履歴書において「自己PR」は文章だけで自身の魅力をアピールする重要な場になります。
しかし、自己PRをいざ書こうとすると、「大きな成果や実績がない」「なんて書いたらいいのかわからない」など書き方に悩むことも多いかと思います。
そこで今回は自己PRの書き方や具体例についてご紹介します。
【目次】
書く前にやるべきこと
自己PRの書き方のポイント
読みやすさや文字数に注意!
エピソードは1つだけ書く!
内容の構成を考えよう!
自己PRでは何を書くか
第二新卒の場合
既卒の場合
フリーターの場合
自己PRの具体例
既卒・フリーターの具体例1
既卒・フリーターの具体例2
第二新卒の具体例1
第二新卒の具体例2
第二新卒の具体例3
Re就活の「自己PR」を活用しよう
自己PRの登録方法
まとめ
書く前にやるべきこと
まず書く前にアルバイト経験や仕事経験について振り返る必要があります。
これは、ただ思い出せばよいというわけではなく、企業が求めている能力を今までの経験から自分が持っているかどうかを考える必要があるということです。
企業が求めている力を自己PRできれば、より効果的にアピールすることができます。
そのために行う必要があるのが自己分析です。
自己分析では、まず自分自身の今までの仕事や人生での経験から性格まで振り返る必要があります。
自己分析の方法やポイントは以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
「自己分析のやり方とは?転職で抑えておくべきポイントなども紹介」
https://re-katsu.jp/career/knowhow/khw_contents.aspx?c1=/tenshokuguide-junbi/self-analysis
自己PRの書き方のポイント
読みやすさや文字数に注意!
企業から文字数を指定された場合にはその8割以上を記入します。指定されていない場合には400字程度にまとめるとよいでしょう。
また、文章を書く際には見やすくするために改行をするなどの工夫が必要です。
手書きで指定された場合には文字を少し大きめに書くなどもよいでしょう。
エピソードは1つだけ書く!
自己PRを一度にたくさんしたいと思うと、どうしてもエピソードをたくさん書いてしまいがちですが、エピソードは一つの自己PRに一つまでにしましょう。
抽象的なエピソードが幾つかあるよりも具体的なエピソードが一つある方が相手にも話が伝わりやすいです。
内容の構成を考えよう!
自己PRは普段話をするようにだらだらと書いてしまうと相手に伝わりにくくなってしまいます。自己PRを書く際には構成にも注意すると良いでしょう。
自己PR作成時にはまず結論となる「あなたの強み」を書きます。そうすることで何をアピールしたいのか採用担当者へ明確に伝えることができます。その後、PRする内容を裏付ける証拠となる「エピソード」を記載します。エピソードは具体的にあなたがどのような行動を行ったか記載する必要があります。その上で最後に得られた成果について書くと良いでしょう。
自己PRでは何を書くか
自己PRでどのような経験を書くか、何をアピールするかは「第二新卒」「既卒」「フリーター」でそれぞれ大きく異なります。
「第二新卒」の場合
第二新卒の場合は、今まで働いてきた企業での具体的な仕事内容について書きましょう。大きな成果を書かずとも、今まで働いたうえで「できるようになったこと」や「仕事で学んだこと」などの経験を記載すると良いでしょう。在職期間が短かったとしてもその中で得た知識や経験をアピールできれば、問題ありません。また、営業職などで目に見える数字としての成果を持っている場合には、それを書くことも効果的です。
今まで働いてきて何を経験してきたのか今一度振り返ってみましょう。
「既卒」の場合
基本的には新卒採用時の就職活動と同じ内容でOKです。大学時代の部活動やサークル活動、アルバイト経験などを通して学んだことや自身の強みだと感じられる点をアピールしましょう。
卒業後のアルバイト経験や留学経験などアピールできる経験がある場合にはそちらを記載しても良いでしょう。また、公務員試験など卒業後に打ち込んでいたことや学んでいたことがある場合にはそちらでも問題ありません。
「フリーター」の場合
就職先で役に立ちそうな経験を想定しながらアルバイト経験をアピールすると良いでしょう。また、正社員並みの仕事を行っていたのであればそれも盛り込みましょう。

