2023.05.31INTERVIEW
中途入社でも新卒入社社員と同等の研修でシステムエンジニアへ。“人財”第一主義を掲げる会社の社員育成の取り組みに迫る
20代の働き方研究所 研究員 Y.S.
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社
ソリューション本部
サービスプラットフォーム事業部 兼 人財開発部
担当課長
A.Kazuyasu様(写真右)
ソリューション本部
ソリューション開発事業部
M.Yukina様(写真中央)
ソリューション本部
ソリューション開発事業部
S.Saishin様(写真左)
1954年に設立し、情報通信インフラ分野において高度な技術力を通じ日本全国の社会の発展に寄与するエクシオグループ。エクシオ・デジタルソリューションズはシステムソリューション分野において、グループの中核会社として2022年4月1日に設立しました。業界を問わず様々な企業や官公庁などの組織・ビジネスの課題に対し、コンサルティングから設計・開発・運用までトータルソリューションを提供。また、DX化の推進に向けAI、IoT、XR、ローコード開発などの最先端テクノロジー分野においても多数の実績を有しています。そんな同社では「“人財”第一主義」を掲げ、中途入社の社員に対しても新卒入社社員と同等のプログラムでシステムエンジニアを育成しています。今回はその教育・育成プログラムの企画・実行を担当するA.K.さんと、そのプログラムを受講し未経験からエンジニアとして活躍するM.Y.さんとS.S.さんにお話しを聞きました。同社が取り組むエンジニア育成プログラムにはどんな特徴があるのか、また、未経験からエンジニアとして活躍するうえで大事にしていることは何かを伺いました。
(A.K.)1995年4月に株式会社協和エクシオ(エクシオグループの前身)に入社しました。以来、システム開発分野でキャリアを積んできており、大手通信会社のインフラ構築や、大規模な公共系システムの開発などを手掛け、最近ではSaaSプラットフォームを活用したローコード開発プロジェクトのマネージャーを担当しています。
その後、エクシオ・デジタルソリューションズの発足に伴い出向し、2022年11月より採用や育成を担う人財開発部にてエンジニアの教育・育成を担当するようになりました。そのため、現在はシステム開発との兼務となっています。人財開発部ではエンジニアの研修プログラムの企画・実行のほか、学生を対象にしたインターンシップの企画・運営なども担当しています。
―エンジニアの教育・育成に携わることになったきっかけには何があったのでしょうか
(A.K.)もともと、システム開発を担当しながら、新人教育やインターンシップ運営の協力をしていたこともあり、人財開発の業務にも挑戦してみたいと思っていました。
―兼務とはいえ人財開発部に着任されたことによって、より仕事の幅も広がったのではないでしょうか
(A.K.)そうですね。かつてはインターンシップの運営の協力や、自分の部下の育成が中心でしたが、全社員の教育・育成に携わることになりました。エクシオ・デジタルソリューションズはグループのSI(システムインテグレーション)事業を担うため、全社員が何かしらのシステム開発に携わっていますが、その領域は様々です。全社を見ることで一つ一つのプロジェクトでどのような能力が求められているのかを細かく見ることができるようになったので、より充実したプログラムを作ることができるようになったと感じています。
(A.K.)新卒で入社する学生はもちろん、中途入社の社員の中にもIT業界での就業経験やエンジニアとしての実務経験のない方もいます。そのため、ITやプログラミングの基礎から応用までしっかりと教えていくことはもちろん、開発演習にも取り組むようにしています。単に座学で話を聞くだけではなく、より実際のプロジェクトに近い状態で模擬体験をしてもらいます。そして一連の研修の後にはOJTに移行し、プロジェクトの一員として先輩社員から直接指導を受けるようになっています。
もちろん、こうした研修は私が人財開発部に着任する以前からの取り組みではありますが、毎年ブラッシュアップを重ねています。
―配属前から開発演習を通じてより実践的な経験を積めるようになっているんですね
(A.K.)開発演習は入社した社員がプロジェクトに配属になるにあたり、できるだけギャップをなくしたいと考えてのことです。演習の内容としては、ECサイトの開発をテーマとしています。どんな開発においてもお客様の要望がありますので、それに添うことは前提ではありますが、やはりそれを超えるような開発をしてこそ価値を提供できるものだと考えています。
そこで、お客様役の講師とのコミュニケーションを通じて要望をヒアリングするところから始めつつ、開発進捗も逐次確認し、最終的にお客様の要望以上のECサイトを開発することをゴールにしています。
―研修はどのくらいの期間をかけて行われているのでしょうか
(A.K.)現在、研修全体は3ヶ月の期間を設けており、かつての2ヶ月から期間を延ばしています。受講した社員からのヒアリングなども通じ、より社員が安心して配属されるようにしました。その中で開発演習は2週間ほどかけて行っています。
なお、時期にもよりますが研修は10名から、多いときでは60名程度の規模で実施することもあります。もちろん、全員がスムーズにノウハウを吸収できるわけではありませんので、理解度などを確認しつつ、必要に応じて個別フォローも実施しています。
