退職意思を伝えたときに転職先を訊かれたら伝えるべき?

最終更新日: 2019年11月01日
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玉田 誠一

退職意思を伝えたときに転職先を訊かれたら伝えるべき?

 会社を退職する際、上司や同僚に次の進路を訊かれることがしばしばあります。このような時、正直に転職先を伝えるべきか迷う方も多いことでしょう。今回は、転職を考えている方が新たなキャリアを気持ちよくスタートできるよう、退職する会社で転職先を訊かれたときの理想的な対応をご紹介します。

 

退職する会社では、転職先は伝えない方がベター!

 退職する会社では次の進路についての詳細は口外しない方がいいかもしれません。もちろん、誰かに転職先を伝えることは個人の自由ですので伝えてもいいと自分で判断した場合は例外です。

 しかし、上司などの会社側の立場にいる人が必ずしも快く送り出してくれるとは限りません。正直に転職先を伝えたばかりに、その転職先の事実無根な悪い噂を聞かされたり、「あの会社で活躍することは君には無理だろう」などと、転職を不安にさせるようなことを言われたりする恐れもあります。新たな門出を迎えるにあたって、事実かも分からない情報に振り回されて不安になるのは気分がよくありませんよね。

 信頼できる同僚や先輩など、心から転職を応援してくれる人は別として、転職先をむやみに話してしまうのは控えておくのが懸命でしょう。

 

無視はできない!退職後の進路を訊かれたらどう答えればいいの?

 むやみに転職先を口外しない方がいいとは言いましたが、実際に訊かれた場合、どのように答えればいいのでしょうか。

 「退職後の進路は今の会社には関係がないため、退職のご挨拶も兼ねて、最終日にご報告させていただきます」なんてキッパリ言えればいいですが、最後まで円満に仕事をしたいと思うと、なかなかそうもいきませんよね。

 そのような場合は、「現在は転職活動中のため、今後の進路につきましてはまったく未定です。決まりましたら、改めてご報告させていただきます。」などというように当たり障りなく答えるのが良いでしょう。また、“後で知らせる”という言い回しをすることで、それ以上詮索される可能性も少なくなります。

 

退職願の書式に「転職先」欄がある場合の対応

 会社によっては、退職願に独自の書式を採用し、「退職後の進路」などの記入欄を設けているケースも見られます。しかし、本来退職願とは自由に書式を選んでいいものであり、必ず会社の書式に従わなければならない法律などは存在しません。そのような項目があっても、自分が転職先を伝える意思がないのであれば、空欄または「未定」と書いて提出しましょう。

 また、「雇用保険や厚生年金の手続きをする上で、次の会社名を教えてもらう必要がある」などという名目で、転職先の記入を求められることもありますが、実際このような手続きに転職先の情報は一切必要ありません。転職先を伝えなかったからといって、手続きに不備が生じたり、違法になることはないので、伝えたくないのであれば空欄のままでいいでしょう。

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退職する際には、周囲の人と最後まで円満に過ごせるよう、できるだけ誠実な態度で接したいと考える方も多いはずです。しかし、すべてを正直に伝えることのリスクも考えておかなければなりません。転職する予定があり、周囲の人に転職先を伝えるべきか迷っている方は、今回ご紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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