在職中の転職活動は採用されにくい?働きながら転職を成功させるポイントを解説

最終更新日: 2025年10月24日
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Re就活編集部

在職中の転職活動は採用されにくい?働きながら転職を成功させるポイントを解説

「働きながら転職活動をすると採用されにくいのかな…」「現在の職場や転職先の企業に迷惑がかかるのでは……」といった不安を感じる人もいるでしょう。しかし「在職中は採用されにくい」という考えは誤解であり、しっかりと準備をしておけば高い評価を得られ、転職活動を成功させられます。

本記事では、在職中の応募者が高く評価される理由や、働きながらの転職活動を成功させるポイントなどを紹介します。転職活動の具体的な進め方や注意点についても分かりやすく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

在職中の転職活動は採用されにくいって本当?

企業は新卒2年目をどう見る? 「厳しい」といわれる理由と期待されること

在職中vs退職後|転職活動のメリット・デメリットを徹底比較

働きながら転職を成功させる! スムーズな進め方7つのポイント

まとめ

在職中の転職活動は採用されにくいって本当?

「在職中は採用されにくい」「在職中の転職活動は難しい」といわれる理由は、以下の通りです。

・面接の日程調整が難しい
・内定から入社までの期間が長くなる可能性がある
・現職の引き継ぎがスムーズに進まないリスクがある

平日の日中は通常の仕事を進める必要があるため、面接を受けられる日程は限られてしまいます。時間外労働が多い場合は、履歴書の作成や面接対策などがうまく進まず、準備が不十分なまま面接に臨むケースもあるでしょう。

また現在の職場で引き止められたり、引き継ぎに時間がかかったりして、内定から入社までの期間が長くなる可能性もあります。

しかし、在職中の転職活動は必ずしも不利というわけではありません。むしろ、転職先の企業に魅力的な人材であると判断されることがほとんどです。さまざまな課題はあるものの、うまく工夫しながら転職活動を進めていきましょう。

企業が在職中の応募者を高く評価する3つの理由

企業が在職中の応募者を高く評価する理由は、以下の通りです。

・現在の仕事を投げ出さずに取り組んでいると判断されるから

在職中に転職活動を行う人は、現職での責任を果たしながら次のキャリアを模索していると考えられます。採用担当者から見ると「今の職務を中途半端にせず、誠実に取り組む人物」という印象を持ちやすく、信頼感につながります。

・キャリアアップのために新しいチャレンジをしていると判断されるから

在職中の応募は、安定した環境を捨ててでも自分の成長やキャリアの可能性を広げたいという前向きな意思の表れでもあります。企業はこうした挑戦意欲や向上心を高く評価し、「入社後も積極的に成果を出してくれそうだ」と期待します。

・即戦力としての魅力があるから

現職で働いているということは、最新の業務スキルや知識を維持している証拠でもあります。そのため企業側は「現場感覚を持った即戦力」としてスムーズに業務を任せられる可能性が高いと判断します。

在職中に転職活動を行うことで、企業側からこのように高い評価を得られる可能性が高まります。現職を続けながらの活動は大変かもしれませんが、戦略的に進めることでチャンスを広げられるでしょう。

在職中vs退職後|転職活動のメリット・デメリットを徹底比較

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ここでは、在職中と退職後の転職活動について、メリット・デメリットを比較します。在職中の転職活動が自分に合っているかどうか、さまざまな視点から検討してみましょう。

在職中に転職活動を行うメリット・デメリット

まずは在職中に転職活動を行うメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

在職中に転職活動を行うメリットは、以下の通りです。

・収入が途絶えず、経済的な安心感がある
・精神的に余裕が生まれ、焦らずに企業を選べる
・キャリアにブランク(空白期間)ができない
・現職と比較しながら応募先を検討できる

在職中であれば、転職先がなかなか決まらない場合でも収入が途絶えることはありません。精神的な余裕が生まれ、妥協せずに転職先を選べるでしょう。またキャリアにブランクができないことや、現在の労働環境や仕事内容、福利厚生などと比較しながら応募先を検討できることも大きなメリットです。

