穏やかな平和主義

 

どっしり構えた聞き上手。誰とでもうまくやっていける潤滑油タイプ。 なるようにしかならないと妙に達観しているので、バランス感覚を活かせる仕事を選ぶべし。 地道に成果を積み上げる仕事が適職。納期に追い立てられる仕事はストレスを感じるでしょう。

  • 仲裁力
  • 傾聴力
  • バランス感覚

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あなたの特性

性格の概観

タイプ9の人は、世の中と穏やかな調和のある関係を保つために、自分の力とエネルギーを抑制しています。周囲も自分自身も平穏であり、何ものによっても心を乱されたくないという願いは、日々の生活に脅かされないように、いつも「私は誰とでもうまくやっていける」という受け身の態度をとって自分を守ります。
彼らが諍を好まない理由は、当事者全員を満足させることは不可能なことであるからわざわざ争っても意味がない、ことだと考えているからです。変化を恐れる保守的な彼らは、面倒なことを避けようとするあまり、周囲に同調しすぎたり、投げやりになって怠けることもあります。
しかし、どっしりと構え、何事もなかったように全てのことを受け入れる彼らは、気取らない素直さと、なるようにしかならないという考えで、周囲の人々を安心と平穏の世界に導くのです。

持ち味/強み

人を確固としてサポートできる。自分のやり方を通すことより、調停したり、平和を守ったりするほうに真剣である。相手との関係に影響力を行使したり、問題を抱える相手に意見を押しつけることなく、相手の話を聞いて受け入れることができる。聞く耳があり、理解力もある。
そしてなによりも相手の人生で何が一番大切なのかを感じることができる。自分の意見より他人の望みを優先でき、相手の幸せに欠かせないものに共感する才能に恵まれている。

受容性
  • 寛大
  • 共感的
  • 順応
  • オープン
  • 安らぎを与える
  • 傾聴
  • 他者に合わせる
  • 仲裁力
沈着
  • 気取りのない
  • おっとりした
  • おおらか
  • 平和的
  • 平穏を好む
  • 安定感
  • 哲学的
  • 慣性
忍耐
  • 我慢強い
  • 欲のない
  • 実直
  • 調和
  • イマジネーション
  • 楽観
  • 傍観
  • 体験的
意識並びに行動
の向かうところ

タイプ9は何事も波風を立てないことを信条にしています。その意識は、「周囲と調和がとれているかどうか」ということに焦点が合います。他人の優先事項を気にかけて、他者の視点や、どうしたいのか見定めようとします。人生は何事もよい面と悪い面があると達観をしているところが、見受けられます。そして自分という人間を旗幟鮮明にすることが不得意である彼らは、周囲に溶け込むことでバランスを取ろうとします。

こういう彼らの行動は「目立たずにいて、心の平安を得る」方向に向かいます。大勢の中の一人としての役割を受身的に坦々とこなしていくという形で。その行動様式は「落ち着きがあり、平然としていて楽天的で、対立や困難の収拾に集中する」ことになります。また物事をさまざまな観点から検討するあまり、いずれにもよい点が見えてきて、なかなかどれにすればよいのか決断できないところがあります。

あなたの価値観

仕事をして行く上で、自分自身がもっている価値観そして動機付けられるポイントに寄り沿う―仕事の取り組み方、職種―を選ぶことが、より自分自身を溌剌とさせ、自分らしさを発揮できる働き方ができていくのです。

価値をおく特質
  • 平和
  • サポート
  • 習慣的(維持)
  • 調和
  • 受容
  • 安定
  • 忍耐
  • 平穏
  • 順応
  • 結びつき
  • 思いやり
  • 協力
  • 所属
  • 信頼
  • 秩序
  • 精神的幸せ
  • リラックス
  • 楽観
  • 全体、包括的
  • 融和
動機づけられるポイント
『他人の考えに溶け込み一体感を持ちたい』

タイプ9の動機付けられるポイントは、物事をありのままに保ち葛藤と緊張を避けて、自分を動揺させるようなことは無視し、いかなる犠牲を払っても「自分の平和を保つ」こと。そして、あらゆる立場に理解を示し、「他人の優先事項を第一にして、周囲に同調しよう」とすることです。
また別に「他の人々を和合させ調和を形成すること」ということも挙げられます。コンセンサスに基づいた組織的な枠組みを作り上げていきます。枠組みによって争いを切り抜ける手段の一つにします。

