第二新卒の方の中には「外資系企業で働いてみたい」と考える方もいるでしょう。外資系企業は実力主義の傾向があり、年齢に関係なく昇給・昇進が可能であるため、自分の力を試したいと考える方に人気があります。
第二新卒から外資系企業への転職は十分可能ですが、日系企業とは採用の目的や基準などに違いがあるため、外資系ならではの特徴を踏まえて転職活動を行うことが大切です。
そこで本記事では、外資系企業が第二新卒を採用する理由や、募集している企業の特徴、転職活動のコツなどを解説します。
「外資系企業に憧れているけれど、第二新卒で採用してもらえるか不安」「転職活動ではどのような点に気を付ければいいの?」といった悩みがある方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
・外資系企業は新卒だけではなく、第二新卒や中途採用まで、幅広い人材を募集する傾向にある
・外資系企業は実力があれば若いうちから高年収・早期昇進を見込めるが、一方で初めから高い能力を求められる
・自己分析で把握した自分の強み・適性と、企業研究の結果を関連付けてアピールするのが転職を成功させるポイント

目次
第二新卒から外資系企業への転職は可能!
外資系企業が第二新卒を採用する理由
第二新卒を募集している外資系企業の特徴
第二新卒が外資系企業へ転職するメリット
第二新卒が外資系企業へ転職するデメリット
第二新卒が外資系企業への転職を成功させるコツ
まとめ
第二新卒から外資系企業への転職は可能!
外資系企業は採用のハードルが高いため「第二新卒は不利になるのではないか」と考える方もいるかもしれませんが、第二新卒でも外資系企業に転職することは可能です。
第二新卒は、一般的に新卒で入社後、3年以内に早期離職した人のことを指しますが、基本的なビジネスマナー・スキルが備わっているので、教育コストを省ける人材として評価されやすい傾向にあります。
一方で求められる能力の水準は高いため、難易度が低いわけではないことも念頭に置いておきましょう。
外資系企業が第二新卒を採用する理由

外資系企業が積極的に第二新卒を採用する理由は、大きく分けて2つあります。
・人手不足となっている
・ビジネスマナーが身に付いたポテンシャル人材を採用したい
ここでは上記2つのポイントについて深掘りします。
人手不足となっている
日本は現在進行形で深刻な少子高齢化が進んでおり、慢性的な人手不足に陥っています。国内にある外資系企業も例外ではなく、自社で活躍してくれる若い人材を積極的に採用しようとする動きが活発になってきています。
また第二新卒への採用にあまり積極的ではない企業でも、新卒採用で予定した人数に満たなかった場合や、中途採用の応募がなかなか集まらない場合、応募条件を緩和して第二新卒を募集するところもあるようです。
なお外資系企業は海外で一般的とされる通年採用に合わせているところが多いため、ポジションが空き次第、求人はいつでも見つけられる可能性があります。
ビジネスマナーが身に付いたポテンシャル人材を採用したい
第二新卒はすでに正社員として社会に出た経験があるため、あいさつの仕方や名刺の渡し方、アポイントメントの取り方といった基本的なビジネスマナーは習得済みと見なされます。新卒に行うようなマナー研修に時間を割く必要がないため、即戦力として歓迎されることがあるのです。
また第二新卒は企業に勤めた経験が浅いことから、特定の企業文化や社風に染まっておらず、新しい環境にも柔軟に対応できるポテンシャルの高さも買われます。
実力主義の外資系企業では、成長の伸びしろがある人材は重宝される傾向にあるため、第二新卒をポテンシャル採用し、自社の成長・発展に寄与してもらいたいと考える企業は多いようです。
第二新卒を募集している外資系企業の特徴
第二新卒を積極的に募集している外資系企業には、以下のような特徴が見られます。
・日本での知名度が低い
・新規事業の立ち上げや事業拡大の計画がある
・業種・職種未経験OKの求人を出している
・研修制度が整っている
・中途採用も積極的に行っている
・英語力・語学力が必要なポジションを募集している
ここからはそれぞれの特徴について、より詳しく説明していきます。
日本での知名度が低い
外資系企業の中には、本国や諸外国では大企業として認識されているものの、日本では知名度が低いところがあり、新卒や経験豊富な人材の獲得に苦労することがあるようです。
このような外資系企業では、人手不足を解消すると共に、日本での知名度を高めて事業拡大を狙う上で、第二新卒を含めた幅広い人材を募集する傾向にあります。
