ボーナス(賞与)をもらって転職するには?最適なスケジュールや円満退社のコツ

最終更新日: 2023年09月22日
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Re就活編集部

ボーナス(賞与)をもらって転職するには?最適なスケジュールや円満退社のコツ

更新日:2023年09月22日

働く上での楽しみの1つでもあるボーナス(賞与)。転職をする際も「ボーナス(賞与)をもらってから転職したい」「転職先でもボーナス(賞与)がもらえるのかな。」など気になりますよね。

この記事では、ボーナス(賞与)をもらってから転職するための最適なスケジュールや失敗しないポイント、また円満退職のコツなどを紹介します。

目次

そもそもボーナス(賞与)の定義って?

ボーナス(賞与)をもらうために転職前に確認すべきこと

転職前にボーナス(賞与)をもらって円満に退職するコツ

転職先で次期のボーナス(賞与)をもらう方法

現職・転職先でボーナス(賞与)をもらうためのスケジュール

ボーナス(賞与)で失敗しない転職活動のポイント

転職とボーナス(賞与)にまつわるQ&A

ボーナス支給だけに捉われすぎず、自分が納得できる転職先を見つけよう

そもそもボーナス(賞与)の定義って?

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ボーナスとは毎月の固定給とは別に支払われるもので「賞与」「特別手当」と呼ばれる場合もあります。

健康保険法第三条では、賞与とは「賃金、給料、俸給、手当、賞与その他いかなる名称であるかを問わず、労組者が労働の対価として受けるすべてのもののうち、三月を超える期間ごとに受けるものをいう」とされています。

ボーナス支給は会社の義務ではなく、会社によっては支払われない場合もあるので、就職や転職をする際は事前に確認が必要です。

またボーナス支給といっても、支払い時期や回数は会社によって様々なので、就業規則などを確認するようにしましょう。

ボーナス(賞与)をもらうために転職前に確認すべきこと

ではボーナスをもらうために転職前に確認すべきことは具体的にどんなことなのか説明します。
上記した通り、ボーナスをもらえる条件は会社によって異なりますが、支給日と査定期間に在籍していることが、支給の条件であることが多いようです。

また転職先の入社時期との兼ね合いで結局ボーナスがもらえなかったというケースもあるため、まずは現職の就業規則の下記項目を確認する必要があります。

・ボーナス支給日

・ボーナス査定期間

・ボーナス支給に関する規定

・ボーナス減額に関する規定

ボーナス支給日

多くの一般企業は支給日を年2回としており、夏の6月下旬~7月上旬と冬の12月初旬に支給される場合が多いですが、企業によっては年3回の場合もあるので、確認が必要です。

公務員の場合、ボーナスにあたるものは「期末手当・勤勉手当」といい夏は6月30日、冬は12月10日と決まった日に支給されます。

ボーナス査定期間

企業は社員に対してボーナスに支払う金額を決めるために、査定期間を設けています。

査定期間は企業によって異なり、6月7月支給の場合は、11月~4月、12月支給の場合は5~10月に査定期間を設けていることが多いので、それを加味して転職スケジュールを立てましょう。

ボーナス支給に関する規定

現職と転職先のボーナス支給に関する規定も確認が必要です。

ボーナス査定期間と支給日に会社に在籍していることを条件にしている企業も多いので、注意が必要です。
また転職先のボーナス支給額は将来への期待を考慮して査定される場合もあるので、きちんとスケジュールを組めば現職と転職先どちらも貰うことは可能です。

ボーナス減額に関する規定

ボーナスの査定には、業務の評価だけでなく、将来への期待が含まれる場合もあります。
ですので、ボーナス査定時点あるいは支給時点で退職が決まっていると将来への期待が持てないということで減額の可能性もありますので、ボーナスの減額に関する規定がないか、しっかり確認しておくことも大切です。

転職前にボーナス(賞与)をもらって円満に退職するコツ

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ここでは、ボーナスを転職前にもらって且つ円満に退職するコツを紹介します。

ボーナス(賞与)をもらってから退職告知する

ボーナスを満額もらう確実な方法としては、ボーナスをもらってから退職を伝えるという方法があります。
上記した通り、査定期間に退職を伝えてしまうとボーナス減額につながる可能性がありますので、ボーナス支給までは退職を悟られずに進めることも重要です。

ただし、その場合は転職先の入社時期との兼ね合いが重要です。

一般的には内定から入社までは1~3カ月と言われているので、ボーナス支給日と照らし合わせて、転職活動のタイミングをずらす、入社時期を相談できる企業を選ぶなど工夫する必要があります。

引継ぎをしっかり行う

ボーナス支給後に退職しても悪いわけではありませんが、支給後満足に引継ぎもせずに退職となってしまうと現職でボーナスをもらい逃げされたという印象が残ってしまうかもしれません。
その為、しっかりと引継ぎを行うことが重要です。
転職する際は現職への感謝も込めて、引継ぎ期間や内容をしっかりと会社で話し合い、迷惑をかけないように気を付けましょう。

転職先で次期のボーナス(賞与)をもらう方法

転職のタイミングがうまくいけば、現職と転職先の両方でボーナスを受け取ることが可能です。

例えば、現職で6月分のボーナスを受け取って退職したあとに、転職先で12月分のボーナスをもらいたい場合、転職先の12月分の査定期間に在籍している必要があります。
現職でも転職先でもボーナスをもらいたい場合は、逆算して、転職を進めることが大切です。

