20代前半の転職は難しい? 転職市場の動向や転職のコツを紹介

最終更新日: 2025年10月24日
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Re就活編集部

20代前半の転職は難しい? 転職市場の動向や転職のコツを紹介

若い世代が離職する理由は、厳しい職場環境や長時間労働だけではなく、「ゆるい職場」に対する不安も挙げられます。「ゆるい職場」とは、働く人の能力や期待に対して負担が少ない一方、成長の機会ややりがいが乏しい職場のことです。

競争が激しい現代社会に対応するため、若い世代はスキルアップの必要性を強く感じる傾向にあり、職場のゆるさに不安や焦りを感じる人が増えています。

本記事では、20代前半における転職の難易度や転職市場の動向などを解説します。

目次

20代前半での転職は難しい?

【最新版】20代前半における転職市場の動向

20代前半でも転職を成功させられる理由

人口減少を理由に、若手人材の応募数が少ない傾向にあるため

20代前半での転職が難しいケース

20代の転職活動がうまくいかない原因

20代前半での転職を成功させるコツ

20代前半の未経験者が挑戦しやすいおすすめの業種・職種

自己分析を徹底して20代前半での転職を成功させよう

20代前半での転職は難しい?

20代前半は、それ以上の世代に比べると社会人経験は少ないですが、転職が難しいわけではありません。20代前半は高いスキルや経験ではなく、個人の特性や成長意欲などが評価されやすい傾向にあります。

そのため、未経験の業界や職種でも、仕事への意欲や得意分野をアピールすれば、転職できる可能性は高くなるでしょう。実際に20代前半で転職している人は多いという結果も出ています。

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、20代前半(20~24歳)の転職入職率は、男性が14.6%、女性が16.5%だったことが分かっています。

男性の割合は19歳以下の16.6%、20代後半(25~29歳)の15.6%に続く高さです。女性は20代後半の19.1%、19歳以下の17.5%に続く割合の高さでした。

30~50代のデータを見ると、男女ともに転職入職率が下降傾向にあるため、多くの企業が20代前半をはじめとした若い世代を積極的に採用しているといえます。

※出典:厚生労働省.「令和5年雇用動向調査結果の概況」.(2024-08-27)

【最新版】20代前半における転職市場の動向

転職市場は社会情勢や経済情勢の影響を受けやすいのが特徴です。20代前半で転職を検討している場合は、転職市場の動向を把握しておくことも大切です。

【早期離職率】就職後3年以内の離職率は34.9%

厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によると、令和2年3月に大学を卒業し、就職した人のうち、34.9%が3年以内に離職していることが分かっています。これは、前年より2.6ポイント増加しています。

離職率は会社の規模が大きいほど低く、規模が小さいほど高い傾向にあります。

※出典:厚生労働省.「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」.(2024-10-25)

【新規求職申込件数】月24,500件程度

厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、令和6年1月から12月までの20代前半を対象とした新規求職申込件数の平均は、月に24,500件程度だったことが分かっています。

20代後半の月平均は35,000件程度なので、20代前半は10,000件程度少ないのが現状です。

※出典:e-Stat.「年齢別労働市場関係指標(新規求職申込件数、有効求職者数、就職件数)」.(参照2025-07-25)

20代前半でも転職を成功させられる理由

社会人経験が浅い20代前半でも、転職を成功させている人もいます。その背景には、20代前半ならではの特性が深く関係しています。

若手人材のポテンシャルが期待されているため

20代前半は他の世代に比べて社会人経験を積んでいないため、経験やスキルを重視している企業は少ないでしょう。企業は、20代前半の人材にはポテンシャルの高さを期待しています。ポテンシャルとは、将来的に発揮されると想定される潜在能力のことです。

20代後半になると、経験やスキルがより重要視されるため、ポテンシャルに対する期待は低下すると考えられます。

また、20代前半の求職者は長いキャリアの初期段階にあります。社会人経験が少なく、特定の業界や職種に対する固定観念を持っていないことが多いでしょう。一つの価値観に縛られていないため、企業のカルチャーを受け入れやすい状態と言えます。

