新卒1年目で転職は厳しい?続けるべきかの判断基準や転職する際のポイントを解説

最終更新日: 2025年08月25日
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Re就活編集部

新卒1年目で転職は厳しい?続けるべきかの判断基準や転職する際のポイントを解説

「憧れの会社に入ったはずなのに、毎日ため息ばかり……」「仕事内容が合わない……もう辞めたいけど、新卒1年目で転職なんて本当に大丈夫?」このように、一人で悩みを抱えていませんか。また転職したいと考えていても「新卒1年目の転職は厳しい」という声を聞き、ためらっている人もいるかもしれません。

本記事では、新卒1年目だからこその転職のリアルな実情、今の会社を「続けるべきか」「辞めるべきか」を見極めるための大切な判断基準を解説します。加えて、転職を成功させるための具体的なコツや注意点も解説するので、転職を考える際はぜひ参考にしてください。

目次

新卒1年目の転職が厳しいといわれる理由3つ

新卒1年目でも転職を選んだ方が良い場合

新卒1年目での転職は控えた方が良い場合

新卒1年目の転職を成功させるコツ

新卒1年目で転職する場合の注意点

新卒1年目の転職はプロの力を借りることも検討しよう

新卒1年目の転職が厳しいといわれる理由3つ

新卒1年目での転職は、一般的に2年目以降の転職よりも厳しいといわれています。なぜ1年目での転職はハードルが高いのでしょうか。その理由は大きく分けて以下の3つです。

早期退職のリスクを懸念される

新卒1年目で転職活動を行う場合、企業に「忍耐力や継続力がない人である」と判断されるケースがあります。「またすぐに辞めるのではないか」「コストの無駄遣いになるかもしれない」と早期退職のリスクを懸念されるかもしれません。

企業は人材募集に当たって、求人サイトなどに支払う広告掲載費、面接や選考にまつわる人件費、求職者とのやり取りに要した通信費など、さまざまなコストを費やしているため、新卒1年目で転職されることは大きな痛手です。そのため、新卒1年目で転職を検討している人の採用は慎重にならざるを得ず、転職のハードルが高くなる要因となっています。

新卒1年目の受け入れが可能な求人が少ない

中途採用を実施する多くの企業は、ある程度の社会人経験やスキルを備えた即戦力を求めています。新卒1年目はまだ社会人経験が浅く、仕事に対する能力やスキルも十分に養われていないケースが多いため、中途採用のニーズに合わない人材だと判断される可能性があります。

一方で、経験やスキルを重視する中途採用とは別に、社会人経験が浅い「第二新卒」向けの求人を募集している企業も決して少なくありません。実際、20代専門の転職サイト「Re就活」には、第二新卒向けの求人が多数掲載されており、これまでに多くの第二新卒者が転職活動に成功しています。

社会人経験に基づく評価を受けにくい

転職活動では、これまで培ってきた経験や実績、養ってきたスキルなどをアピールするのが基本です。しかし、職務経歴が浅い新卒1年目はアピールできる経験が少ないため、十分な実績を積んだ求職者に比べると転職活動で不利になりがちです。選考では自己PRや志望動機が重視されるため、経験に基づいた説得力のあるアプローチを行いにくいのは大きなネックとなるでしょう。

新卒1年目でも転職を選んだ方が良い場合

新卒1年目でも転職を選んだ方が良い場合

新卒1年目での転職は、慎重に検討することが大切です。しかし、今の環境や将来のことを真剣に考えたとき「もしかしたら、新しい道を選んだ方が自分らしいキャリアを築けるかもしれない」と思えるような状況もあります。具体的にどのような場合に転職を選んだ方が良いといえるのか、いくつかの視点から一緒に見ていきましょう。

労働環境が悪く多大なストレスがかかっている

労働環境が悪く、心身に大きなストレスがかかっている場合はなるべく早めに転職を考えた方が良いでしょう。例えば、パワハラやモラハラなどが横行している、業務内容に見合った給与や待遇を得られず満足な生活を送れない、人間関係や激務により、心身に限界を感じているなどの状態が挙げられます。