―配属後のミスマッチを防ぐことのほかに、研修の狙いがあれば教えてください
(A.K.)技術的な知識やノウハウはもちろんですが、私たちとしては「探求心」を大事にしており、そうしたマインドを持つことも狙いの一つとしてプログラムを作っています。また、社員同士の交流も意識しています。開発業務はチームで行うことが多く、社員間の連携が不可欠です。研修のうちからコミュニケーションを深くとることに慣れるようにしています。
―新卒入社の方に対して様々な研修を行われる企業は多いと思いますが、中途入社の方にも同様のボリュームで実施されているのは特徴的だと思います
(A.K.)社会人経験があったとしても、IT業界での職務経験のない方もいらっしゃいます。不慣れな環境で新しいスタートを切る不安は新卒で入社する学生の皆さんと同じだと思っていますので、少しでもその不安を解消したいと考えています。それに、そもそもITの基礎をきちんと身に着けるということは、新卒・中途にかかわらず重要なことです。そのため、同じ内容・ボリュームの研修を行うようにしています。
ただ、異業種からの転職者の方であっても、これまでの業務経験を生かしてくれているように感じています。例えば開発演習においてしっかりとヒアリングを行い、課題を深堀していくなど、より付加価値の高いサービスを提供しようという姿勢は、エンジニアになっても生かすことができる力です。
(A.K.)エクシオ・デジタルソリューションズはエクシオグループのSI事業の中核として設立されましたが、SI事業をより発展させるためには、グループ全体の育成についても考えていかなければならないと感じています。すでにエクシオグループとしての研修プログラムはありますが、その中に私たちの研修プログラムをもっと組み込ませブラッシュアップしていくことで、グループ全社員にITに関する基礎知識が身につくことはもちろん、SI事業の活性化につなげることができると考えています。
まさに、この春入社した社員の研修を現在行っていますが、実際にエクシオ・デジタルソリューションズの研修にグループ各社の社員が参加しています。こうした取り組みをもっと広げていきたいですね。
また、市場ニーズを意識しながらエクシオ・デジタルソリューションズ独自のプログラムの構築も必要だと感じています。例えば、「上流SE」と呼ばれる上流工程を担当するSEの需要が高まっており、メンバーのマネジメントを含め上流SEになるためのノウハウを学ぶプログラムを構築するといったようなことです。そうした力を身に着けていくことで、より会社も成長していくことと思います。
―ここまでお話いただきありがとうございます。最後にA.K.さんから読者の方にメッセージをお願いします
(A.K.)IT業界は技術の進歩が速く、それに対応していくためにはまさに「探求心」が不可欠です。20代の方でIT業界を目指そうという方であれば、まずはこうした「探求心」や「好奇心」を大事にしていただきたいと思っています。
また、異なる業界からの転職を希望されている方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな業界においてもIT技術は使われています。どんな時にITサービスを使っていたのか、また、どんな時にITサービスがあればより便利に感じられるかを見出していただければ、その感覚はそのままITエンジニアとして何かサービスを開発するときに生かせるものです。
未経験だからといって不安に思いすぎず、こうした感覚や探求心を持ち合わせることができていれば、きっと活躍することができると思っています。
(M.Y.)当社には2019年に入社しています。大学卒業後、コンサルティング会社に入社しました。ただ、社風や事業の方針などが自分とミスマッチだと感じ、2ヶ月ほどで離職しました。そこでRe就活を活用してアイコムシステック株式会社(エクシオ・デジタルソリューションズの前身)の求人を見つけて応募しました。
複数社の選考を受けていましたが、面接官の雰囲気が優しく、面接でストレスを感じなかったことや、自分と近い性格の方だと感じ、この会社なら自分に合いそうだと感じたことが入社のきっかけになりました。
―人柄や文化が自分に合っていると感じたんですね
(M.Y.)ほかの会社では「当社の仕事でどんなところにやりがいを感じられそうか」とか「どんな資格を取得したいか」といった質問をされたことが多かったですが、当社ではそれだけではなく「どんなアルバイトをしていたのか、なぜそのアルバイトにしたのか」「どんな時に楽しさを感じるか」といった過去の経歴も振り返って人物面を見てもらえるような質問も多く、またそれを楽しそうに聞いてくれたことが印象的でした。
―S.S.さんはどのような経緯で入社されたのでしょうか
(S.S.)当社には2020年に入社しています。私は大学卒業後、化粧品の会社に入社しました。その会社は自社でサロンを展開しており、そのサロンで化粧品の販売をするといった事業を行っていました。ただ、ワークライフバランスが崩れてしまったり、ちょうどコロナが流行り始めた時期でしたので、お客様と近い距離で施術をすることに不安も感じ、4ヶ月ほどで離職しました。そこで同じくRe就活を使って当社に入社しました。
私生活も大事にしたかったことから働く環境にも注目していましたし、大学時代にパソコンを使うことが多かったことからIT業界に関心を持つようになり、当社の求人に応募しました。