株式会社学情の「企業の20代採用について聞きました!業種・職種未経験者を採用する際に重視するポイントとは?」でも、企業が業種・職種未経験者を採用する際に重視するポイントとして、「人柄・社風との相性」と回答した企業が最も多くなりました。

企業は、自社の経営理念やカルチャーを浸透させる目的で、社風にマッチする可能性がありそうな20代前半の人材を求めていることが分かります。

※出典:株式会社学情.「業種・職種未経験者を採用する際に重視するポイント」.(参照2025-07-23)

第二新卒向けの求人に応募できるため

第二新卒とは、大学を卒業して就職した後、数年で離職し、転職活動をしている若い世代の求職者です。一般的には、社会人経験が3年未満の人々を指し、20代前半の人たちが含まれます。

近年は、第二新卒を求める企業が増えています。一度でも社会人経験がある求職者は、基本的なビジネスマナーを身に付けているため、新卒者ほどの教育や研修が必要ないからです。企業は第二新卒を採用することで、教育コストを削減できるメリットがあります。

人口減少を理由に、若手人材の応募数が少ない傾向にあるため

厚生労働省の「労働経済動向調査(令和3年8月)の概況」によると、業界全体の人手不足は34%だったことが分かっています。

近年は少子高齢化により、多くの企業が人手不足を課題に抱えている状況です。若い世代向けの求人を出しても、応募が集まらず予定採用人数を確保できない企業も増えています。

求職者に対して求人数が上回る売り手市場が続いており、人手不足を解消するために20代前半の人材を積極採用する企業も多い傾向にあります。

※出典:厚生労働省.「労働経済動向調査(令和3年8月)の概況」.(参照2025-07-23)

20代前半での転職が難しいケース

20代前半は、ポテンシャル採用や第二新卒での応募が期待できるため、社会人経験が少なくても転職できる可能性があります。一方で、求職者の状況によっては20代前半での転職が難しいケースもあります。

転職回数が多い場合

近年は働き方に対する価値観の多様化により、転職も珍しくありません。しかし、20代前半にもかかわらず、やむを得ない理由もなく、あまりにも転職回数が多いと転職を成功できない可能性があります。

20代前半で転職回数が多い場合、企業から労働環境への適応力が弱い、安定性が低いとネガティブな印象を持たれやすいので注意が必要です。

また、1年以上同じ企業での勤務経験がない場合、信頼性が低いと見られることがあります。20代前半で転職を検討している場合は、現職場でも1年以上在籍するようにした方が良いでしょう。

転職目的と志望動機が不明確な場合

20代前半に限らず、転職する際には目的と志望動機を明確にしておく必要があります。例えば未経験でもやりたい仕事がある、キャリアアップしたいなどです。

目的がはっきりしていないと、志望動機が曖昧になりやすい側面があります。転職する際には、特に次の点を明確にしておきましょう。

・応募先企業を志望した理由
・応募した職種で働きたい理由
・他社を応募しなかった理由 など

志望動機が曖昧だと、入社後にギャップを感じて早期離職につながる恐れもあります。転職目的と志望動機は、できるだけ具体的に説明できるようにしておきましょう。

将来のビジョンが見えていない場合

20代前半で転職する人の中には、現在の職場や仕事に不満があるケースも少なくありません。例えば給料が低い、人間関係に悩んでいる、長時間労働が常態化しているなどです。

しかし、20代前半はそれ以上の世代に比べて経験やスキルが十分ではないため、転職しても給料が下がる可能性もあります。企業研究が不十分な場合、また同じような課題に直面するかもしれません。

そのため、20代前半で転職する際には目先の不安だけではなく、将来的なビジョンに目を向けることが大切です。将来的なビジョンを持って転職活動を進めると、20代前半でも転職を成功できる可能性が高まるでしょう。

