「マッチョ介護士」や、「SNS採用」で話題を席巻するHIDAMARI GROUP。創業社長が語る、社会課題をビジネスで解決するために必要なこと
HIDAMARI GROUP(株式会社ビジョナリー)
代表取締役 丹羽 悠介(にわ ゆうすけ) 様(写真左)
管理部採用担当 淺井 走(あさい はしる) 様(写真右)
「世界中の人の人生を応援する」を理念にフィットネス実業団やパラレルワークなど介護・福祉業界に新しい風を吹き込むHIDAMARI GROUP。「介護こそクリエイティブな仕事だ」と語る代表取締役の丹羽さんにお話を伺いました。起業当時のエピソードから「社会課題をビジネスで解決する向き合い方」、「人生を楽しみ、仕事に誇りを持つヒント」について迫ります。また、同社が推進する「パラレルワーク」を実践されている淺井様に、「パラレルワーク」の形式で働く感想や、その働き方の可能性について伺いました。
~代表取締役 丹羽 悠介(にわ ゆうすけ)様 プロフィール~
1985年、岐阜県羽島市生まれ。美容師、営業などの仕事を経て、23歳のときに株式会社ビジョナリーを設立。従業員数30人の会社を3年で120人に成長させています。「筋肉介護士」「マッチョ過ぎる介護福祉士」として、愛知県一宮市を中心に障がい者、高齢者への介護事業を展開。介護はその方の人生を応援することが仕事、という理念のもと『世界中の人の人生を応援する』が合言葉。介護を若者が目指す職業にするべく活動中。
「ありがとう」という言葉から興味を持った「福祉」の仕事
―丹羽さんは、「介護」を若者が目指す職業にしたいとおっしゃっていますが、介護士に興味を持たれたきっかけについて教えてください
(丹羽)もともと美容師をしていて、介護士の仕事は全く知らない状態でした。一切興味も持っていなかったですし、まさか自分がやるとも思っていませんでした。起業が思うようにいかなくて行き詰っていたときに、介護士をしていた姉から「施設の方の髪を切ってほしい」と言われたことが、私が介護の現場に関わる最初のきっかけになりました。初めて介護施設に行って、そこでおじいちゃんの髪の毛を切ったときに、「ありがとう」と言ってもらったんですね。「久しぶりに切ってもらって、スッキリしたよー。ありがとう。」とおじいちゃんが喜んでくれたとき、心がすごく温かくなって、この業界で仕事をしたいと思いました。本当にひょんなきっかけで介護に触れ、この仕事の素の部分を知り、もっと介護を身近に感じてもらうきっかけを、たくさん作れたらいいなと思うようになったんです。
―思わぬきっかけで介護と出会ったのですね。もともと起業を考えていたとのことですが、介護業界で起業するまでにはどんな経緯があったのでしょうか。
(丹羽)最初は勤めていたサロンを辞めて個人で美容師を続けようとしていました。でも、この先も長く働き続けることは難しいと思って、徐々に起業の道に興味を持ちました。色んな書籍を読んだり、同年代で起業した人に感化されて、まずは親の飲食店を手伝うところからはじめ、そこから、お金を稼ぎたいという思いで徐々に飲食以外の仕事に手を出しました。でも、結果は失敗の連続。人に裏切られてお金をだまし取られることもあって、人生のどん底を味わいましたね。
何もかも手に付かなくなって落ち込んでいたときに、施設で会ったおじいちゃんの純粋な「ありがとう」という言葉が自分に響き、「介護の世界でもう一度起業してみよう」という決意に変わったんです。起業当初は本当に大変でしたよ。自分の会社の仕事もしつつ、夜もアルバイトをしながら生計を立てていました(笑)。でも、どん底を経験した分「自分の人生は一度死んだようなものだから、人生2回目ぐらいの感覚で前進するのみ!」と捉え、借金や将来の不安も感じないほど死に物狂いで働きました。
徐々にアルバイトをする必要もなくなり、会社の仕事に専念できるようになってから「介護業界に恩返しがしたい」という想いが芽生えました。「介護は、人生に行き詰っていた自分に、また夢を見させてくれた」「この業界に出会えてよかった」「昔の自分のような状況にある人たちを救える場所を作りたい」―そんな気持ちが会社の原点になっています。
世界中の人の人生を応援する というVISIONを掲げて
