転職するか悩んでいる方へ|迷ったときの判断基準と考え方を解説

最終更新日: 2025年10月24日
  • シェア
  • ツイートする

Re就活編集部

転職するか悩んでいる方へ|迷ったときの判断基準と考え方を解説

「転職したい気持ちはあるけれど、なかなか踏み出せない」「不安や迷いが生じて一歩を踏み出せない」など、転職活動では、このような悩みや不安がつきものです。

本記事では、転職すべきか迷ったときの判断基準や後悔のない選択をするための考え方を紹介します。転職を決めた後の具体的な進め方も紹介しているため、転職するかどうかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

なぜ決断できない?多くの人が転職で悩む2つの理由

まずはコレから!転職の迷いを整理する具体的な方法3選

転職すべき?留まるべき?後悔しないための判断基準6選

あなたはどっち?転職した方が良い人・やめた方が良い人の特徴

転職を成功に導くための大切な考え方3つ

転職を決断したらどう進める? 迷わないための転職活動ロードマップ

まとめ

なぜ決断できない?多くの人が転職で悩む2つの理由

転職を考えるとき「本当に今でいいのかな」「うまくいかなかったらどうしよう」と迷ってしまう方は少なくありません。そう感じるのは、決して特別なことではなく、多くの人が抱える自然な不安です。

まずは、なぜ迷いが生まれるのかを整理してみましょう。理由を知ることで、自分なりの答えや次の一歩が見えてくるはずです。

【理由1】自信がない

まず考えられるのが、今の自分に自信がないケースです。中途採用では即戦力が求められる場面が多いため「専門的な資格やスキルを持っていないけれど大丈夫かな」と不安を抱える方もいるでしょう。

また転職市場で高く評価される資格・スキルを持っている場合でも、自信のなさから、どうアピールすべきかが分からずに悩むケースもあります。

【理由2】転職そのものに不安がある

転職そのものに不安を感じている場合は、決断を先延ばしにしがちです。例えば、現職で比較的年収が高いケースでは「転職したら年収が低くなって生活水準が下がるかもしれない」と不安になる場合があります。

他にも「転職に失敗するのではないか」「次の職場に馴染めるのだろうか」といった不安から、一歩を踏み出せないケースも少なくありません。

まずはコレから!転職の迷いを整理する具体的な方法3選

「転職した方がいいのかな」「今のままでいいのかな」と考え続けていると、気持ちが曖昧なままで前に進めなくなってしまいます。そんなときは、いったん立ち止まって、自分の気持ちを丁寧に整理することから始めてみましょう。

ここでは、迷いを少しずつほぐしていくための具体的なステップを3つご紹介します。自分のペースで取り組んでみてください。

・【STEP1】「不満」と「不安」を紙にすべて書き出す
・【STEP2】書き出した悩みを「変えられること」「変えられないこと」に分類する
・【STEP3】「転職しない場合」と「転職する場合」のメリット・デメリットを比較する

【STEP1】「不満」と「不安」を紙に全て書き出す

まずは、今思っている現職への不満や転職に対する不安を紙に書き出し、悩みの正体を言語化しましょう。不満や不安の言語化により、頭のモヤモヤが整理され、次へのステップが見えてきます。

現職への不満は「上司との関係が悪くて仕事がやりにくい」「やりがいがない」「休日出勤が多くて体への負担が大きい」など、できるだけ具体的に書き出しましょう。

不安要素は「待遇が悪くなるのが不安」「新しい環境になじめるか不安」などが挙げられます。

【STEP2】書き出した悩みを「変えられること」「変えられないこと」に分類する

次は、STEP1で書き出した悩みを「変えられること」「変えられないこと」に分けて整理してみましょう。例えば、書き出した不満に「会社の経営方針が合わない」とあれば、それは自分の努力では変えられない部分です。

一方で「仕事のやりがいがない」であれば、部署異動や業務内容の変更によっては改善できる可能性があります。

変えられないことが不満・不安の根本原因なら、転職を視野に入れた方が良いでしょう。

【STEP3】「転職しない場合」と「転職する場合」のメリット・デメリットを比較する

最後に、転職しない場合とする場合のメリット・デメリットを比較しましょう。これらを書き出すことで、本当に転職すべきかどうかを判断しやすくなります。

具体的には、紙を四分割にし、以下の項目を書き出します。
・現職に留まるメリット・デメリット
・転職のメリット・デメリット

例えば、現職に留まるメリットが「人間関係が良好」であるのに対し、デメリットが「キャリアアップが望めない」だとしたら、どちらを優先したいのかを考えてみてください。今後の未来を想像し、より良い選択はどちらなのかを検討しましょう。

転職すべき?留まるべき?後悔しないための判断基準6選

career-change-guide04.jpg

転職すべきか現職に留まるべきかで悩んだ場合、以下の6項目から現状を整理しましょう。

・仕事内容・やりがい
・人間関係・職場環境
・労働時間・休日
・給与・評価
・自身の成長・キャリアパス
・会社の将来性・安定性

【判断基準1】仕事内容・やりがい

現在の仕事にやりがいを感じているか、成長できている実感はあるかを、自分に問いかけてみましょう。「なんとなく働いている」「達成感を得られずつまらない」と感じている場合は、転職でやりがいを感じられる職種に就いた方が良い可能性があります。

