境にもスムーズに移行できるでしょう。

メリット:キャリアの選択肢が広がる

充実したキャリア人生を送るためには、キャリアの選択肢を広げることも大切です。結婚は、キャリアの選択肢に影響を与える出来事の一つです。結婚や出産により、働き方やキャリアプランが大きく変わることがあります。

結婚前で未婚・子どもがいない状態だと、転職活動で「柔軟に働ける人材」として企業から評価されやすくなります。これは、独身だと転勤や急な残業に対応しやすいと見なされるためです。

また、結婚前は、異業種や異職種へのキャリアチェンジがしやすいタイミングです。キャリアアップを目指せる仕事を選ぶことで、結婚後の収入アップや社会的な地位の向上にもつながる可能性があります。

デメリット:結婚準備と転職活動を同時に行う必要がある

結婚準備や転職活動には、体力的・精神的な負担が伴います。結婚前には、結婚式場の選定や招待客リストの作成、衣装選び、転居先の物件探し、引越しなどのさまざまな作業が必要です。

転職活動においても、求人情報の検索や応募書類作成、面接対策など、やるべきことがたくさんあります。また、転職活動を始めてもすぐに転職先が決まるとは限らず、状況によっては長期化するケースもあるでしょう。
結婚までの準備期間が十分に取れないと、結婚準備と転職活動を同時に進める必要が出てくるため、体力的にも精神的にも負担が増えやすくなります。どちらも同時に進めることで、片方に十分な時間をかけられず、結果的にどちらも中途半端になってしまう可能性があります。

デメリット:想定外の環境変化に直面するリスクがある

近い将来に結婚を予定している場合、結婚後の生活を想定して転職活動をする人も多いでしょう。

しかし、自分の希望に近い形で転職できても、結婚後に想定外の環境変化に直面する可能性もあります。たとえば入社前は残業が少ないと聞いていたものの、実際は残業が多く、仕事と家庭を両立できないケースです。

また、想定外の事態は、自分の仕事に関するものだけだとは限りません。結婚前に転職したものの、結婚後すぐにパートナーの転勤が決まり、転居を余儀なくされる可能性もあります。

【結婚後】結婚を機に転職するメリット・デメリット


新生活に慣れてから転職したい場合は、結婚後に転職活動をするのも選択肢の一つです。結婚後の転職はワーク・ライフ・バランスを実現しやすい一方で、結婚後のライフイベントに対応できない可能性もあります。

メリット:仕事と家庭を両立しやすい

結婚後の生活は、結婚前のイメージ通りになるとは限りません。結婚前に転職できても想定外の事態が発生すれば、対応しきれないこともあります。

一方で結婚後に転職する場合、新生活に慣れてから転職活動を進められます。新しい生活に合った条件で応募先を探せるため、仕事と家庭の両立がしやすく、バランスの取れた生活を送れるでしょう。

メリット:結婚に伴う各種手続きが必要ない

結婚後に転職するメリットの一つは、結婚に伴うさまざまな手続きが不要なことです。
在職中に結婚すると、給与の振込口座の姓や住所変更などの手続きが発生します。しかし、結婚後に転職する場合は、これらの手続きがすでに済んでいるため、新しい手続きに追われる心配がありません。

デメリット:転職活動に時間をかけられない可能性がある

理想に近い転職を実現するためには、自己理解や企業研究など十分な準備をした上で転職活動を進める必要があります。

しかし、特に結婚後はライフスタイルが大きく変化するため、結婚前に想定していたとおりの環境が実現できるとは限りません。

転職活動に十分な時間をとれないなど、スムーズに活動を進められないこともあるでしょう。

デメリット:育休の取得が難しいケースがある

将来的に出産・育児を想定している場合、結婚後の転職は慎重に検討する必要があります。

産休は、転職直後でも取得できることが法律で定められており、結婚後の転職でも心配は不要です。しかし、育休の場合、転職直後では取得できない可能性があります。

厚生労働省の「育児・介護休業法のあらまし」では、「労使協定で同一の事業主に継続して雇用された期間が1年未満の労働者を対象外とすることは可能」と明記されています。

つまり、従業員が育休の取得を申請しても、企業側の判断で断ることもできるということです。入社1年未満でも育休を取得できる企業もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

※参考:厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし

結婚を機に転職する際の企業選びのポイント

共働き世帯が増えるなか、結婚を機に新たなキャリアを考える人が増えています。仕事と家庭を両立させるためには、結婚後のライフスタイルを見据えた企業選びが重要です。

ここからは企業選びのポイントを紹介します。

産休・育休の取得実績が豊富か

将来的に子どもを望んでいる場合は、産休・育休の取得実績が高い企業を選びましょう。
近年は、従来に比べると産休や育休を取得しやすくなっています。しかし、制度が設けられていても、実際には利用しやすい環境とは言えない企業もあるでしょう。また産休・育休を取得できても、復帰しづらい雰囲気があるケースも少なくありません。

取得実績が豊富な企業であれば、産休・育休を安心して取得できる環境が整っている可能性が高く、キャリアを継続できる体制が整備されてると期待できます。

また、従業員が育休から復帰しやすいよう、育休中の復職支援プランを導入している企業もあります。産休・育休を経て長く働き続けるためには、取得実績だけでなく、復職支援制度についても確認しておくとよいでしょう。

多様な働き方に対応しているか

仕事と家庭を両立させるためには、多様な働き方に対応している企業を選ぶこともポイントです。

たとえば結婚後、子どもの看病や家族の介護が必要になることもあります。その場合、オフィス出社かつフルタイムの働き方にしか対応していない企業では、仕事と家庭を両立しにくい可能性があります。看病や介護が長引けば、退職を余儀なくされるかもしれません。
テレワークや時短勤務などの多様な働き方に対応している企業なら、個別の事情があっても退職せずに働き続けることが可能です。

残業・出張・転勤の有無

結婚後の生活に大きく影響を及ぼす残業・出張・転勤の有無も確認しておきましょう。

たとえば、残業が多い職場だと家事に使う時間が減り、パートナーと家事分担を巡ってトラブルが起きることもあります。また、出張が多いとパートナーと過ごす時間が十分に取れなくなるかもしれません。さらに、転職直後に転勤が決まると、単身赴任や退職を選ばざるを得ない状況になる可能性もあります。

結婚後の新生活を充実させるためには、仕事と家庭のバランスを取りやすい職場を選ぶことが大切です。

結婚を機に転職する際には最適なタイミングを見極めよう


結婚は、ライフスタイルが大きく変化する出来事の一つです。結婚後も理想とするキャリアを築くためには、結婚のタイミングで自身のキャリアを見直してみましょう。

転職を考える際には、今後の新生活やライフステージに合う企業を探すことが大切です。
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この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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