更新日:2023年10月23日
退職した会社の有給消化中に転職先で働くことは可能なのでしょうか。
この記事では働きたい場合の注意点や円滑に進めるポイント、またよくある疑問についてもご紹介します。

目次
有給休暇消化中に「転職先で働く」ことは可能?
有給休暇消化中に働くときの注意点
有給休暇消化中に「転職活動」はできる?
有給休暇消化中に転職活動をするときの注意点
転職前の有給休暇消化を円滑に進めるポイント
有給休暇消化中の転職についてよくあるQ&A
有給休暇消化中に転職先などで働くには、就業規則の確認が必須
有給休暇消化中に「転職先で働く」ことは可能?
結論から申し上げますと、有給休暇消化中に転職先で働くこと自体は、法律上禁止ではないため可能です。
ですが、自己判断ではなく現職、転職先への相談と、現職の就業規則の確認が不可欠です。
現職、転職先双方のどちらかの就業規則で二重就労を禁止しているかどうかがポイントで、了承を受ける必要もあります。
有給休暇消化中に働くときの注意点

有給消化中に働くときの注意点を下記3つのポイントを紹介します。
・雇用保険は二重加入できない
・雇用保険被保険者資格喪失届を提出する必要がある
・アルバイトも二重就労になる
・雇用保険は二重加入できない
雇用保険は複数の会社で二重加入することができません。
つまり現職を有給消化中に転職先で入ろうとしても、転職先の雇用保険に入ることができません。
したがって、有給休暇消化中に転職先で働き始めることが決まったら、その時点で現職の雇用保険から脱退し、転職先の雇用保険に新しく加入する必要があります。
ちなみに年金や健康保険は、期間が重複していても加入することができます。
・雇用保険被保険者資格喪失届を提出する必要がある
会社が従業員を雇用する際には、雇用保険に加入手続きが必要であり、加入した際には「雇用保険被保険者証」が発行されます。
この「雇用保険被保険者証」を転職するなどの理由で脱退するためには「雇用保険被保険者資格喪失届」を届け出る必要があります。
「雇用保険被保険者資格喪失届」とは、雇用保険の被保険者でなくなったことを示すための届け出で、雇用保険の資格を喪失してから10日以内に、会社側がハローワークに提出する必要があります。
10日以内とはありますが、手続きの期間と転職先の入社日などを加味し、余裕をもって行うことをオススメします。
雇用保険以外の手続きに関しては後述します。
・アルバイトも二重就労になる
転職先で正社員として働き始めるのと同様、アルバイトも二重就労になります。
その為アルバイトをする際も、就業規則をしっかりと確認し、在職中の職場に許可を取る必要があります。
アルバイト先は二重就労に関して問題視していないことも多いので、自身で確認が必要です。
特に雇用保険加入に該当する時間数や期間働く場合は、必要な手続きもあるので、双方にしっかりと確認が必要です。
Q現職と転職先の間での手続きでトラブルを避けるには?
有給休暇消化中に「転職活動」はできる?

有給休暇消化中に「転職活動」を行うことは可能です。前述したように、転職先で働くとなると色々注意が必要ですが、転職活動であれば問題ありません。
しかし、転職活動は余裕をもって進めることが重要ですので、有給休暇消化期間より前に進めていくことをオススメします。
有給休暇消化中に転職活動をするときの注意点
有給休暇消化中より前に転職活動をするのが望ましいですが、もし消化中に転職活動を行うとなった場合の注意点をご紹介します。
・有給中に転職先を決めたい場合は、早めに転職活動を始める
・転職活動が有給休暇消化中に終わらないケースに備えておく
・有給中に転職先を決めたい場合は、早めに転職活動を始める
結果、有給消化中まで転職活動をするとしても、活動自体は有給休暇消化前に行った方が安全です。
仕事と転職活動の両立が難しい場合は、まとめて有給をとろうとせず、面接などの予定に合わせて有給を取得するのがよいでしょう。
・転職活動が有給休暇消化中に終わらないケースに備えておく
転職活動を終えてから退職日を決めない限りは、有給休暇消化中に転職活動が終わらないことも十分に考えられます。
貯金や失業保険などで生活できるかどうかしっかりと事前に考えておくことが大切です。
収入が減ると転職を焦ってしまい、納得のいく転職活動ができないこともありますので不測の事態にも備えておきましょう。
転職前の有給休暇消化を円滑に進めるポイント

