適性検査SPIは新卒採用に使われるイメージがありますが、実は中途採用でも実施されるケースが少なくありません。客観的に応募者の適性を判断できるので、選考の初期に実施されることが多いです。問題の難易度は決して高くありませんが、甘く見て対策をおろそかにすると面接までたどり着けないなんてことも……。
今回は転職活動におけるSPIの重要性と対策についてご説明します。
適性検査SPIは中途採用試験でも実施可能性大
中途採用における適性検査SPIとは
SPIは、性格検査と能力検査(言語能力・非言語能力・英語能力)で構成されています。検査の実施方法は、会場で受検する「テストセンター」、自宅などで受検する「Webテスティング」、企業の社内で受験する「インハウスCBT」、企業が用意した会場で受験する「ペーパーテスティング」の4種類があります。
現在実施されているSPI3は2013年にリリースされたもので、実施対象に応じていくつかのパターンに分けることができます。
一般的な転職活動では、中途採用者向けとされる「SPI3-G」が採用されることが多いです。「SPI3-G」は他のパターンに比べ言語分野の問題が難しくなっている傾向があり、資料解釈の問題が出題されることも特徴の一つです。
なぜ適性検査SPIを実施するのか?
SPIは選考の初期に実施して、面接に進む応募者の選定をするのに用いられるのが一般的です。
企業はSPIを実施することで、応募者の能力や考え方といった、履歴書からは読み取れない情報を得ようとしています。
また、SPIの結果をもとに採用担当者が客観的、効率的に応募者の資質を判断することで、採用担当者の負担軽減を図ることも目的の一つです。
中途採用の場合は、採用するポストがはっきりしていることが多いので、そのポストに求める人物像と応募者がマッチしているかどうかの判断材料にしていることが多くなっています。単に頭の良さを図るだけではなく、募集している求人の仕事内容と応募者の得意分野がマッチしているかや、性格や考え方が自社に合いそうかを見たりしているのです。
転職のためのSPI対策とは
能力検査は事前練習が必須!
SPIには能力検査と性格検査がありますが、能力検査に関しては最低でも市販の問題集一冊は解いて対策をしましょう。
SPIは制限時間に対し問題量が多いので、効率よく多くの問題を解くことがポイントになります。
能力検査は言語分野と非言語分野に分かれており、特に非言語分野の数的処理問題は、解き方が独特なので、きちんと練習していないと対応できない可能性があります。
SPI-G特有の資料解釈問題については、表をもとに問いに答えていく問題になりますので、情報を素早く正確に読み取る練習が必要です。答えは必ず表のなかにあるので落ち着いて取り組みましょう。
SPI全体の難易度は中学生レベルと言われており、決して難しくはありませんが、全体的に解き方が独特なのでしっかりと対策をして、スピーディーに正解を選べるようにすることが重要です。
性格検査は面接をイメージして答える
性格検査には正解がないため対策不要に思えますが、実際に面接に進んだとき、面接官に「SPIの結果とイメージが違う」と思われないように心掛けて回答しましょう。面接で同じことを聞かれたら、自分はどう答えるかをイメージして答えると良いですね。
企業が求める人物像が分かっている場合は、もちろんそれに沿った回答をしたほうがいいですが、あまりにも本来の自分とは異なる回答をすると、やはり面接に進んだときにマイナス評価となりますし、なにより入社してから自分が入社後ギャップを感じたり、苦しい思いをするリスクがありますので注意が必要です。

企業に応募するとき、選考フローにSPIがあったらすぐに対策を立てましょう。
どのパターンのSPIか、実施の形式はペーパーかテストセンターか、などSPIと一口に言ってもさまざまなケースがありますので、要項をよく読んで落ち着いて対応するのが重要です。
問題の難易度が高いテストではないので、きちんと準備をして臨み、その後の選考を有利に進めていきましょう。
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