転職における自己PRの書き方を例文付きで解説!弱みを強みに変える方法とは

最終更新日: 2023年04月14日
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Re就活編集部

転職における自己PRの書き方を例文付きで解説!弱みを強みに変える方法とは

更新日2023年4月14日

転職活動における自己PRは、就職活動の時とは異なり「職務に関連した強み」をアピールする必要があります。

とはいえ、このコラムを読まれる皆さんの中には「自分の強みってなんだろう?」と筆がなかなか進まない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、第二新卒で転職活動をするとなると
「特別な経験や実績がまだ積めていないのに、自己PRに何を書けばよいの?」
「伝わりやすい自己PRってどう書けばいい?」と悩まれる方も多いですよね。

そこで今回は、自己PRを書く前にやっておきたいことや、書き方の手順やコツ、職種別の自己PR例文もご紹介します!
自己PRを作成する際に気を付けてほしいポイントも解説しているので、このコラムを参考にあなたの魅力がしっかりと伝わる自己PRを完成させましょう!

目次

自己PRを書く前にやっておきたいこと

自己PRの書き方の手順

職種別!転職用自己PRの書き方の例をご紹介

自己PRで気を付けたいポイント

今までの自分を振り返り、将来を見据えて自己PRを考えてみよう

自己PRを書く前にやっておきたいこと

1.過去の経験や仕事での実績を書き出しましょう

まず自己PRを書く前に、自己分析をすることが重要です。
自己分析で自分を振り返ることによって、自己PRの欄が埋まるだけでなく今まで興味がなかった職業・職種に視野が広がります。
また仕事を選ぶにあたって、自分が大切にしたいことが固まっていきます。
キャリアプランを組む際にも、まずは自己分析を行うことが重要なのです。
どのように振り返ればよいか分からない方は、以下を参考にしてみましょう。

職歴

どんな仕事を経験してきたか?

どんな業務や課題を担当し、解決してきたか?

最も印象に残る仕事はどんな仕事か?

業務上、喜びや感動を覚えた瞬間はどんなときだったか?

スキル

入社後に覚えたスキルは?

仕事の参考書としてどんな本を読んできたか

仕事で最も詳しいと思う分野は?

資格は何を持っているか

経験

大きな喜びを得た経験、つらかった経験

その経験によって何を学んだか

問題が発生したときどう乗り越えたか

実績

どんな実績があったか

会社や制度に影響を与えたことはあるか

会社で表彰されたことがあるか

2.第二新卒など仕事の経験が浅い場合はプライベートで得意な事を

自己分析を行い、自己PRを考える際、仕事だけについて考える必要はありません。
仕事以外の経験で、自分の強みやキャリアを見つけ出すのも有効な手段の一つです。

知識

人に分かりやすく説明できる話題など

(野球、ゲーム、資産運用など)

能力

周りの人にできなくて、自分にできる事

(英語、パソコン、手話など)

人間性

今まで上司や友人に褒められたこと

(論理的思考、リーダーシップ得意、協調性があるなど)

経験

周りがしたことのない経験など

(世界に一人で旅した、スポーツで優勝したなど)

特技

他人に喜ばれた事

(パソコンを教えた、一眼レフカメラで写真を撮ってあげたなど)

3.自分の性格での弱みを、強みに変える方法

自分の経験を分析してみて、自分の大事にしてきたことや、スキルがみえてきたと思います。

その能力を言語化し、仕事に活かせる表現に書き換えてみましょう。

我が強い リーダーシップ
世話焼き 思いやりがある
流されやすい 協調性
優柔不断 柔軟性
計画性 行動力
諦めが悪い 忍耐力
抱え込みやすい 責任感
神経質 几帳面

自己PRの書き方の手順

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STEP1:一番伝えたいアピールポイントをまず記載

STEP2:エピソードを用いてそのアピールポイントの根拠を示す

STEP3:その強みを活かして仕事や会社にどのように貢献できるかを書く

STEP1 一番伝えたいアピールポイントを記載

冒頭にアピールしたい内容を簡潔に記載しましょう。自己PRとしてどのような内容を伝えたいのか、最初に要点を伝えることで、採用担当者に伝わりやすい自己PRになります。