―HIDAMARI GROUPの誕生には、丹羽さんの挑戦や挫折、介護への感謝が込められているんですね。理念の「人生を応援する」にはどんな想いが込められているのでしょうか
(丹羽)どん底を経験したとき「孤独」が一番ツライとわかって、愛をもって応援してくれる周りの人たちに感謝の気持ちが湧きました。僕が今人生を楽しめているのは、こうした無償の愛で支えてくれる人がそばにいてくれたからだとわかったんです。だから、世の中にいる昔の自分みたいな人たちを裏切らない味方でありたいと考え、孤独を救って一人ひとりのポテンシャルが活かされる社会を目指していくために「人の人生を応援する」という理念を掲げました。
これは、決して介護に限定した話ではありません。障がいがあるとか、高齢だからとか、男性・女性だからとかも関係ないんです。誰に対しても「壁を感じる必要なんてないんだよ」って言ってあげられる存在でいたいと思っています。
社員に対しても同じ気持ちでいてほしいですね。自分の人生を本気で応援してくれる人がそばにいたら心強いじゃないですか。誰かが辛さを感じているときに、そばにいて力になれる人になってほしいと思っていますし、僕もそういう社員が活躍できる環境を作って、HIDAMARI GROUPに身を置く社員の人生を応援していきたいと思っています。
―最近理念に「世界中の」と付け加えられたと伺っていますが、これも介護に限らず壁を感じている人の支えになりたいという考えからですか
(丹羽)そうですね。ありがたいことに仕事を通じて海外に行く機会も増えて、いろんな世界を目にしたときに「もっと自分なんかよりツライ想いをしている人もいる」「面白い考えを持った人もいる」と気付かされて「世界中」というワードを後から入れました。世界が協力し合えば、可能性を広げられる人たちがいっぱいいると思ったので、それをきっかけに外国人採用を進めたり、海外出店といったビジョンを考えたりと視野を広げているところです。
業界のイメージを変えたいという思い
―ここからは、丹羽さんの取り組みについてお伺いします。メディアなどで「業界のイメージを変えたい」とお話されていますが、「業界のイメージを変える」というのはどのようなことを想定されているのでしょうか
(丹羽)世の中向けには分かりやすく「業界のイメージを変えたい」という言葉をよく使っていますが、厳密に言うとちょっと違っていて、本当は「業界を正しく伝えること」だと思っています。介護のイメージって、大変とか辛そうという印象が先行しがちです。でも正しくは「そもそも知らない」ではないでしょうか?起業前の私も、介護について「知らない」「興味がない」という状態でした。そもそも関心が無いからテレビのニュースで見たことがあるキツそうなイメージで捉えられているように思います。
だから、そんな人たちに対して『正しく知ってもらうこと』が僕の考える「業界のイメージを変える」という意味なんです。事実を伝えて多くの人たちに介護業界の本当の姿を知ってほしいという想いから、SNSなども使って発信を続けています。この業界は知ってもらうだけで勝手に見方も変わりますから、「業界に革命を」と言っていますが、本当のところは「介護の本質を知って欲しい」と思っています。
―事実を伝えていく中で思うようにいかない場面もあるのではないしょうか。今感じておられる課題は何ですか
(丹羽)「マイナスに思われる情報をどう上回るか」といった情報競争は特に課題を感じますね。僕らは介護のありのままや良い部分を伝えている一方で、良かれと思っているのかもしれないけど悪い方向に誘導してしまっている情報も一定数あります。だから、情報量の勢力争いだなと僕は捉えて発信しています。
また、若者に興味を持ってもらうためには「業界の働き方」にも課題があると思っています。介護や福祉は労働集約型の仕事ですから、働く場所も限られるし、ケガや病気をしたら働けなくなるリスクもあります。長期的な目線で見たときに、どうしても「この仕事一本では将来まで続かないのでは」という不安がついてきます。だから、労働集約ではない別のビジネスモデルを持てるようにして、万が一介護の現場で働くことができなくなっても、別の形で介護業界で仕事ができるフィールドを用意するなど、この業界で働き続けることができるというイメージをもってもらい、介護業界を志す若者が増えていくと良いなと思っています。