20代の転職活動がうまくいかない原因

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企業研究が十分でない、スキルのアピールが不足しているなど、20代の転職活動がうまくいかない原因には、さまざまなものがあります。中には、複数の要因に起因するケースもあるため、自分に当てはまっているものはないかを確認し、対策を講じましょう。

スキルや経験の棚卸しが不十分

転職活動の第一歩は「自分自身をよく理解する」ことです。スキルや経験の棚卸し不足とは、自己分析ができていない状態を指します。

例えば、以下に当てはまる点はないかを確認しましょう。

・職務経歴書に何を書けば良いかが分からない
・自分の強みや弱みを聞かれても答えられない
・どのような仕事が向いているか分からない

これらの問に答えられない根本原因は、これまでの業務で得たことを言語化できていないことにあります。業務で何をして・どのような成果を出し・そこから何を得たのか(スキルや経験)を振り返る必要があります。

業務上で得た経験の棚卸しが不十分だと、適正や強み・弱みが分からず、自分に合った企業を見つけられません。また面接では、効果的な自己PRもかなわないでしょう。準備不足のまま転職活動を進めると、思わぬつまずきにつながることもあります。

自己分析を行うときは、併せて業界研究も実施しましょう。業界研究の詳しい情報が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

転職に役立つ!「業界研究」とは?ポイントや各業界の特徴についてもご紹介

転職活動の軸が定まっていない

スキルや経験の棚卸しができていても、「転職活動の軸」が定まっていないと難航する原因となります。

就職活動の軸を定めるときは、まずは「将来どうなりたいか(Will)」、「何を大切にして働きたいか(Values)」という方向性を明確にしましょう。例えば、仕事とプライベートのバランスを大切にしたい、専門性の向上を重視したいなどです。

これらの方向性は個々の価値観により大きく異なり、自分で見つける必要があります。これらが不明確だと、以下のように企業選びや面接の回答も漠然としたものになってしまうでしょう。

・企業の知名度や漠然としたイメージだけで応募している
・「成長したい」といった抽象的な志望動機しか語れない
・働き方の希望(勤務地、時間、裁量権など)が曖昧

転職活動の軸が定まっていないと、面接官から「転職できればどこでもよいのでは?」と思われやすくなります。入社後もミスマッチが起きやすくなるため、軸の明確化は重要なポイントです。

求人への応募数が極端に少ない

応募書類の「質」を重視し過ぎて「量」が不足してしまうと、採用の機会を逃す結果となるかもしれません。

業界や企業によって異なるものの、20代の人が内定を得る率(内定獲得率)は一人当たり数%程度です。大まかな内訳は、書類選考通過率が30〜40%、一次面接が30〜40%、最終面接が50%程度となっています。応募数も6~10社など、複数社に選考書類を送るのが一般的です。

「完璧に準備してから応募したい」「書類選考に落ちて傷つきたくない」などの心理は、転職活動中に行動をためらう原因になる場合があります。

転職の選択肢を広げて成功確率を高めるためにも、戦略的に応募数を確保し、面接の機会を得ましょう。

企業研究が不十分

応募先の企業研究が不十分だと、転職中・転職後、どちらも問題が起きやすいです。例えば、応募時や面接時に以下の状態になっていないかを確認しましょう。

・企業のWebサイトや求人票の表面的な情報しか見ていない
・事業内容やビジネスモデルを自分の言葉で説明できない
・競合他社との違いが分からない

企業研究を十分に行い、社風などを詳しく確認すれば、自分に本当に合う企業かどうかをイメージできるようになります。逆に、企業研究が不足したままだと、面接で「なぜうちの会社を志望しているのか?」と聞かれたときに、説得力のある受け答えができなくなる恐れがあります。

企業研究は、企業側に志望度の高さをアピールし、入社後のミスマッチを防ぐための重要なプロセスです。内定獲得率を上げるためにも、企業研究の手間は惜しまないことをおすすめします。

企業研究の方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

転職に必須な企業研究!ワークシートの作り方やポイントも解説!