転職前の有給休暇消化を円滑に進めるためにはどのような点を注意すると良いのでしょうか。3つのポイントについて解説します。
【有給取得前にやるべきこと】
・有給残数を確認しておく
・退職の意思を事前に伝える
・引継ぎを行う
・有給残数を確認しておく
1点目は有給残数を確認しておくことです。
残りの有給を確認しておけば、スケジュールが立てやすく、転職先にいつ入社できるのか逆算して伝えることができます。
有給は継続勤務年数によって付与日数が変化し、正社員の有給は、入社してから半年経過した段階で10日付与されます。
正社員でない、アルバイトやパートも「比例付与」といって労働日数に応じて有給休暇は発生します。
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・退職の意思を事前に伝える
2つ目のポイントは退職の意志を事前に伝えるということです。
突然退職を会社に伝えると、会社側も業務の後任者の選定や業務の引継ぎスケジュールがうまく組めず困ってしまう場合があります。
急な退職にならない様に事前に伝えておくことで、会社も準備ができ、円滑に退職まで進めることができます。
・引継ぎを行う
退職者の有給消化は会社側から拒否することができません。
ですが退職者が発生した時に会社が一番心配するのは、業務の引継ぎです。
したがって、円満退職を目指すなら、しっかりと引継ぎを行うことが大切といえるでしょう。
後任がすぐに決まらない事も想定して、誰が業務を引き継いでも円滑に仕事が行える様に準備をしておくが大切です。
Q:有給休暇消化中に転職先で働く場合にやるべきことは?
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はじめて引継ぎをするので、ポイントを教えてください。
有給休暇消化中の転職についてよくあるQ&A
有給休暇消化中の転職について、よくある疑問について解説します。
Q:有給休暇消化中に転職先で働く場合にやるべきことは?
Q:有給休暇消化中にアルバイトや派遣の仕事はできる?
Q:有給休暇消化と試用期間が重なってもいい?
Q:退職時に有給休暇消化は可能?
Q:有給休暇消化中のおすすめの過ごし方は?
Q:有給休暇消化中に二重で働くとバレる?
Q:有給休暇消化中に働いてバレたらどうなる?
Q:現職と転職先の間での手続きでトラブルを避けるにはどうするのがおすすめ?
Q:有給休暇消化中に転職先で働く場合にやるべきことは?
A.やるべきことは下記2点です。
・現職、転職先に相談し、就業規則を確認する
・現職の会社で「雇用保険被保険者資格喪失届」の手続きを行う
現職と転職先での二重就労は可能であるかを必ず確認する必要があります。双方の就業規則の確認を行いましょう。
また転職先で働く前に、現職の会社で必ず「雇用保険被保険者資格喪失届」を行い、雇用保険を脱退し、転職先で新たに雇用保険に加入する必要がありますのでそちらも対応が必要です。
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Q:有給休暇消化中にアルバイトや派遣の仕事はできる?
A.アルバイトや派遣の仕事であっても正社員同様、現職とアルバイト先で就業規則の確認が必要です。その際に兼業が禁止などあればアルバイトや派遣であっても働くことはできません。
Q:有給休暇消化と試用期間が重なってもいい?
A. 転職先と現職の就業規則によります。
もし、在職している企業・転職先の企業のいずれかが、二重就労(兼業)を禁止している場合は試用期間であっても二重就労となりますので働くことはできません。
Q:退職時に有給休暇消化は可能?
A.可能です。ただし、現職の営業を妨げない配慮が必要です。
退職時に有給を取得できるように会社に事前に有給取得日などについて相談をしておくのがいいでしょう。
また退職前の有給休暇消化には2パターンあります。
最終出社日「前」に取得 |
・有給休暇消化
↓
・最終出社(退社日)
|
最終出社日「後」に取得 |
・最終出社
↓
・有給終了日(退社日)
|
どちらも給与や日数には変わりありませんが、有給消化後、最終出社するのか最終出社してから有給消化を行うかの違いがあります。
最終出社日の前に有給を取りたい場合は引き継ぎのスケジュールなどもあるので事前に周囲や上司に相談することをオススメします。
Q:有給休暇消化中のおすすめの過ごし方は?
A.おすすめの過ごし方をご紹介します。
・引っ越しを済ませる
転職に伴い転居が必要になる人は有給期間中のまとまった期間内で引っ越しを済ませておくと時間的にも余裕をもって進められるでしょう。
・スキルアップに努める
現職との両立では時間があまり取れず進められない資格の勉強にあてるのもおすすめです。特に転職先で優遇される資格などがあればこの期間に取得を目指しましょう。
オンラインスクールでスキルや知識を身につけるのもいいですね。
・身体を鍛える
体を鍛えることで自然と健康な生活習慣が身につき、新しい職場で休み疲れの心配がなくなります。
・帰省する
たくさん休める時期に帰省して、親孝行や旧友に会いリフレッシュするのも良いですね。
Q:有給休暇消化中に二重で働くとバレる?
A.申告しなければバレないのではないかと思いますが、バレてしまいます。
というのも雇用保険が二重で加入できないため、保険料を算出する際に現職に連絡がいくことになりますので、隠すことはできません。
Q有給休暇消化中に働いてバレたらどうなる?
A.ではもし働いていたことがバレてしまったらどうなるのでしょう。
【現職】懲戒処分の可能性がある
現職で二重就労が禁止されている場合には、就業規則に反することになります。
したがって、現職に黙って転職先で働いていることがバレてしまうと、懲戒処分を受ける可能性もあります。
処罰内容としては給料や退職金の減額などが挙げられます。
【転職先】入社取り消しの可能性がある
転職先で現職の有給休暇消化中に働くなどをし、現職でトラブルを起こしてしまうと、転職先の印象も悪くなり、入社後肩身の狭い思いをすることとなります。
また転職先が二重就労を禁止していた場合、最悪入社取り消し、また試用期間で解雇となる場合もあるため注意が必要です。
Q:現職と転職先の間での手続きでトラブルを避けるにはどうするのがおすすめ?
A.これまで、現職の有給消化中に転職先で働くことに関して様々な注意点を記載してきましたが、余計なトラブルを避けるなら、退職後に働き始めるのがおすすめです。
複雑な書類の提出などもないですし、万が一トラブルがあった際の対処などを考えると、そもそも有給中に働くことを避けた方がいいと思います。
有給休暇消化中に転職先などで働くには、就業規則の確認が必須
今回の記事では、有給消化中に転職先で働く場合の注意点や円滑に進めるポイントを解説してきましたが、重要なことは現職の引継ぎに関しても転職先の就業に関してもスケジューリングが大切であるということです。また就業規則の確認も重要になってきます。
自分1人で考えると、例えば転職先から有給消化中に働いてほしいと依頼があっても、どのようなリスクがあるのかなど不安が多いと思います。
そういう時は、転職・就職について何でも相談ができ、内定先企業との交渉もしてくれる転職のプロに頼ってみるのも良いかもしれません。
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