【第二新卒向け】職務経歴書の書き方ガイド|作成の流れと意識すべきポイントを解説

最終更新日: 2025年08月25日
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Re就活編集部

【第二新卒向け】職務経歴書の書き方ガイド|作成の流れと意識すべきポイントを解説

第二新卒の方の転職活動では、履歴書に加え、これまでの職歴を記載する職務経歴書の提出が必要です。採用担当者は職務経歴書を基に、応募者の将来性やポテンシャルを判断するため、書き方を工夫して自身を積極的にアピールしましょう。

本記事では、職務経歴書の概要や採用担当者が見ているポイント、職務経歴書の作成方法と意識すべきポイントについて解説します。職務経歴書の作成方法では、具体的な例文も紹介しているため、「職務経歴書の書き方が分からない」「参考になるたたき台が欲しい」方はぜひ参考にしてください。

目次

職務経歴書とは?

採用担当者が第二新卒の職務経歴書で見ているポイント

【例文付き】職務経歴書作成の流れ・ポイント

【職種別】第二新卒の職務経歴書で意識すべきポイント

第二新卒の職務経歴書は職種に応じた書き方を意識するのがポイント

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、今までの職務経歴や、培ってきた経験・知識・技術、取得した資格、自己PRなどを記載する書類です。

履歴書にも、これまでの職歴を記載する欄があります。しかし、履歴書にはいつ・どこに入社し、退職したかの事実のみを記載するだけであるため、これまでどのような経験・実績を積み、どういったスキルを培ってきたかをアピールできません。

一方の職務経歴書は、単純に職歴を記載するだけではなく、どの企業の、どの部署で、どういった業務を担当し、どのような実績を残したかまでを詳細に記載するため、これまで培ってきた経験やスキルを正確に伝えられます。企業の採用担当者は職務経歴書の内容をチェックし、自社にとって必要な人材であるか、将来性やポテンシャルを秘めているかなどを判断するため、書類選考に大きな影響をもたらす書類といえます。

特に第二新卒の転職活動ではポテンシャルが重視される傾向にあるため、職務経歴書の書き方が転職活動を左右するといっても過言ではなく、作成のコツをつかむことが重要なポイントになるでしょう。

採用担当者が第二新卒の職務経歴書で見ているポイント

採用担当者が第二新卒の職務経歴書をチェックする際、特に重視しているポイントは大きく分けて3つあります。

・仕事への向き合い方
・成長速度
・学習能力

第二新卒は実績やスキルが少ない分、仕事への向き合い方や価値観、ポテンシャルを重視される傾向が強いです。ただ与えられた仕事をこなすだけではなく、積極的に取り組んでいるか、スキルアップやキャリアアップへの意欲があるかなどをチェックし、自社で活躍できる人材になり得るかどうかを評価します。またビジネスパーソンとしての行動や思考から、入社後の仕事内容の理解度を測ります。

成長速度や学習能力の有無も重視される項目の一つです。成長速度が速い人や、学習能力の高い人は教育・指導にかけるコストや時間を節約できる上、短期間で即戦力として活躍してもらえる可能性が高くなるためです。

これら3つの点を職務経歴書から読み取り、総合的に判断して「自社にとって将来有望な人材である」と見なされた場合、採用確率がアップするでしょう。

「自分のポテンシャルや仕事への意欲を、どうやって文章で伝えればいいか分からない」と悩む方も多いかもしれません。そのようなときは、一人で抱え込まず、転職エージェントなどを活用してプロの視点から客観的なアドバイスをもらうのもおすすめです。

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【例文付き】職務経歴書作成の流れ・ポイント

【例文付き】職務経歴書作成の流れ・ポイント

採用者の目に留まる職務経歴書を作成するには、ポイントやコツを押さえた書き方を意識する必要があります。

ここでは職務経歴書を作成する基本的な流れと、具体的な例文をまとめました。

経験した業務を細かく洗い出す

これまで経験してきた業務について、思い出せる限り洗い出し、ノートやメモなどに書き出しましょう。

ポイントは、仕事の重要度や規模の大小に関係なく、些細なものでもリストアップすることです。情報量が多ければ多い程、後から見返したとき、自分でも気付かなかった強みや特徴が浮かび上がってくる確率が高くなります。できれば、その業務に携わった具体的な日付や期間なども併記しておくと、後の整理作業がスムーズになるでしょう。

なお、業務を洗い出すときは、できるだけ詳細な記載を心掛けましょう。例えば、カスタマーサポート部門に所属していた場合、「顧客対応」という大きなくくりにとどまらず、以下のように業務内容を細分化して書き出すことが大切です。

