仕事に疲れた・辞めたいと感じたらどうすれば良い?原因や対処法を解説

最終更新日: 2025年10月24日
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Re就活編集部

仕事に疲れた・辞めたいと感じたらどうすれば良い?原因や対処法を解説

「仕事に疲れた、辞めたい」と感じるのは、あなたが真剣に仕事に向き合っている証拠です。会社を続けるべきか辞めるべきか、早く決断しようと焦っている人もいるかもしれません。しかし、心身が疲弊している状態では、正常な判断が難しくなります。

まずはしっかりと休息を取ったり、仕事から離れてリフレッシュしたりして、疲れ切った心と体を休ませることが大切です。現状と冷静に向き合う時間を作った上で、なぜ「辞めたい」のかを深掘りし、本格的な解決策を検討しましょう。

本記事では、多くの人が仕事に疲れたと感じる原因や、心を軽くするための具体的な対処法を解説しています。一人で抱え込まず、この先で紹介する具体的な方法も取り入れて、今後の方針を考えてみませんか。

目次

あなたはどれに当てはまる?仕事に疲れたと感じる5つの原因

心と体を守るために|仕事で疲れたときに今すぐできる4つの応急処置

「仕事に疲れて辞めたい」と思ったときに考えたいこと

会社を「続ける」or「辞める」と選択したときの行動

まとめ

あなたはどれに当てはまる?仕事に疲れたと感じる5つの原因

「仕事に疲れた」と一言で言っても、その原因は人それぞれです。

ここでは、会社を辞めたいと多くの人が感じる代表的な原因を5つ紹介します。自分の置かれた状況と比較し、心身が疲弊している原因を客観的に把握することで、取るべき対策が見えてくるでしょう。

・原因1:職場の人間関係
・原因2:仕事内容や役割とのミスマッチ
・原因3:過度な業務量や責任
・原因4:給与や評価への不満
・原因5:会社の将来性や社風への不安

原因1:職場の人間関係

1つ目の原因は、職場での人間関係です。上司との相性が悪い、同僚とのコミュニケーションがうまくいかない、社内に悩みを相談できる人がいない、といった対人関係のストレスにより、会社を辞めたいと感じている人も多いでしょう。

厚生労働省の令和5年雇用動向調査結果によると、前職を辞めた理由として、「職場の人間関係が好ましくなかった」が男性は9.1%、女性は13.0%となっており、女性は「その他の個人的理由」の25.1%を除くと最も多い結果となっています(※)。

近年は職場でパワハラやセクハラなどのハラスメントに直面し、退職を検討するケースも増えています。

※参考:厚生労働省.「令和5年雇用動向調査結果の概況」p15.(2024-08-24)

原因2:仕事内容や役割とのミスマッチ

2つ目の原因は、仕事内容や与えられた役割とのミスマッチです。想像していた仕事と違った、仕事にやりがいを感じられない、自分の能力やスキルが生かせないといった不満が原因となり、退職を検討する人もいます。

厚生労働省の令和5年雇用動向調査結果でも、転職入職者が前職を辞めた理由として「仕事の内容に興味を持てなかった」や「能力・個性・資格を生かせなかった」を挙げる人が、20代前半男性では7.1%、20代後半男性では8.5%、女性では20代前半が3.0%、20代後半が6.1%という結果となりました(※)。

会社で求められる役割と自分の適性が合っていない場合も、会社を辞めたいと感じる人が増える傾向にあります。

※参考:厚生労働省.「令和5年雇用動向調査結果の概況」p15.(2024-08-24)

原因3:過度な業務量や責任

3つ目の原因は、業務量や職場での責任の増加です。厚生労働省によると、週平均の労働時間は過去50年間で減少傾向にあるものの、職場によっては長時間に及ぶ残業や休日出勤が常態化しています(※)。過重労働が続くと疲労やストレスが蓄積し、心身ともに疲弊します。

また責任の重い仕事を任され、プレッシャーに押しつぶされそうになっている人もいるでしょう。自分の経験や能力に見合わない大きな責任も、仕事に疲れたと感じる原因の一つです。

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※参考:厚生労働省.「わが国の過去50年間(1973年~2023年)の労働時間の推移についての考察」p1.(2024-02-02)

原因4:給与や評価への不満

4つ目の原因は、給与や人事評価への不満です。仕事量や成果に見合った給与がもらえていないと感じる場合も、モチベーションの低下や、精神的な徒労感を引き起こします。

業種によっては、自分の頑張りが数字などの目に見える形で現れなかったり、なかなか昇進や昇給につながらなかったりするケースも少なくありません。「これほど頑張っているのに、評価してもらえない」という気持ちも退職を決断する理由になります。

