働きながらの転職活動は可能?メリット・デメリットから注意点、成功の秘訣まで解説

最終更新日: 2025年08月25日
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Re就活編集部

働きながらの転職活動は可能?メリット・デメリットから注意点、成功の秘訣まで解説

転職を考え始めたとき、多くの方がまず直面するのが「今の仕事を続けるべきか、辞めてから活動に専念すべきか」という悩みではないでしょうか。時間や精神的な負担を考えると、不安に感じることもあるでしょう。

本記事では、働きながら転職活動をしたいと考えているあなたに向けて、その可能性やメリット・デメリット、活動を進める上での注意点、そして成功させるための秘訣まで、分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、あなたに合った転職活動の進め方を見つけてください。

目次

働きながらの転職活動は可能

転職活動を働きながら進めるのがおすすめな理由

転職活動を働きながら進めるデメリット

退職後に転職活動を進めるメリット

退職後に転職活動を進めるデメリット

転職活動を働きながら進める際の注意点

働きながらの転職活動に困ったら転職エージェントの活用がおすすめ

まとめ

働きながらの転職活動は可能

結論からお伝えすると、働きながらでも転職活動を行うことは十分可能です。実際に多くの方が、現在の仕事を続けながら、次のキャリアステップに向けて活動しています。

例えば、平日の夜や休日を活用して応募書類(履歴書や職務経歴書など)を作成したり、仕事の休憩時間や移動時間を使って求人情報をチェックしたり、企業とのメール連絡を行ったりすることができます。また、面接については、有給休暇を取得して平日の日中に時間を作る、あるいは企業によっては業務時間外やオンラインでの面接に対応してくれるケースもあります。

時間的な制約は確かにありますが、計画的に進めることで、今の生活基盤を維持しながら新しい可能性を探ることができるため、転職活動は働きながら行うことがおすすめといえるでしょう。

転職活動を働きながら進めるのがおすすめな理由

転職活動を働きながら進めるのがおすすめな理由

では、なぜ転職活動は働きながら進めるのがおすすめなのでしょうか?具体的な理由を3つのポイントに分けて解説します。

職歴の空白期間を作らずに済む

働きながら転職活動をするメリットの一つは、職歴に空白期間を作らずに済むことです。

先に会社を辞めてから転職活動をする場合、活動が長引いてしまうと、職務経歴書に何もしていない期間、つまり「空白期間」ができてしまうことがあります。採用担当者はその期間の過ごし方に関心を持つため、面接で「この間はどうされていましたか?」といった質問を受けることがよくあります。

特に2~3カ月以上の離職期間がある場合、「計画性がない」「働く意欲が低いのではないか」といった懸念を抱かれ、選考で不利になってしまうケースもあるかもしれません。在職中に活動し、次の職場が決まってから退職することで、このようなリスクを避けることができます。

経済的な不安を考慮せず進められる

働きながら転職活動を行う大きなメリットは、経済的な不安を感じることなく、落ち着いて転職活動を進められる点です。

退職してしまうと、当然ながら毎月の収入が途絶えてしまいます。貯蓄があったとしても、転職活動が長引けば生活費の心配が出てきます。「早く転職を決めなければ」という焦りから、本来の希望とは異なる企業に妥協して入社してしまう可能性も否定できません。

働きながらの転職活動であれば、毎月の収入が確保されているため、経済面の心配をせずに済みます。「じっくりと時間をかけて、本当に自分に合った仕事や企業を見つけたい」という方には、働きながらの転職活動がおすすめです。

転職活動を中止しても現職で働ける

働きながら転職活動をしていれば、活動を始めたものの「今の会社に残った方が良いかもしれない」「希望する条件の求人が見つからない」といった理由で、途中で活動を中止したり、考え直したりしやすいです。

働きながらであれば、万が一転職活動がうまくいかなかった場合や、転職する決意が揺らいだ場合でも、そのまま現職を続けるという選択肢が残されています。転職は人生における大きな決断であり、時にはリスクも伴います。もし、活動を進める中で「転職によるリスクの方が大きい」と感じたのであれば、無理に転職せず、現職にとどまるという判断も賢明な選択といえるでしょう。

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転職活動を働きながら進めるデメリット

ここまで働きながら転職活動をすすめるのがおすすめな理由を説明してきましたが、良い面ばかりではなく、いくつか注意しなければならない点もあります。場合によっては辞めてから転職活動した方が良いケースもあるため、自分の状況と照らし合わせて適切な方法を選びましょう。ここでは働きながら転職活動を進めるデメリットを3つご紹介します。

転職準備の時間を確保しにくい

働きながら転職活動をする上で大きな課題となるのが、時間の確保です。

転職活動では、自己分析、業界・企業研究、求人情報の収集、応募書類の作成、面接対策など、行うべきことがたくさんあります。しかし、日中は現職の業務に追われているため、これらの準備に充てられる時間は、平日の業務終了後や早朝、休日などに限られてしまいます。