私も複数社の選考を受けていましたが、M.Y.さんと同じように面接官の雰囲気がよく、他社と比べるととても穏やかな印象だったことが入社の決め手になりました。実は最終面接で「実際のところIT業界は多忙なんじゃないですか?」と聞いたんです(笑)。そんな質問に対しても「昔はそうだった面もあるけれど、今ではそうではない」と細かなところもきちんと答えてくれましたし、そうした会社なら安心できると思ったんです。
―お二人ともプログラミングの研究や情報系の学科を卒業されていたのでしょうか
(S.S.)私は化学の専攻で香りについての研究をしていました。そこで化粧品会社に入社したのですが、プログラミングや情報についての知識はありませんでした。
(M.Y.)私も美術大学の出身で、演劇を専攻していましたので、まったく知識はありませんでした。
―そうしたお二人がIT業界やエンジニアの仕事に興味を持たれるようになったのはどんなきっかけからだったのでしょう
(M.Y.)前職では営業職でしたが、その会社の営業活動は一人で行うもので孤独さを感じたんです。そこで次の仕事はチームで働けることや、わからないことがあれば先輩や上司から教えてもらえる環境が良いと思っていました。また、趣味でパソコンを触っている中で、本当に簡単なものですがプログラミングをかじったことがあったので、ITの世界に関心を持つようになっていきました。
(S.S.)私の場合、学生時代にパソコンを触ってはいましたがプログラミングをしていたというわけではありませんでした。コロナが流行り始めたタイミングでしたのでテレワークができる会社に関心を持ち、IT業界を見るようになっていきました。
(M.Y.)XR分野のアプリ開発を行っています。直近でかかわったのはシースルーのグラスに3Dのホログラムを出現させるヘッドマウントディスプレイのアプリ開発です。このヘッドマウントディスプレイは、例えば製造業では製品の組み立て工程をそこに映して作業者の効率化を促すといった活用がされていますが、お客様のニーズに合わせてそうしたアプリ開発を行っています。
―入社以来、XR分野に携わっているのでしょうか
(M.Y.)入社後、数ヶ月は異なる分野での仕事をしていましたが、それ以降はXR分野で仕事をしています。XR分野は様々な専門知識が必要となりますので、当初は用語もわからなければ、先輩が課題と感じていることがなぜ課題なのかさえもわかりませんでした。まさに右も左もわからない状態でしたが、4年間在籍したことで徐々に仕事の内容がわかり自分でも開発過程の問題点が指摘できるようになっていきました。そうした成長が上司に認められ、もともとはAR分野でスマートフォンのアプリ開発を担当していましたが、先ほどのようなヘッドマウントディスプレイのアプリ開発など、様々なデバイスにかかわることができるようになっていきました。
―そうして挑戦できる幅が広がる中で、いまはどんなところにやりがいを感じられているのでしょうか
(M.Y.)昨今はメタバースが流行っていますが、XR分野は最新技術が結集する場だと思っています。実際に技術の移り変わりが激しく、現在アプリケーション開発を行っているヘッドマウントディスプレイも別の製品に置き換えられるかもしれませんし、メタバース空間の開発にAIがより深く関わればまた違った様相を呈するようになるかもしれません。
そんなスピード感があるからこそ、いろいろな新しい情報を手にすることができますし、私よりももっと専門知識を持っている先輩・上司と「もっとこんなサービスを生み出せたらいいよね」と話し合えることにも楽しさを感じます。
また、この仕事は「誰かがやったことがあること」を頼まれることは少なくて、チームの誰もが未経験の領域でも開発していかなければならないことが多いので、前例のないことへの挑戦もやりがいですね。
(S.S.)社内で「アジャイル」という開発手法を浸透させている中で、私がいま参画しているプロジェクトは、まさにそのアジャイル手法を使ってプログラムを開発することです。現在は大手企業の顧客管理サイトの開発を担当していますが、その前は自動運転にかかわる開発を担当していました。
入社してからは半年ほど自動運転に関連するプログラムの開発に携わり、その後はまた半年ほど少し系統の異なる自動運転関連のプロジェクトに入り、そのほかにもAIと連動させて鉄道の車体の異常を検知するプロジェクトにも携わりました。
―様々なプロジェクトに参加されている中で、印象的だったものはどんな内容だったのでしょうか
(S.S.)鉄道の異常を検知するプロジェクトでのことでした。AIの解析結果を車両の録画映像と重ね、ブラウザ画面で異常箇所を確認することができるものでしたが、その録画映像を再生する際に、そのままではデータが重すぎて再生までに時間がかかってしまうという事象がありました。
その課題に対し自分で解決策を見つけ、上司に提案し、実際にプログラムの中に組み込まれた時には嬉しかったですね。
―携わるプロジェクトが多い中で、それぞれからどのようにやりがいを見出してモチベーション高く仕事をすることができているのでしょうか
(S.S.)どんなプロジェクトであっても、まだまだ分からないことも多く、今でも勉強を続ける毎日です。ただ、これまで全く分からなかったことが、いろいろなプロジェクトの中で少しずつ分かってきて、以前に参画していたプロジェクトで学んだ知識が別のプロジェクトで活かせるといった経験も増えてきました。そうした知識の習得に加え、それが繋がっているという体感は面白くもありますし、やりがいにも感じられるポイントです。