上記のような状態で無理に仕事を続けると、体や心に不調を来し、就業はもちろん、場合によっては日常生活にも支障が出る場合があります。心身の健康を損ねた状態では転職活動もままならなくなる恐れがあるため、ぎりぎりまで我慢しようとせず、早めに行動を起こした方が良いでしょう。

会社の経営状態が悪い

会社の経営状態について、就職活動の際に念入りに下調べをしていたとしても、いざ入社してみると、会社のリアルな部分が見えてくることもあるでしょう。

業績が著しく悪化しており将来性が見込めないと判断した場合や、給与遅延や賞与カットなどの問題が頻発している場合は、今後リストラや倒産などが起こる危険性が高いため、転職を考えた方が良いでしょう。

社風が合わない

会社の経営状態と同じく、企業文化や社風、人間関係などは実際に入社してみないと分からない部分が多くあります。入社してから「企業文化や価値観になじめない」「周囲の社員とコミュニケーションが取れない」「自分の考えや意見が受け入れられていないと感じる」といった悩みを抱える方は少なくないようです。

社風とのミスマッチは仕事に対するモチベーションを低下させる大きな原因となり、キャリアにも悪影響を及ぼす恐れがあるため、どうしても合わないと感じたら転職を考えた方が良いかもしれません。

理想とするキャリアプランの実現が難しい

多くの人は「入社したらこういう仕事がしたい」「将来はその道のプロフェッショナルとして働きたい」という希望を持って就職します。しかし、就職先で希望する業務に携われるとは限らず、中には入社前に聞いていた話や、伝えた希望とはまったく異なる部署に配属されるケースも少なくありません。

将来的に希望する業務に携われる見込みがある場合は別ですが、目指すキャリアに必要なスキルを積めない場合や、部署移動・職種変更の希望が通りにくく、今後希望する仕事に就けない可能性が高い場合は、将来的なキャリアパスを考慮し、自分の夢や希望をかなえられる職場へ転職した方が良いでしょう。

もし、今の職場であなたが思い描く理想のキャリアを実現するのが難しいと感じているなら、新しい可能性を探してみるのも選択肢の一つです。20代や第二新卒の「これから」を応援してくれる企業が集まる「Re就活」でなら、あなたが希望するキャリアをかなえられる新しい職場が見つかるかもしれません。

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新卒1年目での転職は控えた方が良い場合

新卒1年目での転職は控えた方が良い場合

前述の通り、現状に問題や不満がある場合は新卒1年目でも転職を検討した方が良いですが、一方で転職は控えた方が良いケースもあります。特に以下のようなケースでは、安易に転職すると後悔する可能性が高いため、注意が必要です。

入社して半年以内しか経っていない

入社から離職までの期間が短ければ短いほど、転職先に「忍耐力や継続力が低い」と判断されやすくなります。特に入社から半年以内で転職を検討すると、「スキルや経験をしっかり積もうという意思がない」と見なされ、採用を敬遠される可能性が高いでしょう。実際、入社から半年程度ではまだまだ業務の経験も浅いため、仕事の面白さややりがいを体感できていないケースも少なくありません。

もし今、焦って会社を辞めてしまうと、もう少し長く勤めていれば身に付いたはずの知識やスキル、他では得られない貴重な経験を得るチャンスを逃してしまうかもしれません。だからこそ、すぐに結論を出すのではなく、例えば少なくとも半年間は、今の仕事から学べることを最大限に探してみるのも一つの考え方です。ただし、激務や人間関係、各種ハラスメントなどの理由で心身に大きな負担がかかっている場合はこの限りではないため、期間の長短を問わず、転職を検討しましょう。

成果を出せないから転職したいと思っている

自分では努力しているつもりなのに、なかなか仕事で成果が出ない場合、「自分には合わないのではないか」「仕事選びを間違えたのかも」と思ってしまいがちです。

しかし、努力が実って仕事の成果に反映されるまでには相応の時間がかかる場合があります。2年目、3年目と経験を重ねるうちに、だんだんと仕事の面白さや成果が見えてきて、「あの時すぐに辞めなくてよかった」と感じる人もいます。今の時点ではまだ見えにくい仕事の魅力ややりがいも、時間が経つことで発見できるかもしれません。