・2024年5月~現在:電話での問い合わせ対応(平均◯件/日)
・2024年5月~現在:クレーム処理(平均◯件/日)
・2024年5月~現在:商品の特徴や使い方などの説明

また職務経歴書は、誰が見ても内容を把握できる記述を意識します。例えば、営業という単語は広義では企業が利益を目的として行う活動全般を指しますが、アポイント獲得や取引先への訪問、商品説明といったフロント業務のみを営業とする会社もあれば、請求書の作成や納品といったバックオフィス業務まで一貫して営業の担当とする会社もあります。

「営業職」の一言で済ませず、具体的にどのような仕事を担当していたのかを、誰にでも分かりやすいよう丁寧に説明するのがポイントです。

他者に評価された業務や自身が工夫した業務をピックアップする

洗い出した業務経験の中から、特にアピールしたい業務を選択します。具体的には、同期よりも評価された業務や、自分なりに創意工夫した結果、成果を挙げられた業務、表彰のような明確な形として評価された業務などです。

例えば営業職なら、以下のような実績・評価をピックアップします。

・入社2年目で顧客を20件から40件まで増やし、売上高の対前年度比220%を達成
・社内の営業コンテストにて、同期30名中、1位を受賞
・営業用資料のテンプレートを改善したところ、部署内で「見やすくなった」と評価された

定量的な評価の場合は、できるだけ具体的かつ正確な数値を記載することで、職務経歴書に説得力を持たせられます。「受賞した経験がない」「目に見える形で実績を挙げていない」場合は、上記3つ目の例文のように、「評価された」「褒められた」といった内容でもかまいません。

職務経歴書の目的は、あくまで応募企業側に仕事への向き合い方やポテンシャルをアピールすることです。形に残らないような小さな実績であっても、他者から評価された業務や、会社に貢献したエピソードなどがあれば、積極的に前面へ押し出していきましょう。

評価を受けた・工夫に至った背景を書き出す

キャリアの棚卸しによって、評価された、あるいは創意工夫した業務を洗い出したら、今度はそこに至るまでの背景を書き出していきます。

具体的には、なぜその業務が必要だったのか、元々どのような課題を抱えていたのか、設定されていた目標はあったかなどを思い出します。各々のプロセスにおいて自分が取った行動や、考えたこと、感じたことなどもリストアップしていきましょう。

例えば一般事務なら、以下のような内容にまとめます。

・事務のやり方がブラックボックス化しており、成果や業務のスピードに差が生じていると感じたため、書類の作成やデータの入力業務、問い合わせ対応に関するマニュアルを作成。結果、事務業務全体の正確性が向上し、営業担当や事務担当の教育にも役立った。
・前任の担当者が売上データのレポートを紙媒体で作成しており、非効率的だと判断したため、Excelで作成できるようマクロを組んだ。結果、レポート作成業務の工数が削減され、業務効率化に貢献した。

評価・工夫の背景をより詳細に書き出せば、論理的思考能力や柔軟性の有無を測る基準となります。またその業務を通じて学んだこと、気付いたことなども併記しておきましょう。

例えば、「マクロ作成に際して、パソコンスキルやExcelの知識についてより深く学ぶきっかけになった」など、その業務に携わる前と後の変化について説明すれば、成長速度や働くことへの向上心などをアピールできます。

時系列順に並べ、体裁を整える

職務経歴書に記載する内容を整理したら、職務経歴書のテンプレートに時系列順に並べて記載していきます。自身の会社の事業内容や所属部署などに合わせて、以下のように体裁を整えていきましょう。