ただし、試用期間がある場合は、正式な入社日が数カ月後となり(例えば4月に入社して使用期間3カ月の場合実際の入社日は7月1日)、
ボーナス査定期間に間に合わない場合があるため注意が必要ですので、しっかりと就業規則を確認しましょう。

現職・転職先でボーナス(賞与)をもらうためのスケジュール

前述の内容をふまえ、現職と転職先の両方でボーナスをもらうためのスケジュールを紹介します。

前提として転職(内定から入社まで)には3カ月ほどかかるといわれています。

応募から内定、転職先への入社までの時間を考慮し、逆算して転職活動スケジュールをたてる必要があります。
ですが、支給日や査定期間などは会社によって異なるため、参考程度に見ていただければと思います。

6月支給の場合

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上記は6月に現職のボーナスを受け取り、12月に新しい職場のボーナスを受け取りたい場合の一般的なスケジュールです。

例として8月入社の場合を画像で紹介します。

転職活動開始時期は内定が決まる約3カ月前と想定すると、2月あたりからがベストといえるでしょう。

12月支給の場合

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上記は12月に現職のボーナスを受け取り、12月に新しい職場のボーナスを受け取りたい場合の一般的なスケジュールです。

例として、2月入社の場合を紹介します。

転職活動開始時期は内定が決まる約3カ月前と想定すると、前年の8月あたりからがベストといえます。

ボーナスで失敗しない転職活動のポイント

ボーナスをもらう為に失敗しない転職活動のポイントを紹介します。

転職エージェントを利用する

1つ目は、転職エージェントを利用するということです。

転職エージェントでは担当のコーディネーターの手厚いサポートが受けられます。

例えば、「履歴書の正しい書き方」「自分に適した業種・職種」など様々な相談ができるだけでなく、企業に自分では聞きづらい質問を代わりに聞いてくれることも可能です。

特に転職先のボーナス規定は面接などで質問するとマイナスな印象を与える可能性があり、聞きづらいものですよね。
その場合に転職エージェントであれば、企業の詳細な情報を持っているため、転職先に直接聞けないようなことも聞くことができ、また現職・転職先の両方でボーナスをもらえるような転職スケジュールの相談もすることができます。

ボーナスにこだわりすぎないのも大切

2つ目は、ボーナスを満額もらうことにこだわりすぎないということです。

そもそも転職活動は「選考が思うように進まない」「引継ぎに思ったより時間がかかってしまいそう」など想定外のことが起きる可能性があります。
ボーナス査定期間や入社・退職時期にこだわりすぎて、自分の納得いく転職ができなければ本末転倒だと思いますので、「なぜ自分は転職したいのか」という目的をもう一度見つめ直すことも大切です。

また早く転職することで結果的に年収アップになる可能性もありますので、こだわりすぎず自分の就職・転職活動を行っていきましょう。

転職とボーナスにまつわるQ&A

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転職とボーナスに関しての疑問にお答えします。

Q.ボーナスをもらってすぐに辞めるのはありですか?

A.結論から申し上げますと、ボーナス支給後すぐに退職することは問題ございません。

ボーナスは、過去(査定期間)の業績に対する対価であるので、退職予定であっても、支給日に在職をしていればボーナスをもらう権利があります。
ですが、現職といい関係を築きながら退職したい場合は、迷惑が掛からないように引継ぎをしっかりと行うなど対応は必要です。

Q.ボーナス前に退職を伝えると、損ですか?

A.これは上記した通り、ボーナスの査定方法について定める法律がないため、ボーナス支給前に退職を伝えると将来に期待できないという点で減額される可能性はあります。

現職の会社の規定をよく確認することが大切です。

Q.内定から入社までの期間は、どれ位まで待ってもらえますか?

A.基本は内定から入社までの期間は1~3カ月が目安ですが会社によって異なります。

入社日があらかじめ決まっている会社は、そのつもりで新人研修などのスケジュールを立てているため、入社日をずらせないことが多いようです。

転職先も人材不足や即戦力として募集をする場合が多く、あまり先だと状況が変わってしまう可能性もあるため、懸念されるケースもありますので、伸ばしたい場合は転職先に相談してみましょう。

Q.寸志っていくらですか?

A.寸志とは「心付け」と言われるように「ちょっとしたお礼」です。ビジネスの場では一般的に上の立場から下の立場に渡すお金のことを寸志と呼びます。

社歴がまだ短いという理由での寸志の場合は、ボーナスの査定期間がどれ位重なっているかなど、企業の考え方によるが1~10万円が相場であるといわれています。

満額支給される社員と比べて、まだボーナス査定対象になっていない社員を報いるために会社からの「心使い」のようなものなので、大きな金額は期待しない方がよさそうです。

ボーナス支給だけに捉われすぎず、自分が納得できる転職先を見つけよう

これまで、現職・転職先でボーナスをもらえるスケジュール、また円満退職のポイントなどを紹介してきました。

ですが、ボーナスをもらうことばかり考えてしまうと、時期ばかり意識しすぎて本来の自分のなりたい姿を見失ってしまう可能性があります。

ボーナスを満額もらえるにこしたことはないですが、大切なのは「転職先で自分がどのように働いていけるか」「やりがいを持って働けるか」だと思いますので、ボーナスの時期に捕らわれすぎず、自分の転職活動をしましょう。

 

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