STEP2 エピソードを用いてそのアピールポイントの根拠を示す

続けて、アピールポイントを裏付けるエピソードを記載しましょう。成功したことや実績を上げたことはもちろん、失敗したことや挫折したこと、その後の対策や経験について記載することも大切です。弱みや失敗を改善することができた過程は「課題解決力」としてアピールできるので、あなたがどのように成長することができたか伝えられるよう、意識して文章を考えてみましょう。

成功や実績を上げたことを記載する際には、達成するまでの期間や数値を具体的に記載すると伝わりやすくさらに説得力が増します。

STEP3 その強みを活かして仕事や会社にどのように貢献できるかを書く

ただ長所をアピールするだけでは、自己PRにはなりません。終盤部分に、その強みを活かして仕事や会社にどのように貢献できるかを記載しましょう。そうすることで、入社後どのように活躍するか、会社にどのようなメリットをもたらすのか、採用担当者に対して具体的にイメージを持ってもらうことができます。

職種別!転職用自己PRの書き方の例をご紹介

ここから業種別に自己PRの書き方をご紹介します。第二新卒などの経験が浅い方でもお使いいただける内容なので、ぜひご活用ください。

事務職

「いかに早く正確に業務に取り組むか」を常に意識しながら、貿易事務に従事してきました。これまで、輸入部だけでなく、他部署の流れの理解や、貿易の輸出入に関する知識の習得にも励みました。また、日々の業務をマニュアル化してまとめたことで、誰もが同じように取り組めるよう調整してまいりました。その結果、早い段階で質の高い業務が進められるようになりました。業務改善や提案にも積極的に取り組み、入社時は5人で行っていた業務を現在は2人で担当しています。貴社では、早く正確な業務の取り組みや対応力を活かして、業務に携わっていきたいと考えております。

営業職

「お客様の潜在的なニーズや気持ちを先回りしてくみ取ること」を心掛けてきました。

不動産会社の個人営業の営業を1年間経験しました。もともとは人と会話することが苦手でした。しかし、一人一人のお客様が何に悩んでいるのかを考えコミュニケーションを意識したことで、多くのお客様から「何でも話しやすい」と言っていただけるようになりました。1件の契約で大きなお金が動く仕事だったので、お客様は最初不安そうな表情をしている方も多かったですが、誠実にお話を聞き、悩みをくみ取って話すことで次第に信用していただけるようになりました。その結果社内の顧客満足度調査で社内平均(80点)を大きく上回る、92点の評価をいただくことができました。今後、お客様ニーズをしっかりとくみ取る力を活かし、貴社の商品を多くのお客様に使っていただけるよう励みたいと思っております。

サービス系

前職では○○ホテルで1年間、フロントスタッフとして従事しておりました。海外のお客様がいらっしゃったときに、英語が上手く伝わらず困っている様子でした。そこでジェスチャーやメモを利用し、英語が話せないながらも接客を行いました。お客様が何を求めているかを考え、それを実行に移すことで、お客様の心理状態に気が付くようになり、意思疎通がよりスムーズになりました。またお客様がお帰りになる際に、「日本に来た際には、また利用したい」という声もよくいただけるようになりました。その結果、どんなお客様にも臆することなく接することで、リピーターのお客様を10%伸ばすことに成功しました。今後は、このコミュニケーション能力を活かし、顧客との関係性を築いていきたいと思っております。

IT系

私の強みは、興味のある分野に没頭し追求できることです。都内のWeb制作会社に勤務し、Webサイト開発に携わっていました。開発経験はありませんでしたが、社内研修からコツコツと知識を身につけつつ、自主的に新しいフレームワークの習得にも取り組みました。また業務に直接関係のないデザイン関連の知識に関しても興味があったため、情報収集を欠かさず、個人的にデザインの勉強も行っていました。

