更新日:2023年1月13日
転職をする上で、大きな課題となるのが「年収」の問題ですよね。特に第二新卒の場合は、新卒と同じ給料水準とされることもあり、気になる方が多いのではないでしょうか。
さて第二新卒で転職すると給料は実際のところどうなるのでしょうか。第二新卒の給料事情、年収を上げるためのポイントや注意点についてご紹介していきましょう。
目次
第二新卒の年収ってどれくらい?また平均年収は?
第二新卒の転職は今よりも給料が下がりやすい?下がる理由って?
どうすれば転職する際に年収が上がるの?アップする方法は?
年収交渉における注意点
面談を設定する上で気を付けてほしいこと
第二新卒の転職で年収アップしたいなら事前準備が重要
第二新卒の年収ってどれくらい?また平均年収は?
一般的に「大学卒業後3年くらいまで」とされる第二新卒について実際の年収はどれくらいなのでしょうか。
この第二新卒世代(20代前半)の実際の年収について、見てみましょう。
国税省の「民間給与実態統計調査結果」によると20代前半の年収は業界職種によって差はありますが、平均269万円となっています。(参考:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/pdf/002.pdf)
第二新卒の転職は今よりも年収が下がりやすい?下がる理由って?
一般的に、第二新卒の転職では年収は今現在より下がってしまう傾向です。
下がってしまう理由としては下記4点があげられます。
1.新卒社員と同等の扱いになるから
2.年収に納得出来ない形で転職することが多いから
3.未経験の仕事にキャリアチェンジする人が多いから
4.賞与のありなしを確認しないまま転職してしまうことがあるから
1.新卒社員と同等の扱いになるから
第二新卒は給料面においても新卒と同様の水準で扱われてしまうことが多くなります。これはつまり、いったん新卒時にリセットされてしまう形ということです。年功序列の企業であれば尚更です。
社会人経験が一定あればこの限りではありませんが、新卒入社数か月~1年未満で転職をする場合などは、新卒と同じ給与水準になるケースが多いようです。
2.年収に納得出来ない形で転職することが多いから
第二新卒で転職をする方の多くは、仕事内容や働き方の面で入社前後のギャップを感じて転職を検討しています。
そのため、多少なりとも「焦り」が生まれ、採用された会社にすぐ就職してしまうケースが少なくありません。
また、転職活動が初めてであるうえ、経歴やスキル面でアピールできる内容が少ないために
「ここを辞退したら次はほかの企業にいつ内定もらえるかわからない」
「ほかの選考が順調じゃないから、ここで決めるしかないか」
という心理が働き、年収には納得できない状態で転職する方も多いようです。
3.未経験の仕事にキャリアチェンジする人が多いから
第二新卒で転職する方の多くは、未経験の職種や業種に転職を検討しています。
そのため、スタートの年収が新卒と同じ給与水準になるケースが多いです。
ですが、
「新卒社員と同様の研修が受けられる」
「スタートは低くても入社してからの活躍でのアップ幅が大きい」
などのメリットもあります。
4.賞与のありなしを確認しないまま転職してしまうことがあるから
会社によっては「賞与なし」という給与形態もあります。
そもそも賞与が無いことは法律違反ではないため、会社として社員に賞与を支払わなければならないという制約はありません。
ですが、私達の中には「正社員は賞与を貰えて当たり前」と思っている人もいるでしょう。
それゆえに、転職先で賞与が必ず貰えると思っていたが「実際は貰えなかった」ということもあるのです。
結果賞与がなくなったことで年収が下がってしまうこととなります。
どうすれば転職する際に年収が下がりにくい?アップする方法は?
