既卒の面接でよく聞かれる質問10選|面接の流れや注意点も解説

最終更新日: 2025年10月30日
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Re就活編集部

既卒の面接でよく聞かれる質問10選|面接の流れや注意点も解説

既卒は新卒の就職活動とは明確に区別されるため「既卒の面接って新卒と何が違うのだろう」「ブランクがあることについてうまく答えられるかな…」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

確かに既卒と新卒では面接時の質問が異なりますが、ポイントさえ押さえておけば、過度に心配する必要はありません。

本記事では、既卒で採用面接にチャレンジする方に向けて、新卒の面接との違いや基本的な面接の流れ、企業からよく聞かれる質問などをまとめました。

既卒ならではの面接時の注意点や、具体的な回答例を押さえ、自信を持って本番に臨みましょう。

【この記事で分かること】

・既卒の面接では、新卒で就職しなかった理由や、空白期間に何をしていたかを重点的に質問される
・新卒で就職しなかった理由や自己分析の結果は正直に伝えつつ、ポジティブに言い換えるのがポイント
・逆質問は3つを目安に用意し、向上心や働く意欲をアピールすることが大切

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目次

既卒と新卒の面接は何が違う?

既卒の面接の流れ

既卒の面接でよく聞かれる質問10選

まとめ

既卒と新卒の面接は何が違う?

既卒と新卒の面接における大きな違いは、企業側の認識と懸念点です。

新卒の場合、採用面接の主な目的は、学生時代の活動や人柄、価値観などを把握し、将来有望な人材になるかどうかを判断することです。そのため採用面接の内容は、学生時代に注力したことや自身の強み・魅力などを伝える自己PR、その企業を選んだ志望動機などがメインとなります。

一方、既卒の場合は「なぜ新卒で就職しなかったのか」「ブランク期間中に何をしていたのか」など、既卒ならではの質問をされます。

スキルよりもポテンシャルの高さを求められる点は共通していますが、既卒の方が「働く意欲がないのではないか」「目標に向かって努力する意思が足りないのではないか」といった偏見を持たれやすい分、成長意欲や自律性が重視されやすいことを念頭に置いておきましょう。

既卒の面接の流れ

既卒の面接の流れ

既卒の面接を成功させるには、まず大まかな流れを把握しておくことが大切です。

ここでは、既卒の面接の基本的な流れを6つのステップに分けて解説します。

1.入室~あいさつ

部屋に入室する際はドアを3回ノックし、面接官に「どうぞ」と言われてから「失礼いたします」のあいさつとともに中へ入ります。ドアを閉めるときは面接官に完全に背を向けないようにしますが、後ろ手に閉めるのもマナー違反です。ドアに対して体を斜めにし、きちんと閉めるようにしましょう。

ドアを閉めたら面接官に向かって一礼し「本日はよろしくお願いいたします」とあいさつします。面接官から「おかけください」と着席を促されたら「失礼いたします」と答え、用意された椅子に座りましょう。

2.自己紹介

自己紹介は、採用面接において最初に自分をアピールする絶好の機会です。入室時のあいさつと同じく、第一印象を決める重要なポイントであるため、明るくはきはきと話すことを心掛けましょう。

自己紹介では氏名や最終学歴、学生時代に取り組んでいたことなどを1~3分程度で簡潔に話します。既卒の場合は卒業年度にばらつきがあるため、正確に伝えましょう。

学生時代に力を入れていたことは、講義で学んだ内容やサークル活動、ボランティア活動、アルバイトなどについて説明します。

3.質疑応答

自己紹介が終わると、面接官との質疑応答が始まります。採用面接では質問が大部分を占めるため、事前に対策を講じておくことが大切です。具体的な質問と回答例は後述します。