その結果、サイト開発の際に自社だけでなく他社のデザイナーの方とやり取りをした際に、デザイナーの立場になって発言することができ、「次も開発担当をお願いしたい」と指名されることも増えました。またその知識を活かし、チーム内でナレッジ共有を行うことで、今まで発生していたデザイナーとの打ち合わせ工数を80%に削減でき、全体の開発工数の改善にも貢献しました。

医療系

前職では、訪問介護員として、利用者様の身体介護・生活援助などに携わっておりました。

その中では、私は「利用者様の生活の質の向上」を念頭に置き、業務に従事しておりました。最初は、体の自由が利かず、不満が溜まりやすい方とのコミュニケーションや、ご家族様との対応に戸惑ったこともありました。しかし、お部屋の家具を移動するなど利用者様が快適に過ごすための配慮をした結果、お客様に感謝されることが多くなりました。貴社では、訪問介護経験や相手の立場を考えた思いやりと気配りを活かして、利用者様が安心して生活できる介護サービスを提供していきたいと思っています。

マーケティング系

私の強みは、自ら考え、判断し、PDCAをまわしながら行動し続けられることです。

WEBマーケティング職として働いており、入社当時から自社サイトのマーケティングを担当していました。チームとして所属するコンテンツマーケティング部門にて、自社が運営する20代女性向けのオウンドメディアのコンテンツ制作やランディングページの制作などを担当してまいりました。制作にあたっては、SEO対策を意識して文章構造を工夫し、オリジナリティのあるコンテンツを制作することを意識しておりました。またどうすればコンテンツがより良いものになるかを常に考え、ユーザーインタビューなども行い改善に努めていました。その結果、コンテンツおよびランディングページの制作により、オウンドメディアのSEO経由のUU数を前年比250%に伸ばすことができました。この経験を活かし、Webマーケターとして、貴社の事業拡大に活躍していきたいです。

自己PRの書き方で気を付けたいポイント

自己PRを書く際に、おさえておきたいポイントをご紹介します。

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1.複数の自己PRを考えておく

複数の自己PRを持っておくと、それぞれの企業に合った観点で、自分をアピールすることができます。企業によっては求めている人材が異なりますので、そのためにも様々な種類の自己PRを作成しておきましょう。

例えば営業職の場合は自分の積極性をアピールできる自己PR、事務職の場合は正確さや丁寧さをアピールできる自己PRと使い分けることで、より就職転職の視野が広がります。

2.自己PRは志望動機と一緒にしない

自己PRは、仕事へのこだわりや強み、その成果をアピールするものです。一方、志望動機は応募した企業を選んだ理由、入社後に実現したいことを記載するものです。ポイントとして、自己PRでは自分の持っているスキルや前職で目標達成したことについて書きます。志望動機では、企業研究をしっかりと行い、その企業にどう貢献できるのか自分を採用するメリットを伝えます。ただ、両者は一貫性のある内容になるよう意識しましょう。

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3.文字量を意識する

小さいスペースに小さな文字を書いても採用担当者は読まなくなってしまいます。しかし、空白が多すぎるのも印象がよくありません。スペースの8割以上を埋めるイメージで書くとよいでしょう。

4.書類では簡潔、面接では詳細に

書類では見やすく、簡潔にまとめましょう。面接で、履歴書や職務経歴書に記載した内容を数字やエピソードの全体を用いて具体的に面接官にアピールしましょう。

今までの自分を振り返り、将来を見据えて自己PRを考えてみよう

今回は自己PRの書き方について解説しました。今までの自分の経歴や、そこで身に付けたスキル、失敗を乗り越えた経験などを書き出してみましょう。自分の強みが見えてくるはずです。自分の強みが分かったら、相手に分かりやすく伝わる言葉を選びましょう。弱みであっても伝え方しだいで、強みに変えることができます。書類では簡潔に、面接では具体的に話せるように、内容をしっかり深掘りしておきましょう。