原因5:会社の将来性や社風への不安

5つ目の原因は、会社の将来性や社風への不安です。業界全体が衰退傾向にある、会社の業績が悪化しているなど、将来への漠然とした不安も精神的な疲労につながります。

また会社の理念や企業風土、職場の雰囲気が合わない(カルチャーフィット)と感じる場合も、ストレスが生じます。そのようなときは、より自分の価値観に合った環境で働くことを検討すると良いでしょう。

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心と体を守るために|仕事で疲れたときに今すぐできる4つの応急処置

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会社を辞めたいと感じる原因の分析も大切ですが、まずは疲れ切った心と体を休ませることが最優先です。本格的な解決策を考える前に、ストレスの原因から離れ、自分を労わる時間を作りましょう。

ここでは、誰でもすぐに取り組める心と体の応急処置を4つご紹介します。

・対処法1:意識的に休息をとり、睡眠を確保する
・対処法2:仕事から離れてリフレッシュする時間を作る
・対処法3:信頼できる人に話を聞いてもらう
・対処法4:心身に不調があれば専門医に相談する

対処法1:意識的に休息を取り、睡眠を確保する

心身の疲労を回復させるには、睡眠が重要です。疲れを感じたら、意識的に休息を取り、睡眠時間を確保しましょう。

睡眠は時間だけではなく、質も意識する必要があります。質の高い睡眠を取るための工夫には、以下のようなものがあります。

・寝る数時間前に夕食を済ませておく
・寝る前のカフェインやアルコールの摂取を避ける
・入浴時は少しぬるめの湯船にゆっくり漬かり、血行を良くする
・起床したら太陽光を浴び、体内時計をリセットする
・日中に適度な運動やストレッチを習慣にする
・枕やマットレスなど、自分に合った寝具を選ぶ

対処法2:仕事から離れてリフレッシュする時間を作る

仕事がストレスの原因になっている場合は、いったん仕事から離れ、リフレッシュする時間を作りましょう。特に五感をフルに活用するような趣味やスポーツは、ストレス解消に効果的です。

・ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動
・水泳やサイクリング、テニス、フットサルなど、適度な強度のスポーツ
・読書や音楽鑑賞など、自分の世界に没入できる趣味
・映画やスポーツ観戦など、親しい友人や家族と一緒に過ごせるイベント

2019年4月には労働基準法が改正され、「年5日の年次有給休暇の確実な取得」が義務化されました。休日だけではなく、有給休暇を活用して趣味やスポーツを楽しむのも良いでしょう(※)。

※参考:厚生労働省 東京労働局.「年5日の年次有給休暇の確実な取得」.(参照2025-07-04)

対処法3:信頼できる人に話を聞いてもらう

家族や友人、パートナーなど、信頼できる人に話を聞いてもらうのもおすすめです。

他人と話すことで、自分とは異なる新たな視点や解決策が見つかるかもしれません。悩みを言葉にするだけで、気持ちが整理されて少し楽になることもあるでしょう。

身近に信頼できる人がいない場合は、都道府県や政令指定都市が開設している電話相談窓口や、SNSなどの相談窓口を利用する選択肢もあります。

対処法4:心身に不調があれば専門医に相談する

疲れているのに眠れない、食欲がない、突然涙が止まらなくなる、といった症状がある場合は、専門医に相談しましょう。自分ではまだ大丈夫だと思っていても、心身の不調のサインが出ている可能性があります。

精神科や心療内科など、専門家の助けを借りるのは、決して特別なことではありません。「気のせい」で済まさず、速やかに治療やカウンセリングを受けましょう 。

心身の健康を取り戻した後に転職を考えるなら、自分に合った働き方や職場環境を見つけることも大切です。Re就活エージェントでは、キャリアの悩みに寄り添いながら、一人ひとりに合った仕事探しをサポートしています。無理のない再スタートを目指すために、ぜひ一度相談してみてください。

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「仕事に疲れて辞めたい」と思ったときに考えたいこと

心身ともに休息が取れたら、今の状況と冷静に向き合う時間を作りましょう。

ここでは、感情的に「辞める」と決断する前に、一度立ち止まって考えておきたいポイントをご紹介します。

なぜ「辞めたい」のか根本原因を深掘りする

まずは仕事を辞めたい理由を明確化してみましょう。

人間の心には、迫りくる危険を回避しようとする防衛本能が備わっています。仕事を辞めたいと感じても、実際は一時的な不安やストレスによるものかもしれません。

最初の章で挙げた5つの原因を参考にしながら、なぜ「辞めたい」のかを深掘りし、根本的な原因を突き止めることが大切です。

その問題は今の会社で解決できないかを検討する

「辞めたい」と感じる原因を特定したら、今の会社に所属したままで問題を解決できないかを考えてみましょう。転職以外にも、異動や転勤、休職、勤務形態の変更など、さまざまな選択肢があります。