そのため「なかなか求人を探す時間が取れない」「応募書類を作り込む余裕がない」「面接対策が不十分なまま本番を迎えてしまう」といった状況に陥りがちです。事前準備が十分にできていないと、選考の通過率に影響が出てしまう可能性があります。

スムーズに面接を組めない

転職活動では適性試験や採用面接などを受けますが、これらは応募先の営業時間である平日の日中に行われるケースがほとんどです。在職中の方が面接を受けるには、有給休暇を取得したり、フレックスタイム制度を活用したりして、現職の業務を調整する必要があります。しかし、現職が繁忙期であったり、なかなか休みを取りづらい職場環境だったりすると、企業から提示された面接日程に対応できず、スムーズに選考を進められないかもしれません。

応募先によっては、業務時間外である早朝や夕方以降、昼休みなどに対応してくれる場合もありますが、選択肢は限られることが多いでしょう。

現職との退職交渉がうまくいかないケースがある

働きながら転職活動を行う場合、応募先から内定が出た時点で現職に退職の意向を伝えるのが一般的です。しかし、退職したい旨を伝えたからといって、すぐに仕事を辞められるとは限りません。場合によっては、現職場から転職を引き留められ、スムーズに退職できないこともあります。

あまりに退職交渉が長引くと、転職先の企業が希望する入社時期に間に合わなくなり、内定が取り消しになってしまうリスクもゼロではありません。また企業が急募のポジションで採用活動を行っている場合、すぐに入社できる応募者が優先されることもあります。

退職後に転職活動を進めるメリット

もちろん、退職してから転職活動に専念するという選択肢もあります。時間的な制約がなくなることで得られるメリットも見ていきましょう。

集中して転職活動を行える

退職後に転職活動を行う最大のメリットは、時間に縛られず、活動に集中できることです。

日中の時間をすべて転職活動に充てられるため、企業からの連絡にもすぐに対応できますし、求人情報の収集や企業研究、応募書類の作成、面接対策などにじっくりと時間をかけることができます。多くの企業に応募したり、選考対策を徹底的に行ったりすることで、より納得のいく転職を実現できる可能性が高まります。仕事との両立を考えるストレスがないため、精神的にも活動に集中しやすいでしょう。

スムーズに面接を組みやすい

在職中の転職活動では日程調整が難しい面接も、退職後であれば企業の提示する日時に柔軟に対応しやすくなります。これにより、面接の日程がスムーズに決まり、選考の機会を逃すリスクを減らすことができます。

中途採用は、採用枠が埋まり次第募集が終了となることが一般的です。スピーディーに選考を進められることは、希望する企業への転職を成功させる上で有利に働くことがあります。

内定承諾後すぐに入社できる

企業側としては、欠員補充や新規プロジェクトの立ち上げなど、できるだけ早く新しい人材に入社してもらいたいと考えているケースも少なくありません。退職済みであれば、企業から指定された入社日にすぐに対応できるため、企業側のニーズに応えやすく、採用においてプラスに働くことがあります。

内定承諾から入社までの期間が短いほど、企業側の印象も良くなる傾向があります。

スキルを身に付けてから転職活動ができる

退職して時間に余裕ができれば、本格的な転職活動を始める前に、資格取得や専門知識・スキルの習得に時間を使うという選択も可能です。

例えば、希望する職種で求められる資格を取得したり、専門学校やオンライン講座でスキルアップを図ったりすることで、自身の市場価値を高め、より有利な条件で転職できる可能性があります。

また、国が支援する公的職業訓練制度である「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」を利用するのも一つの方法です。これは、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識を、原則無料で習得できる制度です(テキスト代などは自己負担)。様々なコースがあるので、興味のある方は厚生労働省のウェブサイトなどで確認してみましょう。

※参考:厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」.(参照2025-05-07)

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退職後に転職活動を進めるデメリット

一方で、退職後に転職活動を行うことには、いくつかのデメリットやリスクも伴います。これらも十分に理解しておく必要があります。

職歴にブランクができる

前述の通り、退職してから転職活動を行うと、職歴に空白期間(ブランク)ができてしまいます。

転職活動が長引けば長引くほどブランク期間も長くなり、採用担当者から「この期間、何をしていたのか?」「転職活動がうまくいっていないのでは?何か問題があるのか?」といった懸念を持たれるリスクが高まります。面接では、ブランク期間の過ごし方や、転職活動が長引いている理由について、納得のいく説明をする必要があります。

収入がない状態が続く可能性がある

退職すると、当然ながら毎月の定期収入が途絶えます。失業保険を受給できる場合もありますが、給付までに待期期間があったり、給付額が現職の給与よりも少なかったりすることが一般的です。

