職務経歴書の目的は? 履歴書との違いって?

最終更新日: 2019年11月19日
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山井 まちか

職務経歴書の目的は? 履歴書との違いって?

転職をする際に応募先へ送ることになる「職務経歴書」。「これまでの経歴を書いて送ればいいんじゃないの?」「履歴書だけでいいんじゃないの?」と考えている人も多いのではないでしょうか?

「履歴書」と「職務経歴書」はまったくの別物です。もちろん、それぞれの目的に合った書き方で作成しなくてはいけません。

ここでは、いまいち「職務経歴書」の目的がピンと来ていないという方のために、「職務経歴書」の目的についてご紹介します。

職務経歴書は仕事の能力をアピールするもの

職務経歴書は「応募先の企業が求めるスキルや経験」を応募者が持っているかどうか判断するための書類です。つまり「私は〇〇社でこのような経験を積みました。だから御社で役に立ちます」などのように「仕事を遂行する能力があります!」とアピールするためのツールになります。

反対に、履歴書というのは住所や学歴、趣味や特技などのような応募者の「人柄や基本情報」を見るためのものです。

 

転職者のような中途採用者の選考では職務経歴書を重視される傾向があり、面接では大体の場合、職務経歴書に書かれた内容について問われることが多くなります。

職務経歴書に記入すべきこと

では、職務経歴書に記入すべきこととは具体的にどのようなものでしょうか?

履歴書の場合、細部で違いがあるものの、市販されているものの記入事項はどれも同じようなものです。ですので、それに沿って書けば間違いないのですが、職務経歴書には決まったフォーマットがありません。また、事実を箇条書きのような感覚で書けばいい履歴書と比べ、職務経歴書は記入内容が良い意味でも悪い意味でも自由で、また文量も多くなります。職務経歴書を書こうと思っているものの、「いったい何を書けばいいのかわからない……」と頭を抱えている方もいるでしょう。

 

「仕事を遂行する能力」をアピールするという職務経歴書の目的を忘れないようしてください。職務経歴書に記入すべき事柄は以下のとおりです。

①    タイトル(職務経歴書と書けばOK) 記入した年月日 氏名

②    職務要約

③    職歴

④    職歴から活かせるスキル、知識、経験

⑤    自己PR

⑥    志望動機

以上のことを、わかりやすく、読みやすいレイアウトで記入しましょう。文量としては2枚が適量です。1枚だけだと、情報が少なく判断材料として不十分ですし、3枚以上になってしまうと文字量が多すぎて読みづらいからです。

 

職務経歴書を記入する際は、以下のポイントを意識して書いてください。

・  企業が求める実務能力をアピールする

・  企業が求めている職種や役職などに見合っているかどうか

・  どのような取り組みをどのくらい期間おこない、どれだけの業績を上げたか(例や数字などを用いて、できるだけ具体的に書きましょう)

・  自分の強みは何か

・  転職目的が客観的に見て説得力のあるものかどうか

・  記載内容に間違いがないか

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「履歴書だけじゃダメなの?」と思う人もいるかもしれませんが、ここで紹介したとおり、職務経歴書は企業が求める能力をあなたが持っているかどうかを、採用担当者が判断するための道具です。履歴書は個人的な情報を提供するためのものですから、根本的な目的な違います。

作成しなくてはならない書類が増えるのは面倒に感じるかもしれませんが、逆に考えれば、転職者のような中途採用者は新卒採用者にはない、自分をアピールするための「もう一つの武器」を持っていると言うことです。目的に見合った職務経歴書を作成して、転職活動を成功させましょう。

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