職務経歴書
2025年○月○日 現在
○○ ○○(名前)
職務概要
△△大学を卒業後、××株式会社に入社し、中小企業を対象にした営業担当として、3年間従事いたしました。電話・メールを用いたアプローチや、自社主催のイベントを通じたリードの獲得で、月平均10社の契約を目標に掲げています。社内の開発担当者と連携しながら、顧客のニーズに合わせた商品の提案プランを作成するとともに、ヒアリングの内容から新たな商品のアイデアをつかみ、開発担当にフィードバックするなど、部門や部署の垣根を越えた協力・連携体制を取ってきました。昨年度は前年比200%の売上を達成。営業所全体の契約件数全国5位を受賞しました。
職務経歴
2023年4月~2025年5月 営業部/営業職 【営業スタイル】新規営業80% 既存営業20%
【担当地域】東京
【取引顧客】中小企業を中心に15社を担当
【取扱商品】オフィス用パソコン
【業務内容】中小企業を主な対象に、社用パソコンの提案営業に従事。
開発担当と連携しながら、新たな商品の立案に従事。
商品の現場への導入支援。
【実績】2024年度に前年比200%の売上達成。
資格・スキル
TOEIC公開テスト750点/990点取得
Microsoft Office Specialist Excel 2010 合格
自己PR・転職理由
2023年より中小企業を対象に、社用パソコンの提案や導入支援を主とした営業に従事しています。顧客の要望を常に先取りできるよう、顧客の企業研究を徹底し、類似の事例の中から適切なものを提示し、分かりやすく説明することを心掛けてきました。さらに、ヒアリングでは相手の興味・関心を引く情報の収集を行って信頼関係を築き、密にコミュニケーションを取ることで顕在ニーズだけではなく、潜在ニーズも探り当てることを得意としていました。2024年度には前年比200%の売上を達成し、事業所全体で売上高全国5位を獲得した実績があります。
営業として3年間従事した中で、顧客である中小企業の経営者の方々が社用パソコンの使い勝手やサポート体制に不満を抱えていることを知り、より課題解決に役立つ提案・支援を行いたいと思うようになりました。 その中で、貴社が取り組まれている画期的な社用パソコンの存在を知り、中小企業経営者の方々の悩み解決に貢献できると考えたため、貴社を志望しています。
これまで培ってきた営業知識やヒアリングスキルを生かし、貴社の領域拡大に貢献したいと考えています。
以上

【職種別】第二新卒の職務経歴書で意識すべきポイント

【職種別】第二新卒の職務経歴書で意識すべきポイント

第二新卒が職務経歴書を作成するに当たって、意識すべきポイントは職種によって異なります。

ここでは職種別の書き方のポイントをまとめました。

営業職

営業職の採用では、ビジネスマナーやコミュニケーション能力が重視されます。これまで経験したエピソードの中から、積極性や行動力、ヒアリング能力などを発揮して一定の成果を挙げたものをピックアップし、自己PRでアピールしていきましょう。

営業職は未経験者を歓迎する求人も多いため、仕事への意欲とポテンシャルを前面に出すのがポイントです。

ITエンジニア職

ITエンジニアの職務経歴書では、自身の技術や実績を明確に示すことが大切です。

具体的には、顧客やエンドユーザーを意識したシステム開発を行っていたことや、納期に間に合うように創意工夫したエピソードなどを盛り込むと、将来有望な人材として評価されやすくなります。

一言にITエンジニアといってもプロジェクトの趣旨や規模は会社ごとに異なるため、前職の会社概要などを詳しく記載し、先方に仕事のスケールをイメージしやすくするのも重要です。未経験の場合は、学習意欲や向上心があることをアピールしましょう。

事務職

事務職では、安定的に業務を遂行する作業の正確性やスピード、パソコンスキルを求められます。

事務業務に役立つ資格や検定があれば忘れずに記載するとともに、上司などから褒められた経験や、評価されたエピソードなどを盛り込み、説得力や熱意をアピールするのがポイントです。

事務業務で創意工夫した結果、業務効率が上がったなどの実績があれば、具体的な内容を記載しましょう。

バックオフィス(人事・経理・総務など)

人事や経理、総務などのバックオフィス業務は、企業の内部運営を支える重要な役割を担うため、幅広い知識や経験が要求されます。

そのため、これまで経験した業務はなるべく詳細に記載し、汎用性の高いスキルを有していることをアピールしましょう。ITエンジニア職と同じく、会社概要を詳細に記載し、これまでの仕事のスケールを把握してもらう工夫を取り入れることも大切です。

また資格や検定、これまで受講したセミナーなどがあれば、自己PRなどに盛り込みましょう。

サービス職

サービス職は性別や年齢にかかわらずさまざまな人と接する職種であるため、コミュニケーション能力の高さやホスピタリティ精神が求められます。

前職での経験はもちろん、学生時代にボランティアに従事した経験がある場合や、接客業などのアルバイトを経験している場合は積極的にアピールしていきましょう。

第二新卒の職務経歴書は職種に応じた書き方を意識するのがポイント

第二新卒は社会人になってまだ間もないため、他の求職者に比べると経験や実績の豊富さを十分にアピールしにくいです。しかし、転職では若手ならではのポテンシャルや柔軟性を求められる傾向にあります。職務経歴書にて仕事への向き合い方や仕事への意欲、成長速度、学習能力などを積極的にアピールすれば、希望する業界・職種への転職をかなえられるはずです。職務経歴書を作成する際は、ルールに従い基本的なポイントを押さえるとともに、希望する職種に合わせたアレンジを加えて、採用担当者の目を引く内容に仕上げましょう。

「職務経歴書に何を書けば良いか分からない」「書くことが少なくて困っている」方は、転職エージェントを利用してプロのサポートを受けながら職務経歴書を作成してみてはいかがでしょうか。

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