デメリット

さまざまなメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
・転職活動に割ける時間が限られる
・面接などの日程調整が難しい
・現職の同僚や上司に知られるリスクがある

在職中は転職活動に割ける時間が限られるため、面接などの日程調整が難しいです。また退社後や休日の時間を有効活用して準備を進める必要があります。平日に面接を受けるために有給休暇を取得すべきケースもあるでしょう。加えて上司や同僚に転職活動をしていることを知られた場合、気まずい雰囲気になる可能性もあります。

退職後に転職活動を行うメリット・デメリット

次に、退職後に転職活動を行うメリット・デメリットを確認しましょう。

メリット

退職後に転職活動を行うメリットは、以下の通りです。

・時間に余裕があり、転職活動に集中できる
・企業の面接日程に合わせやすい
・すぐに入社できるため、企業から歓迎されることがある

退職後であれば時間に余裕があり、しっかりと企業研究をしたり、履歴書を作り込んだりしてから面接に臨めます。平日も自由に動けるため、応募先の企業が提示する面接日程に合わせやすく、転職活動がスムーズに進むでしょう。また引き継ぎなどが必要なく、すぐに入社できるというメリットもあります。

デメリット

一方で、退職後の転職活動には以下のようなデメリットもあります。
・収入がなくなり、経済的・精神的な焦りが生まれやすい
・キャリアのブランクが長引くと、選考で不利になる可能性がある
・視野が狭まり、妥協して転職先を決めてしまうリスクがある

退職後は安定した収入がなくなるため、「早く転職先を決めなければ……」という焦りが生まれやすいでしょう。その結果、視野が狭まり、妥協して転職先を決めてしまうリスクもあります。

またブランク期間が長くなると選考で不利になる可能性もあるため、ブランクの理由をしっかりと説明することが大切です。

加えて、視野が狭まり、妥協して転職先を決めてしまうのもリスクの一つでしょう。

こうした不安を感じたときは、いきなり応募を始めるのではなく、まずは求人情報を見ながら、自分に合いそうな仕事や企業を探してみるのもおすすめです。Re就活では、20代・第二新卒向けの求人を多数掲載中。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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働きながら転職を成功させる! スムーズな進め方7つのポイント

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ここからは、在職中の転職活動を成功させるための具体的なコツを紹介します。時間がない中でも効率的に準備を進め、現在の職場にも応募先の企業にも誠実に対応することが転職を成功させる鍵です。以下7つのポイントを意識しながら、転職活動を進めましょう。

・Point1:転職活動のスケジュールを徹底管理する
・Point2:すき間時間を活用して活動時間を確保する
・Point3:現職への配慮を忘れず、情報漏洩を避ける
・Point4:応募企業への誠実な対応を心掛ける
・Point5:退職交渉は必ず「内定獲得後」に行う
・Point6:強い意志を持って最後までやり遂げる
・Point7:転職エージェントを最大限に活用する

Point1:転職活動のスケジュールを徹底管理する

在職中の転職活動を成功させるためには、スケジュール管理を徹底することが大切です。転職活動は一般的に、以下のような流れで進めます。

・自己分析
・企業研究
・応募
・面接
・内定獲得

まずは「3カ月後に内定を獲得する」など、転職活動全体の目標を設定しましょう。目標を設定すれば、そこから逆算していつまでに自己分析を終えるべきか、いつまでに応募すべきかなど、タスクごとの期限が明確になります。さまざまなタスクをこなす必要があるため、カレンダーアプリなどを活用して管理するのがおすすめです。

Point2:すき間時間を活用して活動時間を確保する

在職中は転職活動に割ける時間が限られているため、すき間時間を有効活用することが大切です。休日はもちろん、通勤時間や昼休み、就寝前の時間などもうまく活用しましょう。

具体的には、通勤中にスマートフォンで応募先企業の情報を集める、昼休みに履歴書の下書きをする、就寝前に面接でのアピール内容を考える、といった方法が挙げられます。必要に応じて有給休暇を取得し、平日に準備を進めたり面接の時間を確保したりすることも重要です。できる限り現職への影響が出ないよう、うまく時間を利用しながら準備を進めましょう。

