地方から東京に転職はできる?転職方法や難しい点、メリット・デメリット

最終更新日: 2020年01月31日
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Re就活編集部

地方から東京に転職はできる?転職方法や難しい点、メリット・デメリット

「地方から飛び出して、東京で転職したい!」と考えたことありませんか?難しいように思うかもしれませんが、地方からでも東京の企業に転職することは可能です。むしろ、人によってはその方が希望の転職先に就きやすくなる場合もあります。

本記事ではその理由に加えて、地方から東京へ転職する方法やメリット、また難しい点とその対策など、幅広く解説します。

目次

地方から東京への転職はできる!東京の求人について解説

東京の求人例

地方から東京への転職活動で難しい3つのポイントとその理由

地方から東京への転職活動を成功させる4つのポイント

上京するなら、現職を辞めて引っ越してから転職活動をするべき?

地方から東京へ転職する4つのメリット

地方から東京へ転職する3つのデメリット

地方から東京に転職した人の体験談

地方からでも東京へ転職できる!不安があれば転職エージェントに相談してみよう

地方から東京への転職はできる!東京の求人について解説

地方にお住まいの場合、地方から出て東京で働くのは難しいのではないか、と不安を感じる方もいらっしゃると思います。でも安心してください。東京には転職しやすい環境が整っています。東京は日本で1番人口が集中しており、経済活動が盛んな大都市です。企業数も多く、たくさんの働き手を求めています。そのため、東京では転職エージェントなどの人材に関するサービス会社も充実しています。

東京の有効求人倍率

2019年5月、厚生労働省の発表によると、有効求人倍率の全国平均が1.62倍なのに対して、東京の有効求人倍率は2.12倍で全国1位です。この数字は1人の求職者に対して2つの求人があることを意味します。人手不足に悩み、第二新卒者や未経験者を歓迎する企業もありますので、転職のチャンスは多いと言えるでしょう。
 

東京に集中している仕事

東京では幅広い業界、職種から仕事を選べます。日本では、さまざまな業界が東京に集中しているため、地方であまり見かけない職種が存在しています。また、日本にある大企業の多くが東京に本社を置いています。

地方と比べて特に東京に仕事が集中している業界の一例は以下の通りです。 

IT業界

ソフトウェア開発やインターネット事業など。優秀な人材、育成機関が多く、最先端の技術やサービスに携わることができる。ITエンジニアなどの求人掲載数は東京が圧倒的に多い。

メディア業界

東京はテレビ局、新聞社、出版社などのマスメディアはもちろん、それに関わる広告代理店などの拠点が多く存在している。また、その他メディアの拠点も東京であることが多い。音楽、美術、文学なども東京が中心となって発信されている。

宿泊・旅行業界

東京は交通機関が発達しており、国内でも旅行者が多く、宿泊施設が充実している。年々、海外からの旅行客が増加しているので、ニーズが高まりつつも、今後はグローバルな人材の育成も重要な課題である。

外資系企業

東京は多くの会社が存在しているため、外資系企業が拠点に選ぶことが多い。そのため、外国人のビジネスパーソン、海外に向けて事業を展開する企業も多数。外国語のスキルを活かした仕事をしたい方にもおすすめ。

 

東京の求人例

具体的に東京にどのような仕事があるのか気になりませんか?ここで実際に転職サイト「Re就活」で掲載された求人を2つ紹介します。

【Webデザイナー】未経験も大歓迎/基礎研修充実/ワークライフバランス重視

募集職種

【ライター職】

仕事内容

未経験から始める【ライター】 自社メディアに掲載する記事の執筆をするお仕事です。 未経験でも育てていく環境が整っています。入社後、PCの使用方法やライティングにおけるツールの活用方法、またwebマーケティングのプロを講師としたマーケティングの研修も行います。webサイト運用における成長戦略や市場動向のつかみ方まで広く身につけることができます。 また、実務では実践を通して、ユーザーに刺さる記事の書き方を先輩社員が指導します。

求める人材

【第二新卒・未経験歓迎!】仕事に必要なスキルは入社後に1からお教えいたします。経験は一切不問です。

勤務時間

9:30~18:30(実働8時間)

休日・休暇

■完全週休2日制(土・日) GW休暇、夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇、慶弔休暇

給与

■年収:300~600万円
■月給:250,000円~ 【年収例】 350万円/入社4年目/28歳
■昇給年1回

福利厚生

社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、社員旅行、社内イベント、各種表彰(MVP賞など)

 

【社内SE】≪未経験OK/転勤なし/年間休日120日以上≫

募集職種

社内SE

仕事内容

まず基礎から学ぶ研修を受けていただきます。その後、担当システムごとのチームに参加し、OJTを実施。1人ずつ教育担当係が付き、手取り足取り指導します。
★エンジニアとしてデビュー! ◎社会インフラを支える自社アプリの開発プロジェクトに上流工程から携わっていただきます。 外部協力会社との折衝、進捗管理なども担当していただきます。 3~5年後にはプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーなどを目指して頂けます!