「福祉」に興味のない人への「発信」を #福祉×SNS
―丹羽さんのTwitterは確かにツイート数も多く、フォロワーも現在2万名を超えていますね。日頃SNSの投稿では、どんなことを意識していますか
(丹羽)SNSの発信はどれだけ目立てるかだと思っています。たとえば、たくさんの生徒がいる授業でも「ハイ!ハイ!」っていつも手を挙げている子は、たまにしか手を挙げない子より注目されるじゃないですか。その子が優秀かどうかはさておき、元気に勢いよく手を挙げていたら先生に当てられやすいですよね。それと一緒だと思います。単純にこの業界を知らない人に知ってもらえそうなところで「ハイ!ハイ!」と手を挙げるだけだと思っています。特別凄いことを言う必要もありませんよ。僕の場合、Twitterを始めた当初と今で投稿していることはさほど変わっていません(笑)。もちろん「いいね」の数が多いときもあれば少ないときもありますが、それは言っている内容の質ではなくて、見てもらえたかもらえていないかだと思います。テクニックよりもとにかく手を挙げて当ててもらうこと、SNSで言うと投稿の数が大事だと思います。
―「ハイ!ハイ!」と手を挙げ続けていると、SNSでの注目が高まり、反響も大きくなっているのではないでしょうか
(丹羽)有難いことに、今SNS経由での採用が増えています。今年は1年で20名ほど入社していますよ。応募して下さる方は、日頃から僕のツイートを読んでくれているので面接前から僕らのビジョンや会社のことを理解してくれています。理念に共感してくれる同志が集まるし、マインドも合っているから、お互いにミスマッチを感じることもありません。
うちで働く介護士達の笑顔を見てってください!素敵な仕事なんだよ!
— 丹羽悠介|Niwa Yusuke (@yusukeniwa32) November 10, 2021
働く仲間達も、うちと関わってくれる利用者様も、もちろんその家族も。
みんなに『出会えてよかった』そう思ってもらえるように! pic.twitter.com/GWuuvX4yeb
「福祉」を「クリエイティブ」な仕事に #福祉×○○
―SNSの中で「マッチョだらけの結婚式」という投稿も話題になりましたね。業界でも珍しいフィットネス実業団を取り入れた理由や反響についてお聞かせください
(丹羽)まず、介護や福祉の仕事は、本来クリエイティブな仕事だと思っています。当たり前ですが、お客様が100人いたら人生も100通り違うので。その人に合った人生を考えて、みんなでアイデアを出し合う必要があるから想像力は欠かせません。福祉こそ色んなカタチがあっていいし、色んなやり方や働き方があるべきだと思うのですが、現状はなぜか一つのやり方に限定されてしまっています。本来のクリエイティブな姿に立ち返ろうという想いから、「そんなのもあっていいんだ」と思ってもらうきっかけとして、フィットネス実業団を取り入れました。
SNSに投稿した当初、「福祉×○○という考えに共感した!」とか「僕もそんな介護士がいいと思ってました!」というメッセージをいっぱいいただきました。思っているならみんなどんどんやっちゃえばいいと思いますよ。僕はただマッチョの人たちを集めただけですから(笑)。
それと、フィットネスやマッチョとの掛け合わせは、「人の人生を応援する」という僕らの理念にも合っていました。応援したくなる人って本気で何かに取り組んでいる人だと思います。そういう人がこの業界で活躍してくれたら、きっと「自分も頑張ろう」とか「こんな人になりたい」って感じる人も増えます。筋肉って簡単には作れないじゃないですか。努力が目に見えるし、誰が見てもストイックだとわかるから、多くの方に注目してもらえたと思います。
―まさに福祉で色んな働き方ができるというインパクトを残せた出来事ですね。実業団の方はどのように仕事と夢を両立されているのでしょうか
(丹羽)普段は、介護6時間、トレーニング2時間のスケジュールで働いてもらっています。コンテストの出場も業務時間内としてカウントしています。彼らには本気で自分の夢を追究するように言っていて、会社としても練習費用やコンテスト資金を支援しています。実業団だけではなく、今後はアイドルを目指したいとかYouTuberになりたいという人も色んなカタチで支援できたらいいですね。ただ、「本気でやる」ということが絶対条件です。介護を本気でやっている人たちに失礼ですから。胸を張って挑戦したいという人に対しては、できる限りの支援に取り組むつもりです。
