より良い環境を求めて転職を検討しているけれど、親に強く反対され困っているという方もいることでしょう。「人生は一度きりだから悔いを残したくない」と思う一方で、「せっかく就職したのだから安定的に働いていってほしい」という親の気持ちも理解できるだけに、つらいものがありますよね。
そこで今回は、親に転職を反対されたときの対処法について解説していきます。
対処法ステップ1：親が転職に反対する心理を理解する
まずは、なぜ親が転職に反対するのか、その気持ちを理解することが大切です。転職を決意して親に相談したときに「せっかく安定した仕事に就いたのに」「次の仕事が見つからなかったらどうするの」と反対されるケースは少なくないものです。
家庭によってまちまちですが、親は自分たちよりも30年ほど上の世代です。この世代は高度経済成長期の後期やバブルを体験しており、大企業に長年勤めたり公務員になったりするのがベストと信じている方も少なくありません。親と子の間で意見の衝突が生まれるのは、価値観の違いによるところが大きいといえるでしょう。
対処法ステップ2：感謝の気持ちを大切に、言葉を尽くして説明する
就職して一人前の社会人になった以上、自分の行動には責任を持ちたいですし、できれば親に干渉してほしくないという気持ちもあると思います。しかし、親はいつまでも我が子に「失敗してほしくない」という思いを抱き、期待し心配し続けるものです。また、より長く生きている人生の先輩としてアドバイスしたいという気持ちも持っています。
転職にあたって「自分の道だから関係ない、口出ししないでほしい」と突き放すのはおすすめできません。これまで育ててくれた感謝の気持ちを表すためにも、きちんと納得してもらえるよう言葉を尽くしたいですね。
対処法ステップ3：生き方を決めるのは自分自身だと理解する
進路をはじめとしたさまざまなことを親に相談しながらじっくり決めてきたという方にとって、転職は一大決心だと思います。自分1人で決断する機会がこれまでほとんどなかった方は、親に反対されると「やっぱり転職はやめておこう」とあきらめの気持ちを持ってしまうこともあるでしょう。
しかし、どう生きるかを決めるのは自分自身であり、親ではありません。転職したいと考えるようになったそもそもの理由・目的を改めて考え、自分の道を切り開いていくことが大切です。
対処法ステップ4：親に転職の意思を上手に伝える
転職のことを親に伝えるときには、前向きな態度で気持ちを伝えるよう意識してみましょう。「今の仕事が嫌だから辞めたい」「残業が多くて給料も少なく続けられない」と、まるで愚痴を言うように伝えるのはNGです。ネガティブな言い方は共感を得にくいものなので、「こういうことにチャレンジしたい」「目的のためにキャリアアップしたい」とポジティブかつ具体的に伝えたいですね。
いくら話しても親に納得してもらえない！そんなときは？
言葉は尽くした。前向きな理由も話した！でもなかなか親が納得してくれない…。そんなときは、以下の方向で転職活動を進めてみるのもいいかもしれません。
仕事を続けながら転職活動をしてみる
親が転職を反対する理由として、「次にどんな会社に就職できるか分からない」と考えている影響は少なからずあるはずです。そこで、気になる会社がもしあれば、まず選考に進んでみて「ここの会社はこんなことをしていて、やりたいと思っていたこんな仕事ができる」「ここの会社はこんな制度があって、働き方も今よりよくなりそう」と具体的に、今お勤めの会社よりどう変わるのか、どうメリットがあるのかを伝えてみましょう。転職後、今よりイキイキと働くあなたが想像できれば、親も反対しにくくなるはずですよ。
転職エージェントに相談してみる
自分でも親でもない第三者に話を聞き、転職を勧められたと話すのも効果的かもしれません。転職エージェントに相談し、自分の適性、今の会社の状況、もっといい会社に就職できそうかどうか、などを客観的に判断してもらいましょう。
親に転職を反対されて困っているという方は、自分なりの考えを持ち堂々と伝えてみましょう。自分の意志を持って全力で転職に臨み、人生を切り開いていきたいですね。
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