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2024.05.02RESEARCH

キャリアプランとは?作成するメリットや手順などを総まとめ

 20代の働き方研究所

転職をする際には、キャリアプランを作成しておくことが大切です。しかし、どのように作成すべきかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、キャリアプランとは何か、作成するメリットを解説します。また、キャリアプランを作成する手順やポイントも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

キャリアプランとは?

キャリアプランとは、理想のキャリア実現に向けた計画のことです。具体的には、これからやりたいことや理想の働き方を実現するために必要な行動をまとめた計画を指します。

従来、入社から定年までを一つの企業で勤め上げる働き方が一般的でした。しかし、近年は働き方の価値観が多様化し、転職が珍しいことではなくなっています。

さまざまな働き方が存在するなか、自分がどのようなキャリアを築いていきたいか、何を実現させたいかを考えることが重要です。

キャリアプランを作成すると、自分の進むべき方向性が明確になり、今何をすべきかが見えてきます。
 

キャリアプランと類似用語との違い

キャリアプランに類似した用語に、キャリアビジョンやキャリアパス、キャリアデザインなどがあります。いずれも「キャリア」という言葉が含まれていますが、それぞれ内容が異なります。
 

キャリアビジョンとの違い

キャリアビジョンは、将来の自分の理想像であり、キャリアに限らずプライベートな側面も含むのが特徴です。

人生には、就職や転職、結婚、出産などのさまざまなターニングポイントがあります。キャリアビジョンは、これらのターニングポイントを見据えて、どのように人生を歩むかを示す用語です。

たとえば「子育てと仕事を両立させつつ、10年後には特定のポストに就きたい」「趣味の英会話を活かし、ゆくゆくはグローバル事業に携わりたい」といった目標があげられます。

キャリアビジョンは、キャリアプランの最終的な目的地とも言えるでしょう。
 

キャリアパスとの違い

キャリアパスは、一つの企業のなかで目標にたどり着くまでのプロセスを指します。おもに企業側が従業員や求職者に提示するものです。

キャリアパスは、業務経験やスキルを主軸としています。たとえば「営業で培った経験を活かし、将来は製品開発部門でマネージャーとしての役割を担う」「入社後、現場勤務を5年間経験したあと、ディレクターとして働く」といった例があげられます。

近年は、求職者や従業員の働く意欲や目的につながるとして、キャリアパスを積極的に提示する企業が増えています。
 

キャリアデザインとの違い

キャリアデザインとは、将来の目標や理想の自分を実現するため、自分の人生を主体的に設計し、実現していくことです。

会社や上司など周りに流されるのではなく、自分の知識やスキル、行動特性、仕事に対する価値観、将来の姿などを考慮し、自らの意思でキャリアや働き方を決定、主体的に行動することを指します。
 

キャリアプランを作成するメリット



自分のキャリアを考える際には、キャリアプランが役立ちます。また転職の際は応募先企業からキャリアプランを聞かれるケースもあるため、事前に作成しておくとスムーズに受け答えできるでしょう。
 

今やるべきことが明確になる

キャリアプランを作成すると、将来の目標が明確になるため、理想的なキャリアに向けて、主体的に動き出せるのがメリットです。

目標達成のために何をすべきか、どのような知識・スキルを身に付けるべきか、など具体的な行動計画を立てることができます。

また、目の前の取り組むべきことに集中でき、今の働き方に関するストレスも軽減されるでしょう。


仕事に対するモチベーションがアップする

キャリアプランを作成すると、仕事に対するモチベーションの向上にもつながります。望むキャリアに向けた具体的な行動が明確になるため、仕事に積極的に取り組めるようになるでしょう。

キャリアに関する目標がない場合、モチベーションが低下しやすく、スキルアップやキャリアアップのチャンスを逃す可能性も高まります。

キャリアプランの作成は、キャリアでの目標を明確にすることでもあります。自分の行動が目標の実現につながっていることを実感できれば、より一層モチベーションが高まるでしょう。


キャリアを選択する際の基準になる

キャリアプランは、キャリアを選択する際の基準の一つになります。

理想とするキャリアを実現するには、自分にとって有益な選択をしなければなりません。しかし、キャリアの岐路に立ったとき、どの方向に向かうべきか判断に迷うケースもあるでしょう。判断を誤れば、キャリアアップや転職に影響する可能性もあります。

キャリアプランを作成することで、現状を客観的に把握でき、理想のキャリアを実現するための選択をしやすくなります。目標が定まっていれば、自分の進むべき道を見定められるでしょう。
 

キャリアプランの基本的な作成手順




ここからは、キャリアプランの基本的な作成手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
 

STEP1:過去を振り返る

まずは、キャリアにおける過去の経験を振り返ることからはじめましょう。次のような要素を言語化すると、自己理解を深めやすくなります。
 
  • 価値観
  • 興味関心
  • 強み
  • 弱み など

たとえば「これまでの経験のなかでどのようなことにやりがいを感じたか」「どのようなことにやる気を失ったか」と自問自答し、過去を振り返りながら、自己理解を深めていきましょう。