ただし、部署異動によって新しい業務に携わるなど、現状を変えることでやりがいを感じられるケースもあります。すぐに転職を決断するのではなく、まずは現職でできる工夫や改善策がないかを探してみましょう。

【判断基準2】人間関係・職場環境

現職の人間関係や職場環境が良好かどうかを、改めて振り返ってみましょう。尊敬できる上司や協力し合える同僚がいない場合は、日々の業務でストレスがたまりやすく、成長の機会を得にくくなります。働きやすさと自身の成長のためにも、転職を検討しましょう。

またいじめやパワハラ、ハラスメントを受けている場合は、無理に耐え続ける必要はありません。心身に支障を来す前に、環境を変えることを前向きに検討しましょう。

【判断基準3】労働時間・休日

心身共に健康的に働ける労働環境か、しっかり休日を取れているかを振り返るのも大切です。

例えば、ワークライフバランスを重視したいのにもかかわらず、休日出勤が多い場合、希望の働き方を実現するためにも転職をおすすめします。

また家族との時間やプライベートの時間を確保できていない場合も、働き方を見直してみましょう。

【判断基準4】給与・評価

現在の給与や評価制度に納得できているかどうかも、転職を考える上で重要なポイントです。「頑張って成果を出しているのに評価されない」「同業他社と比べて明らかに給与が低い」といった状態が続くと、生活水準や仕事のモチベーションが低下します。

上司に相談して解決するなら現職に留まってもよいですが、相談したのにもかかわらず昇給・昇格が見込めないのであれば、転職を考えてみるのも良いでしょう。

【判断基準5】自身の成長・キャリアパス

今の会社で働き続けて、成長の機会が十分に得られるのか、望んでいたキャリアパスが実現できるのかを考えましょう。3年、5年、10年後の自分を想像したときに「現状維持が良い」「このまま頑張ればキャリアアップできる」と思うのであれば、現職に留まるのも選択肢の一つです。

しかし「このまま続けても希望のキャリアが描けない」と考えるのであれば、転職で新たな環境で成長の機会を得ることも視野に入れましょう。

【判断基準6】会社の将来性・安定性

会社の将来性や経営の安定性も、転職を判断する上で欠かせない視点です。長期的な視点で考えたときに、業界が停滞する兆しが見える、10年後に働いている未来があまり見えないと感じたときは、転職を検討してもよいでしょう。

一時的な業界の停滞であれば、少し様子を見てから判断するのも方法の一つです。ですが、今後も将来性や安定性が期待できないと感じる場合には、ボーナスの減額や給与の遅延、リストラといったリスクも考えられます。そうした不安が大きいときは、転職を早めに視野に入れておきましょう 。

no-motivation-at-work-20s05.png

あなたはどっち?転職した方が良い人・やめた方が良い人の特徴

転職するタイミングや理由は、人それぞれ異なります。今すぐ転職すべきケースもあれば、少し立ち止まって現職での可能性を探った方が良い場合もあります。

転職を前向きに考えた方が良い人の特徴と、現職に留まった方が良い人の特徴を理解し、自身はどちらに当てはまるのかを考えてみましょう。

【転職推奨】今すぐ行動を起こすべき人の特徴

今すぐにでも転職活動をスタートするべき人の特徴は、以下の通りです。

・心身に不調を来している人
・会社の将来性が見込めない人
・コンプライアンスに深刻な問題がある人(サービス残業を強いられる・育児休暇が取れないなど)
・明確なキャリア目標はあるが、現職では実現不可能な人
・パワハラ・いじめなど、個人の努力では解決できない問題に直面している人

これらは自分の力だけでは改善が難しく、時間がたつほど精神的・肉体的に負担が大きくなる可能性があります。早めに転職活動を始めましょう。

【転職は慎重に】現職に留まることも考えるべき人の特徴

現職に留まることを検討すべきなのは、以下のような人です。

・一時的な感情で転職を考えている人
・漠然とした不安の原因が明確ではない人
・「とにかく辞めたい」という理由だけでキャリアプランが定まっていない人
・現職での工夫や働きかけで、悩みや不満が解消できそうな人
・友人や同僚の転職に流されているだけの人

このように感情に任せて転職をすると、転職しても同じ理由で退職する可能性があります。本当に転職したいのか、現職で問題解決が見込めないのかをきちんと考えた上で判断しましょう。

転職を成功に導くための大切な考え方3つ

納得のいく転職を実現するためには、ちょっとした考え方の持ち方が大きなヒントになります。ここでは、転職活動を進める上で意識したい3つのポイントをご紹介します。

【考え方1】転職は「目的」ではなく「手段」と捉える

転職は、希望の働き方やキャリアを実現するための手段であり、目的ではありません。転職自体をゴールにすると「とにかく辞めたい」「早く別の会社に行きたい」といった気持ちだけが先行し、本来の目的を見失うためです。