世の中が平穏で心乱されない状態が永続することを希求している私は、流れに身を委ね、抗わず、時の経過に歩調を合わせます。そして大きな欲も持たずに、平和で調和のとれた世界で落ち着いていられる状態を好ましく思います。

私を駆りたてる源――私の心の中にあって、私を私たらしめている基盤は「ほどほどで満足できる諦観」と言えるものです。しかし一方、人の言いなりになりすぎて、自分の存在感を希薄にしてしまうことがあります。 私の中の心で囁く言葉は「このままで充分、このままじゃいけないことがある?」です。

よい状態の時の自己感覚

充実した満足を覚える状態とは、「調和に満たされ、落ち着いていられる」ときです。 そのときの自己価値を反映する内なる言葉は「私は気楽な人間で、世の中が平和で平穏であることを望んでいる」という言葉で表現されます。
このようなときのタイプ9は「忍耐強さを発揮することができ、且つものに動じることがない。そして他人の心配事に快く耳を傾け、人に落ち着きと安らぎを与える」行動がとれます。そして「良き調停者、良き慰め人」の地位を獲得することになります。

仕事上の行動特性

組織によく順応します。誰かと競ったり、自分に関心を向けさせたいとは思わないので、先に進もうと決意するまでは、これまで通りのやり方で通じる組織に引きつけられます。
自分の環境によく馴染み、同僚の意見や満足感、不満に共感します。彼らは穏やかな職場環境に引きつけられ、自分に合った環境を望むよりは、手近な環境と一体になるのを好みます。
組織と安心を欲しがると共に、すべきことを命令されると頑固になります。職場で摩擦が生じると、仕事のペースを落したり、言われた最小限のことしかしなくなります。習慣的なことや決まったことをするエネルギーはあるのに、新しい方向にはエネルギーが湧き難いのです。

対人関係
個人的な人間関係作りにはあまり熱心ではありません。しかし他の人から見れば、親しみやすく感じのよい存在です。
葛藤が予想される真剣な問題に正面から取り組むのが苦手です。そのため重要な会話にはできるだけ注意を向けないようにします。自分の立場を維持することが難しいことのある彼らですが、他人の内面にあるものを感知する能力には優れていて、相手に目を向け、理解し支援します。
組織の中で
組織の上に立って争いごとに巻き込まれたり、責任を取らされたりするよりも、あまり緊張しなくてもよいポジションを選びます。中間的位置にいてそこで与えられるやりがいと尊敬の安心感は、心の平和を乱すことがありません。
他人の感情的な要望に共感することができるので、敵意がむき出しの場面では、親しみやすく協力的な感情を望んで、他の人の考えを最後まで聞き、良き仲介者となります。
意思決定の
特徴
決断した結果に対して責任を負いたくないので、誰かが肩代わりしてくれるまで、その問題を避けて放っておこうとします。あらかじめ考えを決めておくよりは、その場でことを決めて行く傾向があります。
決断を急かされたり、意見を押し付けられたり、圧力をかけられると、自分の意見に固執して、頑として動かなくなります。
コミュニ
ケーション
スタイル
ほとんどの立場に意義を認めてしまいますから、えてして曖昧なものになります。争いは避けようとしますから、議論からは身を引いてしまいます。「結果を待ちましょう」などと言って、波風を立てないようにします。どちらかを選択しなければならなくなると、混乱します。選択は、どちらかの側に付くというわけで、それは結局争いを招いてしまうからです。
時間の
使い方
時間はいつもあるものだと考えます。今決断しなくても、解決する時間は、明日でも明後日でもあると思えます。ものごとは、予定通りに進んでいれば、時間に間に合うかどうかはさほど重要ではありません。

あなたの適職性

仕事に取り組む姿勢

『どうしたらこの穏やかな良い状態が続くのだろう?』 ――人を和ませる調停役の才能を活かすことがポイント。

対立や不一致を解決し、調和と平穏さを維持することに関心がある。総じて、よく定義された、以前から継続して変わることの少ない役割に留まることを好む。混乱や脅威を感じた場合は、行動に移り、課題を実施するのに遅れることがある。