転職はあくまでも手段の一つに過ぎません。仕事を辞めることでしか解決できない問題なのか、それとも別の方法によって解決できる可能性があるのかを、冷静に見極めましょう。

【要注意】勢いで辞める前に考えるべきこと

次の仕事の当てがないまま退職すると、以下のようなリスクがあります。

1.次の仕事が見つかるまで、生活のための収入が一時的に途絶える
2.キャリアに空白期間が生まれ、転職しにくくなる可能性がある
3.転職活動が長引くと、将来が見えずさらなる不安やストレスにつながる

「辞めること」自体が目的になっていないか、一度立ち止まって自問自答してみてください。後悔のない決断をするためにも、転職市場の現状や、自分の市場価値を客観的に考えてみましょう。

会社を「続ける」or「辞める」と選択したときの行動

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会社を「続ける」選択も「辞める」選択も、どちらも間違いではありません。自分の強みや弱み、将来やりたいこと、転職市場の動向などを踏まえながら、適切な行動を取りましょう。

ここでは、それぞれの選択をした場合にやるべきことを具体的に解説します。

「仕事を続ける」と決めた場合にやること

「仕事を続ける」と決めた場合にやっておきたいことは3つあります。
・現職での目標を再設定する
・プライベートを充実させる
・スキルアップのために勉強する

現職での目標を再設定する

明確な目標がないまま働いていると、「仕事を辞めたい」というネガティブな感情が湧きやすくなります。現職での目標を見直してみることが、気持ちを整理するきっかけになるかもしれません。

例えば、3年後や5年後、10年後になりたい自分をイメージし、実現するための目標を立ててみましょう。信頼できる上司がいる場合は、社内でのキャリアパスについて相談するのもおすすめです。

仕事を辞めるのではなく、仕事への向き合い方を変えてみることで、やりがいやモチベーションを取り戻せるかもしれません。

プライベートを充実させる

仕事だけではなく、プライベートの時間を楽しむことも長く働き続けるこつの一つです。趣味や好きなことに取り組んで、リフレッシュする時間を持ちましょう。

また職場と関係のないコミュニティに参加し、自分の居場所を広げてみるのもおすすめです。社外の人と積極的に交流することで、今の仕事や自分自身の価値を再確認できるのかもしれません。

スキルアップのために勉強する

仕事を続けると決めた場合は、スキルアップのための学習に取り組んでみるのも選択肢の一つです。新しいスキルや資格を身に付けることで、より自分らしいキャリアを描ける可能性も広がります。

勉強方法としては、研修・セミナーの受講や、オンライン講座、eラーニングなど多様な手段が考えられます。無理のない範囲で勉強を続けられるように、自分のペースで学べる手段を選びましょう。

「仕事を辞める」と決めた場合にやること

「仕事を辞める」と決めた場合は、転職活動を行うことになります。

まずは転職のための情報収集から始めましょう。自己分析を行い、企業選びの軸を定めておくと、自分に合った仕事が見つかりやすくなります。なぜ転職したいのか、どのような条件で転職したいのかを言語化しておきましょう。なお、仕事を辞めてから転職先を探すのはリスクが高いため、在職中に転職活動を始めることをおすすめします。

転職活動と並行して、退職の意思を伝えるタイミングや、引き継ぎの準備についての計画を立てておくのも大切です。法律上、2週間前までに退職の申し出をすれば仕事を辞められますが、就業規則に会社独自のルールが記載されている場合があります(※)。就業規則を確認し、計画的に退職手続きを進め、円満な退職につなげましょう。

※参考:厚生労働省.「仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき」p1.(参照2025-07-04)

転職活動に悩んだらプロへ相談してみよう

転職活動がうまくいかない場合は、一人で悩まず、プロに相談してみましょう。

特に20代の若手社会人や第二新卒の人は、転職市場で多くの企業から求められています。専門家に相談し、求人情報や転職ノウハウの提供を受けることで、より良いキャリアを実現できる可能性が高まります。

一人で転職活動を進めるのが不安な場合は、プロのサポートを受けるのが成功への近道です。20代や第二新卒、既卒の人の転職なら、「Re就活」にお任せください。

まとめ

「仕事に疲れた」と感じたら、まずは休息を取り、心と体をリフレッシュさせるのが大切です。勢いで仕事を辞めると、将来が不透明なまま転職活動を行うことになり、さらに不安やストレスを抱えかねません。なぜ仕事を辞めたいのかを一度立ち止まって考え、自分に合った道を選ぶことが大切です。

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