院卒で離職したら第二新卒になるの? 院卒の転職とは

最終更新日: 2019年11月19日
  • シェア
  • ツイートする

前畑 泰広

院卒で離職したら第二新卒になるの? 院卒の転職とは

新卒で入社し、3年以内で離職した人を第二新卒と言います。では、大学院を修了したいわゆる院卒の人が、入社後3年以内で離職した場合はどうなるのでしょうか。同じ就職後3年以内であったとしても、大卒と院卒とでは年齢に差が出てきます。「院卒で就職した人は第二新卒扱いを受けることができるのかな?」と気にしている院卒の方もいるかもしれません。

ここでは院卒が3年以内に離職したら第二新卒とみなされるのか、また院卒で転職する際のポイントなどをご紹介します。

 

院卒は第二新卒になれる?

院卒には、修士課程(博士課程前期)修了と、博士課程(博士課程後期)修了とがあります。

大学院は学部と違い、より専門的な能力を身に付ける場で、年数にとらわれず研究に打ち込むため、修了までの年数が人によって様々です。

修士課程であれば、一般的に24、5歳で修了、入社となります。仮に24歳で入社し、3年目で離職したとしたら、27歳です。27歳であれば20代ということもあり、第二新卒扱いをしてもらえる可能性が高くなります。

 

博士課程は20代後半に大学院を卒業していることになり、3年後には30代に突入していることが多くなります。30歳を超えている場合、企業の基準にもよりますが、第二新卒扱いしてもらえる可能性は低くなるでしょう。第二新卒を募集している企業の多くが大卒を基準にしており、20代の人材を探しているのが一般的だからです。

 

院卒の魅力は年齢ではない

博士課程の院卒の場合、第二新卒扱いされる可能性はかなり低いです。また、修士課程であっても企業によっては第二新卒としてみなしてくれないこともあります。

しかしだからと言って、院卒での転職が不利になるわけではありません。そもそも、大卒と院卒の間にある差異は、年齢だけではないですよね。院卒の人は、ただいたずらに時間が過ぎゆくのを待っていたわけではありません。

大学院に通ったということは、何かについて集中して研究した、いわゆる専門家です。修士号や博士号は年齢的なハンデをものともしない院卒の魅力になるでしょう。

理系の院卒であれば、専攻に関する知識や技術がそのまま企業の求める能力と合致することもありますし、学部卒よりもレベルの高い研究職や技術職に応募できます。論文や学会発表で身に付いた語学力、プレゼンテーション能力もアピールできるでしょう。文系であっても、専攻に関する専門的な知識のほかに、理路整然と論理的に物事を観察し答を導くという仕事をする上で重要な能力を有しているということになります。

確かに年齢という面だけで見れば大卒よりも年齢が高くなりますが、院卒には若さに負けない付加価値があるのです。院卒で転職活動するのであれば、若さをアピールするのではなく、院卒ならではの知識や実力を全面に押し出していくことがポイントです。

pixta_15479728_M.jpg

院卒で転職をする際には、できるだけ柔軟に物事を考えることができる、という点もあわせてアピールすることがポイントになります。自分のやり方や考え方に意固地にならず臨機応変に対応できる人材であれば、企業側が院卒の求職者を大卒と区別することは少なくなるでしょう。

 

院卒で転職を考えている方は、ぜひ「Re就活」をご利用ください。専門性を活かすことができる求人情報などを紹介していますし、転職に関するコンテンツも充実しているので、きっと何かの役に立つはずですよ。