広告代理店は華やかで活気のあるイメージが強いため、憧れを抱いている方は多いのではないでしょうか。就活市場や転職市場でも人気のある業種ですが、未経験の方は「働いてみたいけれど、自分に向いているかな?」と不安に感じるかもしれません。
そこで本記事では、広告代理店の主な仕事内容や、広告代理店に向いている人の特徴、20代・未経験から広告代理店に転職するためのコツなどを紹介します。
広告代理店に興味・関心がある方や、未経験から広告代理店へ転職したい方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
・広告代理店の仕事は5つの職種に分かれており、それぞれ仕事内容や求められるスキルが異なる
・広告代理店ではさまざまな人と連携できるコミュニケーション能力や、クライアントの要望を形にする発想力、めまぐるしい変化に対応できる柔軟性などが求められる
・変化に弱い人や、批判を受け止めて次に生かすのが苦手な方、細かくて地道な作業を苦痛に感じる方は広告代理店でギャップを感じやすい
目次
広告代理店の仕事内容とは?主な職種と役割を解説
広告代理店に向いてる人の特徴5選
広告代理店にギャップを感じてしまう可能性がある人の特徴
20代・未経験から広告代理店へ転職を成功させるコツ
まとめ
広告代理店の仕事内容とは?主な職種と役割を解説
広告代理店の仕事は、クライアント企業の広告活動を代行し、その魅力やメッセージを消費者に効果的にアピールすることです。その目的を達成するために、広告代理店は以下5つの職種に分かれて、それぞれの役割を果たしています。
・営業(ビジネスプロデュース)職
・プランナー職
・クリエイティブ職
・デジタルマーケティング職
・メディア職
ここからはそれぞれの職種の具体的な仕事内容や役割についてチェックしていきましょう。
営業(ビジネスプロデュース)職
営業(ビジネスプロデュース)職は、クライアントの窓口となり、課題のヒアリングや、広告・プロモーション企画の提案などを行います。
クライアントから仕事を受注した後は、社内のプランナーやクリエイター、外部パートナーと連携しながら、予算管理やスケジュール調整、プロジェクト全体の進行なども統括する、司令塔の役割も果たす重要なポジションです。
クライアントと深く関わる職種であり、さらにチームをまとめる役割も果たすことから、特に華やかなイメージのあるポジションでしょう。
プランナー職
プランナー職は、広告キャンペーンの戦略を立案する役割を担っています。いわば広告代理店の頭脳に当たるポジションで、サイト訪問者に対して何をどのように伝えるべきかを考え、広告全体のコンセプトやメッセージ性を設計します。企業によってはプロデューサーと兼任し、予算管理などを行うこともあるようです。
クリエイティブ職
クリエイティブ職は、プランナーが設計した戦略に基づき、人の心を動かすような広告を形作ることを役割とした専門職です。具体的には、テレビCMの制作や広告のキャッチコピー開発、ポスター・Webサイトのビジュアルデザイン制作などを手掛けます。
自分の制作したものが多数の人の目に留まるため、やりがいや充実感を覚えやすい職種として人気です。豊かな想像力やトレンドへの感度、スケジュール・タスク管理能力など多彩なスキルが求められます。
デジタルマーケティング職
デジタルマーケティング職は、営業職がヒアリングしたクライアントの要望やニーズを調査・分析し、その結果を基に効果的なデジタル広告戦略を立案する役割です。また提案したSNS広告やWeb広告を実際に運用し、その効果を検証します。
その性質上、最新の技術やトレンドに対してアンテナを張る能力や、膨大なデータを解析する分析力などが求められます。
メディア職
メディア職は、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌、Webなどの広告枠を持つメディアから広告枠の買い取りを行い、営業と連携しながら枠ごとに適材適所の広告を出す役割を担っています。予算に収められるよう広告枠の料金交渉を行ったり、メディアの特性を分析してターゲットにマッチした媒体を選定したりします。
数字に強い方やデータ分析力、コミュニケーション能力に優れた方に向いている職種です。
広告代理店に向いてる人の特徴5選