(M.Y.)研修で印象に残っているのはECサイトの開発演習でした。そこまでは座学でプログラミング言語を学び、個々人のパソコンでプログラムを組む内容でしたが、開発演習ではチーム開発に切り替わります。もともとチームで働きたいという気持ちもありましたが、自分ではわかっていることでも、相手にうまく説明できないなど、チームならではの壁もありましたが、それも楽しかったと思っています。
また、当時の同期とはいまも関係が続いていて、仕事で何か困ったことがあっても気軽に相談できます。あの研修期間がそうした出会いの場にもなったように思いますね。
今の仕事では研修で教わったプログラミング言語を使うことはありませんが、まったく経験のない自分でもプログラムを組み、実際にシステムを動かす経験を研修でしたことで、今も「自分でもできる」という自信につながっています。
(S.S.)研修では丁寧にこまめにいろいろと教えていただけました。わからないことがあっても「わからないです」といえばすぐに助けてくれましたし、書籍も支給してくれました。確かにわからないことはインターネットで検索したり、自分で専門書を探すということもできますが、会社が指定してくれる分、そうした探す手間もかからないということもありますし、何よりそれを軸に勉強することできちんと必要な知識を習得することができました。
また、それこそ今はJavaを用いて開発していますので、その基礎を学べたことは役立っていますし、AWSを用いてインフラについての知識を学ぶこともしていました。インフラエンジニアではありませんが、業務の中でAWSの設定値を確認することもありますし、実務に役立つ知識を得ることができました。
(M.Y.)自分にノウハウが蓄積されてきたことで、上司との差がどのくらいあるのかがわかるようになり、入社したてのとき以上に上司を尊敬するようになってきました。だからこそ、上司と肩を並べられるようになりたいですし、XR分野においてもっと様々な開発にも挑戦できるよう、実力とノウハウを兼ね備えたエンジニアになりたいです。
(S.S.)今はバックエンドが中心ですが、フロントエンド・バックエンドの両方に対応できるように努力していきたいと思っています。それこそ、フロントエンドのモダンなフレームワークといわれる「React」や「Vue」に精通していきたいと思っています。
―ここまでお話いただきありがとうございました。最後に、実際に転職を経験した立場から、同じく転職を検討している方に向けて転職先の会社を選ぶうえでのポイントやアドバイスがあればお願いします
(M.Y.)私が転職活動をしていた当時、いろいろなエージェント会社とも話をしましたが、そこで言われたのは「自分が何を欲しているのか」明らかにするということでした。安定なのか、成長なのか、仲間と一緒に何かを成し遂げたいのか、人によって様々だと思いますが、自分の要求を明確にして、それが叶う会社かどうかを見ていくことが大事だと思います。
私の場合には一人で孤独に仕事をすることが合わなかったこともあって、チームで仕事をする環境で働きたいと思っていましたので、それが実現できる会社や仕事がどこかを探していました。また、チームで働く以上、自分と性格や人柄が合う人でないとうまく働けないと思っていましたので、面接などを通じて人柄の部分も慎重にみるようにしていました。そんな風に、ぜひみなさんの大事にしたいことを明確にして、慎重に転職先を探してほしいと思います。
(S.S.)私も「ここは譲れない」ということを最初にきちんと定める必要があると思っています。私の場合にはワークライフバランスやコロナの流行直後だったこともあり、テレワークができるかどうかを当時は重視していました。そのうえで、自分のやってみたいことや、その会社で長く働き続ける意味が見いだせるかどうかを考えてみてほしいと思っています。自分がその業界や会社で働き続けた数年後も、やりがいをもって働くことができているか想像できるかも大事だと思います。
もちろん、入社してみないとわからない側面もありますが、その会社の人柄や社風が合うかどうかは選考段階でもある程度は見て取ることができると思っています。長く働き続けるなら、自分の性格と合う人がいる会社で働きたいと思いますので、そうした点も大事にするのがいいと思います。
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社
2022年4月1日設立。エクシオグループのSI事業をけん引する中核会社として、コンサルティングから設計・開発・運用の全般を担い、大手企業や官公庁などの課題解決やDX化の推進に取り組む。“人財”第一主義を掲げ、入社時の「基礎研修」「技術研修」「フォローアップ研修」のほか、ダイバーシティ研修やビジネススクール、海外研修などが盛り込まれた「生涯教育」など、社員一人ひとりのバックアップに注力している。
▼M.Y.さん、S.S.さんも活用したRe就活で求人を掲載しています。
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社:Re就活
ソリューション本部
サービスプラットフォーム事業部 兼 人財開発部
担当課長
A.Kazuyasu様(写真右)
ソリューション本部
ソリューション開発事業部
M.Yukina様(写真中央)
ソリューション本部
ソリューション開発事業部
S.Saishin様(写真左)
