既卒の就職は厳しい?就活のやり方や内定を獲得するための3つのコツを解説

最終更新日: 2023年06月09日
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玉田 誠一

既卒の就職は厳しい?就活のやり方や内定を獲得するための3つのコツを解説

既卒者だからという理由だけで、就職が厳しくなることはありません。実際、既卒の新卒採用は増えている傾向にあります。 しかし、既卒の就活におけるポイントを押さえておかないと、「なぜ既卒で就活することになったのだろう」「働く意欲はきちんと持ってくれているだろうか」と、企業にネガティブな疑いを持たせてしまいかねません。 今回は、既卒の就職について知っておきたい基本事項から、既卒の就職活動のやり方やコツまでを徹底的にご紹介します。

目次:

既卒とは

既卒の就職は厳しい?

企業が既卒に求めること

既卒の就職活動のやり方

既卒が内定を獲得するための3つのコツ

既卒に関するQ&A

しっかり対策すれば既卒の就職も厳しくない

自分に合った就職先を見つけよう

既卒とは

既卒とは、一般的に大学卒業3年以内で社会人経験がない人のことを指します。大学卒業後にどのような活動をしていたかは関係ありません。 就職活動をしていてもしていなくても、フリーターであっても、既卒に当てはまります。ただし、明確な定義があるわけではありません。

新卒・第二新卒との違い

新卒 今年度中に学校を卒業して就職しようとする人
第二新卒 新卒入社した会社を短期間のうちに辞めて転職しようとする人

既卒と似た言葉に、「新卒」や「第二新卒」があります。どれも、社会人経験がないもしくは少ない求職者を指す言葉ですが、それぞれの意味は異なります。 「新卒」とは、大学や専門学校、高校などを今年度中に卒業して就職しようとする現役の学生のことです。既卒との違いは、すでに学校を卒業しているか、そうでないか。新卒は在学中の学生、既卒は卒業している人を指します。 「第二新卒」とは、新卒入社した会社を短期間のうちに辞めて転職しようとする人のことです。入社してから退職までの期間については明確な定めがなく、一般的には3年以内といわれていますが、企業ごとに定義が異なります。 既卒との違いは、一度就職しているか、そうでないか。第二新卒は就職したことがある人、既卒は就職したことがない人を指します。

≫第二新卒について詳しくはこちら ≪

既卒の就職は厳しい?

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・既卒を新卒採用枠の対象とする企業がある
・既卒でもポテンシャル次第で就職は十分に可能

既卒だからといって就職が厳しくなることはありません。ここでは、既卒の就職の現状をご紹介します。

既卒を新卒採用枠の対象とする企業がある
企業によっては、既卒を新卒枠で採用しています。既卒の人が就職しないに至った理由はさまざま。
就職先が決まらなかったという人もいれば、内定を得た企業にあえて就職しなかった人もいます。

こうした現状に対して厚生労働省は、働く意欲や能力のある人に対して新卒採用の門戸を閉ざすことは社会にとっても損失だとして「卒業後3年以内の既卒者は新卒枠に応募できるように」と事業主に協力を呼びかけています。
こちらの呼びかけにより、 今後はさらに既卒を受け入れる企業が増えることが期待できるでしょう。

参照:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

既卒でもポテンシャル次第で就職は十分に可能

既卒であるという理由だけで就職の難易度が上がることはありません。その理由の1つは、生産年齢人口の減少による日本の慢性的な人手不足。
採用市場自体が激化しているため、既卒であっても採用したいと考える企業は増えています。
また、前述したような政府の取り組みによって、既卒に対してのイメージが変わってきたことも理由です。実際、既卒を受け入れる企業は年々増えています。

ただしやはり新卒よりも難易度が高い傾向があることは知っておきましょう。
また、採用担当者の中には、新卒で就職しなかったことや社会人経験がないことを気にする方もいます。
「空白期間に何をしていたか」などの質問に答えられるようしておくなど、就職活動の際には入念な対策を立てておきましょう 。

企業が既卒に求めること

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企業が既卒者に求めていることは、成長意欲やポテンシャル。

社会人経験や業務に必要な知識やスキルがない既卒者に対して、企業が求めるのは下記のような点です。

・入社意欲が高い
・自社の社風と合う
・成長意欲がある
・適応力や素直さがある
・成長や活躍が期待できる

既卒者の就職にあたっては、気持ちの面や個人の能力から、伸び代に期待できるかが採用のポイントです。

既卒者は同年代の中途採用者と比較される際に、これらのポイントがメリットと判断されます。
企業にとって、他の会社で経験を積んだ中途採用者は、前の社風や業務の進め方に捉われてしまい上手く馴染めないのではないかという心配があります。
しかし、既卒者なら新卒と同様に社会人経験がないため、柔軟で社風に馴染みやすいと思われます。
既卒者は中途採用者より、教育の手間はかかるものの育てやすいと考えている企業が多くあるのです。

既卒の就職活動のやり方

・求人サイトを利用する
・ハローワークを利用する
・就活エージェントを利用する

既卒採用については、募集要項に明示していない企業が多いため求人を探しにくいかもしれません。
既卒者の就職活動には、求人サイトなどをうまく活用することをおすすめします。

求人サイトを利用する
就職サイト・転職サイトなどの求人サイトでは、多くの求人を一度にチェックできます。
細かい条件を指定して検索できるので、あなたの条件に合った求人を簡単に見つけやすいのが特徴です。
既卒の就職活動では、検索条件に「既卒」や「社会人経験不問」と入れましょう。求人サイトは、20代向けや既卒向けのサイトを利用するのがおすすめです。

