20代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら?対処法や転職を考える際のポイントを解説

最終更新日: 2025年08月25日
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Re就活編集部

20代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら?対処法や転職を考える際のポイントを解説

20代の若手社員でも「仕事を辞めたい」「もう疲れた……」と感じている方は決して少なくありません。辞めたい、疲れたと感じながらも無理をして働き続けると、心身に負担がかかってしまうため、辛いと感じたら退職や転職を考えるのも方法の一つです。

ただし、20代で仕事を辞めることにはメリットとデメリットの両方があるため、慎重に検討することが大切です。

本記事では、20代で仕事を辞めたいと感じるきっかけや対処法、20代で仕事を辞めるメリット・デメリット、20代が転職する際に知っておきたいポイントをまとめました。

目次

20代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら辞めるのも選択肢の一つ

20代が「仕事辞めたい、疲れた」と感じるきっかけ

20代で「仕事を辞めたい、疲れた」と感じたときの対処法

20代で退職(転職)するメリット

20代で退職(転職)するデメリット

20代で転職を検討する際のポイント

まとめ

20代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら辞めるのも選択肢の一つ

「まだ社会人経験も浅いのに、仕事を辞めたいなんて甘えかな」「周りは頑張っているのに、自分だけ疲れたと感じるのは情けないかも」など20代で仕事に対してネガティブな感情を抱くと、つい自分を責めてしまいがちです。しかし、仕事を辞めたい、疲れたと感じること自体は、決して珍しいことではありません。

実際、入社して数年が経ち、少しずつ仕事に慣れて余裕が出てくる20代だからこそ、かえって将来への漠然とした不安や日々の業務への疲れを感じやすくなり、退職を考えるケースは少なくありません。

厚生労働省の調査によると、2023年における25~29歳の転職入職率は、男性が15.6%、女性が19.1%でした(※1)。これは、20代後半のおよそ6~7人に1人が1年の間に転職している計算になります。また新規学卒就職者(令和3年3月卒業)の就職後3年以内の離職率は、大学卒で34.9%に上ります(※2)。

データを見てみると、実際に多くの20代が転職を経験していることが分かります。もしあなたが今「仕事を辞めたいな」「なんだか疲れちゃった」と感じていても、それは決して特別なことではありません。

※1 参考:厚生労働省.「令和5年 雇用動向調査結果の概要 転職入職者の状況」P1.(参照2025-05-02)

※2 参考:厚生労働省.「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」(参照2025-05-02)

20代が「仕事辞めたい、疲れた」と感じるきっかけ

20代が「仕事辞めたい、疲れた」と感じるきっかけ

 

では、具体的に20代はどのような時に「仕事を辞めたい、疲れた」と感じてしまうのでしょうか。ここでは、よくあるきっかけを4つのポイントに分けて解説します。

 

仕事で強いストレスを感じる

仕事における過度なストレスは、「辞めたい」「疲れた」と感じる大きな原因の一つです。例えば、以下のような状況が挙げられます。

・休日出勤が多く、十分に休めない
・仕事でミスをしてしまい、強く責任を感じている
・一生懸命取り組んだ仕事が正当に評価されない
・常にプレッシャーがかかり、ミスが許されないと感じる職場環境

厚生労働省の調査(令和5年)によると、20~29歳の労働者のうち、実に72.0%が仕事や職業生活に関して「強い不安、悩み、ストレスと感じる事柄がある」と回答しています。そのストレスの内容(主なもの3つ以内)として多かったのは「仕事の失敗、責任の発生等」(48.6%)で、次いで「仕事の量」(38.1%)となっています(※3)。

心身に大きな負荷がかかる状態が続くと、仕事への意欲を失い、「もう限界だ」「辞めたい」と感じてしまうでしょう。

※3 参考:厚生労働省.「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要 個人調査」P1, P5.(参照2025-05-02)

仕事内容に満足できない・想定と異なる

以下のように、日々の仕事内容そのものに、満足感を得られなくなるケースもあります。

・入社して数年経ち、仕事がルーティン化してしまい、面白みを感じられない
・自分が希望していた部署に配属されず、やりたい仕事ができていない
・自分のスキルや適性を生かせている実感がない