1954年に設立し、情報通信インフラ分野において高度な技術力を通じ日本全国の社会の発展に寄与するエクシオグループ。エクシオ・デジタルソリューションズはシステムソリューション分野において、グループの中核会社として2022年4月1日に設立しました。業界を問わず様々な企業や官公庁などの組織・ビジネスの課題に対し、コンサルティングから設計・開発・運用までトータルソリューションを提供。また、DX化の推進に向けAI、IoT、XR、ローコード開発などの最先端テクノロジー分野においても多数の実績を有しています。そんな同社では「“人財”第一主義」を掲げ、中途入社の社員に対しても新卒入社社員と同等のプログラムでシステムエンジニアを育成しています。今回はその教育・育成プログラムの企画・実行を担当するA.K.さんと、そのプログラムを受講し未経験からエンジニアとして活躍するM.Y.さんとS.S.さんにお話しを聞きました。同社が取り組むエンジニア育成プログラムにはどんな特徴があるのか、また、未経験からエンジニアとして活躍するうえで大事にしていることは何かを伺いました。
システム開発畑での長年の経験を活かし人財開発へ
―まずはA.K.さんにお話しを伺います。簡単にこれまでのご経歴について教えてください。(A.K.)1995年4月に株式会社協和エクシオ(エクシオグループの前身)に入社しました。以来、システム開発分野でキャリアを積んできており、大手通信会社のインフラ構築や、大規模な公共系システムの開発などを手掛け、最近ではSaaSプラットフォームを活用したローコード開発プロジェクトのマネージャーを担当しています。
その後、エクシオ・デジタルソリューションズの発足に伴い出向し、2022年11月より採用や育成を担う人財開発部にてエンジニアの教育・育成を担当するようになりました。そのため、現在はシステム開発との兼務となっています。人財開発部ではエンジニアの研修プログラムの企画・実行のほか、学生を対象にしたインターンシップの企画・運営なども担当しています。
―エンジニアの教育・育成に携わることになったきっかけには何があったのでしょうか
(A.K.)もともと、システム開発を担当しながら、新人教育やインターンシップ運営の協力をしていたこともあり、人財開発の業務にも挑戦してみたいと思っていました。
―兼務とはいえ人財開発部に着任されたことによって、より仕事の幅も広がったのではないでしょうか
(A.K.)そうですね。かつてはインターンシップの運営の協力や、自分の部下の育成が中心でしたが、全社員の教育・育成に携わることになりました。エクシオ・デジタルソリューションズはグループのSI(システムインテグレーション)事業を担うため、全社員が何かしらのシステム開発に携わっていますが、その領域は様々です。全社を見ることで一つ一つのプロジェクトでどのような能力が求められているのかを細かく見ることができるようになったので、より充実したプログラムを作ることができるようになったと感じています。
より実践的な研修でミスマッチを防ぐ
―「“人財”第一主義」を掲げ、入社時から教育・育成には力を入れていると伺っています。どのような内容となっているのでしょう(A.K.)新卒で入社する学生はもちろん、中途入社の社員の中にもIT業界での就業経験やエンジニアとしての実務経験のない方もいます。そのため、ITやプログラミングの基礎から応用までしっかりと教えていくことはもちろん、開発演習にも取り組むようにしています。単に座学で話を聞くだけではなく、より実際のプロジェクトに近い状態で模擬体験をしてもらいます。そして一連の研修の後にはOJTに移行し、プロジェクトの一員として先輩社員から直接指導を受けるようになっています。
もちろん、こうした研修は私が人財開発部に着任する以前からの取り組みではありますが、毎年ブラッシュアップを重ねています。
―配属前から開発演習を通じてより実践的な経験を積めるようになっているんですね
(A.K.)開発演習は入社した社員がプロジェクトに配属になるにあたり、できるだけギャップをなくしたいと考えてのことです。演習の内容としては、ECサイトの開発をテーマとしています。どんな開発においてもお客様の要望がありますので、それに添うことは前提ではありますが、やはりそれを超えるような開発をしてこそ価値を提供できるものだと考えています。
そこで、お客様役の講師とのコミュニケーションを通じて要望をヒアリングするところから始めつつ、開発進捗も逐次確認し、最終的にお客様の要望以上のECサイトを開発することをゴールにしています。
―研修はどのくらいの期間をかけて行われているのでしょうか
(A.K.)現在、研修全体は3ヶ月の期間を設けており、かつての2ヶ月から期間を延ばしています。受講した社員からのヒアリングなども通じ、より社員が安心して配属されるようにしました。その中で開発演習は2週間ほどかけて行っています。
なお、時期にもよりますが研修は10名から、多いときでは60名程度の規模で実施することもあります。もちろん、全員がスムーズにノウハウを吸収できるわけではありませんので、理解度などを確認しつつ、必要に応じて個別フォローも実施しています。
―配属後のミスマッチを防ぐことのほかに、研修の狙いがあれば教えてください
(A.K.)技術的な知識やノウハウはもちろんですが、私たちとしては「探求心」を大事にしており、そうしたマインドを持つことも狙いの一つとしてプログラムを作っています。また、社員同士の交流も意識しています。開発業務はチームで行うことが多く、社員間の連携が不可欠です。研修のうちからコミュニケーションを深くとることに慣れるようにしています。