ではどうすれば、転職をする際に年収を下げないで転職することができるのでしょうか。
下記5点があげられます。
1.給与水準が高い未経験の業種・職種への転職
2.転職前の給与水準が元々低かった場合
3.給与交渉の成功
4.一般の経験者採用枠での採用
5.大手企業での採用
6."隣接する"業界・職種・スキル領域への転職
1.給与水準が高い未経験の業種・職種への転職
給与水準の高い異業種の仕事に転職した場合、年収が上がることがあります。
業種でいえば「不動産」「金融」、職種でいえば「SE」「営業」が上がりやすいといえます。
例えば「不動産の営業職」や今であれば「スマートフォンアプリの開発」など、そもそもの初任給が高い職種があるのをご存知でしょうか。中には第二新卒であっても一般的な企業の1.5倍前後の初任給を設定している企業もありますので、この手の企業に転職すれば、今よりも給料がアップするかもしれませんね。
ただし初任給の高い会社は、その後の給料アップが乏しかったり、退職金などの福利厚生が整っていなかったりというケースもあるのでしっかり見極めましょう。
もちろん一概には言えませんが、初任給の高い会社特有のデメリットもあるので、そのあたりには注意を払った上で転職したいところです。
2.転職前の給与水準が元々低かった場合
1点目とは反対に給与水準の低い仕事に前職就いていた場合、転職する際に年収があがる場合があります。
「会社の平均年収を調べたら、一般的な社会人よりも収入が低い」
「雇用形態が非正規雇用である」
「会社の規模が小さい」
このような会社だった場合は、平均的な企業に転職しただけでも収入が上がることもあります。
異業種の転職に抵抗がないのなら、業界ごとの給与水準の確認をしておくことも大切です。
3.給与交渉の成功
第二新卒といえども、「前職での経験や実績」「自分が会社にとってどのような利益をもたらせるか」という点をはっきりとアピールできた場合、給与額の交渉を行うことができ、年収がアップするケースがあります。
その際の注意点は後述の「年収交渉における注意点」を確認ください。
4.一般の経験者採用枠での採用
第二新卒採用も、広い意味では「経験者採用枠」に含まれます。
経験者採用ですと、初任給スタートではなく経験や実績を考慮した上で給料が決まるケースが多くなりますので、今よりも給料がアップする可能性があるのです。
ですが「経験者採用」と冠するとおり、多少なり経験が問われます。このため経験の浅い第二新卒だと給料アップが思うように実現できなかったり、そもそも経験者採用を通過できなかったりという可能性も高いわけです。
とはいえ、少しでも経験があれば、その経験や今後の伸びしろを評価する企業はたくさんありますので、より多くの求人をチェックすることが転職成功のポイントです。
5.大手企業での採用
狭き門であることはありますが、大手企業に採用された場合は年収が上がる可能性はあります。
大手企業はほかの企業に比べて、給与水準が高めなことが多いです。
大手企業は信頼度も高く、業績があり、安定していることから給料を高めに設定することができます。
福利厚生やボーナスもしっかりしているため、年収がアップしやすいでしょう。
収入面での安定や伸びしろといった点で考えても、大手企業に入社できた人は、前職よりも年収を高められる可能性は高いです。
6."隣接する"業界・職種・スキル領域への転職
完全に未経験だと前述した通り新卒と同じ給与水準になることが多いですが、“隣接する”、つまり自分の前職の業務やスキルを活かして業務を行うことができる、またが求められている業種、職種に就いた場合は年収が下がりにくい傾向にあります。

年収交渉における注意点
年収交渉における注意点について説明します。
注意点としては下記の4点です。
1.「いくらでもいいです」と企業任せにしない
2.根拠や下調べなしに年収アップを求めない
3.メールではなく直接交渉する
4.最終面接寸前では交渉しない
1.「いくらでもいいです」と企業任せにしない
企業から年収について聞かれた際、未経験の領域に転職する場合であればなおさら、自分に自信がなかったり、企業の印象が悪くなるのを怖がったりしてしまい「いくらでもいいです」と答えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、「出来れば前職(現職)程度の年収を希望しますが、第二新卒で経歴が浅いことは理解しておりますので、御社の規定に従います。」という形で、希望は伝えつつ、規定に従う旨を回答できると、企業からの心象を悪くすることなく希望を伝えることができるでしょう。
2.根拠や下調べなしに年収アップを求めない
企業が年収アップを検討するためには、何かしら前職での経験や実績などの根拠が必要です。また、第二新卒の場合は新卒と同等の待遇になることも考えられるため、その企業の初任給がひとつの年収のベースになることもあります。
それらの情報を踏まえておくことで、もし面接で希望年収を聞かれた際にも、企業が想定している提示年収とのギャップが少ない、常識的な水準の希望年収を伝えられる可能性が高まります。
根拠がないのに「周りの人が転職で年収が上がったから」「自分の年齢の平均給与がこれくらいだから」などの理由で年収アップを希望しても難しいといえます。
3.メールではなく直接交渉する
転職先に対して、口頭では年収交渉がしにくいという理由で、メールを利用する方もいます。
ですが、年収交渉をメールで送ってしまうと企業側から「常識がない」「コミュニケーション能力が低い」と判断されてしまう場合もあります。
年収交渉だけでなく、仕事をする上で、重要なことを話す際はメールだけでなく口頭で伝えることが重要です。
4.最終面接寸前では交渉しない
年収を交渉する際は最終面接寸前では交渉しないということも大事なポイントです。
選考序盤だと年収の目安を決定する前なので、希望年収がかなわず辞退したとしても企業に迷惑がかかりにくいことが理由として挙げられます。
そもそも最終面接は「確認」というニュアンスが強く、最終面接の段階では、新規に要望を伝えるというよりもすり合わせをする場合が多いので、できるだけ自分の希望は選考の序盤に自分の要望を伝えるように意識しましょう。
第二新卒の転職で年収アップしたいなら事前準備が重要
第二新卒の転職で年収を維持・アップさせるためには、そのコツを理解することと、選考に進むにあたってはしっかりと事前準備をすることが肝要です。
本当にやりたい仕事に転職したり、会社を変えて労働環境を改善したりすることは何事にも変えがたいもの。
転職前に給料、仕事内容、勤務時間など、自分にとっての「仕事で大切な軸」を一度考えて総合的に判断するようにしましょう。