求める人材

部署などの垣根を越えて「コミュニケーション」が取れる方。そして、社会インフラを開発している「責任感」を持てる方なら大歓迎です。 《未経験・第二新卒・既卒OK!!》

勤務時間

9:00~17:15(実働7.25時間)

休日・休暇

《年間休日125日以上》 完全週休2日制(土・日) 祝日休み、年末年始休暇(5日以上)、有給休暇、慶弔休暇、設立記念日 ※試用期間3ヶ月あり(待遇、条件に変更なし)

給与

■年収:400~800万円
■月給29.5万円~ ※経験・スキルに応じて決定
【年収例】 460万円/25歳 570万円/29歳 680万円/33歳
■昇給: 年1回・4月、賞与:年2回

福利厚生

各種社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、その他各種福利厚生(カフェテリアプラン)、教育制度(OJT)、育休・産休制度

東京の求人は、職種、条件などを絞っても多数あります。他の職種や条件で探したい方は、ぜひ下のリンクから東京の求人を確認してみましょう。

>>東京の求人をもっとチェックしてみる<<

地方から東京への転職活動で難しい3つのポイントとその理由

東京には多くの企業が集中しており、求人も多くあるので転職活動の支援も得やすいといえます。しかし東京だからこそ、地方と比べて転職活動が難しくなってしまうポイントもあります。その難しいポイントは次の3つです。

1. 優秀な人材が多くいる

東京には国内外を問わず、さまざまな人が集まるので、必然的に優秀な人が多く存在するといえます。転職活動の際には、同じ企業を志望しているスキルの高いライバルがいることがあります。また、東京では効率や成果を重視する企業も多く、そういった企業に入社すると、社内競争の激しい環境に身を置くことになりやすいです。

2. 選考に時間がかかることが多い

東京の企業は地方の企業と比べて多くの求職者から応募があるため、選考が長引きやすい可能性があります。東京の企業の場合、選考期間は約1か月、面接は2回以上が一般的。選考が多いと企業に出向く回数が増えて、地方に住む人の場合、選考スケジュールを組むのも大変です。もちろん東京にも選考内容が少なく、すぐに内定が決まる企業はあります。転職活動の際には、あらかじめ応募先の選考期間の長さ、面接回数などを把握するようにしましょう。

3. ブラック企業の見極めが難しい

東京は企業数、求人数がとにかく莫大です。地方の場合はコミュニティが狭く、ブラック企業であれば噂になることもあるかもしれません。しかし東京は企業の多さゆえ、名前を知らない企業も山ほどあります。知名度だけでない視点で、求人を自分の力で見極めなければならないのです。また、東京の企業は人口が多いからこその業務量の多さ、成果主義、利益を追求する風土など、ブラック企業を生み出しやすい空気があるとも言われています。
 

地方から東京への転職活動を成功させる4つのポイント

地方から東京への転職で難しい点を先にお伝えしましたが、それで自信をなくす必要はありません。転職活動を成功させるには、コツがあります。これからそのコツを4つ紹介しますので、ぜひ転職活動に役立ててください。

1. 自己分析をする

転職活動において、自己分析は重要です。特に地方から東京へ転職する際に、自己分析で考えるべきポイント4つ紹介します。

なぜ東京で働きたいのか

自分が本当に上京したいのか、する必要があるのか再確認しましょう。ただ東京にあるお店で遊びたい、都会の雰囲気を楽しみたいだけであれば、何度か遊びに行くだけで満足できるかもしれません。生活拠点を変える必要性がない望みであれば、無理やり東京に転職先を絞らなくてもいいでしょう。また、いざ東京にきて困らないよう、上京することのマイナス面を見つめ直しておくのも大事です。

やりたい仕事は何か

自分がどんな会社で、どんな業務をおこないたいのか明確にしておきましょう。東京の企業に転職しても、自分のやりたい仕事でなければモチベーションは保ちづらいです。また面接で「東京で働きたいので御社に入社を希望します」というわけにもいきません。東京の企業ならどこでもいいのかと思われないよう、なぜその企業を志望しているのかを考えましょう。