「福祉」の分野で実践する新しい働き方 #福祉×パラレルワーク
―「業界のイメージを変えたい」というお話でも、「業界の働き方」に課題があるとお話されていました。現在取り組まれている「1日4時間勤務のパラレルワーク導入」も、そうした課題意識から始められたものなのでしょうか
(丹羽)そうですね。いろんな理由がありますが、まずこの会社で労働集約ではない働き方を取り入れて安心してもらいたいと思っています。
例えば、福祉の仕事は好きだし働き続けたいけど、些細な理由で辞めざるを得ない状況になってしまう人もいます。それは業界にとっても、もったいないことですし、働き方の選択肢が「正社員」か「アルバイト」かしかない場合は、正社員として1日フルタイムで働くことが難しいとなると、業界を離れることを選ばざるを得ないと思います。だから、「1日フルタイムで働く」以外の選択肢を用意したいと思い、パラレルワークを導入しました。フルタイムは難しい方への選択肢になると同時に、「いろんなチャレンジをしながら、介護業界に携わっていく」という二足の草鞋を実現したいと思っています。
あと、この業界の多様性を高めたいという想いもあります。もし介護業界には中々いないタイプの才能を持つ人や、ホスピタリティーの高い人が来てくれたら、きっと違う視点から状況を変えていくことができると思います。でも、今ほかの業界で活躍されている人が全てを捨てて、いきなり介護業界にくることはなかなかありません。そこで、短時間でも新しいフェーズに関われる機会をつくることで、挑戦したい人を迎え入れたいと思っていました。パラレルワークを導入することで、これまで介護業界にいた人とは異なる専門性を持つ人たちを巻き込んで、ごちゃまぜにしたいというのも狙いです。
実際に今、個人事業でマッサージ師をしている人や飲食業で働きながら製菓学校に通う人、プロボクサーなどがHIDAMARI GROUPで働いています。自分の仕事をしながら夢を追いつつ、介護士としても私たちの職場で力になってくれています。ご自身のポテンシャルを職場で活かしてくれている場面もありますね。
先日は施設のハロウィンパーティーで、製菓学校に通う子が利用者さんにお菓子を作って振舞ってくれました。もしかすると、「ハロウィンでは手作りのお菓子が喜ばれるよね」って文化として社内に浸透すれば、その子が社員に対してお菓子づくりを教えたり、そこから派生してお菓子づくりの先生になるビジネスが見つかる可能性もあります。やりたいことを一つに絞れるのも素敵だけど、色んな事をいくつもやりたいっていう人もいますから、そんな人が挑戦できる仕組みが提供できるといいですね。
―パラレルワークには、自分のビジネスを見つける可能性も秘められていますね。ライトな働き方に捉えられてしまうこともありますが、本質は企業と働き手が双方に良い影響をもたらし合うことにありそうですね
(丹羽)そうですね。楽に働けるということではないので、解釈を間違えてほしくありませんね。終身雇用が終わるかもしれない世の中で生き抜くためのスキルを身に付けたり、自分のビジネスを見つけて成長するきっかけにしていただきたいです。
色んな人との関わり合いが増えて、世界中の人が同じように生活できるようになれば、究極介護士という役割も必要としないくらい「バリアフリーな社会」に向かうこともできそうですね。
―淺井様は、「パラレルワーク」で採用業務を担当されていると伺いました。「パラレルワーク」をスタートすることになった背景を教えていただけますでしょうか。
(淺井)もともと、HIDAMARI GROUPの正社員で、採用担当として仕事をしていたのですが、今年4月に起業して、自分の会社を立ち上げました。
正社員で働いていた際、採用担当の他に「アート」で情報を伝えるという業務も担当していました。「手洗いうがいをしよう」「インターホンはここを押してね」といった情報を、障がい者の方にイラストのアイキャッチで伝える仕事をしていたんです。丹羽社長から、「『アート』を仕事にしたら面白いんじゃない」「もっと、やりたいことをやってみたら」と声をかけてもらい、自分の事業として挑戦してみることにしました。