広告代理店で活躍できる可能性の高い人には、以下のような共通点があります。
・コミュニケーション能力が高い
・発想力・創造力がある
・変化への柔軟性がある
・プレッシャーに強い
・行動力がある
なぜこれらのスキルを持っている方が広告代理店に向いているのか、詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション能力が高い
広告代理店の仕事では、クライアントはもちろん、社内のチームメンバーや外部パートナーなどさまざまな人と連携を取る必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。具体的には、相手の意図を正確にくみ取るヒアリング力や、自分の意見を分かりやすく伝える力、相手との交渉力などを持つ人ほど、広告代理店で活躍しやすくなります。
またスタンドプレーではなく、チームと協力しながらゴールを目指す姿勢も必要になるため、多彩なバックグラウンドを持つ人々と柔軟にコミュニケーションを取れるかどうかが重要になるでしょう。
発想力・創造力がある
エンドユーザーの目に留まりやすく、かつクライアントの商品やサービスの魅力を最大限に引き出すためには、豊かな発想力と創造力が欠かせません。既存の概念や常識にとらわれず、斬新で効果的なアイデアを次々に生み出せるような方は広告代理店向きでしょう。
もちろんただ画期的というだけではなく、ターゲットの潜在的なニーズや市場分析の結果などに基づき、そのアイデアがなぜクライアントの広告戦略に適しているのかを論理的に説明する能力も求められます。
変化への柔軟性がある
広告業界では、消費者の行動やニーズ、テクノロジー、トレンドなどがめまぐるしく変化するため、時代や市場に合わせて柔軟に対応できる能力が必要になります。新しいものに対してアンテナを張り、情報や知識を積極的に収集しようとする好奇心旺盛な人は、広告代理店で活躍できる可能性が高いでしょう。
また広告に対する要望はクライアントによって大きく異なるため、プロジェクトごとに考え方やアプローチ方法をしなやかに変えられる適応力も求められます。
プレッシャーに強い
広告代理店では短期間で成果を上げることを求められるケースも少なくないため、プレッシャーやストレスに耐えられる精神的な強さも必要です。計画通りにいかなかったり、クライアントから急な修正依頼が出されたりしても動揺せず、落ち着いて対処できる力があれば、信頼を勝ち取って大きなプロジェクトを任される人材にもなれます。
「プレッシャーを感じた方がやりがいがある」「たとえ失敗してもすぐ切り替えできる」という方は広告代理店向きでしょう。
行動力がある
広告業界は変化のスピードが著しく、状況やトレンドを素早く把握し、迅速に行動する力を求められます。
加えて、プロジェクトやタスクを複数同時に進行させるケースも多いため、物事の優先順位を素早く判断し、いつ・何を・どのように行うかを整理するマルチタスク能力や、スケジュール管理能力を持っている方も広告代理店で働くことに適しているでしょう。
広告代理店にギャップを感じてしまう可能性がある人の特徴
ここまで広告代理店に向いている人の特徴を説明してきましたが、一方であまり広告代理店に向いていない人もいます。特に以下のような特徴がある方はギャップを感じやすいため、自分に適性があるかどうか、今一度確認することをおすすめします。
・安定志向が強め
・批判を前向きに受け入れられない
・細かな作業が苦手
なぜこれらの特徴が広告代理店でネックになるのか、その理由を見ていきましょう。
安定志向が強め
決まったルーティンをこなしながら安定して働きたい、あるいは新しいアイデアやチャレンジを好まない安定志向の方は、広告代理店にあまり向いていません。前述したように、広告業界は変化が激しい業界であり、常に斬新なアイデアを求められたり、クライアントから急に変更を要求されたりすることが多いためです。
「プレッシャーを感じたくない」「変化に対応しきれない」という場合は広告代理店への転職は考え直した方がよいかもしれません。
批判を前向きに受け入れられない
チームメンバーやクライアントからの批判を素直に受け入れられない方や、次に生かそうとするポジティブな考えに切り替えられない方は、広告代理店で働くと悩みやストレスを抱えてしまうかもしれません。