自分の強み

自分の強みを理解して、さらにそれがどう仕事に活かせるのかを考えましょう。自分が今まで成し遂げた結果や経験が言えれば、自分の能力に根拠を持たせて分かりやすく伝えることができます。また、「まだ職歴も浅いし、話せるようなスキルなんてない…!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのはこれからにどう活かすかということ。派手な経歴でなくても、あなたの性格そのものや短い間で学んだことを、今後の仕事でどのように活かせるかを考えてみましょう。また、強みを考える際には、逆に自身の弱みも一緒に考え、弱みに対する対策も答えられるようにしましょう。

退職理由や空白期間の理由

退職(転職)や空白期間の理由を伝えられなければ、面接官にまたすぐに辞めるのではと不安に思われる可能性があります。理由を説明する際は、当時の不満や愚痴にならないよう、ステップアップのためなど、前向きなものになるよう伝えましょう。また、空白期間には仕事をしていなくても、自分が将来に向けて、どのような努力をしていたか伝えられるよう準備しましょう。

2. 業界研究・企業研究をする

業界研究や企業研究は、自分と転職先のミスマッチを防ぐために重要です。特に東京は企業数が多いので、応募先が納得して働ける環境にあるかしっかり見極める必要があります。業界や職種ごとに求められる人材や風土などを調べ、気になる企業の求人情報はくまなくチェック。また、面接では知りたい情報をしっかり質問し、社内の空気感なども見ておきましょう。

3. 転職エージェントに相談する

地方から東京で転職活動をおこなう際は、会社の雰囲気を見る機会や時間もとりづらいです。転職サイトは自分自身でじっくりと情報収集するには手軽でおすすめですが、期間を決めて効率的に動きたい!誰かに相談にものってほしい!という方は転職エージェントがおすすめです。転職エージェントには、無料で転職相談ができ、求人紹介、面接への手続きなど、数多くのサポートを受けることができます。エージェントは求職者の希望と、企業の状態や欲しい人材を把握しながらアドバイスをしてくれるので、ミスマッチを防ぐのにも効果的です。

4. 転職イベントに参加する

転職活動を始めたら、まず転職イベントに参加してみることをおすすめします。転職イベントは何社もの企業が一同に集まり、各社ブースを出して簡単な説明会をしてくれる、合同企業説明会のようなものです。面接よりもライトに、かつ1日で複数の企業と会えるため、東京の企業と肩ひじを張らずに話ができる良い機会です。いきなり東京で面接が始まると余計な緊張が生まれるかもしれませんが、ここで東京に出向けば企業の空気に慣れることができます。転職イベントに参加する際には、あらかじめ参加企業を確認し、知りたいことを整理して、多数の企業情報を効率良く手に入れましょう。

 

>>どんな転職イベントがあるのかチェックしてみる<<

上京するなら、現職を辞めて、引っ越してから転職活動をするべき?

地方で就業中の方は、東京で働きたいと考えても、現職をすぐに退職するべきかどうかも悩みますよね。「まずは東京に行かなきゃいけない」と焦る人、「仕事が決まらないうちに東京に行って大丈夫か」と不安になる人もいるでしょう。ここで、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

東京に引っ越してから転職活動をするメリット・デメリット

メリット

・面接会場が近くなるので交通費があまりかからない
・時間に余裕があるので面接の予定をくみやすくなる

デメリット

・転職活動が長引くと金銭的な余裕がなくなる
・転職活動が長引くと職歴の空白期間が増えてしまう

転職活動の長期化によるデメリットが大きいため、仕事のアテがある場合以外は、退職してからの転職活動はおすすめしません。どうしても今すぐ仕事を辞めて東京に出る必要がある場合は、失業保険を貰えるように手続きをしておくと少し安心です。

現職を辞めず、地方で暮らしながら転職活動をするメリット・デメリット

メリット

・転職期間が長引いても金銭的な余裕がある
・職歴の空白期間が生まれない

デメリット

・面接に際に移動や宿泊でお金がかかる
・転職活動の時間をとりにくい

地方で生活しながら転職活動をする場合は、転職活動の時間がとりづらいことがネックといえます。面接を受ける企業が複数あるときは、有給などを活用して、時間がある日にまとめて受けましょう。また、求人を出している企業の中には、地方から東京へ採用選考に出向く際の交通費を支給してくれるところもありますので、チェックしてみましょう。

「現職を辞めず、地方で暮らしながら転職活動」がおすすめの理由

どうしても今すぐ東京に行かなければいけない場合以外は、地方で現職を続けながら、合間に東京に出向いて転職活動をすることをおすすめします。その理由は次の3つです。

1. 退社歴、空白期間が増えると採用されにくい可能性がある

基本的に空白期間ができるとキャリア形成が止まってしまい、時間が経つほど市場価値が下がると判断されることがあります。また、今すぐ東京へ出る必要性がないのに退職をしたと、企業から計画性がない人に思われる可能性も。東京に移住しても、仕事を得られなければどんどん生活が難しくなるので、退職のタイミングは慎重に決めましょう。

