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2023.01.18RESEARCH

「資産形成」に「興味がある」と回答した20代が8割に迫る。「貯金だけでは、お金を増やせない」の声。実際に「資産形成」を行っている20代の割合は?

 20代の働き方研究所
人生100年時代。老後の期間が長くなったことにより、老後のための資産形成が注目されています。また、金融庁の「貯蓄から資産形成へ」という呼びかけもあり、長期的な資産形成を真剣に考える人が増えていると言われています。そこで、運用期間を長く確保することができる20代は、資産形成をどのように捉えているのか、アンケートを実施しました。

「資産形成」に「興味がある」と回答した20代が8割に迫る

「資産形成」に「興味がある」と回答した20代が42.5%に上りました。「やや興味がある」34.1%を合わせると、約8割の20代が「資産形成」に興味を持っていることが分かります。「自分が働くだけでなく、お金にも働いてもらう必要があると思う」「貯金だけではお金を増やせない」「リスクもあるので、しっかり勉強して投資したい」といった声が寄せられました。

「資産形成」を行っている20代は35.2%

「資産形成をしている」と回答した20代は35.2%でした。「興味がある」の回答とは40ポイント以上開きのある結果となっています。「資産形成をしていない」の回答は64.8%でした。

現在行っている「資産形成」は「つみたてNISA」が68.8%で最多

現在行っている資産形成は、「つみたてNISA」が68.8%で最多。次いで「投資信託」「株式」24.0%が続きました。

「FIRE(早期リタイア)」に興味がある20代が4割を超える

「FIRE(早期リタイア)」について、「興味がある」「やや興味がある」と回答した20代が、46.7%に上りました。「時間に縛られない生活をしたい」「趣味など自由に時間を使える生活は魅力的だと思う」といった声が寄せられた一方、「仕事でしか得られない喜びがあると思う」「仕事を通して、人との繋がりや社会との関わりを持ちたい」などの声も上がっています。

<調査概要>
・調査期間:2022年9月28日~2022年10月12日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
・有効回答数:355名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

約8割の20代が「資産形成」に興味を持っていると回答している中、実際に「資産形成をしている」と回答したのは35.2%で、「興味がある」「やや興味がある」の回答とは大きく開きのあることが明らかになりました。「預金」だけではなく「投資」をしていくことへの関心はあるものの、「資産形成」を行っている20代は一部に留まることが分かります。最近では「金融教育」への関心が高まっていますが、金融教育を受けないまま社会人になった20代も少なくありません。資産形成の方法や、リスク、リターンについて学べる機会が求められていると言えます。

また、「FIRE(早期リタイア)」について、「興味がある」「やや興味がある」と回答した20代が、46.7%に上りました。「時間に縛られない生活をしたい」「趣味など自由に時間を使える生活は魅力的だと思う」などの声が上がっています。早期リタイアも可能な経済的自立を実現すれば、ワークスタイルもライフスタイルも選択肢を増やすことが可能です。自由に柔軟に働き方や暮らし方を選択したいという思いが、FIREへの関心につながっているのかもしれません。

この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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