STEP2:現状を把握する

次に、自分の現状を把握しましょう。「今やりがいを感じていることは何か」「どのような強みを持っているか」「不足しているスキルは何か」を考えます。

現状を把握する際は、理想と現実の間にどのような差があるのかを明確にすることが重要です。

自己分析が難しい場合は、マインドマップやSWOT分析などのフレームワークを用いるのもよいでしょう。マインドマップとは、脳内の思考をそのまま書き出す手法です。SWOT分析は、自身の内部環境と外部環境を強み・弱み・機会・脅威の4つの要素で洗い出し、分析する手法を指します。
 

STEP3:将来の理想像をイメージする

過去を振り返り、現状を把握したあとは、自己分析をもとに将来自分がありたい姿をイメージしましょう。

たとえば「今後どのような仕事に関わっていきたいか」「どのような人になりたいか」といったようにできるだけ具体的にイメージし、言語化します。

将来の理想像は、これまでのキャリアの延長線上でイメージする必要はありません。選択肢や可能性を制限してしまう恐れがあるためです。異業種への転職や起業など、新たな領域への挑戦も含めて自由にイメージしましょう。
 

STEP4:キャリアプラン実現に向けた計画を考える

最後のステップでは、キャリアプランを実現するための具体的な計画を考えます。

実現までを一気に考える必要はありません。まずは、10年後のキャリアをイメージしてみましょう。そこから10年後の理想に近づくためには、7年後に何を達成していなければならないかを考えます。

さらに5年後、3年後、1年後というように、最終的な理想像から逆算して考えていくのがポイントです。

理想と現実のギャップは、すぐに埋められるわけではありません。それぞれの段階で必要なスキルや資格、成果の達成を考えることで、目標に向けて確実にステップアップする計画を立てられます。
 

キャリアプランを作成する際のポイント



キャリアプランを作成するには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。
 

Will・Can・Mustで考えてみる

キャリアプランを作成しようとしても、将来の理想像が思いつかないことがあるかもしれません。

自分のキャリアを上手くイメージできないときは、Will・Can・Mustで考えてみるのもおすすめです。
 
  • Will:したいこと
  • Can:できること
  • Must:するべきこと

たとえば次のように考えていきます。
 
  • Will:営業職で特定の役職に就きたい
  • Can:営業成績を上げる
  • Must:年間の営業目標を20%超える

Will・Can・Mustで考えると、自分が実現したいことややるべきことが見えやすくなるでしょう。
 

実現できそうな目標を設定する

1年後や3年後など近い未来の目標は、実現できそうな範囲で設定することがポイントです。自分が実現したい理想や目標から、まずは達成できそうなステップを順番に決めていきましょう。

目標を高く設定しすぎると、現実的なアクションを計画できず、キャリアプランを実行することが難しくなる可能性があります。
 

転職エージェントに相談する

キャリアプランの作成が難しい場合は、転職エージェントに相談するのも手段の一つです。転職の相談をするなかで、キャリアアドバイザーがキャリアプランの作成をサポートしてくれます。

転職エージェントは、Re就活エージェントがおすすめです。20代の転職に強いキャリアアドバイザーが20代ならではの悩みに寄り添ってくれます。

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キャリアプラン作成後にすべきこと



キャリアプランは、作成したら終わりではありません。計画を実行に移さなければ、理想とするキャリアを実現することはできません。ここからはキャリアプラン作成後にすべきことを紹介します。
 

アクションプランに落とし込む

自分のキャリアプランを作成したあとは、アクションプランに落とし込むことが大切です。

アクションプランとは、目標達成までのステップを具体的なタスクに分けてリストアップしたものです。

アクションプランに落とし込むことで「いつまでに何をすべきか」「どのようなアクションを取るべきか」が明確になり、目標達成までの道筋が明らかになります。
 

定期的に内容を見直す

作成したキャリアプランは、定期的に見直す必要があります。

綿密な計画を立てても、そのとおりに進むとは限りません。キャリアの長い道のりのなかで、状況が変わる可能性もあります。

最初に作成したキャリアプランに固執すると、上手くアクションを実行できないことで、モチベーションが低下する恐れもあります。一方で、目標を早く達成でき、前倒しで次の段階に進む可能性もあるでしょう。

キャリアプランは一度作成したら終わりではなく、状況に合わせて内容を見直し、調整していく必要があります。
 

キャリアプランを作成して理想的なキャリアを実現しよう



働き方の多様化により、キャリアの選択肢が増えています。一つの企業で定年まで勤め上げる人もいれば、経験を積んでフリーランスや起業家になる人もいます。

キャリアの歩み方や理想像は人によって異なるため、自分に合ったキャリアプランを作成することが大切です。

キャリアプランの作成に悩むときには、Re就活エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。第三者の意見を聞くことで、新たな自分の発見につながる可能性もあります。

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この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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