Point3:現職への配慮を忘れず、情報漏洩を避ける

現職への配慮や情報漏洩についても注意しましょう。具体的には以下のような点に配慮する必要があります。

・仕事中に転職活動を行わない
・転職活動をしていることを現職の同僚や上司に話さない
・会社のパソコンやネットワークを使って転職活動をしない

どうせ転職するからといって、現職への配慮を怠らないようにしましょう。担当している業務に支障が出ないよう、最後まで責任を持って取り組む姿勢が大切です。

また競合他社への転職を考えている場合は、競業避止義務規定にも注意する必要があります。機密情報を競合他社へ漏らすことが禁止されているケースもあるため、現職の就業規則や誓約書の内容をよく確認しましょう。

Point4:応募企業への誠実な対応を心掛ける

応募企業への誠実な対応も大切です。例えば、面接の日程を調整する際は「いつでも良い」などと返答するのではなく、複数の候補日時を提示すると良いでしょう。面接での回答だけではなく、メールや電話でのやり取りも合否に影響する可能性があるため、適切な配慮を心掛けることが重要です。

また面接時は、現職の不満だけを伝えるのは避け、ポジティブな転職理由を伝えましょう。入社可能時期については、正直に伝えて問題ありません。むしろ無理な日程を伝えると、現職の企業にも転職先の企業にも迷惑がかかる可能性があります。「引き継ぎに1カ月ほどかかるため、その後の入社を希望します」などと、正直に回答しましょう。

Point5:退職交渉は必ず「内定獲得後」に行う

退職交渉は内定を獲得してから行いましょう。内定が出る前に退職の意思を伝えると、万が一、転職先が決まらなかった場合に仕事を失ってしまう可能性もあります。

転職先の企業が発行する内定通知書を受け取り、労働条件などをしっかりと確認してから、現職の上司や人事担当者に退職の意思を伝えるのが基本です。

なお、退職の申し出は、原則「退職希望日の1〜2カ月前」が一般的な目安ですが、就業規則に「退職希望日の1カ月前までに申し出る」などのルールが記載されているケースもあるため、事前にチェックしておきましょう。

Point6:強い意志をもって最後までやり遂げる

在職中だけに限りませんが、転職活動には体力と精神力が必要です。特に在職中は、仕事をしながら書類作成や面接対策を進める必要があるため、疲れて途中で挫折しそうになる人もいるでしょう。

転職活動を行うときは「なぜ転職したいのか」という軸をぶらさずに、モチベーションを維持することが大切です。やりがいのある仕事に就きたい、新しい分野にチャレンジしたいなど、転職の目的を常に意識しながら、強い意思を持って最後までやり遂げましょう。

Point7:転職エージェントを最大限に活用する

忙しい在職中に転職活動を始めるなら、転職エージェントの力を借りるのが成功への近道です。転職エージェントを利用すれば、以下のようなメリットを得られます。

・非公開の求人情報を紹介してもらえる
・手間のかかる面接日程の調整を代行してもらえる
・履歴書作成や面接対策をサポートしてもらえる

働きながら求人を探し、書類を作り、面接日程の調整を全て行うのは、相当な労力がかかります。転職に関するノウハウが豊富なエージェントを利用すれば、負担を減らしながら効率よく内定獲得を目指せます。「Re就活エージェント」は第二新卒や20代の在職中の転職活動に強いため、転職活動で困っている場合は、お気軽にご相談ください   。

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まとめ

計画的な行動と誠実な対応を心掛ければ、在職中でも転職活動を成功させることは可能です。仕事をしながら多くの準備を進めるのは大変ですが、納得のいくキャリアを築くためにも、ぜひチャレンジしていきましょう。

また忙しい転職活動を効率良く進めるためには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。Re就活エージェントでは、在職中の転職活動を全力でサポートしています。面接対策や日程調整を丁寧にサポートしているため、ぜひこの機会にご登録ください。

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