転職活動が長引けば、貯蓄を取り崩しながら生活することになり、経済的に追い詰められてしまう可能性があります。その結果、「早く転職先を決めなければ」という焦りから、本来の希望とは異なる条件の企業に妥協して入社してしまうことにもなりかねません。退職前に、数カ月分の生活費など、必要なお金の準備と資金繰りのスケジュールをしっかりと立てておくことが不可欠です。

転職活動のモチベーションが下がる可能性がある

退職して仕事をしていない期間が長くなると、社会とのつながりが薄れたように感じたり、日々の生活リズムが乱れたりすることで、自分が何をしたいのか分からなくなってしまう場合があります。

また、選考がなかなかうまくいかない状況が続くと、自信を失い、転職で実現したかった目的や希望を見失ってしまうこともあります。その結果、転職活動そのものへのモチベーションが低下し、活動が停滞してしまうという悪循環に陥る可能性も考えられます。

転職活動を働きながら進める際の注意点

転職活動を働きながら進める際の注意点

転職活動を働きながら進めるにあたっては、現職の退職規定を確認する、職務に支障を来さないなど、いくつか気を付けたいポイントがあります。ここでは代表的な注意点を3つご紹介します。

現職の退職規定を確認する

企業の就業規則には、退職を申し入れる期限についてのルールが設けられています。
多くの企業は「退職希望日の1~3カ月前に退職したい旨を申し出ること」と規定していますが、就業規則の内容は会社ごとに異なるため、必ず勤務先の退職規定を事前に確認しておきましょう。

申し入れの期限が過ぎてから退職を申し出た場合、希望日の退職が認められず、新しい職場への入職のタイミングがずれてしまう可能性もあるので要注意です。

現職に支障がでないようにする

転職活動が忙しいからといって、現職の仕事を疎かにしてしまうのはNGです。現在の職場に対して迷惑が掛かってしまうのはもちろん、急に勤務態度が変わると上司や同僚に転職活動を行っていることを知られる可能性があるためです。

新しい職場に移るまでは、現在の職場で過ごさなければならないため、転職活動をしていることがばれて人間関係がぎくしゃくすると、居心地の悪い思いをする可能性があります。

そのため、転職活動中であっても現職に支障がでないよう、担当している業務は責任を持ってこなすことが大切です。繁忙期や納期の迫ったプロジェクトを抱えている時期などを避けて活動すれば、現職と転職活動の両立も無理なく行えるでしょう。

現職の備品やメールアドレスを使用しない

現職場から貸与されたパソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用して転職活動を行うと、現職の上司や同僚などに転職活動をしていることを知られてしまう恐れがあります。そもそも、現職の備品を使って転職活動を行うのはマナー違反でもあるため、求人探しや応募書類の作成、企業とのやり取りなどはプライベートで保有している端末やメールアドレスを使用しましょう。

また、社内で共有しているスケジュール管理ツールを使用している方は、適性試験や面接の日程などをスケジュールに入れないよう注意が必要です。できればスケジュール管理ツールも仕事用とプライベート用を分け、混同しないようにすることをおすすめします。

働きながらの転職活動に困ったら転職エージェントの活用がおすすめ

働きながらの転職活動は、時間管理や情報収集、選考対策など、一人で全てを行うのは想像以上に大変です。「忙しくてなかなか時間が作れない」「何から手をつければいいか分からない」「自分に合った求人が見つからない」といった悩みを抱える方も少なくないでしょう。

そんなときは、転職エージェントのサポートを受けることを検討してみるのがおすすめです。

転職エージェントは、あなたの希望やスキルに合った求人を紹介してくれるだけでなく、応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削や、面接対策(模擬面接や企業ごとの傾向と対策など)も行ってくれます。また、企業との面接日程の調整や、給与などの条件交渉を代行してくれる場合もあります。

働きながらでは難しい情報収集や企業とのやり取りをサポートしてもらうことで、効率的かつスムーズに転職活動を進めることができ、書類選考の通過率アップや、面接でのアピール力向上も期待できます。

まとめ

働きながらの転職活動は、時間的な制約や現職への配慮など、確かに大変な面もあります。しかし、経済的な安定を保ちながら、職歴にブランクを作らずに新しいキャリアを目指せるという大きなメリットがあります。

一方で、退職後に活動に専念する方法にも、時間に余裕ができて集中的に取り組める、企業側の入社時期のニーズに応えやすいといった利点があります。ただし、収入面の不安やブランク期間のリスクも考慮しなければなりません。どちらの方法を選ぶにしても、メリット・デメリットをしっかりと理解し、自分自身の状況や価値観に合った進め方を選ぶことが大切です。

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