ハローワークを利用する
誰かに相談しながら就職活動をしたい人は、ハローワークを利用しましょう。
ハローワークとは、厚生労働省が運営する公共職業安定所のことです。担当者が職業紹介や職業相談などを行ってくれます。
新卒者や既卒の就職支援を行う「新卒応援ハローワーク」、正社員就職に向けた支援を行う「わかものハローワーク」などもあります。

就活エージェントを利用する
幅広い企業をチェックしたい人は、就活エージェントの利用もいいでしょう。
就活エージェントは、転職のプロが就職支援をしてくれるサービス。
ハローワークでは扱わないようなベンチャー企業や大手企業の求人も紹介してくれます。
求人紹介だけでなく、就活から入社まで包括的に支援してくれるのもメリットです。

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既卒が内定を獲得するための3つのコツ 

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・履歴書・面接対策に力を入れる
・主体的に就職活動に取り組む
・新卒で就職しなかった理由をしっかり説明する

既卒を積極的に募集している企業の割合はまだ多くなく、「既卒」というだけで良くないイメージを持つ人も中にはいます。
既卒の就職活動では、既卒になった理由や入社意欲、ポテンシャルをどれだけアピールできるかが大切です。

履歴書・面接対策に力を入れる
既卒の人は、履歴書・面接でどれほどアピールできるかが大切です。
既卒だからこその強み、就職するためにどのような努力をしているか、入社への意欲の高さなどは、企業も知りたがっています。
よくある質問には返答できるように、準備や練習をしっかり行いましょう。

応募書類の誤字脱字、面接時のマナー、身だしなみなども徹底してください。
「既卒」というだけで良くないイメージを持たれることがあるので、基本的な部分でさらにマイナスイメージを与えないように注意が必要です。

主体的に就職活動に取り組む
既卒の場合は、より主体的に就職活動に取り組みましょう。既卒の新卒枠での採用は、年齢を重ねるごとに減ってしまいます。
求人サイトやホームページを読み込むことはもちろん、採用担当者に会える機会があれば積極的に参加しましょう。
業界や企業について知ろうとしている姿勢は、目にとまるもの。その後の選考での評価につながるかもしれません。面接でのアピール材料にもなります。

新卒で就職しなかった理由をしっかり説明する
既卒の就職にあたって、「既卒である理由」は企業が最も知りたがるポイントです。
新卒で就職することが一般的とされる中、既卒である理由をしっかり説明しましょう。
また、学校を卒業してから就職活動を始めるまでの期間をどう過ごしていたかも正直に自分の言葉で伝えましょう。
就職に向けて取り組んだこと、卒業後の経験による気づきや成長は、アピールポイントにもなります。

既卒に関するQ&A

難しいといわれる既卒の就職。既卒で就職したい人は気になることが多いと思います。
ここでは、既卒に関してよくある質問をまとめています。

Q. 既卒だからこその強みって何?
A.既卒になる過程で迷ったり悩んだりした経験
「内定を得たのに就職しなかった」、「卒業後に就活する」という選択をした経験は既卒だからこその強みです。
既卒になる選択をした理由や、卒業後にしていた活動から学んだことや気づき、新たに獲得したスキル・経験はアピールできるポイントです。

Q. 既卒が正社員になるのは難しい?
A.卒業後の行動やアピールの仕方を押さえることで正社員になれる
正社員として採用されるために、企業が気になりそうな「なぜ新卒で就職しなかったのか」「既卒の期間は何をしていたのか」「働く意欲、成長意欲がきちんとあるか」などのポイントを押さえておきましょう。
これらを面接で聞かれた際にきちんと説明できたり、アピールに変えるような伝え方が出来るように準備を行うことが大切です。  ハローワークや就活エージェントを利用するのも1つの手です。

Q. 既卒は公務員になれる?
A.なれる
年齢制限さえクリアできていれば、既卒でも公務員になることが可能です。国家公務員なら省庁、地方公務員なら地方自治体が管轄となるため、希望する就職先のホームページなどで受験資格をあらかじめチェックしておきましょう。

Q新卒と一緒に入社などは可能?
A.可能
ほとんどの企業では既卒も4月入社を可能としています。新卒と入社して、一緒に研修を受けることもできます。

しっかり対策すれば既卒の就職も厳しくない

今回は、既卒の就職について知っておきたい基本事項から、既卒の就職活動のやり方やコツなどをご紹介しました。
慢性的な人手不足や国の動向も相まって、実際、既卒者の新卒採用は増えており、既卒だからというだけで就職が難しくなることはありません。

卒業後の過ごし方から得た気づき、入社への意欲、ポテンシャルなどをうまくアピールできれば、正社員や公務員を目指すことも可能です。
ただし、既卒の求人は公開されていないことも多く、新卒よりも就職の難易度が上がることも事実。既卒者が就職活動を成功させたいなら、周りの力を借りながらしっかり対策することが重要です。

自分に合った就職先を見つけよう


就職するならできるだけ興味のある分野で、働きたいと思える企業に就職したいものです。
自分にあった求人を見つけるためには多くの選択肢があると良いでしょう。Re就活は、20代専門の転職サイトです。既卒向けの求でき多数掲載しているので、多くの選択肢から自分にあった就職先を見つけられるはずです。

 

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