更新日:2022年11月25日
皆さんは「SE」という仕事をご存知でしょうか。「SE」とは「システムエンジニア」のことで、簡単に言えばプログラムやソフトウェアの設計や仕様書を作る仕事なのですが、そう言われてもピンとこないという方も大勢いるでしょう。
ここでは、「SE(システムエンジニア)」の仕事内容についてよく知らないという方のために、その仕事内容、また年収やSEになるために必要なスキルを簡単にご紹介します。
SE(システムエンジニア)とは
SEの仕事は、ソフトウェア開発の現場で、開発プロジェクトや開発チームの管理、またプログラムの仕様書(システムの設計書)やソフトウェアの設計書を作成することです。その際の、予算や人員、進捗管理などのマネジメントもSEの仕事です。
SEの仕事には大きく分けて「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」「保守・運用」という5つの段階があります。次項以降でそれぞれについて紹介します。
要求分析・要件定義
ヒアリングとも呼ばれる段階で、顧客の話を聞き、いったいどのようなシステムを望んでいるのかどうかをはっきりさせる段階です。SEの仕事の第1段階になります。
要望を聞き出して、その要望に応えるための手段を講じます。すべての要望に応えることは難しいので、システム開発のために必要な期間や費用を算出した上で決定するというのが基本です。
基本設計
顧客の要望を実現するためのシステム設計をおこなう段階です。SEの仕事の第2段階になります。要求分析、要件定義で入手した要望の情報をもとに、どのような機能のあるシステムを作るか、システム上の情報はどのように表示するか、操作方法はどのようにするかなど、システムの基本的な設計を作っていきます。
詳細設計
SEの仕事の第3段階になります。基本設計の段階で決定したシステム設計を、どのような技術や仕組みを用いて実現するかどうかなど、プログラマーが実際にプログラミングする際に必要になるより具体的な設計をこの段階でおこないます。
テスト
詳細設計で決定したシステムをプログラマーがプログラミングしたのち、システムが設計どおりに動作するかどうかを確かめる、SEの仕事の最終段階です。設計書や要求分析に使った書類をなどと見比べて、ミスや反映漏れがないかどうかを入念にチェックします。
保守・運用
システムの保守では、運用を開始したシステムの障害への対応を主に行います。障害が発生した場合には原因の特定から解決まで行いシステムの復旧を目指します。また、日常的なシステムのメンテナンスも重要な業務となります。
客先常駐と自社開発、働き方の違いは?
SEのなかには客先常駐型・自社開発(社内SE)と呼ばれる働き方の形態があります。
客先常駐とは、クライアント企業に駐在してシステム開発を行うことを指します。企業から任されるプロジェクトによって携わる業務は様々。多種多様なシステムの開発を経験できることや、人的ネットワークが広がることは常駐SEとして働くメリットといえるでしょう。
客先常駐のメリットは上記したものの他に下記もあげられます。
大手企業で働けるチャンスがある
新卒や、一流大卒などでないと難しいのではないかと考えてしまう大手企業にも、客幸常駐という働き方なら働くことが可能です。
また仕事を評価されれば、そのまま正社員になれるケースもあるので、これは大きなメリットといえそうです。
未経験でも働きやすい
IT業界は深刻な人材不足が問題になっていることもあり、未経験でも就職できる可能性が高い業界のひとつです。
特に客先受注型の会社の場合は、求人数が多く、1人1人の能力の高さを必要とする受託開発会社や自社サービスの会社と比較すると、未経験者でも自社の経験者からサポートを受けることができるので採用されやすい傾向にあります。
未経験からIT業界に就職や転職ができる可能性が高い点は、客先常駐の大きなメリットと言えるでしょう。
様々な仕事を経験できる
数ヵ月~数年スパンで常駐先が変わるため、客先常駐ではさまざまな仕事を経験しやすいこともメリットのひとつと言えるでしょう。
一般的に、自社内で開発を行う場合は、ある程度固定化された技術や特定のサービスに携わることが多い為、スキルや業務知識を深めていくことなります。反対に、客先常駐では、常駐先ごとに必要なインフラ環境、使用言語・フレームワーク、業務知識等が異なる為に、スキルや知識の幅を広げていくことができます。
幅広いスキルや業務知識を身に着けたいと考えている方にとってはおすすめの働き方です。
残業が少ない
客先常駐は基本的に、契約の段階で自社とクライアント間で基準時間(稼働時間)を定めており、時間を超えるとクライアントに超過料金が発生します。
