人気の事務職から異職種へ転職したいと思う人たち

最終更新日: 2021年05月06日
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Re就活編集部

人気の事務職から異職種へ転職したいと思う人たち

2021年4月6日のyahooニュースで気になる記事を見かけました。
@DIME発信の「事務職から異職種に転職した理由TOP3」をまとめたニュースです。
事務職と言えばRe就活、Re就活WOMANでも人気の求人。
もちろん、退職を決意する理由は各人で様々だとは思いますが、それでも何故辞めようと思ったのか、ちょっと気になりませんか?そこで転職理由のTOP3を一緒に考えてみましょう。

参考:事務職から異職種に転職した理由TOP3、3位給料の不満、2位仕事内容の不満、1位は?(@DIME) - Yahoo!ニュース

参考:事務職から異職種に転職した理由TOP3、3位給料の不満、2位仕事内容の不満、1位は?|@DIME アットダイム

頑張りが給与に反映されにくい事務職

事務職から異職種に転職した理由の3位は、給与に対する不満。確かに営業職などに比べ、事務職は給与が低い場合がありますね。
経理の専門的知識や決算などの実務経験のある人であれば給与額も一般の事務職に比べて高くなる傾向はありますが、そうでなければ事務職として頑張っても報われないと感じることもありそうです。
ちなみに人事院のホームページに掲載している「平成30年 職種別平均支給額」をみると、24~28歳の事務職(役職なし)の給与の平均支給額が製造分野で242,986円、非製造で247,658円となっています。

平成30年職種別平均支給額

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出典:人事院 平成30年職種別民間給与実態調査の結果

一方、厚生労働省発表の「令和元年 賃金構造基本統計調査」によれば、大卒初任給の平均が210,200円ですので、それと比べると約3万円高くなるわけですが、
営業職のようにインセンティブや手当類がつきにくいことを考えると、仕事内容は違っても同じように会社を支える存在なのに「評価が低い」と感じてしまうかもしれません。

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出典:厚生労働省令和元年賃金基本統計調査結果(初任給)の概要 学歴別にみた初任給

複数のタスクをこなし、正確さを求められ、社内はもちろん、時にはクライアントや取引企業との調整力やコミュニケーションが求められる事務職。
企業の縁の下を支えるポジションでありながら、給与額だけにスポットを当てると、「一生懸命頑張っているのに報われないな」と感じ、転職を考える理由になっているのかもしれませんね。

やりがいを感じモチベーション維持することの難しさ

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2位は仕事内容の不満です。
仕事への向き合い方や感じ方は人によって異なるので、一概には言えませんが、仕事に主体的に向き合いたいと思う人は事務職の仕事に物足りなさを感じてしまうのかもしれません。
というのも、事務職は定められたルールに基づいて処理していく業務が多いのが特徴。
例えば、経理業務であれば日々の出納管理、営業関係の事務であれば売上管理など、これらは日によって変化のある業務ではありませんから、毎日同じ繰り返しと感じることがあるでしょう。
また、事務の仕事の中には誰かのサポート業務を含むことが多く、そのことが誰かから指示されて動く仕事、受け身の仕事と感じられてしまうこともあるようです。
営業系の仕事のように、対外的に働きかける業務が少ない分、自ら何かを生み出したい、発信したいと考える人にとっては、事務職は仕事への充実感や、やりがいを感じにくいのかもしれません。

1位は「他の職種に興味があった」です。これは、元々事務職以外にも興味を持っていた仕事があったという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、実際に事務職に従事してみたら想像していた内容と違うといったギャップ、やりがい・充実感を得られないと思いが蓄積されて、他の職種に興味を持つようになったという方も少なくないのではないでしょうか。
そう考えると、2位の「仕事内容に不満」の延長線上に1位の理由があるかもしれません。
頑張っているのに、評価されていると感じづらい、受け身ではなく自分からも発信してみたい、その思いが事務職から異職種への転職につながっているのだと考えられそうです。

事務職から異職種への転職が仕事の満足感を高める

最後にもう一つ、気になるデータがあります。今回のニュースの発信元の@DIMEの記事に、「事務職から異職種に転職してよかったか」を問うアンケート結果があります。

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参考:事務職から異職種に転職した理由TOP3、3位給料の不満、2位仕事内容の不満、1位は?|@DIME アットダイム

転職して良かったと、思う46.7%、まあ思う39.3%、総じて転職してよかったという人が86%にのぼっています。この結果に私は意外だなと思いました。
というのも、営業系にしても技術系にしても業務の中には事務的要素のある業務を含むことがあります。
そのため、事務職に転職したとしても前職の業務の経験を活かせるチャンスがありそうだと思うからです。
一方、事務系の業務は他業種の要素を含むことが多くありません。
そのため転職してこれまでと全く異なる仕事をやってみたけど、やっぱり事務職が良かったと感じる人が多いのではないかと考えていたからです。
しかし、結果としては事務職から異職種に転職してよかったと思う人が86%にのぼっているわけです。

この結果から見えてくるのは、「仕事に何を求めるか」「仕事を通してどんな自分へと成長したいのか」によっては、人気の事務職であっても必ずしもあなたの志向性や価値観とマッチしない可能性があるということではないでしょうか。
「事務職に転職したい」となる前に、改めて仕事にどんなことを求めるのかを考えて仕事選びをしていきたいですね。
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