応募要件に当てはまっていない

応募要件には「必須(Must)要件」と「歓迎(Want)要件」の2種類があり、それぞれ以下の違いがあります。

【必須要件】

「簿記1級以上」「3年以上の営業経験」など、採用する上で企業が必要と考える条件。

【歓迎要件】

「普通自動車免許あれば尚可」「経理経験者優遇」など、採用する上で加点要素となる条件。

必須条件を無視している例としては、会計事務への転職で「会計資格必須」とあるのに、簿記の資格もない状態で応募してしまうなどです。書類選考の段階で落ちてしまう可能性が非常に高いでしょう。

第二新卒は「ポテンシャル採用」が多いものの、企業が最低限求めるスキルレベルや、社会人経験は存在します。これらを理解していないと、貴重な時間と労力が無駄になりかねません。

転職活動を成功させるためには、求人票を正しく読み、自分の現在の状態とマッチする企業に応募することが不可欠です。

面接対策が十分にできていない

書類選考に通過しても面接で落ちやすいなら、面接本番への対策全般が不足している可能性があります。

面接対策として想定問題集などを丸暗記するケースがあるものの、これでは少しひねった質問をされると答えられないでしょう。また「最後に何か質問はありますか?」などの逆質問の準備をしておらず、何も言えないために意志が低いと思われることもあります。

近年はWeb面接も増えています。Webでは対面と異なり、カメラ映りや背景などへの配慮も必要です。また通信の切断や音声トラブルなど、面接対策以外の対応の甘さも、内定を遠ざける原因になり得ます。

面接は練習した量が本番のパフォーマンスに比例します。本命企業に一発勝負で臨むのではなく、模擬面接や他企業との面接など、実践的な準備を増やすことが成功の鍵です。

面接対策に不安を感じている方は、以下の記事も参考にしてください。

応募した後に面接当日までに準備しておきたいこと

第二新卒の転職希望者がよく聞かれる質問とその対策

コミュニケーションが苦手

仕事の経歴やスキル、能力は高くても転職がうまくいかないなら、コミュニケーションの取り方に課題があるのかもしれません。面接の場で以下のような行動がないか、振り返ってみましょう。

・質問の意図が理解できず、的外れな回答をしてしまう
・一方的に話し過ぎてしまう
・回答に詰まって話が進まない
・結論から話さず冗長になる

なお、面接では言語を通した対話だけではなく、非言語のコミュニケーションも見られています。話しているときに相手に顔を向けない、相槌を打たない、無表情などの態度は「一緒に働きたい」という印象を左右する恐れがあります。

面接は能力テストではなく、対話をして相互理解を深める場です。コミュニケーションが苦手で面接対策をしていないと、入社後の協調性について不安視されることもあるため、意識して対策を進めましょう。

キャリア・スキルのアピール不足

せっかくスキルや経験の棚卸しができていても、そこで得たものを採用担当者に伝えられていないと、転職活動がうまくいきません。

例えば、職務経歴書の内容が業務内容を羅列するだけになっていないかを確認しましょう。具体的には、業務の実績を数字で表し、実績を得るためにどのような工夫をしたか、どのようなスキルを得たかなどを、詳しく記載する必要があります。

また面接の場では、選考書類に記載した内容やスキルをそのまま伝えないようにしましょう。自分のキャリアやスキルを応募先企業でどのように生かせるか、採用された場合にどのような貢献ができるのかを追加でアピールする必要があります。

短期間での転職では「自分にはアピールできる実績がない」と思うかもしれません。しかし、どのような経験からでも学びはあり、思考力や計画立案能力のような汎用性の高いスキル(ポータブルスキル)は身に付きます。自身の利点を、相手の求める方法や伝わる言葉で語る工夫が必要です。

