「転職活動を頑張っているけど、不採用通知ばかりで身も心もぼろぼろ……」このように疲れ果てていませんか?
転職活動に疲れてしまうのは、真剣に取り組んでいる何よりの証拠です。結果が出ないのはよくあることで、決して自分のスキルや能力に問題があるからではありません。
本記事では、20代の転職活動が疲れる原因とNG行動、心が軽くなる対処法を紹介します。また企業が20代に求めるスキルも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
20代が転職活動に疲れてしまう5つの原因
もしかして当てはまる? 転職活動に疲れやすい20代の3つの特徴
疲れを悪化させるかも……追い詰められたときのNG行動4選
心を軽くして再スタート! 5つのリフレッシュ&対処法
企業が20代に本当に求めていること
まとめ
20代が転職活動に疲れてしまう5つの原因
転職活動に疲れてしまったら、焦らず、なぜ疲れを感じているのか原因を探りましょう。多くの20代が直面する転職活動の疲れには、5つのパターンが存在します。自分の疲れがどのタイプに当てはまるのかを確認し、客観的な自己理解につなげましょう。
原因1:書類選考や面接で立て続けに落ちてしまう
原因2:不採用の理由が分からず、改善策が見つからない
原因3:周囲の友人と自分を比較してしまう
原因4:「転職の軸」が定まらず、ゴールが見えない
原因5:現職と両立しながらの活動で時間がない
原因1:書類選考や面接で立て続けに落ちてしまう
「履歴書を提出しても書類選考の段階で落ちる」「面接の練習をしても思うような結果が出ない」などの状況が続くと、「自分のスキルや経験が不足しているのかもしれない…」と不安になりやすいです。それどころか、人格まで否定されているように感じることもあります。落ちるたびに、自信も自己肯定感も低下すれば、精神的な疲れが蓄積します。
原因2:不採用の理由が分からず、改善策が見つからない
一般的には、お祈りメールに具体的な不採用の理由は書かれていません。ビジネスマナーの問題か、それともスキル不足かなど、具体的な課題が分からないため、失敗を次に生かすことが困難です。何度も同じ失敗を繰り返しているように感じると、どのように頑張れば良いのか、努力の方向性ややる気を見失ってしまうでしょう。
原因3:周囲の友人と自分を比較してしまう
20代にもなれば同期の友人の職場での活躍や、先に転職に成功した知人の話を耳にする機会も増えます。周りの友人が華々しく活躍している姿を見れば、転職活動でつまずいている自分に焦りや劣等感も覚えてしまいます。他人軸で自分を評価して「転職もうまくいかないなんて、自分はなんてダメなんだろう……」と落ち込むこともあるでしょう。
原因4:「転職の軸」が定まらず、ゴールが見えない
転職活動を開始したものの「なぜ転職したいのか」「どのような会社で、どのような仕事をしたいのか」など、目的が曖昧な場合も、転職活動に疲れたと感じやすいです。転職の軸が定まっていないと、なんとなく良さそうな会社に応募しては不採用を繰り返す結果となり、終わりが見えない徒労感に苛まれやすくなります。
原因5:現職と両立しながらの活動で時間がない
現在の仕事と転職活動の両立は不可能ではありません。しかし、日中は業務をこなし、終業後や休日は転職活動の準備を進めていれば、当然心身ともに休まる暇がありません。また仕事の合間を縫って企業研究や履歴書作成を進めようにも、時間が足りず準備不足のまま本番を迎えることもあるでしょう。
転職活動が長引けば、プライベートを犠牲にする時間も長くなります。リフレッシュできずにストレスが蓄積し、つらく感じてしまう人も多いでしょう。
もしかして当てはまる? 転職活動に疲れやすい20代の3つの特徴

不採用が続いても平然としている人もいれば、重く受け止め過ぎてしまう人もいるでしょう。実は、転職活動で疲れを感じやすい人には、いくつかの共通点があります。
ここでは、転職活動に疲れやすい20代の特徴を3つ紹介します。
特徴1:完璧主義で、100点満点の転職を目指してしまう
特徴2:真面目で責任感が強く、一人で抱え込んでしまう
特徴3:自己肯定感が低く、不採用を自分の全否定だと感じてしまう
特徴1:完璧主義で、100点満点の転職を目指してしまう
理想が高く、失敗を恐れやすい完璧主義の人は、100点満点の転職を目指すあまり、疲弊しやすいとされています。
失敗したくない思いが強く、転職先を探すにしても、業界・勤務地・福利厚生など、全て理想の条件がそろうまで探してしまう。結果として、会社を探すだけで応募できずに時間だけが過ぎる、ということもあるでしょう。
また不採用通知が届くと過度に重く受け止めてしまい、失敗を恐れ次の一歩に踏み出せない可能性もあります。
特徴2:真面目で責任感が強く、一人で抱え込んでしまう
真面目で責任感が強い人は、転職活動中に困ったことがあっても相談できず、一人で抱え込みやすいという特徴があります。また自分のつらさを吐き出せず、無理をし続けてしまう傾向です。
