設備管理の仕事内容!必要な資格や施設管理との違いについても解説

最終更新日: 2023年07月14日
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Re就活編集部

設備管理の仕事内容!必要な資格や施設管理との違いについても解説

設備管理というお仕事をご存じでしょうか。

この記事では設備管理の仕事内容からやりがい、大変な点、また20代での設備管理への転職は可能なのかということについて記載いたします。

目次

設備管理の仕事内容

設備管理と施設管理の違い

設備管理の仕事のやりがい

設備管理の仕事の大変なところ

設備管理の仕事に役立つ資格

設備管理の仕事に経験は必要?

20代で設備管理への転職は可能?

設備管理の仕事を理解し、転職活動を進めよう

設備管理の仕事内容

設備管理とはビルや工場、医療施設などさまざまな建物の設備を効率的に活用するため、管理を行う仕事で、「ビルメンテナンス(ビルメン)」とも呼ばれる場合もあります。
仕事内容は、建物や施設によって異なり設備管理といっても多種多様な求人が存在します。
主な業務としては、電気・水道系統など各設備の点検、修理・メンテナンス、清掃や施設巡回などがあげられます。

設備管理と施設管理の違い

「設備管理」と間違えられやすい仕事に「施設管理」という仕事があります。
違いとしては、「設備管理」が施設内の設備のメンテナンス業務を主に行う仕事なのに対し、「施設管理」は建物の運営全般を行う仕事を指します。
建物の管理状況報告や工事の見積提出、中長期修繕計画など、マネジメント的業務が主に挙げられ「ビルマネジメント」と呼ばれることもあります。

設備管理の仕事のやりがい

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設備管理の仕事のやりがいを大きく3つあげます。

専門性を向上させ、成長できる

顧客と直接関われるため、感謝される場面も多い

人々の生活を支える仕事である

 

専門性を向上させ、成長できる

設備管理の仕事を行う上では、点検をする際など専門知識が必要不可欠です。
また仕事に必要な知識を学び身に着けることによって、自分の成長が実感できることもやりがいと言えるでしょう。
さらに資格を取れば仕事が円滑になるだけではなく、給与などの待遇が向上する場合も多いため、資格取得を目標にするのもいいかもしれませんね。

顧客と直接関われるため、感謝される場面も多い

設備管理は設備の点検だけでなく、修理やメンテンナンスをする際に顧客と直接かかわりを持つ仕事です。
設備が正常な状態を保てることが当たり前だと思われる仕事ですが、機械が壊れた、設備に不備が出たなどの有事の際に活躍すれば感謝されることも多い仕事なので、人に感謝されることにやりがいを感じる方にはオススメしたい仕事です。

人々の生活を支える仕事である

上記した通り、設備管理は建物の設備・管理を行う仕事で、施設のさまざまな設備が正常に動作していることによって、人々の生活や仕事を通して社会を支えている「縁の下の力持ち」的なポジションだといえます。
言い換えれば、社会に必要不可欠な存在の仕事であり、社会貢献度の高い仕事をしているということもやりがいの1つとしてあげられます。

設備管理の仕事の大変なところ

大変なところは3つあげられます。

責任が伴う仕事である

働きながら資格の勉強をする必要がある

夜勤がある

 

責任が伴う仕事である

やりがいにも関連しますが、設備管理の仕事は人々の生活を支えています。
その設備にトラブルが生じると、施設の運営が止まってしまったりと大きな影響が出てしまいます。
特に病院の設備管理は、患者さんの生命にかかわる設備も多く責任は重大です。
そういったトラブルにも真摯に向き合い常に責任感を持って行動できる人に向いている職業と言えます。

働きながら資格の勉強をする必要がある

上記した通り、設備管理は仕事をする上で専門知識が身についたり、資格を取得すると待遇が上がったり、スキルアップできる仕事です。
ですが、その知識や資格のための勉強は働きながらする必要があり、仕事と勉強の両立を大変に思う人もいらっしゃるかもしれません。
設備管理の仕事をする上で、勉強と両立しながら働く可能性もあるということを視野に入れて就職・転職活動をするのがいいと思います。

夜勤がある

設備管理に限ったことはないのですが、定期的に夜勤をする必要がある仕事です。
今まで夜勤を経験していなかったり、夜遅くまで起きているのが苦手だったりする方は、生活リズムが崩れてしまうのできついと感じる人もいらっしゃるかもしれません。
ですが、夜勤の次の日は休日の場合がほとんどのため、始めは慣れないかもしれませんが段々生活のリズムが整ってくると苦痛に感じなくなってくるかと思います。

設備管理の仕事に役立つ資格

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設備管理の仕事で資格取得をしたい場合、オススメの資格を紹介します。

【ビルメン4点セット】

・第二種電気工事士

・危険物取扱者乙種

・二級ボイラー技士

・第三種冷凍機械責任者

【ビルメン三種の神器】

・建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

・第三種電気主任技術者

・エネルギー管理士

【その他】

・消防設備士

「第二種電気工事士」、「危険物取扱者乙種」、「二級ボイラー技士」、「第三種冷凍機械責任者」の4つはまとめて【ビルメン4点セット】と呼ばれることも多く、設備管理の仕事に必須ともいえる資格といえます。(もちろん未経験でも設備管理の仕事に就くことも可能です。)

また【ビルメン三種の神器】とも呼ばれる「建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)」「第三種電気主任技術者」「エネルギー管理士」は、4点セットのさらに上位の資格に分類されます。