―新卒入社の方に対して様々な研修を行われる企業は多いと思いますが、中途入社の方にも同様のボリュームで実施されているのは特徴的だと思います
(A.K.)社会人経験があったとしても、IT業界での職務経験のない方もいらっしゃいます。不慣れな環境で新しいスタートを切る不安は新卒で入社する学生の皆さんと同じだと思っていますので、少しでもその不安を解消したいと考えています。それに、そもそもITの基礎をきちんと身に着けるということは、新卒・中途にかかわらず重要なことです。そのため、同じ内容・ボリュームの研修を行うようにしています。
ただ、異業種からの転職者の方であっても、これまでの業務経験を生かしてくれているように感じています。例えば開発演習においてしっかりとヒアリングを行い、課題を深堀していくなど、より付加価値の高いサービスを提供しようという姿勢は、エンジニアになっても生かすことができる力です。
SI事業の中核として、グループ全体をけん引していく
―今後、A.Kさんとして人財育成において実現したい目標や、取り組んでみたいことがあれば教えてください(A.K.)エクシオ・デジタルソリューションズはエクシオグループのSI事業の中核として設立されましたが、SI事業をより発展させるためには、グループ全体の育成についても考えていかなければならないと感じています。すでにエクシオグループとしての研修プログラムはありますが、その中に私たちの研修プログラムをもっと組み込ませブラッシュアップしていくことで、グループ全社員にITに関する基礎知識が身につくことはもちろん、SI事業の活性化につなげることができると考えています。
まさに、この春入社した社員の研修を現在行っていますが、実際にエクシオ・デジタルソリューションズの研修にグループ各社の社員が参加しています。こうした取り組みをもっと広げていきたいですね。
また、市場ニーズを意識しながらエクシオ・デジタルソリューションズ独自のプログラムの構築も必要だと感じています。例えば、「上流SE」と呼ばれる上流工程を担当するSEの需要が高まっており、メンバーのマネジメントを含め上流SEになるためのノウハウを学ぶプログラムを構築するといったようなことです。そうした力を身に着けていくことで、より会社も成長していくことと思います。
―ここまでお話いただきありがとうございます。最後にA.K.さんから読者の方にメッセージをお願いします
(A.K.)IT業界は技術の進歩が速く、それに対応していくためにはまさに「探求心」が不可欠です。20代の方でIT業界を目指そうという方であれば、まずはこうした「探求心」や「好奇心」を大事にしていただきたいと思っています。
また、異なる業界からの転職を希望されている方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな業界においてもIT技術は使われています。どんな時にITサービスを使っていたのか、また、どんな時にITサービスがあればより便利に感じられるかを見出していただければ、その感覚はそのままITエンジニアとして何かサービスを開発するときに生かせるものです。
未経験だからといって不安に思いすぎず、こうした感覚や探求心を持ち合わせることができていれば、きっと活躍することができると思っています。
ITとは無縁の世界からの転職。エクシオ・デジタルソリューションズを選んだ理由
―ここからは未経験から転職し、実際に研修を受けてエンジニアとして活躍しているお二人に伺います。まずはどのような経緯で入社されたのか教えてください(M.Y.)当社には2019年に入社しています。大学卒業後、コンサルティング会社に入社しました。ただ、社風や事業の方針などが自分とミスマッチだと感じ、2ヶ月ほどで離職しました。そこでRe就活を活用してアイコムシステック株式会社(エクシオ・デジタルソリューションズの前身)の求人を見つけて応募しました。
複数社の選考を受けていましたが、面接官の雰囲気が優しく、面接でストレスを感じなかったことや、自分と近い性格の方だと感じ、この会社なら自分に合いそうだと感じたことが入社のきっかけになりました。
―人柄や文化が自分に合っていると感じたんですね
(M.Y.)ほかの会社では「当社の仕事でどんなところにやりがいを感じられそうか」とか「どんな資格を取得したいか」といった質問をされたことが多かったですが、当社ではそれだけではなく「どんなアルバイトをしていたのか、なぜそのアルバイトにしたのか」「どんな時に楽しさを感じるか」といった過去の経歴も振り返って人物面を見てもらえるような質問も多く、またそれを楽しそうに聞いてくれたことが印象的でした。
―S.S.さんはどのような経緯で入社されたのでしょうか
(S.S.)当社には2020年に入社しています。私は大学卒業後、化粧品の会社に入社しました。その会社は自社でサロンを展開しており、そのサロンで化粧品の販売をするといった事業を行っていました。ただ、ワークライフバランスが崩れてしまったり、ちょうどコロナが流行り始めた時期でしたので、お客様と近い距離で施術をすることに不安も感じ、4ヶ月ほどで離職しました。そこで同じくRe就活を使って当社に入社しました。
私生活も大事にしたかったことから働く環境にも注目していましたし、大学時代にパソコンを使うことが多かったことからIT業界に関心を持つようになり、当社の求人に応募しました。
