【徹底解説】広報ってどんなことするの?仕事内容、給料、やりがい、必要なスキルなど紹介!

最終更新日: 2023年02月03日
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山井 まちか

【徹底解説】広報ってどんなことするの?仕事内容、給料、やりがい、必要なスキルなど紹介!

更新日:2023年2月3日

広報は「パブリック・リレーションズ(PR)」とも呼ばれ「会社の商品やサービスを外部の人々に宣伝する」というイメージが湧いてくるかもしれません。
しかし、広報のお仕事はただ宣伝するだけではありません。実際はほかにもいろいろな仕事があります。

ここでは広報のお仕事に興味がある方のために、広報のお仕事の内容ややりがい、また他の職種との違いや給与、仕事をする上で必要になるスキルについて、最後に広報に向いている人はどんな人なのかをご紹介します。

目次

広報の仕事内容

他の職種との違い:広告宣伝職やマーケティング職、IRとどう違うのか

広報の給料

広報に必要なスキル

広報に向いているのはこんな人

広報の仕事内容

広報の仕事は大きく分けて下記の2つです。

1.社外広報

2.社内広報

 

1.社外広報

社外広報は消費者やマスコミに向けて自社の商品やサービスに関する情報を発信します。

社外広報の目的は、業界や企業、商品やサービスに関する情報を発信することで世間におけるブランドイメージの向上や、売り上げアップ、また企業イメージの確立や維持などです。
新商品やサービスに関するイベントを開催したり、自社の活動の要点をまとめて報道関係各社に情報を流したりします。
いわゆる広報のイメージである宣伝の要素が強いですね。近年ではTwitterやInstagramなどのSNSを活用した企画を行う手法も増加しています。

また、社外への宣伝として展示施設やイベントの企画、ビジネスショーでの展示の企画立案・実行も行います。

社外広報の具体的な仕事内容としては、下記のような仕事があげられます。

プレスリリース配信

プレスリリースとは企業経営、事業展開、商品・サービス・調査レポートなど、マスコミや社会に発信するための情報です。自社の取り組みを社会に発信します。

取材

発信したプレスリリースなどから、メディアから取材したいと問い合わせがあった際には広報が対応します。
企業理念や取り組みなど、アピールできるものが正確かつ的確に伝わるよう、迅速に対応する必要があります。

SNS・ブログ配信

自社のWebメディアの更新も社外広報の仕事に含まれます。
上記しましたが、TwitterやInstagramなどを用い企業としての新たな取り組みや変化をタイミングよく社外に配信していくのも大切な仕事の1つです。

危機管理対応

自社の名誉を毀損するような事態が発生した際に、どのように対応するかの危機管理対応も仕事の1つです。
これも広報の仕事かと驚くかもしれませんが、有事の際には社会全体からの注目度も高く、自社のブランド価値が自分の対応次第で決まることもあるので、大変重要な仕事です。

2.社内広報

社内広報は自社の新商品や新サービス、新しい活動内容を社内報などにまとめて、社内の人間に対して情報を発信します。

社外広報の具体的な仕事内容としては、下記のような仕事があげられます。

社内報の作成

社内広報の目的は社内報などにまとめて社内に向けて情報発信することです。
社内報には企業理念・ビジョン・ミッションなどの社内浸透、部署間での相互理解や社内コミュニケーションを活発にする、経営情報や倫理観の共有などの目的があります。
紙のパンフレットやWeb、メールなどさまざまな形態が使われ、社内報が大がかりな場合はライターやデザイナーに執筆や制作を依頼し作成することもあります。

メディア掲載報告

自社や社員がメディア掲載された場合はその内容を社内に報告します。
掲載されるということは、世間から注目されている証拠であり、全社に知らせることは、社員のモチベーション向上に役立ち、また協力してくれた社員への感謝を伝えるにも有効です。

競合・外部環境調査報告

広報担当者は、他の職種と比べても日々の業務の中で外部の状況が耳に入りやすい職種です。
また、社会トレンドや外部環境に敏感でなければ、効果的な広報PR活動ができないため、情報収集は欠かせません。
集めた情報は、広報PR部門のみで活用するのではなく、社内の関係部署に展開することで、社内の知識向上にも貢献します。

ここで紹介した情報発信以外にも、事故やクレームなどに対する謝罪、また事態収拾なども広報の重要なお仕事のひとつです。

自社の商品やサービス、活動内容、財務状況などをしっかりと把握する情報収集能力のほか、不測の事態でも落ち着いて対応できるスキルが必要であると言えるでしょう。

他の職種との違い:広告宣伝職やマーケティング職、IRとどう違うのか

企業において重要な役目を果たしている広報ですが、『広告宣伝職』と『マーケティング職』『IR』など混合されやすい職種があります。ここでは各職種と広報の違いを解説します。

広告宣伝職との違い

広報と広告宣伝職はどちらも社外に対して発信する点では同じかもしれませんが、目的が異なります。
広報のミッションは企業イメージの向上で、情報発信の対象は主に『メディア』『社内の関係者』です。
一方で、広告宣伝職の目的は商品やサービスの売り上げアップで、主に『消費者』に向けて情報を発信します。

なので、クレームや投資家向けの財務報告など売り上げには関係ない仕事は広報の仕事となります。

マーケティング職との違い

広報とマーケティング職の違いは業務の目的です。

広報の業務の目的は企業のイメージアップですが、マーケティング職の場合、業務の目的は広告宣伝職と同様、売上アップとなります。

マーケティング職では自社の商品の売り上げを伸ばすため、市場調査や競合分析を行い、商品ターゲットの選定を行います。
そして調査結果を踏まえて、ターゲットに最適化された方法で、消費者に向けて商品の情報を発信します。

