企業の人事担当者が指摘! 30名がつまづいた面接の盲点とは?

最終更新日: 2019年11月01日
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ばやま

企業の人事担当者が指摘! 30名がつまづいた面接の盲点とは?

「1名、新たに採用をしてほしい」。そう言われて3月から採用活動を開始して、今までに約30名の応募者と面接を実施したものの、面接に誰も通過しない―。確かに1名の採用だから厳選採用だけれども、ある質問に対してきちんと回答できないから通過させることができないのです。それは、意外かもしれませんが、「志望動機」でした。

 

※本コラムは実際に面接をする人事担当に投稿者がヒアリングした内容を基に執筆しました。面接通過のために、ぜひ、面接官のリアルな視点を知ってください!

 

◆このコラムのポイント◆

・既卒/第二新卒の方こそ「志望動機」は重視されます

・「色々調べているな」と思わせただけで面接の印象はぐっと良くなります

・志望動機に加えて、熱意をきちんと伝えるようにしましょう

 

即戦力採用ではないからこそ「志望動機」が選考基準になります

自身の経験やスキルを活かして「即戦力採用」として実施される中途採用とは異なり、これからの可能性を重視した「ポテンシャル採用」である既卒・第二新卒採用。この企業でも、ポテンシャル採用枠で1名の追加採用を実施していました。

 

今回話を聞いた人事担当者が面接を実施するのは「二次面接」から。一次面接官からは、「人柄が良くて、活躍できそうです」と言われるそうで、確かに人柄の良い方ばかり面接に来ています。

 

ただし、多くの方が「志望動機」をうまく答えられないために、面接に通過できないでいるのです。確かに「御社の○○という事業に魅力を感じ~」「御社の○○という理念に共感しました」といった回答はしてくれるのですが、突っ込んで聞いてみるとそれ以上の回答が出てこないのです。

 

例えば、ある事業に魅力を感じた、といっても、その会社の事業はそれ一つだけではなく、「では、△△という事業についてはどう思いますか?」と聞いたとき、回答できないといった具合です。

 

「企業ホームページを見てさえいれば、問題なく答えられるはずなのに」という残念な印象を与えてしまい、その後、いくらアピールをしてくれてもその印象を払拭することはできませんでした。

 

即戦力採用であれば、その人の能力や保有資格が重視されるでしょう。すぐに仕事ができなければならないからです。ですが、ポテンシャル採用の場合、事前の準備で対応できる質問はきちんと用意しなければなりません。企業ホームページや、その企業に関するニュース、その企業が属する業界の情報は事前に見ていてほしい、人事担当はそう思っています。

 

ではどうすればよかったのか?

一方で、最新の企業情報をしっかり把握しつつ、今後の事業戦略やビジョンをしっかり読み込んで回答をする応募者も中にはいました。「色々と調べてくれているな」と、その応募者への印象は非常によくなりました。

 

いくら、「その仕事がしたい」と思っていたとしても、結局は募集している会社に所属して仕事をするわけです。企業の人事担当者はもちろん、役員や幹部社員は「一緒に会社を成長させる仲間となれるかどうか」を見ています。その時に、その素養を感じさせないといけません。

 

さらに好印象とさせるためには、その企業の事業や理念、今後の戦略などを踏まえて、自分がどんな風に活躍したいか、どんな風に貢献できるかを伝えることができると、より良い印象を与えることができます。その企業のことを調べるだけではなく、自分に落とし込んでいるという姿勢が評価されるということですね。

 

具体的には、「御社が注力している○○という事業にかかわりたいと考えています。現在、御社を取り巻く業界は△△な傾向がありますが、そうした中で、○○事業は着実に業績を伸ばしています。その背景には□□といった要因が挙げられ、私がこれまで培ってきた☆☆という経験を、~~という形で生かしたいと思います。」

 

ここまで話せたら、より印象はよくなるはずです。

 

つまり、ホームページやニュース、最近ではSNSで情報をアップする企業もあるので、そうしたことから企業情報をしっかり把握をした上で、業界にまつわるニュースや、会社に入ってどのように活躍したいのか、具体的なイメージをもっておけば大丈夫、ということです。

 

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もちろん、志望動機の「伝え方」も大切です。

志望動機にせよ、企業からの質問にせよ、うまくポイントをつかんで回答できることは面接通過のための重要なポイントです。

ですが、もちろんのこと「伝え方」も相手の印象を左右する重要なポイントになります。熱意をもって伝えてくれているか、入社したいという意欲を強く持っているか、人事担当は多くの人を面接するだけに、どのように記憶に残すのかは大切です。

 

企業によって面接の際にチェックするポイントは多様ではありますが、「志望動機」はほぼすべての企業で重視するポイント。もし、なかなか選考に通過することが出来ていない、またこれから大事な面接が控えているということであれば、今一度、自分自身の面接の答えた内容、話そうと思っている内容を見直してみてはいかがでしょうか。

 

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