広告業界では一つのプロジェクトに対し、さまざまなアイデアを出し合うため、自分の案が通らなかったり、他者から批判的な意見を言われたりすることも珍しくありません。
「一生懸命考えたアイデアなのに受け入れてもらえず、腹立たしい」「批判されると落ち込んでしまい、なかなか立ち直れない」という方は広告代理店で活躍しにくいでしょう。
細かな作業が苦手
地道な作業や細かな作業を苦手と感じる方は、広告代理店で働くとストレスを感じやすいかもしれません。広告業界は華やかなイメージがありますが、実際にはデータの収集・分析、広告素材の微調整、スケジュールや予算の管理、さまざまな関係者との調整など、地道で細かな作業も少なくありません。
「数字を扱うのが苦手」「一つのタスクに長時間集中できない」という方は、広告代理店で働く際にギャップを感じる可能性があります。
20代・未経験から広告代理店へ転職を成功させるコツ

広告代理店で働くにはさまざまなスキルや資質を求められるため「未経験から転職するのは難しいのかも…」と不安に思う方も多いでしょう。しかし、きちんと下準備をして書類選考や採用面接に臨めば、20代・未経験からでも広告代理店に転職することは十分可能です。
ここでは未経験から憧れの広告代理店に転職したいと考える方へ向けて、成功の秘訣をご紹介します。
企業の特徴・業務内容を理解しておく
広告代理店は、企業ごとに働き方や求められるスキルに違いがあるため、まずは企業の特徴や業務内容を理解するところから始めましょう。広告代理店の種類は大きく3つに分類されます。
| 種類 |
主な特徴と求められる人材像 |
| 総合広告代理店 |
テレビやラジオ、雑誌など幅広いメディアで広告出稿をサポートする。そのため、従業員には幅広いスキルや知識が要求される。 |
| 専門広告代理店 |
特定の広告媒体に絞って広告業務を代行する。従業員にはその分野の専門的なスキルや知識が求められる。 |
| ハウスエージェンシー |
親会社やグループ会社の広告事業を担当する。従業員はクライアントである親会社やグループ会社に関する深い知識や理解が必要。 |
このように、どの広告代理店を志望するかによって求められる人物像にも違いがあるため、志望先に合わせた情報収集や自己PR・志望動機の作成を意識しましょう。
広告代理店で求められるスキルをアピールする
前述した広告代理店に向いている人の特徴に当てはまる人材であることを積極的にアピールしましょう。そのためには、自己分析やキャリアの棚卸しを徹底し、自分の強みやスキル、これまでの経験などを洗い出しておくことが大切です。
具体的なエピソードを添えて、広告代理店に必要なスキルをアピールすれば「自社の戦力になってくれそう」「現場にすぐ馴染んでくれそう」と判断され、採用される可能性が高まります。
「発想力やクリエイティブ能力をアピールできるエピソードがない…」という方は、学生時代・前職で培ったコミュニケーション能力やスケジュール管理能力などをアピールしてみるとよいでしょう。
転職エージェント・未経験歓迎の求人が豊富なサイトを活用する
「広告代理店にアピールできるスキルやエピソードが分からない」「自分に合った広告代理店の求人を見つけられない」という方は、転職エージェントや未経験歓迎の求人が豊富なサイトを活用してみてはいかがでしょうか。
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また未経験歓迎の求人が豊富なサイトであれば、応募できる企業数が増え、成功率も高まります。
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まとめ
広告代理店は、さまざまな人と連携を取りながらクライアントの要望に応えたり、変化に柔軟に対応できたりする人材を求めています。コミュニケーション能力や適応力が高い方、豊かな発想力を持っている方、プレッシャーに強い方はたとえ未経験でも転職にチャレンジしてみることをおすすめします。
「一人で未経験の業種・職種にチャレンジするのは不安」という方は、プロの力を借りられる転職エージェントサービスの利用を検討してみましょう。
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