穏やかな平和主義
どっしり構えた聞き上手。誰とでもうまくやっていける潤滑油タイプ。 なるようにしかならないと妙に達観しているので、バランス感覚を活かせる仕事を選ぶべし。 地道に成果を積み上げる仕事が適職。納期に追い立てられる仕事はストレスを感じるでしょう。
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あなたの適職性
仕事に取り組む姿勢
『どうしたらこの穏やかな良い状態が続くのだろう?』 ――人を和ませる調停役の才能を活かすことがポイント。
対立や不一致を解決し、調和と平穏さを維持することに関心がある。総じて、よく定義された、以前から継続して変わることの少ない役割に留まることを好む。混乱や脅威を感じた場合は、行動に移り、課題を実施するのに遅れることがある。
他人の考えに溶け込むことが大きな喜びの源となるタイプ9は、自分の感情や考えや技能を表に出さずに、プロジェクトに参加したり、人や組織に接したりするので、不和を避けると同時に、進行中の事柄に全面的に参加できる利点があります。
大いに乗り気になっている時のタイプ9は、他の人のために無条件で働くことができます。自分がスターとなる必要は感じないで、他人の勝利を我がことのように味わえるからです。
また彼らが最も望むのは、意見の一致と平和な職場です。だから、賛否のどちらにも肩入れをします。あらゆる人の立場に共感できますが、そのとき次のように思えることがあります。「私はこれがやりたいのだろうか、それとも、これは誰か他人の考えだったのだろうか?」
また人間関係がうまく行っている限り、チーム目標達成に向けて懸命に努力できます。他人の成功を我がことのように喜べる才能を持ち合わせているので、チームをまとめる接着剤となります。不満の多い仲間にとっても、偏りのない相談役になれます。
そして、彼らは人の都合に合わせることが多くあります。新しい人間関係やプロジェクトの始まりでは、仲間にはいるかどうかを決めないまま、人の勢いに流される自分を感じます。途中で、人のやりたいことに流されていることに気づいても、ノーということは苦手です。
野心などからは一番遠くにいて、平穏無事であることが最大の望みで、常に落ち着いていて何事にも動じず、おおらかで懐の深さを感じさせることから、相談役、調停役として、周囲の人望も厚いでしょう。
タイプ9 魅力を感じる仕事の領域
問題点のあらゆる側面が見えるという意味で、天性の調停者といえます。周囲の人々は、自分が受け入れられていると感じるでしょう。彼らは、他の人々の視点で世界を見ることができるからです。全体像を見据えながら、さまざまな情報を考慮に入れることが求められる仕事や、地球規模の企画など大きな構想の仕事に惹かれます。
コンセンサスに基づいた組織的な骨組みを作り上げることで知られている彼らにとって、骨組みは争いを切り抜ける手段の一つです。そのため公務員や銀行、法律関係、また伝統的な長い歴史をもった組織のような、はっきりとした骨組みのある業種に惹かれます。そうしたところなら、規則に頼ることで、常に全体の合意が得られるからです。
また、概して専門職を好みます。仕事の範囲が明確で、時間をかけて仕事の内容を築き上げ、それと共に収入も上がっていくというところに魅力を覚えます。結局彼らは、組織と結びついていることが好きなのであり、年月をかけてそのシステムを磨き上げて行きます。例えば、明確な責任、正確なコミュニケーション、分刻みの業務、或いは複雑な手順などが必要とされる医療関係の仕事は好例です。
タイプ9の人たちは、人の話をよく聞き、客観的で、優れた調停者や外交官にもなります。しばしば人を助ける職業にも従事します。中には、軍隊、公務員になるのを好む人もいます。企業などの組織の中では、地道に仕上げていく根気のいる仕事に向いているでしょう。
- 例1「穏やかさ」という特性を生かして
- 自然と人を和ませる雰囲気は、生まれついての得がたい長所です。いつのまにか人のこころを自然と開かせてしまうところは、カウンセラーなどの人生相談的な職種や、医療・福祉、教育にも適性を見出せるでしょう。
- 例2「バランス感覚・調和」という特性を生かして
- 世間一般の杓子定規な考えに縛られず、話をよく聞け、柔軟にものごとを進めていける特性は、企業と消費者の双方の言い分を聞く消費者生活アドバイザーや、顧客対応の窓口、サービス業、調停委員などの人柄の良さが生きる仕事に向いています。
《タイプ9に不向きな環境》
ペースが速く、目まぐるしく環境が変わり、人と人の繋がりを重視しない職場では、ストレスが溜まり、その持ち味がいかされません。
また常に自分を売り込んでいかなければならない、イメージ性を求められる職業に就いている人は少ないといえます。彼らは、やり方を機敏に変えたり、理論を優先して、構造や細部を犠牲にする職業には、不満を感じます。
仕事の期限、納期に追いたてられるような職場、決断を即刻求められる仕事、常に変化することを求められる革新的なことに価値を置く職場も苦手です。