なお会社としての知名度と、企業としての優良度は必ずしも比例しません。日本でまだ周知されていない優良な外資系企業もあるため、知名度が低いという理由だけで応募を見合わせる必要はないでしょう。
新規事業の立ち上げや事業拡大の計画がある
新規事業を立ち上げたばかりの企業や、今後事業の拡大を予定している企業は、事業開始やプロジェクト立ち上げに向けて早急に必要な人材を確保する必要があるため、第二新卒を含むさまざまな人材の採用に積極的です。
特に柔軟な発想やチャレンジ精神が期待される第二新卒は、新しい事業の立ち上げや規模の拡大を計画している外資系企業のニーズとマッチする確率が高いといわれています。
業種・職種未経験OKの求人を出している
本来、外資系企業の中途採用は即戦力を重視しますが、第二新卒に関してはポテンシャルを評価しているため、業種・職種が未経験であっても応募可としている求人も多く見られます。
特に応募数が不足している場合や、大量の人材を必要としている場合は、未経験の第二新卒の採用にも積極的になる場合が多いようです。
また企業によっては他社の企業文化に染まっていない未経験者の方が、既存の仕事の癖がなく教育・育成しやすいと考えるケースもあります。特に営業職やカスタマーサクセス、マーケティング、ITサポートなどの職種は、未経験でも歓迎される傾向にあります。
研修制度が整っている
第二新卒の持つ柔軟性や成長の伸びしろに期待し、自社の研修制度で長期的な育成が可能だと考える外資系企業でも、第二新卒が採用される傾向にあります。
ただし、全ての外資系企業で手厚い研修が行われているわけではありません。中には研修制度こそあるものの、期間が短く設定されているところもあるため、自ら学ぶ姿勢も求められます。
中途採用も積極的に行っている
外資系企業は実力主義であるため、中途採用も積極的に行っている傾向にあります。
特に日本でビジネスを立ち上げたばかりの企業や、新規事業展開を計画しているところは人材が圧倒的に不足しており、新卒だけではまかないきれない人員を中途採用で確保しようとする動きが活発です。
第二新卒の場合、新卒や第二新卒向けの求人だけではなく、外資系企業が出している中途採用の求人もチェックすると、応募可能な案件を見つけられる可能性があります。
英語力・語学力が必要なポジションを募集している
外資系企業は本国の拠点とやり取りする機会が多いため、英語力・語学力のある人材を積極的に募集しています。日本ではビジネスレベルに達している語学力を備えている人材は少なく、外国語が堪能であれば採用で有利になるでしょう。実際に、外資系企業の中には英語で面接を行い、現時点での語学力を評価するところもあるようです。
なお、一言に語学力といっても求められるレベルは企業や職種によってまちまちです。メールや書類の読解ができる範囲であれば問題ないと判断する企業もあれば、ネイティブレベルの語学力を求めるところもあります。
そのため外資系企業に転職する際は自身の語学力を正確に把握し、企業が求めるレベルに達しているかどうかを確認することが大切です。
第二新卒が外資系企業へ転職するメリット

第二新卒が外資系企業に転職すると、主に3つのメリットを期待できます。
・高年収と早期昇進の可能性がある
・市場価値の向上が見込める
・性別を問わずキャリア形成がしやすい
ここではそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
高年収と早期昇進の可能性がある
多くの外資系企業は実力主義であり、年功序列ではなく個々の能力や実績、成果によって待遇を決める傾向にあります。
勤続年数が短くても、成果と実績を上げればスピーディな昇給・昇進を望めるため、若いうちから責任あるポジションに就きたい方や、実力をベースにした正当な評価を得たい方にとってやりがいのある環境となるでしょう。
また外資系企業はベースとなる基本給の他に、業績と連動するインセンティブが支給されるケースが多いことから、成果を上げるほど高年収を期待できる点も大きなメリットです。
市場価値の向上が見込める
実力主義の外資系企業で働くと、専門的な知識や高度なスキル、グローバルな視点などが自然と身に付くため、自身の市場価値の向上が見込めます。
また一度外資系企業で働いたという経歴は、同じ外資系企業へ転職する際の強みとなり、今後キャリアチェンジやステップアップを検討した場合に有利に働く可能性もあります。
性別を問わずキャリア形成がしやすい
外資系企業は比較的性別によって評価に差が生じたり、キャリアに悪影響を及ぼしたりするリスクが少なく、女性でもキャリア形成しやすい環境とされています。
女性の管理職も多く、産休や育休など福利厚生に力を入れて復職しやすい制度も整っているところが多いようです。今後、妊娠や出産といったライフステージの変化に直面しても、安定したキャリアを形成しやすい点は外資系企業ならではの魅力でしょう。
