既卒で就職活動をしていると、面接の際に必ず聞かれる質問である「どうして既卒になったの？」という質問。非常にシンプルでありながら、最も答えづらい質問ですよね。人によって事情はいろいろだと思いますが、どんな理由でも伝え方によっては印象が悪くなることがあるので要注意です。
ここでは既卒の就職面接で必ず聞かれる「既卒になった理由は？」という質問に対する答え方のポイントを、既卒になった理由ごとにいくつかご紹介します。
就活はしたけど内定をゲットできなかったタイプ
「新卒のころに必死に就活をしたけど、内定をもらえなかった」という理由で既卒になった方もいると思います。数多くの企業に応募していた方もいるでしょう。
新卒のころに就活をしたという点で、「働く意思」が充分にあることは伝わりますが、伝え方によっては、「何か問題があるのではないか」と疑われる可能性がありますので、注意しましょう。
このタイプの既卒の方であれば、「新卒時代の失敗の反省ができているか」という点が重要になります。例えば「自己分析や、応募企業に関する事前調査が充分ではなかった」「条件にこだわりすぎた」など、失敗した理由を自分自身で分析し、現在は問題点を改善したということを伝えるようにしましょう。自己分析や反省ができていることが伝わるだけで、評価や印象がぐっとよくなりますよ。
就活に当てる時間がなく、就職できなかったタイプ
大学4年生ときに単位の取得に追われたり、アルバイトやサークル活動に熱を上げすぎたりして、そもそも新卒のときに就職活動をしなかったというタイプの方もいると思います。
単位に追われたり、アルバイトやサークル活動ばかりしていたりして就活ができなかった、という理由は、できることなら企業側には伝えたくないものだと思います。しかしだからと言ってごまかしたり嘘をついたりしても、そういったことはすぐにバレてしまいますのでやめましょう。理由が何であれ、正直に言うことが重要です。自分の中で何か後ろめたさがある場合は、「その当時の自分について現在どう思っているか」などを説明し、反省していること、そしてそれを受けて改善した点などを一緒に話すようにしましょう。また、アルバイトやサークル活動で得た経験をどのように仕事に活かすかというのを説明するのもポイントですよ。
夢を追っていて就活しなかったタイプ
歌手や俳優などを目指していて、自分の意思で就活をしなかったという方もいるでしょう。
このタイプの方が押さえておきたいポイントは、「現在はその夢を諦めている事実をしっかり伝えること」です。企業側は長く働いてくれる人材を求めているものです。「夢を諦めきれない！」と言い出して会社をすぐに辞めてしまうかもしれない人は、企業側も採用しにくくなります。
夢を追いかけて就職をしなかったことを伝え、現在は夢を諦めていることをはっきりと言い切るようにしてください。その際は、「今後は趣味として続けていきます」というようなことを添えると、企業側も安心して採用しやすくなります。
また、「28歳までに目が出なければ諦める」と決めて夢を追っていたというような方は、そのことを伝えることで、期限を定めてメリハリを持って働ける人だという印象を企業側に与えることができますよ。
既卒になった理由を答える際は、決して「言い訳」がましくならならいようにすることがポイントです。正直に話して、反省点や改善点を伝えるようにしましょう。
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