このような人は、面接で悩んでいても「転職は自分の問題だ」と思い込み、第三者に頼れない場合があります。加えて、現職の業務のタスクを抱え込んだ結果、転職活動がうまく進まず、疲れている人も多いでしょう。
特徴3:自己肯定感が低く、不採用を自分の全否定だと感じてしまう
自己肯定感が低い人は、自分の能力やスキルに自信がなく、ネガティブ思考に陥りやすい傾向にあります。選考に落ちるたびに「自分はダメなんだと」自分自身を全否定するような、極端な結論と結び付きやすくなります。
また面接官のちょっとした言動にも過剰に反応し、ネガティブに捉えてしまい過度に落ち込むこともあるでしょう。気持ちの浮き沈みが激しいと、自暴自棄になって転職活動全般に疲れてしまうでしょう。
疲れを悪化させるかも……追い詰められたときのNG行動4選

転職活動に疲れてしまうと、つい視野が狭くなり誤った行動に走りやすいです。良いと思って取った行動によってかえって状況が悪化し、負のスパイラルに陥る可能性もあります。
ここでは、転職活動に疲れている方が気を付けたい、4つのNG行動を紹介します。
NG行動1:焦って手当たり次第に応募する
NG行動2:妥協して「どこでもいいや」と投げやりになる
NG行動3:誰にも相談せず、転職活動を完全にやめてしまう
NG行動4:SNSで他の人の内定報告を見て落ち込む
NG行動1:焦って手当たり次第に応募する
不採用が続くと「とにかく内定が欲しい」という一心で、応募数を増やそうと焦りがちです。しかし、手当たり次第に多くの企業に応募するのは、逆効果な場合があります。
企業研究や自己分析が不十分な状態で応募しても、志望動機が薄く、面接で十分に希望や熱意を伝えられません。そのため、余計に不採用が増える悪循環に陥る人も多いでしょう。
少し遠回りに見えても、本当に自分の働きたい企業を選び、丁寧に書類作成や面接対策をするのがおすすめです。
NG行動2:妥協して「どこでもいいや」と投げやりになる
投げやりに転職先を決めるのは危険です。「転職できればどこでもいい」と、本来の目的や希望の条件を無視し、適当な会社に就職してしまうと、入社後に苦労する可能性が大きいためです。
仕事に興味を持てないだけではなく、長時間労働が常態化していたり、福利厚生が整っていなかったりと、働く環境そのものに問題がある会社に転職してしまう可能性もあります。再び早期離職につながり、短期間の転職の回数が増えるリスクが非常に高いため、転職先は慎重に選びましょう。
NG行動3:誰にも相談せず、転職活動を完全にやめてしまう
どれほどうまくいかなかったとしても、誰にも相談せずに転職活動自体をやめるのは、おすすめできません。現在の職場に留まり続ければ、転職を考えた根本原因が改善されないまま働き続けることになります。これでは、将来的にさらに心身を疲弊させる結果になりかねません。
転職活動がうまくいかないときは、第三者やプロを頼ることで問題解決につながる場合もあります 。Re就活エージェントは、第二新卒や20代の転職支援に特化した専任アドバイザーが、あなたの悩みに寄り添います。初めての転職でも安心して進められるサポート体制が整っているので、一人で悩む前にぜひ相談してみてください。

NG行動4:SNSで他の人の内定報告を見て落ち込む
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSには、転職や仕事に関する成功談が多く公開されており、特に転職活動中は目に入りやすいかもしれません。落ち込むと分かっていたとしても、つい情報を追ってしまい、自分の現状と比べてつらくなる人も多いでしょう。
しかし、SNSは「良い部分」をクローズアップした投稿が多いため、鵜呑みにせず客観的に受け止めることが大切です。気持ちが落ち込みやすいときは、意識してSNSとの距離を取りましょう。
心を軽くして再スタート! 5つのリフレッシュ&対処法
転職で避けるべきNG行動が分かったら、疲れた心身を癒し、前向きな気持ちを取り戻すための具体的な対処法を確認しましょう。転職活動も仕事も、「頑張る」ことだけが大切なのではありません。戦略的に「休む」ことで、次の一歩を踏み出しやすくなります。
対処法1:一度、転職活動から物理的に距離を置く
転職活動に疲れているときは、1週間などの休止期間を決めて、転職活動を完全にストップしてみましょう。このとき、転職サイトも企業からのメールも見ないようにして、完全に離れることがポイントです。
休止中は仕事や転職活動のことは忘れ、友人と会ったり、趣味に没頭したりして心体をリフレッシュさせましょう。休む時間を確保することで、心身の負担が和らぎ、転職活動に取り組むためのエネルギーを少しずつ取り戻せるかもしれません。
対処法2:転職の目的と「企業選びの軸」を再確認する
転職活動に疲れたときこそ、原点に立ち返り、自分がなぜ転職したいのかを再確認することが大切です。具体的には、以下のように自問自答し、企業選びの軸を再確認しましょう。
・そもそも、なぜ転職したいんだろう?