また「なかなか成果が出ないから、この仕事は向いていない」と、つい結論付けてしまうこともあるかもしれません。しかし、そこで立ち止まって「どうしてだろう?」と冷静に原因を考えてみることができれば、自分を大きく成長させてくれる一歩になることもあります。今のうちから「どうしたらもっと良くなるだろうか?」と考える癖を付けておくと、これからどのような道に進んだとしても、きっとその経験があなたの力になってくれるはずです。

相談したら課題を解決できる可能性がある

「希望した部署と違う」「やりたい仕事に就けない」といった悩みは、上司や先輩、人事担当者など然るべき人に相談すれば解決する可能性もあります。例えば、上司や先輩から「ある程度経験を積んだ後、希望の部署に異動した人もいる」といった経験談を聞けば、もう少し頑張ってみようという意欲が湧いてくるかもしれません。

入社したばかりで周囲に相談できる人がいない場合は、外部のキャリアカウンセラーに相談し、プロの視点から適切なアドバイスをもらうのも有効な手段の一つです。特にキャリアカウンセラーなら、希望する職種に至るまでのキャリアパスの見直しや改善などについても助言をもらえるため、より良い道筋が見つかる可能性もあります。

20代・第二新卒の方がプロのサポートを受けたいなら「Re就活エージェント」がおすすめです。転職市場を熟知したキャリアアドバイザーが、一般には公開されていない求人を紹介してくれたり、応募書類の添削や面接対策を親身になってサポートしてくれたりします。あなたのキャリアプランや悩みに寄り添い、具体的なアドバイスをもらえるでしょう。

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新卒1年目の転職を成功させるコツ

新卒1年目で転職するのは簡単ではありませんが、いくつかのコツを押さえて活動すれば転職しやすくなります。ここでは転職を成功させるためのコツを5つ紹介します。

第二新卒向けの求人を狙う

新卒1年目での転職活動を行う際は「第二新卒」を積極的に採用している企業に目を向けてみるのがおすすめです。

第二新卒向けの求人を出している企業は、新卒採用のように将来のポテンシャルだけを見るのではなく、短い期間であってもあなたが社会人として経験してきたことや、そこから得た学び、そして「これからもっと成長したい!」という意欲をしっかりと評価してくれるところが多いです。

そのため、たとえ短い社会人経験でも「こんなことを学んできた」「これからこうなりたい」という前向きな思いをアピールすることで、比較的未経験の職種にも挑戦しやすい可能性が広がります。

まずは、普段使っている求人サイトや転職エージェントなどで「第二新卒歓迎」といったキーワードで検索してみることから始めてみるのがおすすめです。

自己分析を再度実施する

新卒のときの就職活動で自己分析をした方も、一度就職を経験したことで、価値観や興味関心の対象が変わっている可能性もあります。転職活動を行う前に、今の会社を辞めたい理由も踏まえて再度自己分析を実施し、なぜ転職したいのか、次の職場には何を求めているのか、などを明確にしておきましょう。

また現在の職場での学びや経験を整理しつつ、自分の強み・弱みも再確認して、転職活動でアピールできるようにしておくことも重要です。

業界・企業研究を細かく行う

後悔しない転職のためには、徹底した業界・企業研究が不可欠です。企業の事業内容や企業文化、将来性を深く調べる中で、もし他業界に挑戦するなら「なぜその業界に強く惹かれたのか」、同業界であれば「たくさんある会社の中で、なぜこの会社でなければならないのか」という、あなたの熱意の根拠をしっかりと見つけましょう。

企業のWebサイトやニュース記事、社員の口コミなども参考に、求める人物像とご自身の経験を照らし合わせることも大切です。企業説明会やOB/OG訪問の機会も積極的に活用し、リアルな情報を集めてください。