このような状況では、仕事へのモチベーションを維持するのが難しくなりがちです。

また入社前に抱いていた仕事のイメージと、実際の業務内容との間に大きなギャップを感じ、「このようなはずじゃなかった」と失望してしまうことも、「辞めたい」と感じるきっかけになります。

給与が仕事内容に見合わない

「これだけ頑張っているのに、給料が割に合わない……」と感じることも、転職を考える大きな動機になります。

・仕事量や責任に対して、給与が低いと感じる
・サービス残業が多い、または残業代がきちんと支払われない
・同年代や同じ業界の他の会社と比べて、給与水準が低い

給与や待遇への不満は、生活の質に直結する問題です。経済的な厳しさはもちろん、自分の働きが正当に評価されていないと感じることで、仕事へのやりがいやモチベーションが大きく失われてしまう可能性があります。

職場の雰囲気が合わない

一日の大半を過ごす職場の雰囲気が自分に合わないと感じることも、「疲れた」「辞めたい」と思う原因になります。

・人間関係がギスギスしていて、コミュニケーションが取りにくい
・上司や同僚によるパワハラやセクハラなど、ハラスメントが横行している、またはその心配がある
・社内の人と価値観や話が合わず、孤立感をおぼえる
・体育会系のノリや昔ながらの古い慣習など、独自の社風や文化になじめない

業務内容や待遇には満足していても、職場の人間関係や雰囲気がストレスの原因となり、精神的に疲弊してしまうケースは少なくありません。

20代で「仕事を辞めたい、疲れた」と感じたときの対処法

20代で「仕事を辞めたい、疲れた」と感じたときの対処法

 

「仕事辞めたい」「もう疲れた」と感じたとき、すぐに転職を決断するのではなく、まずは立ち止まって自分の状況を見つめ直すことが大切です。ここでは、試してみたい4つの対処法を紹介します。

 

なぜ辞めたい、疲れたと思うのかを分析する

衝動的に仕事を辞めてしまうと、転職先でも同じような悩みを繰り返してしまう可能性があります。まずは「なぜ自分は辞めたい、疲れたと感じているのか?」その根本的な原因を冷静に分析してみましょう。

前述した「きっかけ」を参考に、自分が不満やストレスを感じている理由を具体的に書き出してみるのがおすすめです。原因が特定できれば、それに応じた適切な対処法が見えてきます。

そして「その原因は、今の会社を辞めることで本当に解消されるのか?」を考えてみましょう。部署異動や上司への相談など、今の会社にいながら解決できる可能性はないかを、検討することも重要です。

仕事を離れてリフレッシュする

もし、仕事のストレスや疲労が原因で「辞めたい」と感じているなら、まずは心身を休ませることを優先しましょう。有給休暇を取得したり、場合によっては休職制度を利用したりして、一度仕事から完全に離れてリフレッシュする時間を作るのがおすすめです。

十分な睡眠を取る、趣味に没頭する、軽い運動をする、自然の中で過ごすなど、自分がリラックスできる方法で心と体を休ませてあげましょう。

気持ちがリフレッシュされることで、冷静な判断力が戻り、仕事へのモチベーションが回復することもあります。もし、しっかりと休息を取っても「やはり辞めたい」という気持ちが変わらないのであれば、そのときは本格的に退職や転職を検討する段階に進む、という判断もできます。

信頼の置ける人に相談する

一人で悩みを抱え込まず、信頼できる人に相談してみることも大切です。

もし仕事内容やキャリアについて悩んでいるなら、社内の尊敬できる先輩や上司に相談してみるのもおすすめです。客観的なフィードバックをもらうことで、自分の現状を把握し、次に目指すべきステップが見えてくるかもしれません。どうしても今の業務内容が自分に合わないと感じる場合は、社内異動が可能かを相談してみるという選択肢もあります。