4.業務内容や勤務条件などの確認

質疑応答を終えたら、面接官から業務内容や勤務条件についての説明や確認が行われます。

主な内容は以下の通りです。

・給与
・勤務時間(時間外労働含む)
・福利厚生
・入社の時期
・研修期間
・転勤の有無

なお、中途採用枠に応募する場合は、面接時に入社可能な日をはっきり伝えておきましょう。この点に食い違いが生じると先方に迷惑が掛かってしまう恐れがあるため、確実に入社できるタイミングを伝えることが大切です。

5.逆質問

採用面接の最後に、面接官の方から「何か質問はありますか」と逆質問をされます。「特にありません」と答えると入社意欲が低いと見なされる恐れがあるため、あらかじめ準備しておきましょう。

ただし調べれば簡単に分かるようなことや、待遇面について質問するのは避けた方が無難です。入社の意欲をアピールできる質問や、入職後の活躍をイメージできるようなことを尋ねましょう。

6.退室

退室する際は、立ち上がった後、椅子の脇に立って「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を伝え、丁寧にお辞儀をしましょう。

その後ドアの前に移動したら面接官の方を振り向いて、再度一礼します。なお、ドアは静かに開閉し、部屋を出たら室内の方を向いてドアを閉めます。

以上が面接の基本的な流れです。

既卒の面接でよく聞かれる質問10選

既卒の面接でよく聞かれる質問10選

既卒の面接では、新卒や中途採用とは異なる質問をされるため、事前にしっかり準備しておきましょう。

ここでは既卒の面接でよく尋ねられる質問を10個ピックアップし、それぞれの回答例をまとめました。

卒業後、就職しなかった理由は何ですか?

企業側は「人柄や能力などに何らかの問題があって就職できなかったのでは?」という懸念を払拭するため、卒業後にすぐ就職しなかった理由を尋ねる場合があります。この質問をされたときは、嘘をつかずに正直に伝えることが大切です。

例えば自分のやりたい仕事が見つからなかった場合は「卒業後に自分に適した職を見極めるため、アルバイトやインターンに力を入れていました」などと答えましょう。病気や介護などやむを得ない事情があった場合はその旨を伝え、現在は問題なく仕事に従事できることを説明します。

卒業後はどのように過ごしていましたか?

卒業後、就職活動を始めるまでの空白期間をどのように過ごしていたかも、企業側が関心を寄せる項目の一つです。新卒で就職しなかった理由と同じく、嘘はつかずに正直に答えましょう。

例えば「自分に合った仕事が何かを見極めるためにアルバイトに勤しんでいました」「就職に役立つ◯◯の資格を取得するために試験勉強をしていました」などと答えます。

もし何もしていなかった場合は、今後したいことや、描いているキャリアプランなどを具体的に伝えると良いでしょう。目的意識を持ち、時間を有効活用していたと伝わるようにアピールすることが大切です。

なぜ新卒で就職活動をしなかったのですか?

新卒で就職活動をしなかった理由は、面接官が納得できるような内容にまとめるのがポイントです。

そもそも就活をしていなかった場合は「何をしたいのかを見極めるために、自己分析に時間をかけたいと思い、あえて見送りました」などと答えましょう。

内定をもらったにもかかわらず、辞退して既卒になった場合は「詳しい業務内容を面接で伺った結果、自分のやりたい仕事ではないと感じ、悩んだ末に辞退しました。卒業後にはなりましたが、自分が志望する仕事がどのようなものなのか、じっくり考えることができました」などと説明するのが望ましいです。

なぜこの業界を志望したのですか?

業界を選んだ理由として「関心があったから」などと曖昧な答えで終わらせず、より具体的かつ説得力のある内容にするよう意識しましょう。自己分析で明確化した自分の経験や価値観、強みなどを基に、その業界でなければならない理由を結び付けて説明すると、面接官に納得してもらいやすくなります。

例えば「飲食店でのアルバイトを通じて、安全でおいしい食事が多くの人々の安心と笑顔を生み出すことを実感しました。人の心と生活を豊かにする食に関わる仕事に就きたいと思い、食品業界を志望しました」など、自分の経験を交えて説明しましょう。

