クールな知識主義

 

冷静沈着で分析大好き。知的好奇心が非常に強い学者タイプ。 力を発揮するストライクゾーンは針の穴ほど小さいので、仕事選びは慎重にすべし。 専門知識を活かせる仕事で本領発揮。人間関係が重視される仕事や体力勝負の仕事は不向きでしょう。

  • 知的好奇心
  • 考察力
  • 計画性

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あなたの特性

性格の概観

タイプ5の人は、事実志向を持つ人々で、その考えや計画等の焦点を自分の外の世界に合わせます。客観性を満たそうとして、よく観察し熟考できるよう自分を人から遠ざけます。まるでどこか遠いところにでもいるかのような思考の世界に暮らすことを手段としています。神聖な象牙の塔にこもり、人から一歩距離をおいて座ったまま、感情を表に出さず、冷めた態度で外に目を凝らしています。
人や物事との空間を保つ事によって客観性が生まれ、いかなる問題や人間、状況についてもその本当の意味というものが見えるようになると考えています。知識データを集めると、内側にこもり、もてる洞察力をもって熟考・分析し、最後に自分にとって論理的なパターンを基にして、それまで観察してきた全てのものを再現します。

持ち味/強み

周囲のサポートなしに自分の興味を持続できる。また自らの感情と距離を取れる能力は、プレッシャーがかかっても思考が鈍らずに、良い意思決定者になれるし、ストレスを感じる他者を助けることができる。危機に直面しても冷静で落ち着いていられる。
学者肌の物知りで、思慮深さがある。鋭い洞察と観察によりバランスのとれた展望を提供する。

洞察
  • 分析力
  • 集中力
  • 理解力
  • 聡明
  • 本質を見抜く
  • 把握力
  • 知的好奇心
  • 精通
論理的
  • 博識
  • 客観性
  • 新奇性
  • 知的敏感さ
  • 専門性
  • 着想
  • 抽象化
  • 計画性
冷静
  • 慎重
  • 理解ある聞き手
  • 控えめ
  • 知的ウィット
  • 自立的
  • 観察
  • 分け隔てしない
  • 最小限主義
意識並びに行動
の向かうところ

タイプ5の人はものごとの判断する上でなによりも「知識」の力を信じて、ものごとを分析的、論理的にとらえていこうとします。そして意識の焦点が結ぶところは、革新性と専門知識を得るための「個人の自主性がどれほど確保できるか」ということと、「時間とエネルギーがどれくらいかかるか」ということです。 先に触れましたが、彼らは知ること、考えること、理解をすることに何よりも価値をおいています。それができる状況は、人に邪魔されないで(プライバシーの確保)、自分のペースで事を運ぶことを望みます。そして他者の期待に敏感に反応して、集中してことに取り組むための状況を確認しようとするのです。

そこでみられる行動の方向は「他者から離れて、知識(情報)の蓄積と理解を得る」ことに収斂していくのです。その行動様式は「詳細に且つ熱心に、きめ細かく集中。非常に複雑で抽象的にしていく」ことです。

あなたの価値観

仕事をして行く上で、自分自身がもっている価値観そして動機付けられるポイントに寄り沿う―仕事の取り組み方、職種―を選ぶことが、より自分自身を溌剌とさせ、自分らしさを発揮できる働き方ができていくのです。

価値をおく特質
  • 概念化
  • 調べる、観察
  • 考察、理解
  • 静かさ
  • 知性
  • 分析
  • 客観性
  • 蓄える、節約
  • 論理構築、枠組
  • 発見
  • 独立
  • 熟達
  • 先端的、特殊性
  • プライバシー
  • 知識(全知)
  • 学ぶ
  • 独創
  • 専門性
  • 予測可能性
  • 精緻
動機づけられるポイント
『誰にも邪魔されず、現実を掌握して世界を理解したい』