待遇面ばかりにこだわっている

転職が長引く場合は、給与や賞与、年間休日日数、福利厚生など「転職の軸」が待遇面に極端に偏っていることもあります。待遇だけで企業を取捨選択すると、自分の能力を生かせる優良な企業を見落とすかもしれません。

また面接で業務内容などを聞かず、待遇に関する質問だけすると、仕事への意欲が低いと判断され、採用担当者にマイナスの印象を与える恐れがあります。

長期的なキャリアを考えるなら、仕事内容や企業文化が自分に合っていることと、企業との相性も重要です。特定の条件にこだわり過ぎると、視野が狭まり転職の失敗につながることがあります。柔軟な視点を持って検討しましょう。

スケジュール管理につまずいている

転職活動全体のタスクや工程を管理できていないと、無駄な時間がかかってしまいます。特に、在職中に転職活動をしているときは注意しましょう。

以下のような事態に陥っているなら、スケジュール管理がうまくいっていないのかもしれません。

・応募した企業の選考状況や提出書類が管理できていない
・現職の繁忙期と選考が重なり転職の準備をする時間がない
・選考日程がダブルブッキングしてしまった

企業から連絡が来ても返信が遅れる、面接の日程を何度も調整するなど、小さな管理ミスの積み重ねが印象の悪化につながることもあります。

また計画性がなく行き当たりばったりで活動していると、心身が疲弊し、パフォーマンスも低下しやすくなります。いつまでに転職したいかを決めたら、逆算して計画を立てましょう。日程確認ツールなどを使い予定を可視化するのがおすすめです。

20代前半での転職を成功させるコツ

20代前半や第二新卒の転職では、ポテンシャルが重視されることが多いです。自己分析や企業研究を丁寧に行い、意欲や成長性を採用担当者に示すことが、転職を成功させる上で重要です。

自己分析を徹底する

転職時の自己分析は、新卒のときの内容を使い回さずに、もう一度やり直しましょう。社会人の期間を含めた自己分析を行うことで、自分の価値観がどのように変わったのかを理解できるようになります。また実際に働いたからこそ分かる、自身の強みや弱みなども見えてくるでしょう。

自己分析では、過去や現在だけではなく、将来的にどのように働きたいかというビジョンも明確にしましょう。将来像があればキャリアプランも立てやすく、希望を実現できる企業を選びやすくなります。

企業研究を入念に行う

企業研究では、以下のように複数の情報源を確認すると、その企業の強みや業務内容、社風を理解しやすくなります。

・企業の公式Webサイト
・採用ページ
・企業説明会
・OB・OG訪問
・転職サイトの口コミ

経営方針や理念、商品・サービス、業務内容などはインターネット上で調べられることが多いでしょう。

一方、社風や雰囲気、労働環境は、実際に働く人に話を聞いたり、職場を見学したりするのが有効です。企業の中には職場見学を実施しているところもあるため、積極的に活用しましょう。

なお、企業研究は行うだけではなく、結果を踏まえて自身のスキルや経験をどのように生かせるかまでを落とし込みます。調べた内容はノートなどにまとめ、気になったことや質問したいことなどを書き足していくと、面接の回答にも厚みが出ます。

退職理由はできるだけポジティブに伝える

第二新卒の転職では、面接時にほとんどの場合で退職理由を聞かれます。企業側は、自社に定着する人材かどうかを見極めたいためです。

仮にネガティブな理由で退職をしたとしても、そのまま伝えると採用担当者の印象が悪くなる恐れがあります。だからといって、嘘をついたり誤魔化したりすると、面接時に矛盾が生じやすくなります。前向きな印象を与えられるよう、ポジティブな表現で退職理由を伝えることが重要です。

例えば、上司と相性が悪くて転職を決めたのであれば「チームワークを大切にしながら、大きな課題に取り組み全員で成長したいと思い、転職を決意した」などと言い換えると良いでしょう。退職理由が後ろ向きだと感じるときは、「本当はどのように働くことを希望していたのか」を考えると、ポジティブな印象に変化しやすいです。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが登録者のこれまでの経歴やスキル、希望の働き方などをヒアリングし、マッチする求人を紹介するサービスです。自分では見つけられない優良な非公開求人の紹介や、転職活動のタスク管理・日程調整、面接対策など、さまざまな支援を受けられます。