第二新卒が外資系企業へ転職するデメリット
第二新卒が外資系企業に転職することには、メリットが多い反面、以下のようなデメリットがある点に注意が必要です。
・高い能力が必要とされる
・経験不足と見なされる可能性がある
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
高い能力が必要とされる
外資系企業は良くも悪くも実力主義であり、入職した時点である程度高い知識やスキルを有していることが求められます。
「入社してからじっくりスキルを身に付けていけばいい」という考えでいると、現場で要求される業務内容のハードルの高さにギャップを感じ、ストレスやプレッシャーを感じるかもしれません。
また年功序列や終身雇用の文化が根付いていない分、一定の成果を上げられなければ給与が上がらなかったり、解雇されたりする可能性があります。企業が求める成果を上げ続けられるかどうかが一つの分岐点になるでしょう。
経験不足と見なされる可能性がある
早期離職した第二新卒は、中途採用者に比べると社会人経験が浅く、経験不足と見なされる可能性があります。
特に外資系企業は即戦力となる人材を求める傾向にあるため、基本的なビジネスマナー・スキルや、第二新卒が有する1~3年程度の経験では実績としてカウントされないケースも多いようです。
第二新卒が外資系企業への転職を成功させるコツ
第二新卒が外資系企業への転職を目指すに当たって、押さえておきたい成功のコツは3つあります。
・納得感のある転職理由を話す
・企業・職種について深く理解する
・未経験歓迎求人を見る
以下ではそれぞれのコツについて、分かりやすく解説します。
納得感のある転職理由を話す
第二新卒の転職活動では、早期離職の経歴について、面接官が納得できる理由を論理的に説明することが大切です。
特に外資系企業は早いうちから実績や成果を求められる傾向にあるため、自身の成長意欲や、キャリアビジョンと結びつけたポジティブな理由を用意しておきましょう。
例えば「自分の能力をより正当に評価してくれる環境で成長したいため」「若いうちから責任あるポジションに就いて活躍したいため」などが挙げられます。
自己分析であらかじめキャリアの棚卸しを行い、理由と関連付けられる具体的なエピソードを盛り込むと説得力が増します。
企業・職種について深く理解する
第二新卒の転職に限った話ではありませんが、転職活動では応募先の企業・職種についてしっかり研究し、深く理解しようとする姿勢が重要です。
応募先企業のWebサイトや会社案内などをリサーチし、企業文化や社風、業務内容、求められるスキル、今後のキャリアパスなどについて、できる限り情報を収集・整理しておきましょう。その上で企業が求めているスキル・知識を有していることをアピールすると、入社後に活躍しているイメージが湧きやすく、採用面で有利になるでしょう。
例えばコンサルタント系なら、一般的に語学力やコミュニケーション能力、論理的思考力などが求められます。学生時代の経験や社会人経験でこれらのスキルに関連するエピソードがあれば、積極的に盛り込んでいきましょう。
また外資系企業では主体的に考え、行動できる力が求められる傾向にあるため、併せてこれらの能力もアピールできると効果的です。
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第二新卒の転職に強い求人サイトを利用するのも有効な手段の一つです。
なるべく多くの企業へ応募した方が、転職の成功率は高まります。そのため求人を探す際は未経験歓迎を条件に設定し、経験がなくとも応募できる外資系企業を見てみましょう。
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まとめ
外資系企業は日系企業に比べると実力主義の傾向にあるため、第二新卒であっても必要なスキルがあれば転職することは可能です。ただし実力不足と判断されると不採用になる可能性があるので、自己分析やキャリアの棚卸しなどで自分の強みや適性を理解してから応募するのがポイントです。
「一人で転職活動をするのは不安」「外資系企業への転職ではどのようなことに気を付ければいいの?」といった悩みがある方は、転職エージェントの力を借りて第二新卒向け転職サイトを活用し効率的に転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
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