タイプ5の動機付けられるポイントは「知識をもち、環境を観察し理解すること。じっくりと思考できる場の確保。 感情を切り離して情報を収集し、ため込んだデータを分析することで、これから起こることを予測し、備える」ことです。

別の表現をしますと「世界を観察し、そこに自分たちの居場所を見つけること、何かの分野やスキルをマスターすること、自分たちの独立を保持する」ことです。
彼らにとって知識は真の財産なので、蓄えた知識を貪欲なまでに守ろうとします。正確な予測こそが自分たちを守ってくれると信じているので、徹底的な分析によって難しい問題が解決したときには大いに満足します。持ち前の観察眼と分析力を使って、世の中で起こっていることを理解したい私は「エネルギーの節約と集中活用」を心がけています。そして他の人から聞かれたことは、何でも知っていて、分かっている状態にあるときが居心地良いのです。

私を駆りたてるエネルギーの源は「これこそ私の発見!といえるものを実現したい」という想念から出てきます。 しかし一方、得た情報や知識を溜め込む癖は、自分の時間を他の人のために使うことを惜しむ、冷め過ぎた理屈屋になってしまうことがあります。

よい状態の時の自己感覚

充実した満足を覚える状態とは、「私は知恵があり、なんでも知っている」ときです。そのときの自己価値を反映する内なる言葉は「私は博識で、聡明な洞察力に優れた人物だ」という言葉で表現されます。
このようなときのタイプ5は「人生の意義深さがよくわかっている、本質を見抜く、理解力の鋭い聞き手」となることができます。その「新しい考え方を恐れずに受け入れる勇気と状況把握力と論理的な分析力、そしてユーモアを含んだ説明」に他の人は敬服します。

仕事上の行動特性

情報を収集すること・考えること・理解することに集中するために、邪魔されないで個人の自主性がどれほど確保できるかということに関心を持ちます。人からはできるだけ離れ、自分のペースで粘り強く、地道にこつこつと詳細なものを組み上げていきます。行動に移る前には熟考し、見通しを立ててからでないと動けません。

対人関係
自己管理が充分なされていて、他者を分け隔てなく接しますが、反面秘密主義で、簡単には自分の感情や考えを顕わにしようとはしません。時に憤慨の感情を抑えようとしていることが手に取るようにわかり、相手に緊張感を与えます。落ち着いた態度で、献身的で誠実に接しますが、他人の良いところが見えにくく、批判的になって、誉めることが苦手なところが見うけられます。
組織の中で
情報の収集、分析に自信を持ち、新しい的を射た知識や理論に遭遇すると、それを取り入れて自分の持つ論理的な思考システムの修正を行う柔軟さがあります。自ら率先してリードするよりも、他人に主導権をとらせてしまいます。
意思決定の
特徴
人の気持ちより事実を優先させ、準備に時間をかけて論理的結論を得るため慎重な判断をします。
コミュニ
ケーション
スタイル
プレゼンテーションをする際、一般論を語るのではなく、事実を伝えようとします。複雑な概念をできるだけ順序立てて説明しようとし、話題が横道にそれるのを嫌います。また、情報を文章化して提示し、要所要所を丁寧に説明して、曖昧さのない結論を着実に導き出します。
多大の時間をかけて細部まで吟味した準備をした、緻密で揺るぎ無い分析に基づくコミュニケーションは、説教じみた感じを与えることがあります。
時間の
使い方
常に先のことを考えています。安全を確保するのに時間をかけます。今日の努力は、いずれ時間がなくなったときの安全のためです。また、時間を主人のようなものとして捉えています。従って時間を守るのは当然と考えています。

あなたの適職性

仕事に取り組む姿勢

『どうしたらこの知識を仕事に活かせるだろう?』 ――自分のペースでじっくりと取り組める環境が大切。

行動を起こす前に、プロジェクトを完全に知り、理解したいと思っている。ものごとを疑わずにまた、他の人の専門的な意見だというだけで受け入れることを好まない。時間をかけ、データを収集し、研究・考察し、そして彼ら自身の見解を展開する。

