東京だと、今年の梅雨は雨が少ない印象でした。
みなさん、雨はお好きですか。
面接の日とか、勝負の日!
それが雨だと、正直嫌ですよね。
「お~幸先悪い…」なんて。
雨、だとつい下を見ながら歩きがち。
ある雨の日、そんな風に下を見て歩いていたら、
大きなウシガエルがノソノソ歩いていました。
「いつもピョンピョン跳ねてるわけじゃないよ?」
そんな風に言われたような気もしたので、
ちょっとカエルについて、調べてみました。
『蛙の子は蛙』
子は親に似る。なんて意味で使われることわざもあります。
がしかし、カエルの子はもともとオタマジャクシでしょ。全然別物。
それにしても、水中でずっと暮らしていたオタマジャクシが
いつのまにやらカエルになってピョンピョン跳ね回るって
よく考えたら面白いと思いませんか。
姿かたちが全く違うということは、
もちろん内部構造だって違います。
最たるものが呼吸法。
オタマジャクシは『エラ』で。
カエルになると『肺』で。
それぞれ呼吸してるんですね。
ではその呼吸はどのように変化していくか、ご存じですか。
オタマジャクシ期間は孵化してから1~2ヶ月。
その後、オタマジャクシはカエルへと奇跡の変貌を遂げるわけですが、
ちょうどそのタイミングで、まず『肺』ができ、
その後『エラ』が消えていくんです。
なので生後2ヶ月頃のおたまちゃんは、
『肺』と『エラ』のウルトラスーパーハイブリッド生物ってことですね。
でもまぁ、そりゃそうです。
いざ『エラ』が無くなって、よーし、『肺』作るぞーって。。。
…
……
………
んはっっっ.......!!!!!
ってなります。
だから、ウルトラスーパーハイブリッドは、ある意味自然の摂理。
一応具体的なタイミングを言えば、後ろ足が生えた後ぐらいです。
つまりこの時期は、見た目も内臓機能も中途半…ハイブリッドな時期なんですね。
『出来たばかりの頃の、T○Y○TA、プリ○スのような』
さて、後ろ足が生えると、次はしっぽがだんだんと短くなっていきます。
しっぽがあるうちは、陸上でバランスが取れないため水中から出ることはできません。
仮に無理して陸に上がったとて、ブヨブヨですからね、引きずって歩いたら皮ズル剥けです。
じっと耐え、前足が生え、しっぽが完全に無くなる頃、
ようやく『エラ』は体内に格納され、『肺』が完成。機能を開始するわけです。
衣替えみたいなもんですね。夏物の『エラ』をタンスにしまい、冬物の『肺』を出す。
ちょっとかわいそうな話。
中途半…ハイブリッド期間に、水の深い場所にいると、
溺れ死ぬんですよ。こいつ。
私のかわいい5歳のいとこが、水たっぷりのバケツでオタマジャクシを飼っていたら、
足が生えた時点でガッツリ浮かんでいました...。仰向けで...。
『エラ』機能が下がりつつ、『肺』機能も育ちきってない時は、
両方使わないと苦しい苦しい。
要はあれですよ。めっちゃ鼻づまりの時に、
クチをガムテープで塞がれてるようなもの。
これが24時間以上続くと考えましょうよ。
もはや、自ら死を選びますよね。
『今日は雨か、、、』と思っても
「蛙の子は蛙」
なんかでは全然なくて、
あの日のウシガエルもちょっと前までは
陸と水の間でアップアップしてたのか。
なんて思うと、感慨深さもありますね。
「お~お~今日も跳ねてる跳ねてる。」
雨の日ならではの出会い。
そういうこともあるのなら、
雨、少しは好きになれそうですね。