当社を志望する理由を教えてください

企業は自社への志望度の高さや働く意欲を見極めるために「同業他社ではなく、なぜ自社を選んだのか」に興味を示します。「同じ業界ならどこでも良かった」と思われないよう、あらかじめ企業研究を徹底し、自分がやりたい仕事や重視する要素との共通点を見つけて回答を考えましょう。

具体的な回答例として「御社の店舗を利用した際、とても丁寧な接客を受けたことと、顧客ニーズを正確に汲み取った商品開発にとても感銘を受けました。私はアルバイトを通じて、より多くの人に安心や喜びを与える仕事に就きたいと考えているため、すばらしいサービスと商品を世の中に広めている御社でぜひ働きたいです」といった内容が考えられます。

就職活動の軸を教えてください

「自社にマッチした人材か」「長く働く意欲があるか」などを確かめるために、就活の軸について尋ねてくる企業もあります。志望先の企業の業種や経営理念、社風などを踏まえつつ、自分が就活で重視している点を分かりやすく説明しましょう。

例えばメーカー志望なら「人々の生活を便利にし、悩みを解決できるものを提供できる仕事がしたいと思いました」などと回答します。

あなたの長所は何ですか?

長所について尋ねられたら、入職後に現場で役立つ要素を積極的にアピールしましょう。その際、これまで経験したエピソードを盛り込むと、長所や強みをよりイメージしてもらいやすくなります。

例えば「2年間のアルバイト経験を通じて、接客業ならではのコミュニケーション力を培いました。御社に入社したら、顧客とのやり取りで正確にニーズを把握し、商品開発に貢献したいと考えています」というように、自分の長所が会社にどのように貢献するのかを併せて説明するのがポイントです。

あなたの短所と、改善するために意識していることは?

自己分析で把握した自分の短所を正直に伝え、ウイークポイントを解消するために取り組んでいること、気を付けている点などを説明します。短所を改善する意思があり、どのように工夫しているかをアピールすることが大切です。

例えば「物事に対して慎重になり過ぎるあまり、行動が遅れてしまう傾向があります。まずはタスクを細分化し、少しずつでも手早く取り組むことを意識しています」など、なるべく具体的に伝えましょう。

将来のキャリアプランを教えてください

入社はゴールではなく、スタートラインだという意識を持っていることを示すために、具体的なキャリアプランを提示しましょう。

基本的には自己分析の結果に基づいて策定したキャリアプランを示せば良いですが、企業研究で把握した経営方針や理念、キャリアパスのロールモデルなどと共通する点を強調すれば、企業が求める人材像であることをアピールできます。

具体的な回答例としては「入社後は製造・販売の現場で経験を積みながら、3年以内に企画開発の仕事に携わりたいと思っています。御社の経営理念である長く愛されるブランド作りに関わり、成長・発展に寄与したいです」などが挙げられるでしょう。

最後に何か質問があればどうぞ

企業からの逆質問には、働く意欲や成長する意思を感じさせる質問を3つくらい用意しておくと良いでしょう。

例えば「現在◯◯の勉強をしていますが、その他に準備しておいた方が良いことはありますか?」「Webサイトにて、研修に力を入れているという記述を拝見しました。具体的にどのような研修を行っているのか教えていただけますか」などと質問します。

Webサイトや会社案内を見ただけでは分からず、かつその企業で働く意欲をアピールできる内容にすると「本当に自社で働きたいのだな」と好印象を抱いてもらえるでしょう。

まとめ

既卒の面接では「なぜ新卒で就職しなかったのか」「ブランクがあった期間には何をしていたのか」などが大きな焦点となります。企業は「何か問題があって就職しなかった(できなかった)のでは」という点を危惧しているため、その懸念を払拭できるようなポジティブかつ論理的な回答を提示することを心掛けましょう。

この記事で紹介した15の質問と回答例を参考に、自信を持って面接に臨んでください。

「面接に自信がない」「効果的な回答を思いつかない」という場合は、就職活動のプロの力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。

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