【回答のポイントを伝授!】Re就活ユーザーに聞く、面接で聞かれて困った質問4選

最終更新日: 2020年08月17日
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玉田 誠一

【回答のポイントを伝授!】Re就活ユーザーに聞く、面接で聞かれて困った質問4選

どのような質問にも「面接官の意図」というものがあるものです。つまり、答えにくい質問にも必ず「質問された理由」があるということ。その理由をしっかり把握しておけば、返答に窮してしまうことは少なくなるでしょう。

ここでは次のモデルケースを例に、面接でよくある困った質問を4つ取り上げ、その意図や返答のポイントなどをご紹介します。

<こんな方をモデルにしてご紹介します!>

・前職は営業(4ヶ月)

・定時で帰りにくい職場の雰囲気、ワンマン経営な社風に不満を抱いている

・プライベートとのメリハリを持ちつつ、若いうちから活躍したいと考えている

・企画系・事務系の職種へキャリアチェンジしたいと考えている

困った質問1 前職の在職期間が短いのはなぜ?

面接官がこの質問をするのは、「うちの会社もすぐに辞めてしまう可能性があるのではないか」という不安を払拭するため。つまり、理由が何であれ、この不安を消し去るように伝える必要があるということです。

伝え方のポイントとしては、「突発的に辞めたわけではない」というのを伝えること。また最後に、「御社では長く働きたいと思っている」と付け加えることで、面接官の不安を拭い去ることができますよ。

―(例)「転職をしようか考えはじめたのは、実は2ヶ月ほど前からです。世間的にも社会人経験が長くない自分の経歴で、転職をすることに不安もありましたが、今回応募させていただいた企画提案職でできる仕事のように、もっと○○な知識を身につけたいという気持ちが日に日に強まり、転職活動をはじめました。次に働く職場では、○○な知識を一から身につけ成長したいと考えておりますので、長く安定的に働かせて頂きたいと考えております。」

困った質問2 なぜ転職しようと思った?

この質問には、実は2つの意図があります。1つは「この人が転職して実現したいこと、改善したいことがうちの会社でできるのか」を確認することでマッチ度・相性を見極める意図。もう1つは上述の「在職期間が短い理由」について尋ねる質問同様、「入社後長く働いてくれるかどうか」を確認する意図です。

仮に「パワハラを受けた」「給与が低かった」などが転職理由だったとしても、そのまま伝えるのではなく、「自分の能力を発揮できる環境で仕事がしたかった」というように、前向きに伝えるようにしましょう。また、転職理由はできるだけ具体的に伝えるのがポイントです。転職後やりたいと考えている仕事について具体的に伝えることで、面接官も会社と応募者のマッチ度や相性を見極めることができます。ここが不透明になってしまうと、採用担当者は「この人はすぐにまた転職してしまうかもしれない」と不安になってしまいます。応募企業の勤労形態や業務内容などをしっかり調べ、自分がその会社にマッチしているということを伝えるようにしてください。

―(例)「前職では営業職として働いておりましたが、お客様とのフロントに立つ仕事を短い期間ながらも経験したことで、お客様のためにもっと商品を良くするためにはどんなことが必要かと考える瞬間が自分は一番楽しく、やりがいを感じられることに気付きました。また、正直なところワークライフバランスを取りにくい環境であったこともあり、しっかりとメリハリをつけて働きたいという気持ちもありました。社会人経験は短いですが、転職をして自分がやりがいを感じられる仕事で知識を身につけ、長く安定的に働きたいと考えました。」

困った質問3 当社で活かせる強みや経験は?

企業は、転職者がいかに自社の戦力になってくれるかを見ています。転職者は新卒と違い、前職である程度の経験を積んでいることから、その経験がどのように活かせるかしっかりとアピールすることが必要です。

この質問に対して「一所懸命業務にあたります!」と、意欲アピールをしてしまう方が多いですが、これは避けたほうがいいでしょう。採用担当者は「意欲はあって当然」と考えていることが多いので、この質問に対しては、「自分の能力がどのように事業に貢献できるか」というところに焦点を絞って回答するようにしてください。

―(例)「営業職として様々なお客様と接してきた経験から、相手のニーズを汲み取るために必要なコミュニケーション力を学ぶことが出来たと感じております。また、自分なりに企画職で必要な知識について調べ、○○○への知識が必要であると考えましたので、○○○についての勉強も行っております。」

困った質問4 なぜ経験のある○○職ではなく、この職種にキャリアチェンジしようと思ったの?

この質問は、転職者が「しっかりとした意図を持って転職しているかどうか」を確認するための質問になります。

「この職種に憧れていた」「自分に向いていると思った」など、漠然とした理由はNGです。憧れがあった場合は、「憧れるに至った経緯」から説明するようにしてください。

意図を持って転職したことを伝えるためのポイントは、挑戦する職種への理解の深さを伝えること。事前にしっかり職種研究をし、その情報と、前職で活かせる経験や自分が挑戦したいと思っていることなどを整理して伝えるようにしましょう。

―(例)「前職で営業としてお客様と接するうちに、様々な顧客がいる中で一人一人のニーズがそれぞれ全く違うことに気付き、『より幅広いお客様に喜んでもらう商品にするためには、こんな機能が必要なのではないか』『こうすればお客様一人一人のニーズに沿った商品を提案することができるのではないか』と改善点を自然と考えるようになりました。次第にお客様に満足していただける商品を提供するために企画・開発から携わりたいと強く感じるようになったため、この度企画職への転職を決意いたしました。前職の経験は4か月間と決して長くありませんが、そこで得た情報収集力やアイデアを生かして御社の商品開発・向上に貢献いたします。」

「やりたいこと」は実現可能か考えてみる

「やりたいこと」は明確に答えられるのに選考が通過できずに悩んでいる場合は、一度「アナタのやりたいこと」が志望している企業で本当に実現できるのか、ということを確認するようにしましょう。そのためには企業が「どんな事業を手がけているのか」ということを把握している必要があります。 つまり情報収集や企業研究がしっかりできていないと、的外れな回答をしてしまう可能性があるのです。

また、「アナタのできること=強みを活かしてこんな風に会社に貢献していきたい」と回答するのも一つの方法。その企業のどんな事業にどのように強みを活かしていきたいかを、具体的に述べましょう。

やりたいことがみつからない、という悩みは多くの人が一度は抱えたことがあるもの。ただ、働いた経験がないのに、仕事上での「やりたいこと」を見つけるのは本来難しいことなのです。ただし、情報収集を深めていく中で「ひっかかること」は見つかるはず。「できること」「やりたいこと」「企業にプラスになること」の3点を満たしているかをチェックして、面接に備えてくださいね。

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今回は面接の際の困った質問とその対応についてご紹介いたしました。質問の意図をしっかりと把握し、ポイントを押さえて返答するようにしましょう。

Re就活」では面接について詳しく書いた記事もあるので、転職の際にはぜひ参考になさってください。

 

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