職場の人間関係や待遇など、社内の人には相談しにくい内容であれば、家族や友人、あるいは学生時代の恩師など、社外の信頼できる人に話を聞いてもらうと良いでしょう。話すだけでも気持ちが整理されたり、自分では思いつかなかった視点やアドバイスをもらえたりすることがあります。

転職を視野に入れる

原因を分析し、休息や相談を試みても、状況が改善しない、あるいは今の会社では根本的な問題解決が難しいと感じる場合は、転職を具体的に考えてみましょう。

特に、会社の組織体制や企業文化、経営方針など、個人の力では変えることが難しい問題に直面している場合や、ハラスメントなど深刻な問題を抱えている場合は、環境を変えた方が良いかもしれません。

転職活動を始めることで、改めて自分のキャリアを見つめ直し、本当にやりたいことや自分に合った働き方を発見するきっかけになる可能性もあります。

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20代で退職(転職)するメリット

20代で退職や転職を決断することには、いくつかのメリットがあります。主なメリットを3つ紹介します。

心身が健康な状態で働ける期間が増える

仕事で過度なストレスを抱え続けることは、心や体に大きな負担をかけ、健康を損なうリスクがあります。一度心身のバランスを崩してしまうと、うつ病などの精神疾患や、過労による体調不良などを患ってしまい、回復までに長い時間がかかることも少なくありません。

もし、今の職場環境が自分にとって大きなストレスになっているのであれば、早期に退職・転職するのも良いでしょう。より健康的に働ける環境を見つけることは、長期的な視点で見ると大きなメリットになるはずです。心身ともに健やかな状態でいられる期間が増えれば、仕事だけではなくプライベートも充実させやすくなるでしょう。

ポテンシャルが評価されやすい

20代の転職市場における強みは、「ポテンシャル」を評価されやすい点です。企業は、若くて柔軟性があり、将来的に成長してくれる可能性のある人材を求めています。そのため、実務経験が浅かったり、特定のスキルが不足していたりしても、意欲や人柄、学習能力などを評価され、採用に至るケースが多いです。

これは、経験豊富な職種への転職はもちろん、未経験の業種や職種へチャレンジする際にも有利に働きます。キャリアを積んで管理職などになると、責任も重くなり、周囲への影響も大きくなるため、転職のハードルが上がりがちです。選択肢が豊富な20代のうちに、思い切って新しい分野に挑戦しやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

さまざまな経験・学びができる

転職を通じて、これまでとは異なる業界や職種、企業文化に触れることは、自分自身の成長にとって大きなプラスとなります。新しい環境で働くことで、以下のようなメリットが期待できます。

・新たなスキルや専門知識、ノウハウを習得できる
・多様な価値観を持つ人々と出会い、視野が広がる
・異なる仕事の進め方や考え方を学び、対応力が向上する
・社内外での人脈が広がり、将来のキャリアに役立つネットワークを築ける

若いうちに多様な経験を積むことは、自身の市場価値を高め、将来のキャリアアップやキャリアチェンジの可能性を広げることにつながります。

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20代で退職(転職)するデメリット

一方で、20代での退職・転職には注意すべきデメリットも存在します。メリットだけではなく、デメリットもしっかりと理解した上で、慎重に判断することが大切です。

早期離職を懸念される可能性がある

特に社会人経験がまだ浅い25歳前後の場合、前職の在籍期間が短いと、転職活動の際に採用担当者から「採用しても、またすぐに辞めてしまうのではないか」という「早期離職」のリスクを懸念される可能性があります。

採用や育成には多くの時間とコストがかかるため、できるだけ長く自社で活躍してくれる人材を採用したいと考えています。

そのため、面接などの選考過程では、なぜ前職を辞めたのか、そして転職先でどのように貢献し、長く働いていきたいと考えているのかを、前向きかつ具体的に説明することが重要です。「キャリアアップのため」「〇〇のスキルを身に付けたい」など、転職が将来を見据えたポジティブな選択であることをしっかりとアピールしましょう。

経験者として扱われないケースがある

20代で、特に経験年数が浅い場合、転職市場においてはまだ十分なスキルや実績が備わっていない「若手」と見なされることが一般的です。そのため、本人は「経験者」のつもりでも、企業側からは即戦力とは見なされず、未経験者や第二新卒と同等の扱いで採用されるケースがあります。