キャリアプランを描く

採用担当者に入社意欲や向上心をアピールする場合は、明確なキャリアプランを提示するのが有効です。

入社直後に心掛けたいポイントだけではなく、今後どのようなキャリアを目指しているのか、そのためにどういった努力をしていきたいのかについて具体的な計画やプランを提示すると、入社後の働きぶりのイメージが浮かびやすくなり、採用してもらえる確率が高くなります。

第二新卒・20代向けの転職エージェントを活用する

第二新卒や20代の転職事情に詳しい転職エージェントを活用すれば、プロのキャリアアドバイザーから専門的なサポートを受けられます。

例えば条件に合った求人探しや職務経歴書の添削、面接対策、さらには面接後のアフターフォローまで、幅広いサポートを受けられます。また一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあるため、より多くの選択肢から転職先を検討できるでしょう。

Re就活エージェントでは、20代を採用している優良企業の求人のみを5,000件以上取り扱っています。経験・実績豊富なプロのキャリアアドバイザーが徹底したサポートを提供しているのが特徴です。

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新卒1年目で転職する場合の注意点

新卒1年目で転職する場合の注意点

新卒1年目の転職では、活動そのものへの意識や希望条件の設定方法など、注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは新卒1年目の人が転職活動で気を付けたいポイントを3つ紹介します。

新卒の就職活動と転職活動は別物

新卒の就職活動では学生時代に培った経験が自己PRや強みになりますが、転職活動では前職で身に付けた経験や実績、スキルなどが評価の対象です。新卒と同じ感覚で転職活動を行うと、企業が求めていることをつかみ損ねてしまう恐れがあります。新卒の就職活動と第二新卒の転職活動はまったくの別物と考え、今求められていることをしっかり理解してから活動に取り組みましょう。

また晴れて採用が決まった場合でも、新卒のときのような手厚い研修は行われない可能性があるため、ある程度は自分で勉強する心構えをしておくことも大切です。

希望条件はなるべく幅広く

一度就職に失敗していると、ミスマッチを防ごうとするあまり、希望条件にこだわり過ぎてしまう場合があります。希望条件を明確にするのは大切なことですが、条件を絞り過ぎると求人が見つからない可能性があります。

選択肢を狭めてしまうと転職活動が停滞してしまうため、譲れない部分はしっかり押さえつつ、希望条件はなるべく幅広く設定することを意識しましょう。

年収を現在より上げることは難しい

経験やスキルをアピールできる中途採用では、職場を変えることで大幅な収入アップを期待できるケースがあります。しかし新卒1年目の場合は、ポテンシャルを重視されるため、現職よりも年収を上げることは難しいでしょう。

転職によって一時的に年収が変わることに、不安を感じる方もいるかもしれません。しかし新しい職場には、これからあなたがもっと成長するための新しいチャンスや、将来のキャリアアップに欠かせない貴重な経験をたくさん積める可能性も広がっているはずです。

提示された年収とあなたの希望する額との間に大きな隔たりがあるなら、一度立ち止まってじっくり考えることも大切です。しかし将来の成長や得られる経験値を考えたときに「キャリアアップの大きなチャンスであり、これから年収を上げられる」と前向きに捉えてみるのも、一つの考え方です。

新卒1年目の転職はプロの力を借りることも検討しよう

新卒1年目での転職、「本当に大丈夫かな」と不安になる方もいるでしょう。しかし、今の環境がどうしても辛く、心身に影響が出そうなら、新しい道を選ぶことも自分を守る大切な一歩です。

転職活動を始めるなら、まず自己分析や企業研究、キャリアプランの見直しをしっかり行いましょう。そして、心強いのがプロの力です。20代・第二新卒に特化した転職サイト「Re就活」なら、未経験から挑戦できる求人が豊富で、あなたのポテンシャルや意欲を評価してくれる企業と出会いやすいはずです。一人で悩んでしまうなら、キャリア相談もできる「Re就活エージェント」に気軽にご相談ください。会員登録を行えば、面談の予約が可能です。

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