私も複数社の選考を受けていましたが、M.Y.さんと同じように面接官の雰囲気がよく、他社と比べるととても穏やかな印象だったことが入社の決め手になりました。実は最終面接で「実際のところIT業界は多忙なんじゃないですか?」と聞いたんです(笑)。そんな質問に対しても「昔はそうだった面もあるけれど、今ではそうではない」と細かなところもきちんと答えてくれましたし、そうした会社なら安心できると思ったんです。
―お二人ともプログラミングの研究や情報系の学科を卒業されていたのでしょうか
(S.S.)私は化学の専攻で香りについての研究をしていました。そこで化粧品会社に入社したのですが、プログラミングや情報についての知識はありませんでした。
(M.Y.)私も美術大学の出身で、演劇を専攻していましたので、まったく知識はありませんでした。
―そうしたお二人がIT業界やエンジニアの仕事に興味を持たれるようになったのはどんなきっかけからだったのでしょう
(M.Y.)前職では営業職でしたが、その会社の営業活動は一人で行うもので孤独さを感じたんです。そこで次の仕事はチームで働けることや、わからないことがあれば先輩や上司から教えてもらえる環境が良いと思っていました。また、趣味でパソコンを触っている中で、本当に簡単なものですがプログラミングをかじったことがあったので、ITの世界に関心を持つようになっていきました。
(S.S.)私の場合、学生時代にパソコンを触ってはいましたがプログラミングをしていたというわけではありませんでした。コロナが流行り始めたタイミングでしたのでテレワークができる会社に関心を持ち、IT業界を見るようになっていきました。
最先端のXR分野で前例のない開発に取り組む
―現在はどのような仕事をされているのでしょうか(M.Y.)XR分野のアプリ開発を行っています。直近でかかわったのはシースルーのグラスに3Dのホログラムを出現させるヘッドマウントディスプレイのアプリ開発です。このヘッドマウントディスプレイは、例えば製造業では製品の組み立て工程をそこに映して作業者の効率化を促すといった活用がされていますが、お客様のニーズに合わせてそうしたアプリ開発を行っています。
―入社以来、XR分野に携わっているのでしょうか
(M.Y.)入社後、数ヶ月は異なる分野での仕事をしていましたが、それ以降はXR分野で仕事をしています。XR分野は様々な専門知識が必要となりますので、当初は用語もわからなければ、先輩が課題と感じていることがなぜ課題なのかさえもわかりませんでした。まさに右も左もわからない状態でしたが、4年間在籍したことで徐々に仕事の内容がわかり自分でも開発過程の問題点が指摘できるようになっていきました。そうした成長が上司に認められ、もともとはAR分野でスマートフォンのアプリ開発を担当していましたが、先ほどのようなヘッドマウントディスプレイのアプリ開発など、様々なデバイスにかかわることができるようになっていきました。
―そうして挑戦できる幅が広がる中で、いまはどんなところにやりがいを感じられているのでしょうか
(M.Y.)昨今はメタバースが流行っていますが、XR分野は最新技術が結集する場だと思っています。実際に技術の移り変わりが激しく、現在アプリケーション開発を行っているヘッドマウントディスプレイも別の製品に置き換えられるかもしれませんし、メタバース空間の開発にAIがより深く関わればまた違った様相を呈するようになるかもしれません。
そんなスピード感があるからこそ、いろいろな新しい情報を手にすることができますし、私よりももっと専門知識を持っている先輩・上司と「もっとこんなサービスを生み出せたらいいよね」と話し合えることにも楽しさを感じます。
また、この仕事は「誰かがやったことがあること」を頼まれることは少なくて、チームの誰もが未経験の領域でも開発していかなければならないことが多いので、前例のないことへの挑戦もやりがいですね。
一つ一つの点在していた知識が線となってできることが広がる面白さ
―S.S.さんは現在どんな仕事をされているのでしょうか(S.S.)社内で「アジャイル」という開発手法を浸透させている中で、私がいま参画しているプロジェクトは、まさにそのアジャイル手法を使ってプログラムを開発することです。現在は大手企業の顧客管理サイトの開発を担当していますが、その前は自動運転にかかわる開発を担当していました。
入社してからは半年ほど自動運転に関連するプログラムの開発に携わり、その後はまた半年ほど少し系統の異なる自動運転関連のプロジェクトに入り、そのほかにもAIと連動させて鉄道の車体の異常を検知するプロジェクトにも携わりました。
―様々なプロジェクトに参加されている中で、印象的だったものはどんな内容だったのでしょうか
(S.S.)鉄道の異常を検知するプロジェクトでのことでした。AIの解析結果を車両の録画映像と重ね、ブラウザ画面で異常箇所を確認することができるものでしたが、その録画映像を再生する際に、そのままではデータが重すぎて再生までに時間がかかってしまうという事象がありました。
その課題に対し自分で解決策を見つけ、上司に提案し、実際にプログラムの中に組み込まれた時には嬉しかったですね。
―携わるプロジェクトが多い中で、それぞれからどのようにやりがいを見出してモチベーション高く仕事をすることができているのでしょうか
(S.S.)どんなプロジェクトであっても、まだまだ分からないことも多く、今でも勉強を続ける毎日です。ただ、これまで全く分からなかったことが、いろいろなプロジェクトの中で少しずつ分かってきて、以前に参画していたプロジェクトで学んだ知識が別のプロジェクトで活かせるといった経験も増えてきました。そうした知識の習得に加え、それが繋がっているという体感は面白くもありますし、やりがいにも感じられるポイントです。
