システム開発の汎用系とオープン系の違いとは?

最終更新日: 2019年11月14日
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玉田 誠一

システム開発の汎用系とオープン系の違いとは?

更新日:2019年10月16日

システム開発には「汎用系」と「オープン系」があるのをご存知でしょうか。中には「違いがよくわからない…」という人もいると思います。

そこで今回は、システム開発における「汎用系」と「オープン系」の違いについて簡単にご紹介します。

汎用系とは

システム開発の仕事ではコンピュータが欠かせません。そのときに「汎用機」と呼ばれるホストコンピュータを使ってシステム開発するのが「汎用系」です。

汎用機が登場する以前、会社などで使われていたコンピュータは商用計算や科学技術計算など、目的別にそれぞれの専用機を利用していました。つまり情報処理の目的によって使うコンピュータ機器を使い分けなくてはいけなかったというわけです。

そんな中登場したのが汎用機でした。汎用機はその名のとおり、汎用的に情報処理をおこなうことができるコンピュータ。ソフトウェアの部分を書き換えることで、いろいろな目的の情報処理作業を1つのコンピュータで対応できるようになったのです。

演算処理能力も旧来の専用機と比べて格段に高く、システム開発に用いるコンピュータの主流になりました。

ただ、汎用機は1台ですべての情報処理をおこなうため、情報の相互運用をすることができません。またパソコンの普及とその性能の向上により、オフィスで使われるコンピュータはパソコンにシフトしていきます。

オープン系とは

オフィスのコンピュータがパソコンベースになっていくことで、汎用機の導入や管理維持にかかわるコスト総額の高さが指摘され始めています。

そこで汎用機のシステムをパソコンのシステムに移行しようという動きが盛んになっていきます。その動きをマイグレーションと呼び、パソコンベースでシステム開発をするというのが、オープン系のシステム開発です。

汎用機を使ったシステム開発が1つの機器で完結する「クローズド」なものでした。それに対しパソコンを使ったシステム開発は公開されている技術仕様(パソコンの)を参照にしながら「オープン」に開発することになります。そのため、オープン系という名がつきました。

UNIXやWindowsをベースにしたパソコンは年々低価格になり導入コストも低く、常にアップデートがおこなわれているので著しい能力低下の心配もありません。

オープン系のシステム開発へ移行することには次のようなメリットがあると言われています。

● 管理、維持コストを削減できる

● 技術者不足を解消できる(汎用機ではCOBOL言語を用いるが、COBOL言語を扱う技術者の数は現在減少傾向にあります)

※COBOL言語とは:理系でない人でも使えるプログラミング言語として開発されたもので、主に金融業界や行政サービスで利用されているもの。しかし、運用・開発にかかる費用が高いことや、最新技術のサポートが遅いなどの問題を抱えている。

● ベンダー依存から抜け出せる

※ベンダー依存とは:ベンダーとは製品のメーカー・販売会社のこと。情報システムに特定のベンダーのサービスや製品を組み込むことで、他社製品への切り替えが困難になることを「ベンダー依存」といいます。

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以上がシステム開発における汎用系とオープン系の違いについての簡単な紹介です。どちらも専門性の高い職業ではありながらも、初心者歓迎や教育制度の充実している企業も多数存在するため、必ずしも専門学校を卒業していなければいけないということはありません。

さらに、近年では金融やインフラなどのシステム開発以外にもWEB系のシステム開発の技術者も需要が高まっています。

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