では、それぞれの資格の内容について説明させていただければと思います。

第二種電気工事士

電気工事を行う際に必要な資格で学歴、就労経験が不要で誰でも受験可能です。
この資格を取得すると、600V以下で受電する設備の電気工事(一般住宅や店舗など小規模施設の屋内配線工事やエアコン設置)の業務に就くことができます。
第二種電気工事士の次のステップアップとしては第一種電気工事士の資格があります。
工事のできる作業範囲に違いがあるので大規模な電気工事に携わりたい場合は、こちらの資格取得も検討すると良いかもしれません。

危険物取扱者乙種

危険物取扱者とは、ガソリンや灯油などの危険物が貯蔵されている施設に必ず配置する必要がある国家資格保有者で、第二種電気工事士同様、乙種には受験資格が特にないので誰でも受験可能です。
乙種には第1類から第6類まであり、それぞれによって扱える危険物が異なるので実際に取得となった場合は自身が取り扱いたい危険物の取得を目指しましょう。

二級ボイラー技士

ボイラー技士には特級・一級・二級の3種類あり、一番下の二級ボイラー技士を取得すれば、すべての種類のボイラーを扱うことができます。
この資格を取得すれば、工場や病院、オフィスビルなど、ボイラーが設置されている施設は多いため、さまざまな職場で働くのに役立ちます。
この資格を持っているだけで、未経験でも採用してくれる企業もあるようです。

第三種冷凍機械責任者

まず一定以上の冷凍設備を有する事業所では冷凍機械責任者免状を取得した者の中から冷凍保安責任者を選任する必要があり、冷凍機械責任者とはそのような冷凍保安責任者として選任されるために必要な、高圧ガス製造保安責任者の資格区分のひとつです。
第一種から第三種まで区分があり、その中でも冷凍能力の違いにより保安できる区分が異なります。
第一種はすべて、第二種は1日の冷凍能力が300t未満の製造施設において、第三種は1日の冷凍能力が100t未満の製造施設において製造にかかわる保安を行います。
具体的な仕事内容としては、「機械の保守点検」「無資格者の監督業務」「点検結果の確認、保管」などがあります。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

この資格は建物の維持管理・衛生管理の監督することができる資格です。
「ビル管理士」と呼ばれるのは仕事内容が、大規模な建築物には建築物環境衛生管理技術者の配置が義務付けられており、大規模施設のビルメンテナンスの統括だからです。
設備の定期点検や、水質の調査、ビル全体の清掃などの最適な時期を見極め、下請け業者への依頼、クレーム処理、専任する大規模な建築物と周辺の自治体との間に入り、円滑に建物の運営が行えるようにする働きかけなどの業務にあたります。

第三種電気主任技術者

電気主任技術者とは施設の受変電設備、電気設備の保守管理を行うための資格です。
学歴、就労経験が不要で誰でも受験可能な資格です。
この資格も第一種、第二種、第三種とあり、第三種を持っていれば電圧5万ボルトまでの電気工事や保守管理が可能となります。
仕事内容としては、建物の受変電設備や電気設備の保守・管理がメインの仕事となります。

エネルギー管理士

エネルギーを使用する設備の保守管理の他、エネルギー使用の効率化や使用量の監督をする資格です。
日本はエネルギー自給率が低く、工場や大規模施設などエネルギー使用量の多い施設での消費を抑えるために作られた資格で、場内で過剰に電気や熱エネルギーを使用している箇所を見つけ、削減対策案を経営者に提示するのも仕事の一環です。

消防設備士

施設の消防設備の保守管理を行うことができる資格で国家資格となります。
乙種・甲種に分かれており、乙種には受験資格が無いため誰でも受験可能です。
甲種資格を持っている人は、消防設備の点検・整備のほか設置・交換作業も行います。乙種は消防設備の点検・整備のみを行います。

設備管理の仕事に経験は必要?

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専門知識のいる設備管理の仕事は未経験でも応募できるのか不安な方も多いかともいます。
結論から言うと、設備管理の仕事は未経験の人でも応募できるものが多いです。

応募する際に以下の点に気を付けると未経験だとしても採用されやすい傾向にあります。

1:求人を出している企業の教育体制がしっかりしているか面接や面談などで確認をする

2:さらに、転職活動をする前にビルメン4点セットと呼ばれる資格 をとっておけば、面接でのアピールが可能

未経験だとしても就職した際に、活躍してくれそうだと面接や面談で判断できると選考通過しやすいので、上記を意識して行動しましょう。

20代で設備管理への転職は可能?

未経験者でも設備管理職に就くことは可能なため、20代で社会経験がまだ浅くても十分に転職が目指すことができます。
また20代だけでなく、30代、40代でも自身の社会人経験を活かし、設備管理への転職は可能です。
Re就活では20代におすすめの設備管理求人を掲載しておりますので、参考にしてみてくださいね。

Re就活で設備管理の仕事を探す

設備管理の仕事を理解し、転職活動を進めよう

今回は、「設備管理」についての仕事について紹介しました。
「設備管理」の仕事を目指すなら、仕事内容だけでなくやりがいや大変なことへの理解を深めておきましょう。
また、事前準備する時間があるなら資格取得を検討しても良いかもしれませんね。

もし一人で転職活動を進めることに不安を感じる場合、転職エージェントの利用もおすすめです。
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