実務に役立つことはもちろん、同期との出会いにもつながった研修
―活躍されているお二人ですが、未経験からの入社です。入社時の研修を振り返られて印象に残っていることや、今に役立っていると感じていることはありますか(M.Y.)研修で印象に残っているのはECサイトの開発演習でした。そこまでは座学でプログラミング言語を学び、個々人のパソコンでプログラムを組む内容でしたが、開発演習ではチーム開発に切り替わります。もともとチームで働きたいという気持ちもありましたが、自分ではわかっていることでも、相手にうまく説明できないなど、チームならではの壁もありましたが、それも楽しかったと思っています。
また、当時の同期とはいまも関係が続いていて、仕事で何か困ったことがあっても気軽に相談できます。あの研修期間がそうした出会いの場にもなったように思いますね。
今の仕事では研修で教わったプログラミング言語を使うことはありませんが、まったく経験のない自分でもプログラムを組み、実際にシステムを動かす経験を研修でしたことで、今も「自分でもできる」という自信につながっています。
(S.S.)研修では丁寧にこまめにいろいろと教えていただけました。わからないことがあっても「わからないです」といえばすぐに助けてくれましたし、書籍も支給してくれました。確かにわからないことはインターネットで検索したり、自分で専門書を探すということもできますが、会社が指定してくれる分、そうした探す手間もかからないということもありますし、何よりそれを軸に勉強することできちんと必要な知識を習得することができました。
また、それこそ今はJavaを用いて開発していますので、その基礎を学べたことは役立っていますし、AWSを用いてインフラについての知識を学ぶこともしていました。インフラエンジニアではありませんが、業務の中でAWSの設定値を確認することもありますし、実務に役立つ知識を得ることができました。
もっとレベルの高いエンジニアへ。今後の目標と読者へのメッセージ
―お二人の今後の目標についても教えてください(M.Y.)自分にノウハウが蓄積されてきたことで、上司との差がどのくらいあるのかがわかるようになり、入社したてのとき以上に上司を尊敬するようになってきました。だからこそ、上司と肩を並べられるようになりたいですし、XR分野においてもっと様々な開発にも挑戦できるよう、実力とノウハウを兼ね備えたエンジニアになりたいです。
(S.S.)今はバックエンドが中心ですが、フロントエンド・バックエンドの両方に対応できるように努力していきたいと思っています。それこそ、フロントエンドのモダンなフレームワークといわれる「React」や「Vue」に精通していきたいと思っています。
―ここまでお話いただきありがとうございました。最後に、実際に転職を経験した立場から、同じく転職を検討している方に向けて転職先の会社を選ぶうえでのポイントやアドバイスがあればお願いします
(M.Y.)私が転職活動をしていた当時、いろいろなエージェント会社とも話をしましたが、そこで言われたのは「自分が何を欲しているのか」明らかにするということでした。安定なのか、成長なのか、仲間と一緒に何かを成し遂げたいのか、人によって様々だと思いますが、自分の要求を明確にして、それが叶う会社かどうかを見ていくことが大事だと思います。
私の場合には一人で孤独に仕事をすることが合わなかったこともあって、チームで仕事をする環境で働きたいと思っていましたので、それが実現できる会社や仕事がどこかを探していました。また、チームで働く以上、自分と性格や人柄が合う人でないとうまく働けないと思っていましたので、面接などを通じて人柄の部分も慎重にみるようにしていました。そんな風に、ぜひみなさんの大事にしたいことを明確にして、慎重に転職先を探してほしいと思います。
(S.S.)私も「ここは譲れない」ということを最初にきちんと定める必要があると思っています。私の場合にはワークライフバランスやコロナの流行直後だったこともあり、テレワークができるかどうかを当時は重視していました。そのうえで、自分のやってみたいことや、その会社で長く働き続ける意味が見いだせるかどうかを考えてみてほしいと思っています。自分がその業界や会社で働き続けた数年後も、やりがいをもって働くことができているか想像できるかも大事だと思います。
もちろん、入社してみないとわからない側面もありますが、その会社の人柄や社風が合うかどうかは選考段階でもある程度は見て取ることができると思っています。長く働き続けるなら、自分の性格と合う人がいる会社で働きたいと思いますので、そうした点も大事にするのがいいと思います。
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社
2022年4月1日設立。エクシオグループのSI事業をけん引する中核会社として、コンサルティングから設計・開発・運用の全般を担い、大手企業や官公庁などの課題解決やDX化の推進に取り組む。“人財”第一主義を掲げ、入社時の「基礎研修」「技術研修」「フォローアップ研修」のほか、ダイバーシティ研修やビジネススクール、海外研修などが盛り込まれた「生涯教育」など、社員一人ひとりのバックアップに注力している。
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