特に、高い専門性や実績を求める「経験者採用」の求人に応募した場合、スキル不足と判断されて採用に至らない可能性も考えられます。転職によって給与などの待遇が下がってしまうリスクもあるため、自分の市場価値を客観的に把握しておくことが大切です。

20代で転職を検討する際のポイント

20代で転職を決意し、転職活動を始める際には、いくつか押さえておきたい重要なポイントがあります。後悔のない転職を実現するために、以下の3点を意識しましょう。

転職のゴールを明確にする

転職活動を始める前に、まず「自分は何のために転職するのか?」「転職によって何を実現したいのか?」という転職の目的、つまり「ゴール」を明確にすることが重要です。

・今の職場の何に不満があり、それをどう変えたいのか?
・どんな仕事内容や働き方に興味があるのか?
・将来的にどのようなキャリアを築きたいのか?
・仕事において何を大切にしたいのか(給与、やりがい、ワークライフバランスなど)?

これらの点を深く掘り下げ、自分の価値観や希望を整理しましょう。過去の経験を振り返り、「どんなときにやりがいを感じたか」「何をしているときが楽しかったか」などを考えてみるのも有効です。

転職のゴールが明確になっていれば、求人を探す際の軸ができ、入社後のミスマッチや「このようなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことにつながります。

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あらゆる業種・職種を視野に入れる

20代の転職では、ポテンシャルを評価されて未経験の分野にも挑戦しやすいというメリットがあります。そのため、これまでの経験にとらわれず、少しでも興味を持った業界や職種があれば、積極的に情報収集してみることをおすすめします。

企業のウェブサイトや採用ページ、SNS、ニュース記事、社員の口コミサイトなど、さまざまな情報源を活用して、その業界や企業について理解を深めましょう。

ただし「有名企業だから」「人気があるから」といった漠然とした理由で選ぶのではなく、あくまでも「自分が転職で実現したいゴールに合致しているかどうか」という視点で判断することが大切です。自分の価値観や目的に合った企業を見つけることが、満足のいく転職への近道です。

自分に合う転職サービスを活用する

転職の方向性がある程度定まってきたら、具体的な求人探しを始めます。求人を探す方法はいくつかありますが、自分に合った転職サービスをうまく活用するのがおすすめです。転職サービスは、以下の通りさまざまな種類があります。

・求人サイト:多くの求人情報が掲載されており、自分で検索して応募するスタイル
・スカウトサービス:自分の経歴やスキルを登録しておくと、企業から直接オファーが届くサービス
・転職エージェント:キャリア相談から求人紹介、書類添削、面接対策、条件交渉まで、転職活動全体をサポートしてくれるサービス など

特に初めての転職で不安な方や、働きながら効率的に活動を進めたい方は、転職エージェントの利用がおすすめです。20代の転職に強いエージェントであれば、市場動向を踏まえたアドバイスや、非公開求人の紹介を受けられる可能性もあります。

サービスごとに特徴や強みが異なるため、複数のサービスを比較検討し、自分の希望条件や求めるサポート体制に合ったものを選びましょう。

まとめ

20代で「仕事を辞めたい、疲れた」と感じることは、決して特別なことではありません。仕事内容や待遇、人間関係など、さまざまな要因で誰もが悩み、立ち止まることがあります。大切なのは、その気持ちに正直に向き合い、自分にとってより良い道を探ることです。

無理して働き続けて心身を壊してしまう前に、まずは休息を取り、原因を分析し、信頼できる人に相談してみましょう。それでも状況が変わらない、あるいは今の環境では解決が難しいと感じる場合は、転職も有力な選択肢の一つです。

20代の転職には、ポテンシャルを評価されやすい、未経験の分野に挑戦しやすいといったメリットがあります。一方で、早期離職を懸念されたり、経験不足と見なされたりするデメリットも存在します。転職活動を始める際は、メリット・デメリットを理解した上で、「転職のゴール」を明確にし、広い視野で情報収集を行いましょう。

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