自己PRの具体例
次に、実際に具体例を見てみましょう。
以下の文章を参考に自分なりの自己PRを作成してみてください。
既卒・フリーターの具体例1
短期間で商品を覚える仕事への集中力や、試行錯誤しながら成績をあげることが私の長所だと自負しております。私は大学時代を含め、現在まで小売店で4年間接客のアルバイトをしてきました。
自身の知識不足のためにお客様からのご質問に答えることができず悔しい思いをしたことから、お客様のご要望の商品をスムーズにご紹介できるようになりたいと考えるようになり2点のことを心がけました。
まず既存の商品ラインナップはもちろん、毎月50種類以上入荷する新商品を、次回のアルバイトまでに完全に覚えるようにしていました。次に、お客様が購入する際に、価格・機能などの中で最も重要視しているものを聞き出すことを心がけ、『こういうお客様には、この商品をお薦めするとご購入いただけやすい』と、傾向を捉えながら接客を行いました。
この経験を活かし、志望している営業職の経験はございませんが、短期間で商品を覚え工夫してお客様へ商品の提案を行うことで営業職として成果をあげたいと考えております。
<ポイント>
①具体的にアルバイトで「意識したこと」を盛り込み、取り組む姿勢をアピールしましょう。
②最後に、実際の就職先でも活かせそうな能力に落とし込んで書くと、好印象を残せます。
既卒・フリーターの具体例2
小売店で販売のアルバイトでは接客はもちろん、売り場の改善についても積極的に提案を行い、売上げに貢献しようと心がけていました。母の日をはじめフェアがあるときは、店長に「『こういうお母さんには、○○』などオススメポイント書いたPOPを作っては?」「無料のメッセージカードとペンを置いて、その場メッセージが書けるようにしては?」など提案しました。お客様からも好評で、店長からのお褒めの言葉も頂きました。
<ポイント>
①アルバイト経験をアピールする場合、改善提案など前向きに取り組んだ実績を盛り込みましょう。
②先輩やお客様に評価された経験もぜひアピールしてみて。
第二新卒の具体例1
私が営業で心がけていたのは、機動力と対応力によりお客様から信頼を得ることです。特に気を遣っていたのは、「訪問ごとに、お客様の情報を細かくメモする」「見積もりや問い合わせには、スピーディーに対応する」「できないとは絶対に言わずに、次善の策を考えること」「購入後もこまめに足を運びフォローをする」などです。受注の理由として「対応が良かったから」という言葉をもらうことが一番嬉しく、そのために「何が必要か」常に考えながら行動をしていました。
<ポイント>
①大きな実績でなくても、自分なりに意識して取り組んだことはアピールポイントになります。
②具体例を多く盛り込みましょう。
第二新卒の具体例2
前職では営業職につき、目標達成に対してこだわりをもって仕事を行っていました。1年目の前期、成績は下から二番目でしたが、年間の目標は絶対に達成すると誓い、成績をあげるために何が必要か考え、自らの行動を変えていきました。具体的には、「訪問社数を、現状の2倍にする」「先輩に同行を頼み、自らの営業方法についてフィードバックをいただく」「上司に頼み、ロールプレイングを行う」など実行。その結果、お客様からの受注が増え、最終的には与えられた目標に対して昨年比102%達成という結果を残すことができました。
<ポイント>
①「具体的な行動」を示し、働いているシーンが想像できるように。
②数字で示せる成果は、必ず盛り込むようにしましょう。
第二新卒の具体例3
前職の飲食店では、通常業務の他にレジ付近のお菓子や雑貨陳列を担当していました。飲食店という形態上、物販はプラスアルファの部分でありおろそかになることも多いものでした。しかし、担当になったからには結果を残したいと考え、売場の改善を実行しました。まず来店するお客様の年齢層や家族構成などを調べ状況把握した後、それに合わせた形で陳列を再構成を行いました。また、改善による売れ行きの違いを見ながら、変更を継続しました。その結果、一年後には、物販の売上に関して、全店舗中トップクラスにすることができました。
<ポイント>
①業務内容は簡潔にわかりやすく書くことを心がけましょう。
②売れ行きなど変化がわかりやすいことはピックアップして自己PRしましょう。
Re就活の「自己PR」を活用しよう
自己PRを使った企業へのアピールは履歴書や選考中の面接でないと難しいと思われがちですが、Re就活では選考前に企業へ自己PRを伝えることができる便利な機能があります。
Re就活に会員登録後「自己PR」に自己PRを記入しておけば、エントリーをした企業へPRを伝えることができるので好印象を与えることができます。
自己PRの登録方法
<ステップ1>

まずRe就活のトップページ右上からログインします。
▽Re就活はこちら
https://re-katsu.jp/career/
<ステップ2>

右上に青字で表示される「Web履歴書編集」をクリックします。
<ステップ3>
基本情報の下部分にある「自己PR」に記入。

基本情報内のキャリアデータでは職務経験の登録もできるので忘れずにチェックを入れておきましょう。
<ステップ4>

入力が終わったら「更新する」ボタンをクリック!
これで「自己PR」の登録は完了です。

まとめ
いかがでしたでしょうか。自己PRを書く際には大きな成果よりも自分が今まで何をしてそこから何を得てきたのかが重要になります。応募先の企業が求める人物像と自分の経験を照らし合わせながら自己PRを作成してみましょう。