大切なのは、転職で何を実現したいのか、どのような自分になりたいのかを明確にすることです。なんとなくで動かず、転職を通じて叶えたいことを具体的に考えながら行動すれば、希望のキャリアへと近づいていけるでしょう。

【考え方2】100点満点の完璧な会社はないと心得る

求人を探す際は、100点満点の完璧な会社はないと割り切りましょう。最初は自分の希望通りに見えた企業でも、面接や企業研究を進めるうちに、思っていたイメージと異なる部分が見えてくることは珍しくありません。

また希望条件を絞り過ぎると応募する求人が少なくなり、内定のチャンスを狭める可能性があります。希望する条件の全てを満たす会社を探し続けるのではなく、転職先に求める条件に優先順位を付けることが大切です。

【考え方3】他責にせず、自分のキャリアは自分で築く意識を持つ

転職を前向きに進めるためには、今の環境への不満だけではなく、自分がこれからどのようなキャリアを築きたいかという視点にも目を向けることが大切です。例えば、現職で成果が出ないとき、上司の指導や会社の評価制度に課題を感じることもあるかもしれません。

そんなときこそ「自分はどんなスキルを身に付けたいのか」「どの分野で活躍したいのか」といった中長期的なキャリアビジョンを考えてみることが、納得のいく選択につながります。

転職を決断したらどう進める? 迷わないための転職活動ロードマップ

career-change-guide02.jpg

転職を決めたら、早速行動に移していきましょう。ただし、やみくもに動き始めると「何から手をつければいいのか」と迷ってしまうこともあります。ここからは、転職活動をスムーズに進めるための大まかな流れを整理してみましょう。

・【STEP1】自己分析とキャリアの棚卸し
・【STEP2】情報収集と求人探し
・【STEP3】応募書類の作成
・【STEP4】応募・面接
・【STEP5】内定・円満退職

【STEP1】自己分析とキャリアの棚卸し

まずは、自己分析とキャリアの棚卸しをして、自分の強みや価値観、やりたいことを明確にしましょう。自己分析・キャリアの棚卸しが十分にできていないと、自分に合う求人が見極められず、ミスマッチを起こす可能性があります。

具体的には、これまでの経験を書き出し、そのとき何を感じたのか、どのように成長したのかを考えましょう。成功体験だけではなく、苦しかったことや苦手なことにも注目してみると、向いていない業界や職種が少しずつ分かってきます。

【STEP2】情報収集と求人探し

次は、業界・職種の情報収集と求人探しに取り組みましょう。業界研究や企業研究は、転職を成功させるために重要なステップです。

具体的には、自己分析やキャリアの棚卸しの結果を基に、興味のある業界・職種の情報を集めます。その後、希望条件に合った求人を探し、企業のWebサイトや求人サイトなどで企業研究を行います。サイトの他にも転職エージェントから求人紹介をしてもらったり、SNSや口コミサイトで情報を集めたりして、多角的な視点で企業研究を進めてみてください。

【STEP3】応募書類の作成

応募する求人が見えてきたら、履歴書・職務経歴書を作成します。これらの応募書類は、採用担当者に魅力的な人材だと思ってもらうための重要な書類です。誤字脱字がないよう、丁寧に記載しましょう。

履歴書・職務経歴書の自己PR・志望動機は、応募する求人とこれまでの経験を結び付けて書くのがポイントです。実績は、具体的な数字を使うと成果をイメージしやすくなります。文章を使い回すと説得力に欠けた内容になるため、応募する企業に合わせてアピールポイントを調整しましょう。

【STEP4】応募・面接

いよいよ求人に応募し、書類選考を突破したら面接を受けます。面接では、緊張で自分の魅力や実績をうまく伝えられない場合があります。そのため、事前に質問を想定し、スムーズに回答できるように準備しましょう。

応募社数によっては、面接日が特定の週に集中する場合があります。予定が重なってしまわないよう、しっかりとスケジュールを管理しておきましょう。

また面接の際は、受け答えだけではなく、服装や髪型などの身だしなみにも気を遣いましょう。

【STEP5】内定・円満退職

内定をもらったらなるべく早く返事を出し、承諾後は現職で退職手続きを進めます。転職先から指定がない場合は、1週間以内に返事するのが基本的なマナーです。その際は、内定通知の内容だけではなく、労働条件をしっかり確認した上で承諾しましょう。

退職手続きでは、まず直属の上司に退職の意思を伝え、退職日を相談・決定します。転職先や転職理由を詳細に伝える必要はありませんが、現職に迷惑が掛からないよう、引き継ぎ業務は丁寧に行いましょう。

まとめ

転職に迷ったときは、客観的に現状を見つめ直すことが大切です。希望の未来に近づくために、まずは不安の正体を言語化してみましょう。

一人で悩んでも答えが出ないなら、キャリアのプロに相談するのも選択肢の一つです。第二新卒・20代で転職すべきか迷っている方は、Re就活エージェントをご活用ください。経験豊富なキャリアのプロが、求人紹介から面談、選考対策までサポートいたします。不安を一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

job-change-in-second-year04.png