・どのような働き方を実現したいんだろう?
・仕事に何を求めているんだろう?
「軸がぶれているな」と感じるときは、改めて軸を定め直すのがおすすめです。転職の目的と軸がはっきりすれば、面接などに前向きに挑めるようになるでしょう。
対処法3:信頼できる第三者に話を聞いてもらう
一人で転職活動の悩みを抱え込んでいるときは、家族や友人など、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。悩みを吐き出すことで気持ちが軽くなったり、一人では気付かなかった視点で転職活動を見つめ直したりできるかもしれません。
例えば、自分の強みや弱み、向いていそうな業界は、性格をよく知る親や友人に聞いてみると、自分で考えたこととは違った角度からアドバイスをもらえる可能性があります。また自分とは異なる仕事をする人と話せば、思考の偏りなどにも気付きやすいでしょう。
対処法4:小さな成功体験を積み重ねて自信を回復する
不採用が続き自信を失っているときは、小さな成功体験を積み重ねて、「自分はできる!」という気持ちを回復させましょう。この気持ちを「自己効力感」といいます。
いきなり内定を目指すとハードルが高いため、「1社、完璧な応募書類を仕上げる」「面接で何か1つ、会心のアピールをする」など、頑張ればできそうな小さなゴールを複数設定します。
これらの目標をクリアし続けることで、自信が付き、内定にもつながりやすくなるでしょう。
対処法5:転職エージェントに相談して客観的なアドバイスをもらう
転職活動が滞っていると感じるときは、転職エージェントに相談し、活動全体を客観的に見直してもらうのがおすすめです。
転職エージェントに相談すると、スキルや条件から希望に合う求人の紹介をしてもらえます。提出書類の添削や面接対策、転職活動の日程調整など、転職活動も全体的にサポートしてもらえることも心強いポイントです。
Re就活エージェントでは、キャリア相談にも応じています。転職の漠然とした悩みに対する解決策も一緒に考えていきますので、ぜひご相談ください。一人で進めるよりも効率よく転職活動を進められるでしょう 。

企業が20代に本当に求めていること
転職活動の際、企業が20代の若手人材に求めているのは、即戦力となるスキルや能力、華々しい実績だけではありません。ポテンシャルや柔軟性のような、若手ならではのスキルも十分に評価されます。このように視点を転換すれば、自信を取り戻す大きなきっかけとなるでしょう。
企業はスキルや実績だけを見ているわけではない
20代、特に第二新卒と呼ばれる20代前半~中盤の採用では、現在のスキルや能力よりも将来性が重視されるケースが多いです。企業側も、20代は社会人経験に乏しいことは重々承知しています。そのため、現在の仕事のスキルそのものよりも、「入社後に成長できそうか」「分からないことを素直に学ぶ姿勢があるか」など、姿勢や意欲が評価されやすいです。
20代に期待される「ポテンシャル」と「柔軟性」
20代に期待される「ポテンシャル」とは、成長意欲や学習能力、人柄の良さなど、将来的に能力が発揮されるための土台を指します。一方「柔軟性」とは、特定の考え方にとらわれることなく、新しい環境や価値観に素直に適応できる能力です。臨機応変に対応できることも、今後の成長の大きな力となります。
これらの能力は、スキルや経験が豊富な中堅の中途採用者にはない利点です。20代の若手ならではの大きな武器を十分に生かしましょう。
「うまくいかない」のは、強みの伝え方がズレているだけかも?
もし、転職活動がうまくいかず悩んでいるなら、それは強みの伝え方が適切ではないのかもしれません。特に、企業が求める「ポテンシャル」や「柔軟性」をうまくアピールできていない可能性があります。
自己PRでは実績そのものよりも、自己理解や意欲が伝わる内容になっているかを見直しましょう。例えば「短い社会人経験から何を学んだか」「今後どのように成長していきたいか」などです。
まとめ
転職活動に疲れたときは、まずはしっかり休むことが大切です。その上で、疲れの原因を知り、疲れを悪化させる行動を避けて、ご紹介したような対処法を実践しましょう。また「企業は20代に何を求めているのか?」と、視点を変えて考えることも大切です。
転職活動に疲れるのは、自分が真剣に頑張っている何よりの証拠です。焦らず、自分のペースで進めば、きっと転職を実現できます。
20代や第二新卒の転職に特化した「Re就活」は、転職活動を頑張る人の味方です。特に「Re就活転職エージェント」は、あなたの希望に合った求人の紹介はもちろん、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策までサポートします。転職活動中に疲れたり、どう進めたら良いのか迷ったりしたときは、頼れるプロに相談できるエージェントの活用がおすすめです。ぜひこの機会に登録して、一歩踏み出してみましょう。