企業のイメージアップのために、社内報やIR情報を作成する広報とは大きく異なります。

IRとの違い

IRは「Investor Relations」の略で、株主や投資家への情報共有がその仕事の目的です。
自社の財務状況などに関する情報を株主や投資家に発信します。
株主と自社との間で良好な関係を築き、資金調達を有利に進めることが目的です。

広報は社会に対し企業活動・商品・サービスなどを周知させ、自社に対してよいイメージを持たせることが目的なのに対し、IRは良い情報だけでなく悪い情報も株主に正確に伝えることが目的とする点で異なっています。

広報の給料

令和3年度の賃金構造基本統計調査によると広報を含む企画事務員の平均年収は20代であれば278万と一般的なサラリーマンとあまり変わらない水準です。(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/05.pdf
しかし大企業であれば、その分広報が担う仕事の範囲も増えるため、より給料が高くなることも十分に考えられる職種でしょう。

広報のやりがい

続いて広報のやりがいについて紹介します。
広報のやりがいは大きく下記2点があげられます。

人脈を広げられる

会社の顔となり、責任感ある仕事を担う

 

人脈を広げられる

広報の仕事は上記した通り、「企業の情報を発信する」ことが主です。
情報は提供しても拡散されなければ認知されません。
拡散という観点から、特にマスコミ関係者と接する機会が多く、記者や編集者などと関わることが他の職種に比べて多くなるため、必然的に人脈が広がっていきます。

マスコミ関係者に好意的な印象を与えるには、日ごろからよい付き合いをしておくことが必須です。

会社の顔となり、責任感ある仕事を担う

宣伝方法がマスコミに一任される広報では、活動次第で商品の宣伝のされ方も変わってきます。
その結果、製品やサービスなどの認知度や印象の良し悪しも広報の業務次第で変化します。
自社の売上に関わるため、責任のあるポジションだといえます。
結果が出るには長い時間がかかりますが、自社の売上が上がったときや、企業活動を正しく周知してもらえた際には、自分の仕事にやりがいを感じられるでしょう。

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広報に必要なスキル

上で簡単に紹介したとおり、広報の仕事をするには情報収集能力、または発信力が欠かせないスキルです。
自社のことについてしっかり情報を収集し熟知していないと正しく情報発信をすることはできませんから当然ですよね。
とはいえ、広報の仕事に必要なスキルは情報収集能力や発信力だけではありません。

広報の仕事をするために必要となるスキルは以下のとおりです。

パソコンスキル

文章作成能力

コミュニケーションスキル

対応力

 

パソコンスキル

ワードなどの文章作成ソフトを使って社内報を作ったり、パワーポイントなどを使って自社の活動などについて顧客などに紹介したりすることがあるため、パソコンスキルは必須です。
これらのソフトをあまり触ったことがない場合は、本やサイトで情報収集して自主的に勉強することをオススメします。

文章作成能力

文章で情報発信することもあるため文章作成能力が必要です。
SNSなども発信のツールとして使用するため、簡潔に文章をまとめる能力、わかりやすくてインパクトのある文章を作成する能力などを日々磨いていく努力が常に求められるでしょう。

コミュニケーションスキル

広報で働いていると、マスコミ関係者と接することが多く、そこで自社に関する情報を提供することになります。
自社の取り組みを広報として適切に伝えるにはコミュニケーションスキルが必要です。

対応力

事故やトラブルの事態収拾や、謝罪なども広報の仕事です。
臨機応変に問題対処できるスキルが必要になります。

広報に向いているのはこんな人

ではこういったスキルが必要な広報に向いている人はどんな人なのか?
広報に向いている人の特徴を3つ紹介します。

1.突然の状況にも臨機応変に対応できる

2.情報感度が高く変化を恐れない

3.スピード感を持って行動でき、実行力がある

 

1.突然の状況にも臨機応変に対応できる

広報が発信する情報は世の中に公開されるため、情報に誤りがあったり、日本語のミスがあったりしないか何度も念入りにチェックする必要があります。
それでも、サービスに重大な欠陥があったときや、企業・社員が不祥事を起こしたなど突然の状況にも、迅速に対応しなければなりません。

広報は会社の顔を担う分、責任も大きい仕事です。
突然の状況にも柔軟に対応でき、それ相応のストレスに耐えられる人は、広報に向いているでしょう。

2.情報感度が高く変化を恐れない

現代ではインターネットの発達により、企業が自社のHPを持つことが当たり前となりました。
さらに近年では、SNSを上手に活用して知名度を伸ばしている企業も多くなっていますし、情報を取得する方法も日々変化、拡大していっています。

広報は、このような社会の変化に対して敏感になり、情報発信もその時代に最適化した形で行うことが求められます。
そのため、変化に対して柔軟に対応でき、どんどん新しくなる環境を恐れず楽しめる人は広報として活躍できるでしょう。

3.スピード感を持って行動でき、実行力がある

広報は数多くの人と関わる仕事のため、情報が下ろされるのを待つのではなく、自分が主体的に動いてスピード感を持って仕事を進める姿勢が大切です。
そのため、アイデアを出すときも机に向かって延々と悩む人よりは、すぐに関連資料を調べるなど積極的に手を動かせる人の方が、広報に向いているといえます。

何かトラブルが起きた際も、被害を最小限に抑えるために、状況をいち早く把握し、すぐに実行に移せる人が向いているといえるでしょう。
 

pixta_26432947_M.jpg広報は宣伝というイメージが強いですが、ここで紹介したとおり、ただ情報発信して宣伝するだけではありません。コツコツと地道に情報収集するのも主な仕事ですし、トラブルの際には事態収拾に走るなど、いろいろな仕事があるのです。

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