普通は、起業すると退職して...となりますよね。でも私自身、HIDAMARI GROUPのことは好きでしたし、自分でやってみたい事業いわば夢を見つけることができた会社に恩返しをしたいという思いがありました。「パラレルワーク」という働き方の選択肢ができたタイミングだったので、HIDAMARI GROUPの採用業務のお仕事もいただきながら、自分の事業にもチャレンジしてみようと思ったんです。
―実際に「パラレルワーク」として働いてみていかがですか。
(淺井)二足の草鞋で働けることに感謝しかないです。コロナ禍でいきなり起業して、自分の事業だけで生計を立てるのは大変なことです。生活費の不安も当然あります。でも、「パラレルワーク」であれば、安定した収入を得ることができます。収入を確保する手段があるからこそ、起業という思いきった挑戦もできたと思っています。
ちなみに、1日4時間で働く正社員になる働き方と、業務委託で仕事を請け負う働き方があるのですが、私は業務委託で契約しています。成果をもとに報酬をいただく働き方なので、正社員で働いていた時以上に、責任を感じながら仕事をすることができていますね。
―HIDAMARI GROUPとしても「パラレルワーク」を推進されていくんですよね。
(淺井)本当に良い制度なので、ぜひ多くの方に利用して欲しいなと思っています。実際に、介護士をしながら、プロボクサーとして活躍している人や、マッサージの仕事にも挑戦している人もいます。
お給料をもらえることももちろんですが、介護士の資格を取得できる点も魅力です。仮に自分の事業が上手くいかなくても、介護の資格と経験があれば、またこの業界にもどってくることも可能ですよね。そういった意味でも、やりたいことに挑戦するハードルを下げることができるのではなかいと思っています。
介護は24時間体制の仕事なので、いわば24時間仕事があります。だからこそ、自分の事業や、挑戦したいことに合わせて、柔軟に勤務時間を調整することが可能です。大学院に進学する人や、会計士などの資格取得に向けて勉強をする人にとっても、選択しやすい働き方ではないでしょうか。「やりたいこと」があって、それに向けて行動している人は、HIDAMARI GROUPとしても応援しているので、ぜひ多くの方に「パラレルワーク」の制度を活用して、自分のやりたいことにチャレンジして欲しいですね。
丹羽さんの仕事観とこれから目指すものとは
―多彩なアイデアで介護業界を切り拓かれてきた丹羽さんは、今「仕事」や「人生」とどのように向き合っていますか。最後に、今後の取り組みについてお聞かせください
(丹羽)僕は仕事も人生の一部で、自分の生き方にどんなプライドをもてるかが大切だと思っています。些細なきっかけから介護と出会いましたが、振り返ると人は意味もなく生まれきていないように感じます。きっと誰もが自分の人生に役割をもっていますから、どういう生き方をしたいのか自分なりに仮説を立ててみて、その仮説が合っているかプライドをもって挑戦できたらいいんじゃないでしょうか。
引き続き僕は、この業界に携わる若者を増やしていくことを実現していきたいです。自分たちのサービスが良いものだと信じていますから、「全国や海外に拠点を広げていくこと」や「労働集約型の福祉の働き方の課題を解決できる事業」に励んでいきます。
僕が思ういい会社って“掲げているビジョンを大前提叶えられる会社”です。今後も理念とビジョンに沿って面白さも取り入れながら色んな挑戦をしていきたいですね。介護の会社が新たなカタチに変化する様子を、皆さんにお見せできるようにしていきます。
2008年5月設立。「世界中の人の人生を応援する」をビジョンに、「福祉業界に革命を」をミッションに掲げ、愛知県一宮市を中心に障がい者、高齢者への介護事業を展開。介護はその方の人生を応援することが仕事とし、1人ひとりに寄り添った介護を実践している。業界の枠を超えた福祉✕〇〇な新しい事業を展開し、フィットネス実業団の設立や、障がい者の自立を支援するアートブランドに新設に取り組んでいる。メディア出演実績多数。