他人の考えに溶け込むことが大きな喜びの源となるタイプ9は、自分の感情や考えや技能を表に出さずに、プロジェクトに参加したり、人や組織に接したりするので、不和を避けると同時に、進行中の事柄に全面的に参加できる利点があります。 大いに乗り気になっている時のタイプ9は、他の人のために無条件で働くことができます。自分がスターとなる必要は感じないで、他人の勝利を我がことのように味わえるからです。
また彼らが最も望むのは、意見の一致と平和な職場です。だから、賛否のどちらにも肩入れをします。あらゆる人の立場に共感できますが、そのとき次のように思えることがあります。「私はこれがやりたいのだろうか、それとも、これは誰か他人の考えだったのだろうか?」

また人間関係がうまく行っている限り、チーム目標達成に向けて懸命に努力できます。他人の成功を我がことのように喜べる才能を持ち合わせているので、チームをまとめる接着剤となります。不満の多い仲間にとっても、偏りのない相談役になれます。
そして、彼らは人の都合に合わせることが多くあります。新しい人間関係やプロジェクトの始まりでは、仲間にはいるかどうかを決めないまま、人の勢いに流される自分を感じます。途中で、人のやりたいことに流されていることに気づいても、ノーということは苦手です。

野心などからは一番遠くにいて、平穏無事であることが最大の望みで、常に落ち着いていて何事にも動じず、おおらかで懐の深さを感じさせることから、相談役、調停役として、周囲の人望も厚いでしょう。

タイプ9 魅力を感じる仕事の領域

問題点のあらゆる側面が見えるという意味で、天性の調停者といえます。周囲の人々は、自分が受け入れられていると感じるでしょう。彼らは、他の人々の視点で世界を見ることができるからです。全体像を見据えながら、さまざまな情報を考慮に入れることが求められる仕事や、地球規模の企画など大きな構想の仕事に惹かれます。
コンセンサスに基づいた組織的な骨組みを作り上げることで知られている彼らにとって、骨組みは争いを切り抜ける手段の一つです。そのため公務員や銀行、法律関係、また伝統的な長い歴史をもった組織のような、はっきりとした骨組みのある業種に惹かれます。そうしたところなら、規則に頼ることで、常に全体の合意が得られるからです。
また、概して専門職を好みます。仕事の範囲が明確で、時間をかけて仕事の内容を築き上げ、それと共に収入も上がっていくというところに魅力を覚えます。結局彼らは、組織と結びついていることが好きなのであり、年月をかけてそのシステムを磨き上げて行きます。例えば、明確な責任、正確なコミュニケーション、分刻みの業務、或いは複雑な手順などが必要とされる医療関係の仕事は好例です。

タイプ9の人たちは、人の話をよく聞き、客観的で、優れた調停者や外交官にもなります。しばしば人を助ける職業にも従事します。中には、軍隊、公務員になるのを好む人もいます。企業などの組織の中では、地道に仕上げていく根気のいる仕事に向いているでしょう。

例1「穏やかさ」という特性を生かして
自然と人を和ませる雰囲気は、生まれついての得がたい長所です。いつのまにか人のこころを自然と開かせてしまうところは、カウンセラーなどの人生相談的な職種や、医療・福祉、教育にも適性を見出せるでしょう。
例2「バランス感覚・調和」という特性を生かして
世間一般の杓子定規な考えに縛られず、話をよく聞け、柔軟にものごとを進めていける特性は、企業と消費者の双方の言い分を聞く消費者生活アドバイザーや、顧客対応の窓口、サービス業、調停委員などの人柄の良さが生きる仕事に向いています。

《タイプ9に不向きな環境》

ペースが速く、目まぐるしく環境が変わり、人と人の繋がりを重視しない職場では、ストレスが溜まり、その持ち味がいかされません。
また常に自分を売り込んでいかなければならない、イメージ性を求められる職業に就いている人は少ないといえます。彼らは、やり方を機敏に変えたり、理論を優先して、構造や細部を犠牲にする職業には、不満を感じます。
仕事の期限、納期に追いたてられるような職場、決断を即刻求められる仕事、常に変化することを求められる革新的なことに価値を置く職場も苦手です。

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