仕事にも転職にも活かせる「OODAループ」とは

最終更新日: 2019年11月11日
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玉田 誠一

仕事にも転職にも活かせる「OODAループ」とは

意思決定をする際に役立つフレームワークに「OODA(ウーダ)ループ」というものがあります。

転職活動では、自分の人生を決める大きな決断をスピーディーに行う必要が出てきます。

あなたの転職活動がよりスムーズに進むように、ここでは、OODAループとはどのようなものか、その概要と転職活動における活用の仕方をご紹介します。

OODAループとは

OODAループとは、アメリカの航空戦術家のジョン・ボイド氏が考案した意思決定のためのフレームワークです。軍にいた頃から行動に移す早さについて定評のあったボイド氏は、どのような状況でも迅速に意思決定することの大切さを説き、軍を引退後、このOODAループを考案しました。

OODAとは、「観察(Observe)」→「方向づけ(Orient)」→「意思決定(Decide)」→「実行(Act)」という4つのステップの頭文字を取ったもので、読み方は「ウーダ」となります。

OODAループは意思決定のためのフレームワーク

OODAループとよく似たものにPDCAサイクルというものがあります。この2つはよく比較されることがありますが、実際はそれぞれで目的が異なります。

PDCAサイクル(「計画(Plan)」「実行(Do)」「評価(Check)」「対策(Action)」)は、工程や目指すゴールがある程度決まっている作業の生産性を向上させるために考案されたものです。

一方でOODAループは「これから何をするか」というような、意思決定をするためのフレームワークになります。

簡単に言えば、PDCAサイクルは「方法」を考えるためのもので、OODAループは「目的」を考えるためのフレームワークということです。

OODAループを活用して転職活動! 各ステップのポイント

転職をする際には、自分が一体何を求めていて、何をしたいと考えているのか明確にする必要があります。そのような自分の目的を明らかにする際にOODAループを活用することで、しっかりとした意思決定をすることが可能になります。

ステップごとにポイントを見ていきましょう。

ステップ1「観察(Observe)」

観察とは、現在の自分や、身の回りの環境についてしっかりと「把握」することを指します。情報の収集をする段階とも言え、自分が置かれている環境、抱いている感情などを整理します。

(例)

・現在、営業として働いているが、営業の仕事はあまり好きではない

・仕事内容に不満はないが、給料があまりよくない。

など

ステップ2「方向づけ(Orient)」

「観察」で明らかになった自分の置かれた状況から、自分がどうなりたいのか方向づけを行います。以前下した方向づけの誤りを見つめなおし、より適確な方向づけを行うことが重要です。

(例)

・人と話をするのが好きだから営業の仕事を始めたが、実際自分はじっくり考えていろいろとアイデアを出す仕事のほうが好きだ

・この仕事をもっと続けたい気持ちはあるが、やはり給料がもう少し高いほうがいい。

など

ステップ3「意思決定(Decide)」

ステップ3で、意思決定を行います。「方向づけ」で決めた方向性に従い、自分がこれから何をするのか決めていきます。

(例)

・いろいろ考えるのが好きだから企画や開発の仕事を探してみよう

・同じ職種でもっと給料のいい会社を目指してみよう

など

ステップ4「実行(Act)」

ステップ3で決めたことを、実行に移します。

実行した後、現状がいかに変わったか、再び「観察」を始め、OODAループを回していきます。

(例)

・○○社の企画課の募集に応募してみよう

・××社の営業の仕事は今までの経験が活かせて、かつ給料アップも見込める。応募してみよう。

 

OODAループは、転職活動中だけではなく、仕事に就いてから行う日々の業務でも活用できるフレームワークです。念頭に置いて、日々の仕事にも生かしていきましょう。

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