また20代前半であれば、キャリア形成のアドバイスを受けたり、自分の強みを見つけてもらったりするなど、相談から始めてみてもよいでしょう。

20代前半の未経験者が挑戦しやすいおすすめの業種・職種

最後に、20代前半の未経験者が挑戦しやすいおすすめの業種や職種を紹介します。

事務職

20代前半で未経験の業界に転職する際には、事務職も選択肢の一つです。事務職は、文書作成や書類簿整理、電話対応など事務業務全般を担当する職種を指します。

事務職はどの企業でも不可欠な職種なので、門戸が広い分、人気の職種の一つです。多くの業務ではパソコンを使用するため、WordやExcelなどのパソコンスキルがあると、転職に有利に働く可能性があります。

事務職の求人には特定の資格が求められるケースもあるため、応募する前に求人票を確認しておきましょう。

営業職

自分の努力次第で給与アップを狙いたい場合は、営業職への転職を検討してみましょう。営業職はどの業界でも募集しているため、未経験の業界でもチャレンジしやすい職種の一つです。

営業職には、資格の有無や学歴が問われないケースがほとんどです。結果を出せば給与に反映されるため、自分に対する評価も分かりやすいでしょう。

営業職は顧客との接点が多いため、第一印象や受け答えもチェックポイントになります。そのため、営業職での転職を成功させるためには、面接が鍵となります。

営業職への転職を希望している場合は、転職エージェントを利用し、面接対策を徹底しておくと良いでしょう。

IT業界

20代前半で未経験の業種に挑戦するなら、IT業界を検討してみましょう。社会からのニーズが高く、今後も発展が見込まれている業界です。

近年は多くの業界が人手不足に陥っていますが、特にIT業界は状況が深刻です。政府もIT業界の人手不足への対策を強化しているものの、なかなか改善されていません。IT技術は日々進化しているため、IT人材の育成が間に合っていないことが要因でもあります。

多くのIT企業が、急速に変化する環境に適応できる若い人材を求めています。20代前半はポテンシャルが重視される傾向があり、人手不足が深刻なIT業界では未経験者でも挑戦しやすい状況かもしれません。

人材業界

未経験の業種にチャレンジしたい場合は、人材業界を検討するのも良いでしょう。人材業界には、人材紹介や派遣、求人広告などが含まれます。

この業界は比較的新しい分野で、他の業界よりも早い段階から女性や若い世代を積極採用し、成長してきた企業も多くあります。時代のニーズに合わせて新しい働き方や人事評価制度を導入する動きも活発です。

既に、女性や若い世代が働きやすい文化の土台ができている企業も多いため、20代前半の求職者にもチャンスを与えてくれる可能性も高いでしょう。

飲食・サービス業界

人と関わる仕事に就きたい場合は、飲食・サービス業界への転職を検討してみましょう。飲食・サービス業界は接客業務が中心となるため、多くの人と関わることが可能です。

特別なスキルや必須スキルを求められないケースも多く、未経験者でもチャレンジしやすいでしょう。

学生時代に飲食・サービス業界でアルバイトした経験があれば、転職に有利に働く可能性もある業界です。

自己分析を徹底して20代前半での転職を成功させよう

20代前半は、それ以上の世代に比べて社会人経験が少ないものの、転職できないわけではありません。近年は人手不足の解消や組織の若返りを目的として、若い世代を積極採用している企業も増えています。

ただし、転職回数が多い場合や転職目的が不明確な場合は、転職がうまくいかない可能性があるので注意が必要です。転職を成功させるために、自己分析を徹底しましょう。

Re就活エージェントでは、求職者の自己分析もサポートしています。まずはRe就活エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに自分の希望や転職でかなえたいことを相談してみてください。

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