自社内開発や、受託契約をしている企業の社員の場合は、期限内に納品するために残業が発生してしまうこともしばしばありますが、上記の理由から、残業が必要な案件において客先常駐に残業を任せるケースは少ないようです。
また、こういった客先常駐の人材を集めたい企業のために人材を派遣してくれる「システムエンジニアリングサービス(SES)」というサービスも需要が高まっています。
SESは、コロナ前は客先に常駐する働き方がほとんどでしたが、現在は在宅勤務も増えています。自身にあった働き方が実現できる職場を、転職よりもライトに探すことができるのは、案件単位で職場環境が変わる客先常駐ならではかもしれませんね。
反対に、デメリットとしては下記があげられます。
現場が変わりやすい
上記した大手企業を含め様々な会社で働けることはメリットであると共に、長く同じ会社で働けないというデメリットともなります。
常駐期間は必ずしも短期間ではなく、常駐先で契約が更新されれば長期間、また仕事が評価され正社員になるというケースも珍しくありませんが、そこにストレスを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
本社の人との関わりが少ない
客室常駐は常駐先での勤務となるため、自社への帰属意識を持ちにくくなりがちです。働く上で人間関係を重視したい方にとっては、本社との関わり合いが少なく寂しく感じてしまう方もいるかもしれません。
常駐先のチームメンバーとの交流を深めたり、本社でも上司とのコミュニケーションを密にとるよう意識していくとよいでしょう。
スキルアップが難しい
客先常駐のエンジニアは、前述の通り未経験からでも挑戦しやすい一方で、重要な部分や難易度が高い部分の仕事などを任せてもらえないこともあります。
常駐先で学べるスキルや経験が物足りないと感じたら、次のキャリアステップを検討するのもキャリアの選択肢のひとつでしょう。
また自社開発(社内SE)とは自社の中でシステム開発を行うことを指します。クライアントからの依頼を請け負うわけではないので、締切日に追われず自分のペースで仕事をしやすい傾向にあるといえます。
▼社内SEの具体的な仕事内容は以下の記事で詳しく解説しています!
https://re-katsu.jp/career/knowhow/khw_contents.aspx?c1=/tenshokuguide-junbi/shanai-se-shigoto
SEの平均的な給料
SEの平均的な給料は、SEの年収はスキルや経験、勤めている業界によって異なりますが、経済産業省の調査によるとIT人材の年収は20代で413万円、30代で526万円と20代、30代の別の職種で働く正社員と比べても高い傾向にあります。(出典:IT人材に関する各国比較調査結果報告書|経済産業省)
また、優秀なエンジニアでは年収800万円を超える場合もあると言われており、技術力によっては昇級しやすい職業だとも言えます。
SEになるために必要なスキル
SEに必要とされる能力やスキルについてご紹介します。
技術的な能力
システムの設計の際はもちろん、顧客に対する説明の際にも、技術的な能力は必要不可欠です。コンピューター全般やネットワークに関する知識、システムの設計図を作るための設計力などを鍛えておくといいでしょう。
技術的な知識は入社研修でゼロからしっかり教えてくれる企業が大半なので、未経験からSEを目指す方でも安心ですよ。
未経験歓迎のシステムエンジニアの求人一覧はこちら
https://re-katsu.jp/career/search/sch_result.aspx?p0=3&p5=0601-0605-0606&p6=209-210
マネジメント能力
システム設計はスケジュールに沿っておこなわれます。設計によってはタイトなスケジュールの場合もあるので、チーム全体のスケジュールやメンバーの配置を適切におこなえるマネジメント能力を伸ばすことが必要になります。
コミュニケーション能力
顧客の要求をきちんと聞き出し、また、システム設計について説明をする必要があるSEの仕事には、コミュニケーション能力も重要になってきます。SEチームのメンバーをまとめるためにも、顧客からしっかりとヒアリングして、情報をプログラマーに正しく伝えチームをまとめる際に必要であると言えます。
以上がSEの仕事についての簡単な紹介と年収、SEに求められるスキルです。SEに興味がある方はここで紹介したことを参考にしてみてください。
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https://re-katsu.jp/career/search/sch_result.aspx?p5=0606-0608
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