2. 精神的に余裕がなくなる

仕事に就いていないと、転職活動が長引くほど金銭的な余裕がなくなり、早く就職しなければ、と焦りやすくなります。冷静さを失って、企業研究や業界研究に時間をかけられず、ミスマッチにつながることも。その結果、採用が決まらずお金が尽きて地元に帰ることになったり、焦って希望に沿わない企業に入社してしまったりしやすくなります。

3. 引越し等の契約で困る可能性がある

就業中は気付きづらいかもしれませんが、離職中のデメリットは意外と日常の細かいところに存在します。例えば、定職に就いていないことが原因で、望んだ賃貸を借りられない可能性も。特に東京はさまざまな人が移住してくるので、賃貸の契約条件が厳しいところが多いです。

地方から東京へ転職する4つのメリット

本記事の冒頭でも述べましたが、東京は求人の数も種類も豊富ですので、地方にはない職種に就ける可能性があります。しかし、東京で仕事をするメリットはそれだけではありません。求人数以外に東京で転職するメリットを4つ紹介します。

1. 年収アップが見込める

厚生労働省によると、平成30年の全国平均年収は306万2000円。全都道府県で一番高い東京の平均年収は380万4000円です。二番目に高い神奈川県でも339万1000円、その差は40万円以上です。高収入の理由には、人材不足で給与水準が高いこと、専門職が多いこと、企業規模が大きいことなどが挙げられます。

2. 交通の便利が良い

東京は電車やバス、新幹線などの公共交通機関が発達しています。都内の大体の場所は電車で移動が可能です。運行本数も多く、0時を超えて終電がある駅も珍しくありません。新幹線が多いので、休日の際には旅行にも出やすいです。

3. 遊び場が充実している

東京には池袋、新宿、渋谷など、賑わっている場所が複数あるので、街の風景にも飽きがきません。アミューズメント施設やイベント、世界各地から集った人気店も多数。遊びのレパートリーがたくさん増えて、流行の最先端を身近で味わいながらプライベートを楽しく過ごすことができるでしょう。

4. さまざまな人と出会える

東京は人口が多く、さまざまなところから人がきています。大勢が集まるようなイベントも頻繁にあります。仕事に役立つセミナーなども、東京開催のものは地方に比べて圧倒的に多いでしょう。また、東京で過ごすことで、マイナーな趣味を持つ者同士で集まるチャンスも格段に増えます。その点で人脈を作りやすい環境と言えます。

地方から東京へ転職する3つのデメリット

東京には魅力的な面がたくさんありますが、東京で過ごすことでデメリットになる面もあります。あらかじめ次の3つのデメリットを理解しておくと、実際に転職したときのギャップも少なくなるでしょう。

1. 物価が高く、生活にお金がかかる

東京は地方と比べて、食べ物、生活雑貨など、あらゆるものの値段が比較的高めです。例えば銀座などの都心だと、飲食店でランチをするにも1000円以上かかります。家賃は都心に近づくほど高額で、東京では1Rで7万円以上の物件も珍しくありません。東京で勤務する人の中には家賃を抑えるため、埼玉や神奈川などの隣県に住み、1時間以上かけて通勤する人も多くいます。

2. 人ごみが多く、通勤ラッシュがある

東京は人が多いのですが、土地に余裕があるわけではありません。道は狭いので人の混雑が生まれ、通勤ラッシュは激しいものです。特に新宿駅は、電車の乗降客数が世界一としてギネスに認定されています。東京で働く際、通勤ラッシュを避けるなら、多少家賃が高くついても勤務先の近くに住むのがおすすめです。

3. 人間関係がドライになりがち

地方に友達が多い方などは特に、東京に出ると最初は近所で気軽に話せる知り合いが減ってしまうでしょう。東京は、地方に比べ職種が多い分、生活リズムも多様と言えます。ご近所の方と、生活リズムが合わなければ顔を合わせないかもしれません。
しかし、社会人サークルや遊び場は充実しているので、自分で新しいコミュニティを開拓することは可能でしょう。

地方から東京に転職した人の体験談

ここでは実際に地方から東京の企業に転職した人からの体験談を紹介します。失敗談、成功談の両方が2つありますので、東京で働くか決める際にぜひ参考にしてみてください。 地方から東京に転職した人の失敗談