混沌とした世界に秩序をもたらすには、一歩離れたところから分析する以外にはないと考えます。そのため、一人で長時間にわたって働くことを好みます。
傍観者的な視点をもっているので、非常に多くの行為がくだらないものに思えます。距離を置いて考えることはこんなに楽しいのに、なぜ人々はあんなに駆けずりまわってエネルギーを浪費してまで、くだらないものを追い求めるのか?と考えます。プライバシーが何よりも重要なので、安全な場所に引きこもって、望まない押し付けから身を守ろうとします。
関わりを持たなければ、全てが単純になる、できるだけ物事に関わりたくないと思っており、義務や人間関係も、できるだけ避けたいと思っています。関わり合いにならなければ、それだけ多くの時間と貴重なエネルギーを、学習や思考に費やすことができるのだと。

物事や問題を冷静にじっくりと観察し、持ち前の博識と分析力ですっきりと理解できた時、深い満足感を得ることがモットーで、人の思惑や感情に振りまわされることを何より煩わしいと感じますから、他人にペースを乱されない職場環境が第一です。それが整えば、あとは蓄積した知識を活かすことを考えれば、有能さを発揮できます。

タイプ5 魅力を感じる仕事の領域

距離を置いて分析するタイプ5の能力は、混沌に秩序をもたらします。また感情的にも距離を置いているので、長期間にわたって一人きりで、ひたすら答えを追求することも平気です。惹かれるのは、自分の時間とエネルギーを阻害しないような仕事です。外界との窓口もできるだけ少ないほうが良いと考えています。そう思って、例えば電子メールやファックスのような、秘書的な機能でバリケードをつくり、自分のガードを固めようとします。
十分に考える時間のある職業が向いているといえます。専門知識を活かせる仕事もその一つです。研究や開発、学者、教師、図書館司書、コンピューター・プログラマー等々。彼らの中には、薄いデータ本の編纂に一生費やしたりする人がいます。

タイプ5の人たちは、科学や技術、あるいは、知力を要する厳しい分野によく携わります。この人たちは、優れた分析能力を持ち、問題を解決するのが得意ですし、物事の動向を全体的に捉え、それを分りやすく概念化することにも力を出します。マーケティング調査といった調査分析の仕事、会計士、税理士、経営コンサルタントといった、情報分析結果をもとに相手が必要としている適切なアドバイスをする、コンサルタント的な仕事も向いています。組織の中では、経営管理業務・事業企画まわりの仕事、会計業務、特許などの調査・解析部門、契約など法律知識を活かした業務系の職種などに適性があります。

例1「知識欲」という特性を生かして
語学力があれば翻訳の仕事などは、自分のペースで仕事がしやすいですし、例えば特許翻訳といったピンポイントな専門知識を必要とする仕事は長所を活かせます。司法関係の法律知識をいかした仕事も向いています。
例2「分析力」という特性を生かして
目の前の事象を観察し、得た情報を分析・整理して問題の所在発見と見通しをつけていくことが得意です。この能力を活かして、研究者、事業計画部署や監査の仕事、市場調査またはコンサルタントとしての力を発揮するでしょう。

《タイプ5に不向きな環境》

プライバシーを重んじ、頭の中での考える作業が好きなこのタイプは、基本的に人間との関係性を重視される領域や、体力勝負のような仕事、慌ただしく駆けずりまわることを要求される業務は敬遠されるでしょう。セールスといった個人的な対人関係が主となる仕事はあまり得意でないといえます。また証券ブローカーのようなオープンでむき出しの競争意識や直接対立のある職業も苦手です。
常時せわしなく慌ただしくしているサービス業も、静かにじっくりと思考したいこのタイプには不向きです。また、飛行機の乗客乗務員、保育園の保母、ホテルの支配人といった、気配りが多く期待される職種もどちらかというと適性が活かされないでしょう。

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